2022年1月31日月曜日

2015 ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん Tout en haut du monde

 NHKで突発的にやっていたアニメ映画

 

 内容は、北極点を目指して探検に出たが帰ってこなかったおじいさんを探して、少女が冒険の旅に出るっていうもの・・・

 

  いやジブリすぎない?

 

 いろんなところにジブリ感満載です、台詞回しとか展開とか

 

作画のスタイルが洋アニメ、いわゆるスケルタルアニメーションだってのが全然違いますけども、だいたいはジブリです。

 

 まぁ手書きアニメーション作っていれば、ジブリを見てないのはもぐりってなもので多少影響を受けるのは避けられないんでしょうけどね。

 

めっちゃおとなしい映画で、よくこんな映画作るのに予算出たね、って感じです。海外では、特にヨーロッパではよくありますけどね、この手の映画どっから予算ひねり出したんだろう?ってもの。

 

 批判ばっかりしてるようですが、出来はまぁまぁです。いろんな映画賞をとってます。まぁアニメの映画賞ってそもそも作品数が少ないんですけどね。寒いときに寒そうな映画を見たい人には良いかも。

 

 ワタシ昨日からギックリ腰で動けなくて、こういう体が弱ってるときは、いつもはしみないものがココロにしみるものですね。

2022年1月30日日曜日

2011 岸辺露伴ルーブルへ行く

 岸辺露伴がルーヴルの行く、っていうわけで、なんか岸辺露伴がルーヴルの美術品を紹介する旅行記みたいな本だと思ってたらまったく違いました。

 

 ルーヴルの依頼で、なにかルーヴルを題材にした新作のバンドデシネを描いてくれ、と頼まれた飛呂彦先生が、はじめてカラーでデシネ作品を描いたんですね。

 

 カラーといってもフルカラーっていうよりも、4色カラーって感じですね、4色カラーって今あるの?最近雑誌なんて買わないからわからない。 


ルーヴルからの依頼で、ルーヴルがカネを出してるようなので、デシネのクオリティは非常に高いです、作画もすごい丁寧。資料も豊富にあるらしくディテールもかなり細かい。

 

 内容は、ミステリーなのでネタバレするので書けませんが・・・、ん?最後の辻褄合わせのところでちょっと無理があるような・・、無理やりルーブルを絡ませたような気がしないでもない。

 なんにせよマンガとしてのクオリティはすごい高い。

ただ見開きページばっかりなのでタブレットなどでは非常に読みづらいとだけ言っておきます

2022年1月29日土曜日

2004 METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER

  メタルギアソリッドのナンバリング3作目。


 スネークたちのクローンファーザーである「ビッグボス」の過去が語られるという物語です。

 

 途中から過去に話が戻るってのはスター・ウォーズ以来ナンバリング作品では必ずある展開になって参りましたね。

 

 未来のことを描く、ってのは、禁じ手です。未来であればあるほど、嘘っぱちばっかりになってリアリティを失う、そんなの当然の話で、知らないことを描きようがない。過去の物語、のほうが圧倒的に資料がある、ありすぎるほどに。

 

 20世紀ってのは映像の世紀、特に戦後のことはあらゆることが記録されてると言ってもいいです。調べればなんでも出てくる。

 

  なんだか今回のメタルギアは007の映画でも見てるみたいな、懐古趣味って感じです、古き良きアクション映画って感じ、メタルギア2、みたいなSFっぽい世界観は鳴りを潜めて、伝統的なアクションと物語になりましたね。

  

 確かに良く出来てはいるんですが、う~ん・・・、裏切りが無いというか手堅くまとまってるなぁって感じがしますね、ゲームとしての表現も、ほぼ完成していて、完成しちゃったなぁっていう感じもある。

 普通のゲームっぽい気がする。ワタシ的には2のほうが挑戦的で良かったかなぁと思いました。

2022年1月21日金曜日

1966 続・荒野の七人 Return of the Seven

  荒野の七人の続編、荒野の七人は、七人の侍へのオマージュ。

 

オマージュというかリメイク作品なのに続編を作っちゃうってのがいかにもアメリカ的な発想だと思いませんか?人気ある限り続けりゃえぇやんっていう。

 

 金になる限りとにかく続けさせる、というジャンプ思想はアメリカから来てるみたいですね。

 

それはともかくこの映画プロットがものすごい荒い。スカスカの台本でやっている。2ページくらいしかないんじゃないの?ってくらい。

 

 けど俳優の味はものすごいある、ユル・ブリンナーは続投なんですが、相棒役としてロバート・フラーが出演してるんですが、この人マンガみたいな、ザ・アメリカン、ザ・カウボーイっていう面をしてますね。

 CGみたいに私達が思い浮かべるアメリカ人っていう顔。

 

この時代はそれだけが勝負ってとこもあるから、俳優の顔にパンチがありますね、こうカメラにぱっ、と写った時の写りこそすべてっていう感じ。


 評価はやっぱり続編としてプロットが荒すぎる!ってことで散々なんですが、ロバート・フラーのアメリカンっぷりを観るだけでも価値があるかも。

2022年1月17日月曜日

2004  メタルギアアシッド METAL GEAR AC!D

  メタルギアソリッド3、とほぼ同時期に発売された、PSPの外伝的なソフト。

 

 これまでのシリーズとはやんわり繋がってるような繋がってないような、文字通り外伝という感じのゲーム。

 

 スニークアクションではなくて、カードゲーム要素がある、謎システムを採用しております。言葉では説明しずらいですが、ターン制でカードで行動するシュミレーションゲームって感じでしょうか。

 

 このシステムは、謎としかいいようが無いのですけど、プロットは非常によく出来ていると評判です。

 

 確かに、あまり手を広げすぎないで、コンパクトに収まるように、短く、そして丁寧に、見せる順番なども考えて作られております。ナンバリングのメタルギアともちょっとテイストみたいなのが異なる。

 ある作家がいうに、長編を描くのは容易い、長ければどっかしらいい部分もあり、読み手が勝手にハイライトをまとめてくれる、短編を上手く描くのは難しい、少しのミスが命取りになる。と言ってました。確かに大長編って、よく考えたらあのあたりめちゃくちゃだったな・・あれ一体なんだったの?みたいなのが見逃される傾向にある。短編は隅々まで評価されるので難しいのでしょうね、芥川みたいに、一言も無駄な言葉がない、っていうギリギリまで洗練された表現が求められる。 


 ゲームのキーワードであるネオテニーとは

動物において、性的に完全に成熟した個体でありながら非生殖器官に未成熟な、つまり幼生や幼体の性質が残る現象のこと (Wiki)

 

 と説明を聞いても意味不明の言葉ですが、 このゲームの中におけるような超能力的なものではなくて、完全適応させない、という生存戦略のようです。

 環境に完全に適応すると、環境の変化ですぐに絶滅する、恐竜がそうであったように。ちょっと気温が下がっただけで死ぬことになった。どっちにでも進化できる、余裕、をもたせておくことで、環境が変化したときに、進化して切り抜けるようにしておくってことなのですね。


 これ結構な重要なことで、なにか一つのことを極めるのが素晴らしい、という風潮がありましたが、それだとその流行が終わった時に一緒に絶滅することになる、一つのことを極めずに余裕を残して、色んなことに手を出すほうが、生存の可能性が上がるよってことです。

 けれど無作為にいろんなことにとにかく手を出すことも逆になんの取り柄も無い存在になることにもなる。 見極めが大事なのです。

 

2022年1月11日火曜日

2013 ドラゴンズクラウン ヴァニラウェア 

 ヴァニラウェアから発売されました、ベルトアクションRPG。

どういうゲームかと一言で言いますと、ファイナルファイトにウィザードリィのような探索育成要素が加わったゲームです。
 ダンジョン探索の部分が、ベルトスクロールアクションになったと思えば良い。あるいはキャラの強化育成が可能なファイナルファイトだと思えば良いです。
 完全にウィズへのリスペクトとして作られていて、キャラの種族、世界観、ボスがドラゴン、モンスターのデザイン、戦闘に参加しない盗賊、街へ帰らないとレベルが上がらない仕様、ヴォーパルバニーなどなどなど、ガチガチにウィズファン感が出ています。

 はじめに言いますが、この作品知名度は低いかもしれませんが圧倒的に名作。ベルトスクロールアクションのアクションゲームって面白いけどすぐに終わってしまう・・・っていう弱点を、育成要素もりもりで死ぬほど遊べるようになってます。プレイアビリティもかなり良好。バランスも相当練られている。
 でもモンハンと同じくある程度以上になるとオンラインで戦うのが前提となっているのが残念・・・、ワタシみたいなソロイストには、エンドコンテンツに向かうにつれて壁が現れます。アクションゲーム全般に言えることですが、NPCはアホです。ザコに大魔法連発したり、トラップにかかりまくったり、特に困るのが敵ボスの絶対防御しなきゃいけない技、みたいなので確実に一掃されてしまいますので、ボスは一人で戦うハメになる、けどオンライン協力で戦うようなバランスなので一人だとかなりきつい。
 あとキャラが6キャラいるんですが、経験値が共通じゃないので、別キャラ育てるのが相当しんどい、せっかくいるのにあまり使えないのはもったいない気がする。あとウィザード、ソーサラーの魔法使いタイプはやっぱりオンラインで他の前衛キャラが頑張ってくれてるのが前提となっています。

物語はあってないようなもの、それがウィズスタイル。典型的ハクスラ作品です。物語はなくて世界観だけがあるっていうスタイルですね。ゲームってのはそういうほうがいいのかもしれん。

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キャラの特徴
ファイター  初心者向けとあるようにディフェンスが硬いしコンボも単純でとりあえずがちゃ押ししておけばなんとかなるし、オンラインならヘイト集め、タンクとして一人は欲しいみんなに感謝される肉壁。ただ対空が弱いし、ボスはだいたい空飛んでるのでソロには実は不向きだと思う。

アマゾネス  実質主力の回転ノコギリ、ディフェンス無しでバチバチにアタックするダメージソース。コンボを入れれば入れるほど攻撃力が上がるので、とにかく攻撃しまくる。スピードやコマンド入力が早くて追いつけなくなり、画面のどこにいるのかもわからなくなります、ダメージを喰らうとあっさり落ちるのでややムズですがソロならアマ一択という感じ。ある程度なれてくると、空中戦法で敵の攻撃を食らわなくなるし、難度上がってきたらパワーインフレで当たる=死。なのでアタック極振りで良い。ライダーキックで移動も早い。
 アマ、アマ、ファイター、ソーサラーというパーティーが一番バランス取れてると思います。

ドワーフ  投げ技担当で、ベルスクというと投げが最強というのが一般なのですが、このゲームボスが人間ではないので、でかくて投げられないので投げの活躍の場が少ない。不遇キャラ

エルフ   弓で戦うキャラなのですが、弓が弾数制限ありなのでなかなか厳しい。火力なら圧倒的にアマですし、バランスが良い=中途半端です。キャラデザ的には一番好み。

ソーサラー 唯一といって良い回復技持ちなので、マルチなら一番モテるキャラ、つまりヒーラー。ソロだともちろんザコ。

ウィザード 本家ウィズではウィザードが一番の火力で重要なキャラなんですが、魔法に回数制限があって、使いどころを選びます。瞬間火力では最強なので、フィニッシャー担当です、が、いなければいなくてもいい。アマゾンの集団戦闘のほうが継戦能力が高い気がします。ソロだともちろんきつい。どうしても勝てないボス担当。

1980 -2014 アンカル incal ホドロフスキー メビウス

  知る人ぞ知る、バンドデシネ界の超カルト作品。


 ホドロフスキーは、有名なカルト映画監督。メビウスはわかりやすくいうと、フランス漫画界の宮崎駿的ポジション、超大物です。

 

 その二人がタッグを組んで、DUNEの映画化をしようとしたのですが、予算が集まらずに失敗(そのDUNEが昨年映画化されました、でもホドロフスキー原作のものではないようです)、その失敗したアイデアからコミックとしてリサイクルされたのがこのアンカルというコミック、内容はDUNEとは全く関係無い。

 

 はっきりいいますと、内容はハードSFで、めっちゃくちゃです。たぶんですけど超不定期に4ページくらいずつ連載されるっていう体裁で出ていて、完結までなんと 30年以上経過しています。メビウスの作画スタイルもめちゃくちゃ変遷を遂げてます、当たり前ですが。

 

 話はとにかくめちゃくちゃで、全く繋がってなかったり、意味不明なことばかり。ホドロフスキーが、夢をそのまま物語にしたっていうように、本当に夢に見たことを無理やりつなげてるみたいなお話、ただそのむちゃくちゃな物語を、メビウスの天才的作画で作品へと昇華してるという感じです。

 

 メビウスの作画は、とにかくスケール感、を出すのが上手で、絵で空間が見えるってのは絵がうまい人の典型的な才能。宮崎駿の作画スタイルはメビウスから影響を受けたもの、特に漫画版ナウシカの描き方はメビウスそのもの、ナウシカに妙に宮崎駿らしくないSF要素があるのはメビウスから来てるのですね。これはワタシが勝手に言ってるのではなくて本人が語ってました、メビウスージブリ展、っていう展覧会もやってましたし。

 

 80年代ってのはそういうハードSFの時代だったのです、すぐに宇宙の破滅とかすべてを救う善なるもの、とかが出てくる、PKディックなどの時代。

 

 

 はっきり言うと面白くはないのですが、マンガ、の作画ってのを学ぶ上では古典とも言える作品、漫画好きは読むべき本です。 構図のとり方が一気に変わると思ふ。

 ワタシは英語版読みましたが日本語版も出てるみたい、ただし、カラーリングのバージョンが何種類もあるので(これが海外コミックと日本の違い、海外はアニメを作るみたいに分業でコミック書くので、レイアウト、作画、カラーリング、ストーリー、と別の人がやってることが多い)好みのものか注意が必要。

2022年1月5日水曜日

2021年 ベストアルバム  The End of Pop Music

 毎年年始のこの時期に、去年のベストアルバム50!とか100!みたいな企画が音楽雑誌、レヴューサイトなどにあって、それを見てふ~ん、こんなのが流行ってたのか・・・と確認するのが風物詩なんですが・・・

 

 

  一枚も良いアルバムがありませんでした。いや!たぶん探せばいいアルバムはあるに決まっている、どっかには必ずある、ただ見つけることが難しいし、見つける情熱もなくなってしまった。去年というか一昨年、2020年もそうでした。

 

まじで2021年新しいアルバム一枚も聴いてない。 ずっとゲーム音楽ばっかり聴いてました。一番聞いたのはたぶん 「聖剣伝説2 リメイク」。

 

 これはでもワタシだけではなく誰もが感じてることのようです、ポップミュージック、ってのが崩壊してなくなった。誰も音楽単体で聞いてない。SpotifyやYoutubeでほぼタダですべての音楽が聞けるようになって、誰も音楽聴かなくなりました。

 

 音楽単体、ではなくて、何かのと音楽のタイアップ、抱き合わせ、じゃないと誰も興味持たなくなりました。やれあのアイドルが歌ってる、美少女が、美男子が、Tiktokerが、面白いダンス付き、アニメの主題歌、ドラマの主題歌、ゲーム音楽などなどなど・・・

  

 なにかの母体、に音楽がついている、 母体、の人気が大事なのであって、音楽単体でなんて誰も聞いてない。Youtube  で再生回数が伸びてるのはほぼ95%、美男美女が出てるか、エロい女が腰振ってるやつです。

 アルバムのセールスランキング、TOP20くらいまでアイドルが独占。そういうことですわ。あとAdele、ABBA? Fleet wood mac? QUEEN? なんていう聞く音楽がない老人向けに再結成とかそういうのがぽつぽつ入ってます。 正気かよ。

 Adele とか、セリーヌ・ディオンだとかそういう、はい、歌はうまいですよ、お上手ですね。でも曲しょうもなさすぎへん?っていうアーティスト、こういうのは老人が買ってるんですよね。昔っからそういう歌がうまいだけの曲聞く人の意味がわからん。


 というわけでポップミュージックの歴史は半世紀で幕を閉じました。コロナはいろんなものを絶滅においやったけどもポップミュージックが一番でかい獲物だったのかもしらん。

 

 

ありがとう Pop music さようなら。

 i know pop is dead  long live pop.