さいとうたかおは、一人じゃなくて、プロダクションで書き始めた最初の人だということです、分業体制で書いてるのですって。漫画自体はサバイバルの情報が載っていてまぁまぁ楽しめますし、絵も参考になります。あきらかにもののけ姫はイノシシの部分からの借用があります、ジブリだってパクリやってるんだぜ。
しかしてやはり分業の悪いところってのもあって作家性が無いとか簡単にいいますけど、確かに背景とキャラクターと、ストーリーが浮いてるんですよね、それは今のアシスタント何人も使う漫画も同じで、やっぱ背景が浮いてるんですよね。そんな綺麗に書くことないのに、どうせたいして面白くもないのに、なんて毒を吐いてみる・・・・ナウシカとか楳図かずおはどう見ても個人技なので浮いてないですよね、個人的には、漫画はあぁいうキッチュな毒々しさ、どう見てもあんまし教育によくなさそうなどす黒さを含んでいて欲しいものです。
太宰治の女生徒は・・・まぁまぁ個人的な思い入れが強すぎてまともに読めないです、吐きそうです。もしかしたら好きな短編の一位かもしれない。
明らかに戦後から、文学は伸びしろが無いということで、表現は視覚的なほうへ、視覚的なほうへと流れていって、その流れは今も続いてるとおもいます。けれど、まだまだこういったレベルの作品は生まれてませんね、エンターテインメントとしてなら明らかに視覚芸術は文学を超えたのだけれど・・・