2017年2月19日日曜日

2016 handmaiden お嬢さん  パク・チャヌク

 まだ日本では未公開かも・・・。

 ワタシが見たのはもちろん英語字幕版。

 サラ・ウォーターズ原作ってことで、サラ・ウォーターズってのが何者かを知ってる人には内容がわかるはず、サラは今世界で一番有名なレズビアンの作家です。ゲイと違ってビアンってのはカミングアウトする人がめっちゃすくないニッチ中のニッチなんですけどね。まぁ百合系の作家ってことです。

 映画はレズビアンミステリーっていう感じですが、この監督、オールドボーイの監督って言えばわかると思いますが、どぎつくてえげつない描写で有名な監督です。絶対にカップルで見にいったりしてはいけませんよw 
 今回も相当えげつないです、っていうかレズビアンの映画ってのが他にないからなぁ、今までに見たことが無いタイプの映画です、確かに数少ないまだ破られてないタブーって感じですかね。

 内容はネタバレしないように言うのは難しいのですが、超ド変態のスーパーサディストの叔父に半分監禁、虐待されている大金持ちのお嬢様と、そのカネを狙う詐欺師、そしてお嬢様の女中、が繰り広げる物語なんですが、かなりの部分が日本語で展開されてるんですが、日本語の発音が超変、まぁ他の国の人は気づかないんでしょうけど。


 1930年台の日本統治下の朝鮮半島が舞台、この舞台設定も、韓国でしかできない舞台設定ですよね。だって日本の映画でその舞台で作りたいんで韓国でロケさして下さいなんて言えるわけないし、スーパーナイーブな主題なんで絶対に許可なんか出るわけない。加害者には弁明の余地は無い、ってことでナチス側が描いたホロコーストの映画なんてのはあるわけないのと同じことです。



 ただこの映画監督も言ってるように、当時の朝鮮には、ナチス政権下のフランスと同じように、日本に寝返る人々、欧米ではコラボ、と言うんですけど、も存在していて、朝鮮はダメだ、日本人になりたいって思う人もいたそうです、それはアメリカの植民地の日本でアメリカの国旗を着たり、アメリカ軍の軍服を着たりするやつがいるのと同じこと。ワタシはUS NAVY、とか書いてある服を来てる奴を見ると、こいつマジか??って思ったりします。カミカゼの服を着てるよりどっちかっていうとダメな気がする。


 そういうえぐいテーマをふんだんに盛り込みつつつ、エロの描写も限界突破という感じでひじょーーにえげつない映画です。えぐいです、茶の間凍りつくなんてレベルじゃない。茶の間凍死って感じw


 ただ海外の評価サイトなどでのポイントはひじょーーーに高い。まぁサラ、がすでに評価の固まった人ですし、欧米ってのはエログロが好きですから、そして映画としては結構よく出来てますのでそれはわかる。

 まぁこの映画を見ると日本ってのは最低の変態ヤロウどもの集まりだと思われそうですが、まぁ実際そうなのでそれは問題ないw

ワタシが思う日本人っていう人種のイメージは、残虐、強欲、銭ゲバ、保守的、排他的、そしてキッチュで独特の天才的センスです。 ようするにキチガイの変態を生み出す国家なんですよね。それはそれで嫌いじゃない。