2025年1月15日水曜日

1959 North by Northwest 北北西に進路を取れ

  ヒッチコックのスリラー映画


主演はケイリー・グラント。


 今見ると、なんだか地味な感じのアクション映画ですが、当時としては、斬新なアクション映画だったのだと思われます。


 当然ながら途中で謎の美女が現れてそれが、物語を動かしていくことになる。


まぁベタな話ですが、初期のベタ、というわけですね。


 なんだかすべてがどっしりと、しっかりと作られています。建物とか乗り物とか、全部豪勢で、きちんとしている。

 やたら金がかかっているとも言える。後期ヒッチコックだからなのでしょうか。


ワタシはあんましヒッチコックの映画は見てませんが、この映画はタイトルだけは妙に有名ですね。


 今見るとそこまで面白くはない。


でも見るべきとこがあって、それはもちろんケイリー・グラントの演技です。

 スリラーアクションで、手に汗握る展開・・・、のはずなんですが、ケイリー・グラントの演技はなんだか空虚で虚無的、ココロここに非ず、ってかんじ。目がらんどうなんです。

 ミステリーな美女、エヴァ・マリーのほうがよっぽどまともでわかりやすい。


 ケイリー・グラントは、非常にミステリアス・・・というかやっぱ、なんか虚無的、なんですね。

 調べるとすぐにわかりますが、生い立ちからして特殊で、こういう人が俳優になるべきなのだなって人ですね。

 イケメンなのかどうかはわかりませんが、ただ存在するだけで、物語の匂いがする人間です。ヒッチコックが気に入るのもわかりますわ。


 そうあと、ほとんどの背景が合成なんだと思うのですが、合成じゃないシーンも全部合成っぽく見えるのですよね・・なんだこれは・・?カメラのせいなのかしら?