今回の主人公はサンジでして、実はジェルマという国の王子だったサンジ。ビッグマムの娘と結婚させらせる羽目に。
それをルフィは助けに行くが果たして?
というお話。死ぬほどひっぱり散らかしていた四皇とついにまにえるってわけで、ようやくメインストーリーが動きだして終盤戦が始まったという感じですね。
なかなか面白いですが、問題もやっぱ多数抱えてまする・・・・
まずはジェルマってのがクローン人間の兵隊をあやつる軍事科学国家というのですが、正直陳腐なアイデアと言わざるをえない。
現在の戦争を見てすぐにおわかりかと思いますが、もう無人兵器の時代なんです。AIが結局何に使われるか?もちろん兵器です。兵器以外に使い道なんて無いですからね。
AI無人兵器がAI無人兵器と戦うという、まさに徒労。核兵器後の世界の行き着く先。
クローン人間兵器、なんていうものは、まさしく無用の兵器なんですわね。そんなのまったく必要ない。なのにこすり倒されてる。これはがっかりと言わざるをえない。
話の流れもスムーズじゃなくて、結局ルフィはすぐ捕まってしまうのですが、例によってなぜか処刑されない。
他の奴らはめちゃくちゃ簡単に殺しまくってるくせに、ルフィ達だけは生かしといてやるかって、なんかおかしくない?
何度もいいますが、この捕まるがなぜか殺されずに脱出できるっての、もう50年以上007とかでアクション映画のお決まりとしてやってますが、もうやめようぜ。
まだデウス・マキナ。突然都合の良い無敵の助っ人が現れて助けてくれるってほうがマシ、それもシナリオでは最悪の解決策と言われてますけど、捕まったけどなぜか殺されない、よりはマシ・・・
ってなわけで、あの伏線がここで!とか、こういう構造か!みたいなのは決して上手く出来てるとは言い難いのですが、それを力で!パワーで!ねじ伏せていく、まさに少年漫画という感じの物語となっています。
これ小説だったらまぢで意味わからん。ウェディングケーキが食べたくて暴れ出すビッグマム、美味しいケーキを作ってその暴走を止めるのだ!
意味わからんて。
でもマンガなら押し通せる。小説で面白い物語と、マンガで映える物語、映画で映える物語ってのはそれぞれ実は別個のものだってわけです。
総じて、ワンピースがまたパワーを取り戻しつつあるとも感じられる、起死回生感のあっておもろいというか、おもろくなりつつある、夜明けを感じる出来で良いのではないでしょうか。新世界編つまらんニキも認めざるを得ないであろう。
ただ89巻の終わり方と90巻の始まり方は、完全な詐欺じみた吊りで下品だと思いましたけどね・・・なんだこれは・・・集英社の差し金か?
ひどいことするね・・・しかなくなっちゃったよ
この辺、コマ割りもあれで見開きを使って自由にコマ割っている、これは本の形態だと実際読みづらい、特にジャンプみたいなでかい本はすげー読みにくい。さらに電子書籍ではまったく読めない。
でも描いてるほうとしてはこうやりたいのはすげーわかる。縦長のページだと構図が上手く決まらない、自由にならない!ってことはめっちゃある。
描いてるほうは本の形態ではなくて1ページずつ描いてるわけですからね。
この本の形、っていうメディア端末問題って未だに解決作が出てない。
紙の本は廃れていってますが、タブレットはやっぱ画面小さくてインパクトが出せない。デスクトップの大画面で読むのもいいけど、それって目も肩もめっちゃ疲れる。
もちろんVRディスプレイみたいなのはまず取り付けるのが面倒な上に目がクソ疲れるので問題害。
結局のとこ、やっぱ紙が一番読みやすいのも事実。ウォーリーを探せみたいなばっつり開ける本が一番いいのですが、カラー印刷でそれをやるとめっちゃ高い。
折りたたみのノートみたいな電子リーダーで真ん中のディスプレイの継ぎ目が目立たないもので、A4サイズ。っていうこれぞ電子ノートだ!っていう決定的なものが全然生まれませんね。まず折りたたみスマホとかもクソ高いし、やっぱコストがきつすぎるんだろうか・・・。
調べて見るとあるにはあるみたいですが、40万、キャー。しかもとにかく使いづらいという悪評ばかり、売れてもないみたい・・・
マンガどう読むか問題に解決策は見えぬ・・・