2024年7月13日土曜日

1951 ライ麦畑でつかまえて The Catcher in the Rye

  誰もが名前を聞いたことはあろうであろう本。


 アメリカの現代小説の代表みたいなことになっている。


 ただアメリカって国は、芸術が根付かない国だとワタシは思うものなり。アメリカ文学、たいていおもしろくない・・・。そもそも歴史が短いってのがある。物語を作るにおいては歴史があるほうが断然いいに決まってる、材料が豊富ってことだから。


 この本もたいして面白くないです・・・


 この本のなかで、どうせ僕は運がないから、どこにいったところで、クソみたいな奴ばっかりのところで、クソみたいな奴に出会って、クソみたいなことになって、そこも放り出されるに決まってるから、どうでもいいんだ


 ぼくは死にたいと思ってけど、血まみれの死体をそのへんのバカにジロジロみられるのがいやだからやめといた

 

 みたいなセリフがあるのですが、それは刺さりました、そういうとこがこの本が若者のバイブルとされてる部分なのでしょう


 とにかくあらゆるものに嫌気がさした、ドロップアウトした青年の物語ってことです・・・でも特になにも起こることなく終わる。


 ワタシは、なにかとんでもない結末があるんじゃないかとドキドキしていましたが、そういうとんでもない結末の本が名作として図書館とかに置かれるわけにはいかないですものね。

 (ワタシは、実はこのしゃべってるホールデンがイカれたサイコパスの殺人鬼で、後々、彼が話していた人物が全員殺されてるってことなのかと思ってました。これはミステリの読み過ぎか・・)


 なんでこの本がそこまで人気があるのか、ワタシにはさっぱしわかりませんでした。でも映画とかでも、なんでこの企画が通ったのだ?なんでこれが人気なのだ??ってものはいくらでもある。

 この世界には、全然ワタシが理解できない人々がたくさんいるってことは、恐怖でもあり、おもろいことでもある、まだまだ知らないことがいっぱいあるということなので。


 そういうわけでは、こういう本が評価されてるってのはいいことなのかも。どれもこれもエログロボカンのハリウッド映画みたいなのだけしかエンタメが存在しなくなったら、ヘドが出ちまうものね。


 この本の主人公ホールデンも、ハリウッド映画みたいなクソは最悪のものだって言っておりますし・・・