ディズニーが作った海底二万マイルの映画。
しかれども、原作はディスニー的な調子ではなくて結構ダークな世界観なので、この映画も割とダーク目です。
1950年代の古典映画なのですが、スチームパンク映画、としてこの映画は外せない出来と言われていて、ワタシもスチームパンク資料を集めていたので見てみました。
出来は1950年代にしてはかなりすごい、やはりディズニー。締めるとこはちゃんと締める。
ノーティラスの造形、全体像は結構ダサいのですが、内部のデザインは秀逸。かっちょいい。
ワタシはメカとかロボット、車ってのが嫌いなんですが、スチームパンクは好き。というかスチパン好きはだいたいそうだと思う。いかにもメカメカしたのは好きじゃないけど、パイプだとか真鍮、蒸気には夢があるのです。
重さ、や力感、が感じられる。ガンダムみたいなロボットって、重さが全然感じられないのですわね。宇宙だからそうなのだって言うかもしらんがね。あと人間の感情で性能変わるメカもやっぱ納得いかん。
機械ってのは無慈悲だからいいのであろ?
もちろんCGはないので、ノーティラスは実際に作っている。
昔の映画ってこの、大道具を作り込む、っていう大工的な面白さがあったのですよね、今じゃ全部CGで考えられないけど。
でも実際にでかいものを作る、ってのは、それが楽しいんじゃんってことですよね。それにCGには乗れない、のです。実際に作らないと。
映画の内容は原作とはかなり変わっていて、ネッド役のカーク・ダグラスが主役のアクション映画っぽくなっておるし、かなりシンプルな話に変わっています。
最後ネモは死ぬのですが、これは原作のほうがよっぽどおしゃんですね。