2023年4月16日日曜日

1994 ライブ・ア・ライブ

  スーファミ末期にスクウェアが小学館とタッグを組んでだしたロープレ。

 

 クロノ・トリガーもこのころですし、スクウェアはこの頃コラボブームだったのかしら?それにしたってこのころのスクウェアは無敵状態、ゴリゴリに尖っています。


 ひじょーーーにトリッキーなRPGです。主人公が7人?かいてそれぞれのストーリーがあって最後にみんな集合するっていう、ドラクエ4形式、さらにそれぞれが別の時代に生きてるってのではクロノ・トリガー方式。

 でも一人ひとりのストーリーはすげー短くて、1時間くらいで終わります。ボスも一体くらいしかいない。

 

 ですがひじょーーーにトリッキーな感じで、単純なレベル上げが通用しなかったり、どう考えても勝てそうにない隠しボスがおったり、それに対抗するための隠しイベ、隠しアイテム、隠し部屋、隠しイベントがもりもりに盛り込まれているけど、普通にプレイしたらすべて見逃してしまいます。


 ほいでバトルシステムもトリッキー極まりないうえにほとんど説明が無い、ようはマス目があるターン制バトルって感じなのですが、技とか攻撃の説明がほとんど何もないのです。どういう意味?どういう効果?ってのがまったくわからん。

 が、めっちゃ強力な技やハメ技、などがたくさんあって、上手く戦うとまったく完封出来たりしますし、適当に戦うと即死します。HP300くらいなのに900くらう技とか普通に使ってきやがる。

 このひじょーに大味なゲームバランスはロマサガっぽいですね。効かないときはダメージ0、装備品ひとつで威力が爆上がりしたりもする。装備もバカ糞強い武器と、なんの役にも立たないっていう、ピンかパーっていうバランス。


 シナリオもゴリゴリに作り込まれてるキャラと、めっちゃ薄いキャラなど、とにかくバランスがぐちゃぐちゃ。

 シナリオ全体は、ベタベタなもののパロディと、ヘラクレスの栄光へのオマージュって感じですね。ヘラ3は当時は最高に斬新だったけど、この当時にはややこすられてる感じですね。プロット全体を見ると結構ダークでトリッキーなお話です。


 ロープレなのにゲームの進行しだいでは詰みになる場所がめっちゃ多い、どこに行くかわかんなくなって詰みになるケース、目的地が隠し、みたいなケース、ボスが強いが、特定のアイテムや技を持ってないと勝てないし戻れないケースなど、はっきりいってクレームものの問題がたくさんあります。(セーブも4つしかねぇし、ここでセーブしとかないと戻れないよ、みたいな忠告もなし)


 だけど斬新で、きらりと光る部分もあります。アキラというキャラは話すとは別に、超能力で相手の本心が読めます。つまりNPC一人にき、普通のセリフと、心の声、があるというわけ。これってなんか新しいですね、なんだかありそうでなかった。

 戦闘システムもどのゲームとも似てない感じでおもろい、バランスをもっと調整したらかなりおもろいゲームになると思う。

 けどこのゲームだいたいレベル16で、MAXみたいな感じで、やり込むようなゲームではありません。だからこのバトルシステムを掘り下げる前に終わってしまう感じ。キューブにいたっては一切レベルが上がらない固定ステータスです。


 総評としてはとにかくトリッキー、王道RPGのコツコツレベル上げて、少しずつ強くなる、みたいなのをやりたい人にはまったくオススメできない。すごい尖った変わったゲームがやりたい人には刺さるかも。でも全体に難易度高めです。いろんな意味で。


 ラスボスもまぁまぁ手強い、いや、サンダウンをキャラに加えてハリケーンショットを覚えていないと勝てないと思う。他の技はほとんどダメージが入らない。対策出来てないとほぼ石化は即死と同じ。でもどれが石化防止効果があるのかまったく書いてないのだなこれが。