2023年4月24日月曜日

1667 失楽園 Paradise Lost ミルトン  John Milton

  めちゃくそ有名な作品ですが、読んだことある人は非常に少ないと思われます。いかにも難しそうですしね。

 実は失楽園の続編「復楽園」もあります。失楽園のほうが圧倒的に知名度が高い。ネーミングも関係ある気がする・・・


 ミルトン自身、ワタシの著作は、美を理解するほんの一握りの人間に読まれればよく、その他のバカどもにおもねる気は無いと本文にも書いてあります。


 17世紀なかばでもそういうことを言うのですね、大衆はアホ、わかるやつにだけわかれば良い。


 ミルトンがこの作品を書いたのは、やはり失明したってのが非常に大きいようです。ようするに失明して他にやることがなくなったので、詩だけに集中出来たというわけ。無くすことによって、他のなにかが覚醒するというのはよくあること、ピンチはチャンス。

 この作品全体にもその影響がすごいあると思います、言葉だけの世界、をどんどん拡大していくという感じ。口述筆記で書いたらしいので、音、も大事みたいですね。


 ただ、いかにもこむつかしくて、ゴリゴリに宗教的な本ってのは実はまったく違います。別によみずらくもなく、わかりやすく書いてあります。「神曲」のほうがよっぽど難しい。ただしこの時代の本には絶対なのですが、聖書とギリシャの古典はすべて知ってる前提なのでそういう知識が無いと何の引用なのかたとえ、が伝わらない。


 ほいでキリスト教文学らしく、とにかく神とイエスを褒め称える、というのでも無い、主役はむしろ、ルシファー、サタンで、サタンの奢り、苦悩、苦しみ、が主軸となって物語は展開していきます。「失楽園」、というので楽園を失ったアダムとイブの物語というよりは、楽園を失った、サタン、の物語です。


 そして裏テーマとして、神は、セックスを正しいものとしてる、という、生殖養護というテーマもあります。これはシェイクスピアもそうでしたけども、カトリックが、聖職者はセックス禁止、妻帯禁止って言うのに対する、プロテスタント、なのですね。

 プロテスタントってなんなのだ?というと究極的にはワタシはこれだと思います、セックスは正しいもの、人間が殖えるのは良いことだ、っていう主張がプロテスタントの本音。一方カトリックは修道院的な、清貧、貞淑、っていうスタイルですから真っ向から対立してるわけです。

 確かにカトリックの言ってることっていわばめちゃくちゃで、もし全員聖職者になったら、人間は絶滅してしまうわけで、絶滅主義なのです。


 そういうわけで、失楽園の神、エホバはやたらよくしゃべるし、人が一人でいるのは正統ではなくて夫婦、が大事だということを強調します。ワタシのイメージでは神はほとんどしゃべらない存在なのですが・・・。


 もう一つのテーマは天動説と地動説、ですね。なんで地球が回ってるか、太陽が回ってるかというだけで、ガリレオは処刑されるようなことになったのだ?どっちだっていいじゃないの?って今の感覚だと思いますけど、当時は、なぜかこれが世界の真実、みたいな重要なテーマとなっていたようです。

 ミルトンはガリレオに直接会ったらしくてその影響がさらに大きいみたいです。ミルトンもガリレオもほぼ死刑宣告されることになるし境遇が似通っていますね。


 ミルトンの生涯ってのも、完全に一つのドラマでして、過労のあまり失明?ってのはよくわからないですが(ただの病気でしょ)、ミルトンの時代は、つまり革命の時代、清教徒革命、などイギリスの歴史の中でも大混乱時代で、この大混乱をいち早く消化したことから次の時代の覇権国家にイギリスが立つことになる、とにかく革命の時代で、ミルトンは革命の申し子、革命の語り部という感じです。

 偉大な作家ってのは偉大な時代に生まれるものですね。あるいは偉大な時代が、普通の作家を偉大な作家にしたのかもしれませんけどね。夏目漱石が明治、そのものを体現してるのと同じように、革命の時代、そのものを表した作家です。

2023年4月21日金曜日

1993 海底大戦争  アイレム

  アイレムのシューティングです。


横シューですが、強制スクロールではなくて、自分の任意で移動して進むことが出来るタイプのやつで、面によりますが縦に画面が広い。水中と水面、があります。


 自機はでかめの潜水艦で当たり判定はひじょーにみずらい。


 後のメタルスラッグのスタッフが作った作品というわけで、グラフィックはあぁいう感じです。メカメカしくてとにかく派手。


 その分敵弾とかギミックなどがひじょーにこれもみずらくて、何に当たったのかわからんで死ぬってこともよくある。


 敵の弾、もすごいバラエティに富んでて、これ死ぬんかい!とかでかーーーーっ!!っていうとにかく派手なグラが特徴のシューティング。


 ギミックがわかってしまえばまぁまぁ躱せるし、任意移動なので導線を開けるやり方がわかればスムーズに進めます。隠しアイテムなどもひじょーに多いのですが、武器の強化?がすげーわかりにくくて、炸裂弾、みたいなのにすると、敵に届かない!ってことになるので逆に苦労したりすることも。風船爆弾とミサイルもどっちが強いのかわからん。


 シューティングの難易度としてはそこまで高くないのだと思うのですけど最終ステージの連続巨大ミサイルだけはまじでどうやっても避け方がわかんなかったです、ありゃなんじゃ???


 とにかく派手なグラフィックが見もので気分爽快シューティングですね。ただやっぱ見ずらい。シビアなゲーム性を求めるシューターにするとちょっと色物ですね。シューティングの醍醐味はやっぱり敵弾をすいすい避けることによるシューティングハイですから。敵弾が見ずらいと実力が出せない。

2023年4月19日水曜日

1991 超魔界村

  魔界村シリーズ第三弾。


 上下撃ちが廃止されて、二段ジャンプが可能になりました。

ボリュームもアップされて1ステージずつがかなり長いです。


 グラフィックはさらに猛烈パワーアップって感じで、超魔界村といえば画面ギミックでしょう。背景がボコボコ!ぐるぐる!って回転など、とにかく背景と連動したギミックが非常に多いです。背景は止まっている、というアクションゲームの常識を揺さぶるゲーム性。2Dゲームなのに画面酔いします・・・


 難易度は相変わらず高くて、1ステージ目からラストステージじゃないのこれ??っていうぐらいギミック盛り盛り、敵無限湧き?津波に飲まれて即死w っていう感じです。

 だけどそっからどんどん難しくなっていくってわけではなくて、全部同じくらいのムズイ、という難易度ですね。キチムズ、鬼ムズ、はあんまりない。ずっとムズい、って感じです。


 鎧は二段階強化しないと魔法は使えなくなりました。

 ワタシ全然気づきませんでしたが、二段階強化すると盾が遠距離攻撃を一回防いでくれるみたい、でも接触は一発アウトなのでほとんどきづかない。魔界村で死ぬときはたいてい押されて落下死なので。


 ジャンプの操作性は二段になったとはいえ相変わらずひじょーに悪い、これはわざといやがらせです。ジャンプしてすぐにジャンプするちょい二段ジャンプ、落下してからジャンプするディレイジャンプなど、他のゲームでは要求されない独特のジャンプをマスターしないといけません。

 結局アクションゲームとはジャンプ、ってのがワタシの持論。これはトリッキージャンプです。


 おなじみの2周しないとクリアできないモードです。武器も同じ。

ただしこんかい斧が弱体化、斧使いには厳しいです。それと武器が出る回数が非常に少ない気がします。鎌とか一回も出なかった・・・誘導弾であるボウガンが普通に強すぎなのでボウガンだけで攻略可能。ただボウガンの魔法は宝箱の位置を探るっていうまったくいらない効果なのでほぼ使わない。

2023年4月16日日曜日

1994 ライブ・ア・ライブ

  スーファミ末期にスクウェアが小学館とタッグを組んでだしたロープレ。

 

 クロノ・トリガーもこのころですし、スクウェアはこの頃コラボブームだったのかしら?それにしたってこのころのスクウェアは無敵状態、ゴリゴリに尖っています。


 ひじょーーーにトリッキーなRPGです。主人公が7人?かいてそれぞれのストーリーがあって最後にみんな集合するっていう、ドラクエ4形式、さらにそれぞれが別の時代に生きてるってのではクロノ・トリガー方式。

 でも一人ひとりのストーリーはすげー短くて、1時間くらいで終わります。ボスも一体くらいしかいない。

 

 ですがひじょーーーにトリッキーな感じで、単純なレベル上げが通用しなかったり、どう考えても勝てそうにない隠しボスがおったり、それに対抗するための隠しイベ、隠しアイテム、隠し部屋、隠しイベントがもりもりに盛り込まれているけど、普通にプレイしたらすべて見逃してしまいます。


 ほいでバトルシステムもトリッキー極まりないうえにほとんど説明が無い、ようはマス目があるターン制バトルって感じなのですが、技とか攻撃の説明がほとんど何もないのです。どういう意味?どういう効果?ってのがまったくわからん。

 が、めっちゃ強力な技やハメ技、などがたくさんあって、上手く戦うとまったく完封出来たりしますし、適当に戦うと即死します。HP300くらいなのに900くらう技とか普通に使ってきやがる。

 このひじょーに大味なゲームバランスはロマサガっぽいですね。効かないときはダメージ0、装備品ひとつで威力が爆上がりしたりもする。装備もバカ糞強い武器と、なんの役にも立たないっていう、ピンかパーっていうバランス。


 シナリオもゴリゴリに作り込まれてるキャラと、めっちゃ薄いキャラなど、とにかくバランスがぐちゃぐちゃ。

 シナリオ全体は、ベタベタなもののパロディと、ヘラクレスの栄光へのオマージュって感じですね。ヘラ3は当時は最高に斬新だったけど、この当時にはややこすられてる感じですね。プロット全体を見ると結構ダークでトリッキーなお話です。


 ロープレなのにゲームの進行しだいでは詰みになる場所がめっちゃ多い、どこに行くかわかんなくなって詰みになるケース、目的地が隠し、みたいなケース、ボスが強いが、特定のアイテムや技を持ってないと勝てないし戻れないケースなど、はっきりいってクレームものの問題がたくさんあります。(セーブも4つしかねぇし、ここでセーブしとかないと戻れないよ、みたいな忠告もなし)


 だけど斬新で、きらりと光る部分もあります。アキラというキャラは話すとは別に、超能力で相手の本心が読めます。つまりNPC一人にき、普通のセリフと、心の声、があるというわけ。これってなんか新しいですね、なんだかありそうでなかった。

 戦闘システムもどのゲームとも似てない感じでおもろい、バランスをもっと調整したらかなりおもろいゲームになると思う。

 けどこのゲームだいたいレベル16で、MAXみたいな感じで、やり込むようなゲームではありません。だからこのバトルシステムを掘り下げる前に終わってしまう感じ。キューブにいたっては一切レベルが上がらない固定ステータスです。


 総評としてはとにかくトリッキー、王道RPGのコツコツレベル上げて、少しずつ強くなる、みたいなのをやりたい人にはまったくオススメできない。すごい尖った変わったゲームがやりたい人には刺さるかも。でも全体に難易度高めです。いろんな意味で。


 ラスボスもまぁまぁ手強い、いや、サンダウンをキャラに加えてハリケーンショットを覚えていないと勝てないと思う。他の技はほとんどダメージが入らない。対策出来てないとほぼ石化は即死と同じ。でもどれが石化防止効果があるのかまったく書いてないのだなこれが。

2023年4月14日金曜日

世界の歴史 10 西ヨーロッパ世界の形成 中央公論社

  中央公論社の世界史シリーズの中世の巻。


 わけあって中世を調べ初めていますが、中世暗黒時代、に関する本はすげー少ないですし、内容もざっくりしたものが多いです。


 この本も中世1000年の歴史を一冊本にしてるわけで、内容はざーっっとしてますし、時系列にもなっていないですし、作者の得意なトピックをささっとなでているだけって感じですね。


 まずはじめから1000年もの時代を中世、って一括りにしてる時点でめちゃくそ無理がありますわね。


 暗黒時代、と一言でいいますけども、1000年間ずっと愚劣で野蛮な時代だったわけではなく、二段階あるといえます。


 まずローマが蛮族の侵入によって滅びてから、フランク王国が成立するまでの476~800年くらいまでの時代。まさにこれぞ暗黒極まれりっていう時代で、ローマという大帝国、文明が滅びて、文明が衰退した時代です。

 文明が衰退するってのが想像しにくいですけどね。文明が衰退する!?このまえまで出来ていたことができなくなるってことです。愚かになっていく、すごい時代やで。


 ほいでそっからフランク王国と神聖ローマ、とかが固まっていく時代800~1300年?あたりまでは、わりかし平和な時代でこの時代に少しずつ都市とかが発展していく時代。

 ですがそのあと、寒冷期が訪れ、黒死病がまん延、人口の三分の一が死滅し、暴動、魔女狩り、迫害、陰謀、貧困で死にかけの農民、痴愚神礼讃、っていうネオ暗黒時代、いわゆる、ダークな中世の時代が訪れることになります。


 人口の三分の一が死滅 してるってことは、黒死病にかかった人間はその倍以上いるとみていいわけで、まぁ70%は病気になったと考えられます。


 そしてこれが大航海時代へとつながるわけですね。どうせ黒死病で死ぬだけなら、冒険に出て死んでも同じやん。冒険に出て死ぬ確率が70%でも、ヨーロッパにいて病気になる確率も70%なら、まだ冒険に行こうってことなんですね、まさにピンチをチャンスに。


 学生の頃、なんで中世の人間はそんな命がけの冒険にいけるのだ?どっからそんな勇気が?宗教的情熱ってやつ?それを欲望と略奪を目的、としてる人もいますが、そうじゃなくて、冒険ではなくて逃亡、と考えるとすんなり理解できる。

 ワタシだってどうせ死ぬなら、病気よりも冒険を選ぶ。西洋がこのあと、世界を制圧していくわけですが、全ては、黒死病からの逃亡劇だと思うと、非常におもろいですね。

 しかし人口の三分の一が死滅 


 ってえぐすぎますね、戦争なんて疫病にくらべたらほんの些細なことでしかない。そりゃそれまでの価値観とかそういうものは木端微塵に消し飛びますわ。すべてがひっくり返る、天変地異、です。

2023年4月10日月曜日

アイリスオーヤマ シーリングライト はずれない

  アイリスオーヤマのシーリングライトがずっとあって、リモコンが反応しなくなったので買い替えようかと思ったのですが、外れませんでした。


 したに小さなプラスチックのやつがついていて、カバーと電球が一体化していてカバーが外れないタイプのやつ。

 かなり古いやつです、10年ちかく前のものでしょうか。


 下のプラスチックの部分を上に押し上げながら左に回せ、みたいなこと書いてあるのですけどまったく外れない、取っ手の部分も小さすぎ、なにこれ、凄腕クライマー仕様なのか?ってくらいつかむ部分が全く無い。


 諦めて力技で引き抜こうとも思いましたが、天井の電線ごとぶち抜いてしまうと電気がつけられなくなる・・・


 ほいで調べたところ、ハンマーで叩いたらとれた、みたいなことが書いてあって、どういうこと?と思いましたが、そのプラスチックの部分の小さな突起部分を回転方向に水平に叩くのです、そしたらガコっと外れました。

 上に持ち上げつつ・・・、ってのはフェイクです、そんなの関係ねぇ。とにかく回転させればはずれますが、手のかけどころがないのでハンマーで叩いたら取れます。


ハンマーってやっぱすごい道具やね・・・・たいていのことはハンマーでできる。パワーこそ力・・・

 そっからも外すのは非常に面倒なんですけど・・・


たぶんこの小さなプラスチックカバータイプ、外せないやんけ!!って問題になったようで、現行製品にこのタイプは無いみたいです。そりゃそうですな。

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 ほいでリモコンは、電池ボックスのぐるぐるしてる金具がちゃちぃ作りなので上に持ち上げたらすぐに外せました。

 どうやらこれが錆びついているのがリモコンが反応しない理由っぽい。

 金具を酢に浸して30分、、Kureー556でサビ落とし、水洗いして、綿棒で掃除してまたつけてみたら見事復活しました。ふぅ~~~~・・・・。


 結局買い換えないですみましたとさ。LED電球は高寿命なのはいいんだけどなんでリモコンだけで、アナログのスイッチが無いのか意味不明ですね。リモコン壊れたら電気つけられなくなるし、最悪消せなくなるやんけ。LEDよりもリモコンが耐久力低すぎる。

 というか、乾電池、というものが、壊れやすすぎませんか、いつまで乾電池っていう技術は残り続けるのかしら・・・?


 そして天井をずっといじってたせいで、普段絶対使わないであろう肩甲骨の下辺りの筋肉が謎の筋肉痛に襲われています・・・・


 

2023年4月2日日曜日

1988 大魔界村

  魔界村の続編で、アーケードで出た作品。


 とにかくグラフィックは大進化、後期スーファミ(1994年くらい)のグラフィックレベルでとってもキレイになりました。敵もでかくて迫力もすごい。アニメーションも非常に凝っている。 

 BGMもコミカルホラー的な絶妙なファンシー感があってスタイルが確立されております。


 上下に弾を撃つことができるようになってかなり快適になりました。ワタシが勝手に呼んでいるゲボちょん魔神(はしごの上からゲボをしたに落として攻撃してくるやつ)、以前ならタイミングを待つしか攻略方法はありませんでしたが、下から攻撃できるようになりました。


 さらに魔法の鎧を着ると溜め撃ちが可能になります。溜め撃ちができるようになったおかげで、それまでクソ武器の代表格だった、松明、も溜め撃ちが強力なおかげで活躍の場ができるようになりました。死に武器が無いというのは非常に良い。


 槍  デフォ武器、溜め撃ちが使いやすい

ダガー 連射性能が高く、溜め撃ちも一点火力がすごい

松明 通常はゴミですが、溜め撃ちは敵を一掃できるボム

ディスク 地面に沿ってすすむ、特定のステージで刺さる武器 溜め撃ちは微妙

斧  斜め上に攻撃、通常ステは使いにくいけど、ボスはだいたい斜め上に位置するのでボスキラー。溜め撃ちもまぁまぁ

 ソード  射程が短くなるが、威力は高いロマン武器、正直弱いけど、見た目はやっぱりいちばんしっくり来るロマン武器。ただし特定のボスにはまったく攻撃が当たらず即詰み(このへんがバランス調整がまだ80年代)


サイコキャノン  2周目から登場する武器。隠し武器と言われてますが、隠しというよりはイベント武器です。ラスボスステージにはこの武器を装備してないといけない。


 サイコキャノンは片手なげの波動拳みたいな武器で、距離で威力が減衰しますが、単純火力は最強、溜め撃ちできませんが、問題なしの強力さ、ボスを瞬殺できます。

 ただ サイコキャノン!? それまでのファンタジー的世界観はどこいってん?っていうくらいのSF武器。サイコキャノン!? 精神攻撃? 物理攻撃ですらないとは。

 もはや完全にロックマンです、いやロックマンですら無いのかも。溜め撃ちがあり、後半にはボスラッシュもあり、プレイ感は相当ロックマンです。

 こういうシリアスとボケの奇妙なバランスがカプコンスタイルですわね。



 サイコキャノンはゲーム性がかなり異なり、二週目は別ゲームです。前作では2週するのは完全に作業でしたが、サイコキャノンの2周目のほうがむしろ簡単です。

 *でもサイコキャノンを獲得したあとに別のアイテムを取ってしまうっていう事故がある、これ二週目はサイコキャノン固定でいいんじゃないのかしら?



 アイテムは宝箱から入手できるのですが、この宝箱、8割罠。ってくらい罠ばっかりです。初心者は宝箱は全部罠だから開けないほうがいいのか?って思うくらい。どういうシステムかよくわかんないですが、ステージ一個目の宝箱は全部罠です。2個目からアイテムの場合がある、っていう確率なのかしら?


 調べたところ、現在の装備によって変わるみたいですね、開けた宝箱の1個目は100%罠、2は変動、3は武器、4はアイテムってことみたい。

 つまり宝箱の場所をあんましらない初心者は9割罠になるってことです。謎システムすぎる。

 まぁアーケードゲームなので、プレイヤーを殺してカネを稼がないといけないのでこういうことなんでしょう。



 難易度はレビューなどを見ると研究によって成長できる絶妙って書いてありますが、現代の基準でいくとバカムズの部類ですね。1ステージからむずい。とにかく敵が多すぎる。宝箱の場所、攻略方法を知ってないとほぼクリアは無理です。初心者は確実にステージ1の途中で挫折する。ステージ3?の変な銅像の舌に乗るところなどもキチムズ。

 あとジャンプの軌道が非常に直感に反する。慣性が働かないのです、床が動いていても、ジャンプの動きは一定なので、えっ!?っていう軌道で落ちる。言葉では説明出来ませんがプレイすればわかる、えっ!?ってなる。これはまぁレトロゲーあるあるです。


 というより2Dアクションとは還元すればこのジャンプの操作感だといえます。マリオも悪魔城もロックマンも、魔界村も、カービィも、全てジャンプ感、は異なる。3Dアクションでもジャンプ、はゲーム性の肝。


 ちなみにラスボスはむちゃくちゃ弱い。

2015 Ant-man アントマン

  MCU12番目の映画。


 今回は小さくなれるヒーロー、アントマンが登場・・・・



・・・・


 めっちゃおもんなさそう。って気がしません?


 予想通り、他のMCUよりもややコミカル路線な感じなんですが、このカラダちっちゃくなるシリーズってのは10年に一本は映画になってるよくあるやつですわね。

 最新のCG技術でそれをまたやってみました、ってことなんですが・・・


 ちょっと蟻がキモすぎるか。虫苦手な人には相当ゾワっと来ますね。まぁ確かにCGはまぁまぁ面白いんですけど・・・


 ちょっとストーリーがしょうもなさすぎるか。要するに、刑務所に入っていた主人公が、娘と仲直りするためにヒーローになるっていうお話ですが、これもめっちゃベタでして、この子供のために頑張るっていうやつワタシはキライですね~・・、ファミリーものってのがキライなので。恋人のために・・・、よりはマシなんかもしれんけど、ちょっとしょうもなさすぎる、ストーリー全体を通してヒネリがなさすぎますか・・・


 脚本はエドガー・ライトなんですが、どうしちゃったの?って感じですね、もっと面白くて才能のある人間なのですが・・・、一般向けにしすぎたのか、あえて面白くなくしているのか・・・


 正直出来は良くないですね~、でもレビューとかを見ると結構高得点がついてる、やっぱり一般向けにはこういうめっちゃベタベタな、ファミリーものがいいってこと・・・?


 それとヒロインがイマイチですね、なんか狙いすぎてる、こんなおかっぱの女いねーだろって感じですね、個性強すぎる、個性がいらない役どころなのに。演技も狙いに行きすぎてる気がする、ちゃうなー。