ヒッチコックのスリラー映画
主演はケイリー・グラント。
今見ると、なんだか地味な感じのアクション映画ですが、当時としては、斬新なアクション映画だったのだと思われます。
当然ながら途中で謎の美女が現れてそれが、物語を動かしていくことになる。
まぁベタな話ですが、初期のベタ、というわけですね。
なんだかすべてがどっしりと、しっかりと作られています。建物とか乗り物とか、全部豪勢で、きちんとしている。
やたら金がかかっているとも言える。後期ヒッチコックだからなのでしょうか。
ワタシはあんましヒッチコックの映画は見てませんが、この映画はタイトルだけは妙に有名ですね。
今見るとそこまで面白くはない。
でも見るべきとこがあって、それはもちろんケイリー・グラントの演技です。
スリラーアクションで、手に汗握る展開・・・、のはずなんですが、ケイリー・グラントの演技はなんだか空虚で虚無的、ココロここに非ず、ってかんじ。目がらんどうなんです。
ミステリーな美女、エヴァ・マリーのほうがよっぽどまともでわかりやすい。
ケイリー・グラントは、非常にミステリアス・・・というかやっぱ、なんか虚無的、なんですね。
調べるとすぐにわかりますが、生い立ちからして特殊で、こういう人が俳優になるべきなのだなって人ですね。
イケメンなのかどうかはわかりませんが、ただ存在するだけで、物語の匂いがする人間です。ヒッチコックが気に入るのもわかりますわ。
そうあと、ほとんどの背景が合成なんだと思うのですが、合成じゃないシーンも全部合成っぽく見えるのですよね・・なんだこれは・・?カメラのせいなのかしら?