PSのほぼローンチとして、SONYの肝いりで作れらたゲームがアークザラッドI。
当時としては最先端のグラフィックで、ボイスも搭載されていて出来は良かったのですが、かなり短い、というボリューム不足が残念なゲームでした。
それに応える形で作られたのがこのアーク2、PS1屈指の名作と呼ばれていて、その通りの傑作となっています。未だにRTAをやってるヒトがいるくらい。
その一番の売りはボリュームです。RTAでも10時間、普通にクリアで70時間、やり込めば普通に100時間は遊べます。シュミレーションゲームは1戦が長いので長時間になりがちとはいえ、このゲームはほんとにめっちゃ遊べます。
せっかく強化したのに使い所がない、っていうゲームが多いですが、このゲームは使えるぜぇ・・・。ラスボスもつえーし。
モンスターを仲間に出来るドラクエVのシュミレーションRPG版って感じです。戦闘にシームレスに移行するのが斬新、最初期のシームレスバトルだと思う。PS1にありがちなロードが全然気にならない。
バランスもよくてなかなか歯ごたえがあり、なんのレベル上げもしないとなかなか手ごわく、強くしようと思えば無限に強くできるし、レベルも1000!まで上げられます。
やりこみ勢のためのエンドコンテンツなども充実してます。
モンスターの数も200種類もいて、ひじょーーーーーに遊びごたえがある。
キャラのバランスも良くって気に入ったキャラで全然クリア出来る。こいつはクソってのは一部しかいない。チョンガラが連れて来る召喚獣くらい・・・。
この当時としてはグラフィックもとてもいい。
1からコンバートすると1のキャラが強くなり、ちょこという最強隠しキャラも仲間になります。これも当時としては斬新。もしやるなら絶対1からコンバートすべし。
名作なのですが、ここが改善されれば!って惜しい部分もある
・アイテム欄が少ない上に倉庫もない。
アイテム欄がすぐニモパンになる、捨てられない物も多い。特にヂークベックの装備が邪魔、頼むから倉庫作ってくれー。
・キャラの並べ替えが出来ない。
戦闘に突入するときにキャラを選択するのですが、スタメンを上に固めるみたいなことが出来なくていちいち選ぶのが面倒です。パーティをセット出来るようにしてくれい。
・タイトルが非情にダサい
アークザラッド・・・?英語的にもほぼ意味不明。聖櫃のガキ?なんじゃそれ・・アークという子ども?は?
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自由に強化出来るのですがやはり強キャラもいます
アーク 1の主人公 戦士キャラと見えて、最強のデバフ持ち。デバフと回復という珍しい勇者
サニア 強気の占いっ子。 そんなのはどうでもいいがいわゆるファイアーエムブレムの踊り子ロール、他のキャラに行動権をゆずって二回行動させる。常にシュミレーションゲームにおいてこの踊り子キャラは最強格。
リーザ 強くはないのですが、モンスターを捕まえるという唯一無二の能力があるので使わざるをえない。
この3人だけはどう考えても固定枠。
ほいで最終的には持つ武器が優秀なグルガが最強アタッカー。
あとはアタッカーなのですが、ちょこ、という隠しキャラはバランスブレイカー。まぁ隠しなので当然ですが。
攻撃力でいくとグルガとトッシュが頭抜けます。ただタイマン専用。他にドラゴンだの、死神などの飛行モンスターが有能。
ぶっちゃけ誰だっていい。そんくらいアークのデバフがすごい威力。アークをサニアで二回行動させてデバフをばらまく、というなかなかトリッキーな戦略が強いゲーム
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シナリオはハードボイルドで結構鬱要素が多い、誰かを助けに行ってもだいたい死ぬ。音楽もなんだかハードボイルドでジャジー感じです。
ですが、ワタシはかなり好きですね。ネタバレしてもさすがにいいと思うのですが、結局最終的に世界は滅ぼされてしまいます(!)
ほとんど誰も救えない、というのがこのゲームでして、本当に次々人が死んでいく。でもそこがリアルでいいと思いますね。実は生きてた、とか生かしといてやるか、みたいなのはない。すーぐに殺すやん。ってくらいすぐに殺します。
敵が、もう弁解の余地の全くないゴリゴリの悪です、結局正体は化け物で人間じゃないんですけどね。子どもをさらって人体改造してモンスターに変えて戦わせる、という100人中100人がクソ野郎というであろう、クソ野郎どもです。逆に清々しい。本当の悪はどっちだ?みたいな問いは全くない。1000%悪です。非情にわかりやすい。
ギルドでサブシナリオもあるのですが、こっちもだいたいバッドエンドが多い。結構小学生とかにはキツかも。難易度的にも。
そして最終的にはほんのわずかな人間しか残らない、シェイクスピアもびっくりの全滅エンド。アークもククルも死ぬ。けど残された人間でまた1から始めればいい、0からだって始めればいいじゃないか、っていうことで終わります。
このほとんど何も救えず、世界は滅び、でも希望を持って頑張ろう、ってのはなんだか今の時代に合ってる気がしますね。人間はきっとわかりあえる!みたいなキレイゴトはない。何もわかりあえず、ほぼ全員死ぬ。ハッピーエンドとは程遠いがいい終わり方です。エンディングの曲もしぶい。
音楽もなかなか評価が高く、なんかゲームっぽくない、アダルトな感じの音楽です。渋い。ハードボイルドですね。
プレステはオトナのゲームだぞ!ってのをSONYが打ち出したかったのかも。任天堂との差別化のために。
名作の条件だと思うのですが、細かいフラグ管理が行き届いてます。このイベントが発生したのにこいつに話しかけると見当違いなこと言ってる、ってRPGだとよくあるし、これを整理するのはすごい大変。でもアーク2はそのへんが見事、間違って変なとこに行ってもここじゃないな、みたいな説明をちゃんとしてくれるし、どこ行けばいいんだって?っていうときにフォローもちゃんとしてくれる。
飛空艇に乗ると、わざわざ世界地図の説明をしてくれます、この大陸はこういうところで・・・みたいなの。相当親切です。
すべてにおいてほぼ完璧な出来、ターミネーター2みたいな理想的続編。
ただし完成度が高すぎた故に、これ以上のものをは作れないで3はややコケてしまいました・・・これはT3も同じ。
さらにアークザラッドっぽいゲーム、ってのも作られなくなった・・・、ディスガイアが近いのでしょうか?でもあっちはパズルゲームっぽい要素が強い。シュミレーションRPGとしてはほぼ完成してしまった感がある。
ちなみにラスボス、めちゃクソ強い。ラスボスというか、途中から敵のパワーインフレがすごいのですけど、それにしてもラスボスは強い。
界隈ではアークザラッド2のラスボスは最強ボス、として有名。でもそこまで強いってわけじゃあない。でも倒し方を知ってればの話ですね。チートとか武器錬金とかそういうテクを使えば簡単に倒せるようですが、攻略情報無しでもバカ強いと言っていい。この時代なんてまだそれほど攻略情報が充実してた時代じゃないのでね。
*ただし最近レトロゲーの攻略HPはほとんど閉鎖されて来てます。デジタルデータは基本半永久的とかぬかされていましたが、デジタルデータはほぼ25年で消滅すると言えます。もし未来に言いたいことがあるなら、石に彫って埋めるのが正解。
とにかく耐久戦をしかけてきます、激烈に長い。なんてったってHPが9999ありますからね。シュミレーションゲームとしては破格のボスや、普通に1時間くらいかかる。さすがにウィークエネミーも効かない。ここまでそれだけで頑張ってきた人には最後に試練が訪れる。
倒し方と対策が練れてないとすぐに死ぬ。
打開策はぶっちゃけ一つ。敵の正面じゃなくて側面から攻撃すること。正面から殴って反撃受けてたりすると回復がいくらあっても足りない。だから剣は使うな
このゲーム最初のほうに槍よりも剣がおすすめだよ、って説明されるのですが、それは嘘だ。
でも正面右から攻撃すると、なんと魔法しか使って来ません、それもたまにしか使ってこない。だから棒とマシンガンが良き。
よってシュウかグルガってことになるけど、当然グルガ。グルガが棒で殴りまくる。あとはストライクパワーなどバフを維持して、グルガを回復しながらひたすら殴りまくるだけです。回復役はMP自動回復装備にすること。やはりシャンテが適役かと。バフ要因はモンスター以外だとヂークベック。
ヂークベックは装備によって技を変えられるし、戦闘中に装備を変えられるので実質ほぼすべての術が使えます。回復だって出来る。
だからワタシのおすすめは
グルガ、シャンテ、ヂークベック、シュウ、サニア ですね。もちろんちょことかが育ってればちょこですが、そこまで極めてる人には攻略法なんていらない。
レベルは他の攻略サイトとかだと120とか言ってますがそれはやりすぎ。90あれば勝てる。敵の魔法で一撃で沈むようだとどうあがいても無理。80?くらい。でもそれもネックレスのドーピングありきなので、ノー攻略情報だと100は必要なのかしら・・・
何度も言いますがこのゲームは屈指の名作ですね。ドラクエ5、とかと同じレベル。でもそこまで知名度ないのはやっぱシュミレーションって女は全然やらないですよね。非情に女性受けの悪いジャンル