ガンダムユニコーンって、パチンコしか知らないって人のほうが多いと思います。ワタシもパチンコしか知らなかった。
でもワタシパチンコも打ったことはないのです、だが、パチンコのユニコーンが人気であるということだけは知ってる。
そういうパチンコだけで謎の知名度を誇っているものってありますよね。シンフォギア、アクエリオン・・・・、さすがにエヴァは違うと思うけど。
だから、あんまりおもしろくないのかなーと思って敬遠してたのですけど、予想を裏切って何倍も面白いです。これはファーストガンダムファンなど、昔ガンダムファンが楽しめる作品。
ただかなり激重な話だったりするので、ワタシみたいに風邪をひいてやることがないから見たりするとかなりくらってしまうおそれあり。
舞台は逆襲のシャアから3年後。このファーストガンダム系列のストーリーラインを宇宙世紀ガンダムというらしい。
ちなみにワタシガンダムは一応ちょこちょこ見てるけどまったく詳しくない。今回調べて初めて知った。
WとかSEED、は別世界の物語なんですって。
だから宇宙世紀ガンダムをちゃんとわかっていると、すごく楽しめる作品になっています。第一話からクインマンサが出てきて、うわー、懐かしい。でも一話目からクインマンサなんだって思ったら、クインマンサを小型化したクシャトリア、っていうMSらしいです。
ワタシはガンダム見たのははるか昔だったので、ほとんどわからなかったけども・・・。でもガンダムシリーズ、出来の良し悪しがでかくて、全部きちんと追うってのは無理ゲーですよね・・・。
特にZZ、出来があんましでまじでほとんど全く覚えてない。すっぽり歴史的にそこが抜け落ちているというわけ。逆に逆襲のシャアはガンダムシリーズ最高傑作。この部分の歴史は非常に覚えている。
さてさらにこのUCに手が出しずらい原因は、そのリリース経路が複雑怪奇ってことですね。メディアミックスしすぎて、ミックスジュースになっておる。
なんだかわからないが、短期間の劇場公開と、それが終わったらすぐにOVAが出るっていうパターンで発表されていって、見る側としてはかなり難しい方式で放映されました。しかも4年近くの期間にわたって7作が公開。
でも結構売れたようでもとは十分取れたみたい。
ほいでそれが2016年に再編集されてTV版となったのが RE:0096、です。ワタシはRE:0096のほうが新しいからこっちが正解やろと思って見ましたが、編集などが違っていてOVA版のほうが良かったのかもしらん。
TV版が劇場版の後に作られてるってのは珍しいパターンですよね。いつも逆です、TV版を再編集して劇場版ってのがいつもの流れなので・・・。
全然ワタシの耳に入って来なかったのはなんでか・・・?
まぁこのUC、ガンダムのファンが作ってるって感じが非常にしますね。ファーストや逆シャアでガンダムファンになり、そいつらがサンライズに入社して、逆シャアの続きを作ってるって感じがすごいする、だからコアなガンダムファンがきちんとついてきてるって感じなのではないでしょうか。
だから宇宙世紀ガンダム全然知らない勢が見ると、かなりちんぷんかんぷんだと思いますね、結構話自体が複雑でややこしい。
ジオンって何?ザビって何?みたいなミリ知ら勢が見ても楽しくないと思う。ヒロインであるオードリーが、ザビの後継者ってのがわかっても。ザビ?って誰?だと全然話のレイヤーが見えてこない。
作画も綺麗で、ややカメラアングルがくどいですけど非常に見やすくて楽しめます。
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これは別にUCに限った話ではないんですけど、複雑すぎるMAとかメカは当然3D作画なんですけど、ワタシ3D作画だとやっぱがっかりしてしまいますね・・、もちろんメカなんだから3Dでえぇやん!パースも崩壊しないし、アニメーションだって一度モデリングしてしまえば60FPSだろうか120FPSだろうが非常になめらかに動かせる。
でもその狂ってない、のがどーも、プラモデルが戦ってるように見えてしまうのですな、生きてる感がない。まぁロボットなんだからそれでいいっちゃいいのですけど・・。一応サイコフレームっていうパイロットの精神波みたいなので動かすMSもいますので、やっぱプラモ感があると残念。
あと、3Dモデルだと、接触、のアニメーションがダサいのですよね。3Dモデルってようするにはペラペラのハリボテだから接触した時の量感、みたいなのが出ない。まぁそういうところは手書きでフォローしてますけども。
あとこれもUCに限らずなのですが、ジオンのMS、いつからかかっこよくなりすぎてしまっていませんか。出渕デザインってことなのだろうけど。いつのころからか、ジオンのMS、MAはエイリアンみたいなツルツルSFメカみたいなのになって、ザクとかが持ってたダサかっこいい、いかにも敵、の兵器ってのが失われて、最新のネオジオンの兵器とガンダムが戦ってても、どっちがいいやつなのかまったくわからん。
出渕デザインはちょっと洗練されすぎてるし、かっこよすぎて物語を壊してしまってる気がするのですが、ガンダムファンたちはどう思ってるのでしょうかね??ジオンらしさみたいなのがない。
もちろんジオンが悪、連邦が正義っていう物語ではないってのはわかってますけど、両方イケメンが戦ってるイケメン大戦争みたいになるとうーん、なんじゃいこれはってなりませんか??
シナンジュ、どう見ても敵が乗るロボットには見えんぜ。
片方はシャープでかっこいい系、もう一方はレトロでマッシブ系っていうふうに色をつけるべきなんじゃないのとおもふ。
地上のジオンの残党達は結構昔ながらのジオンのちょいダサデザインを引き継いでいる。宇宙のネオジオンのデザインが、ツルツルデザインということみたい。
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基本的な物語の構造は、ファーストそのもので、シャアみたいなやつがいて(というよりシャアそのものだろうオマエ)、おっさんであるけど人徳者のおっさんがいたり、落胆して砂漠を歩いてみたりと、大切な仲間で死んだりと、ファーストのストーリーラインをなぞっていく。
それに+して、ラプラスの箱、っていう物語の鍵になる秘密があって、そのラプラスの箱が何なのかをずっと探し続けるっていう話。
このラプラスの箱の正体、はまぢで意外すぎる代物。まっっったく予想外。
宇宙世紀ガンダムの歴史を、これまでよくわかんなかった部分を辻褄合わせて説明してくれていくって感じです、もちろん後付ですけど。
よく出てくる、アナハイム、の出自がやっとわかったりとか、連邦政府ってものがどうやって作られたのかとか。ほぇー、そういうことなのね、って感じ。
たぶんですが、ガンダムオリジン、を読んでるとすごく話がよくわかる。逆にZやZZの話はほとんどまったく出てこない。
アムロはちらちら片鱗が出てくるけど、カミーユは一切出てこない、もちろんジュドーも。っていうかアムロって死んだの???
キャラの造形は昔よりもさらにエスカレートして劇場型っていうのか、みんな非常に感情的でエキサイトしている。これはサイコミュがそうさせてるんでしょうか・・・
後半にいくにつれてほぼロボットというよりも超能力やスピった話になるのもオリジナル準拠。
逆シャアで最高のフィナーレ、それに付け加えるなんて蛇足だろって思われそうですが、最新の綺麗な作画でやってみるってのも良いもの、やっぱガンダムファンにとっては宇宙世紀ガンダムシリーズを作るってのは相当覚悟と思い入れが違うんでしょう、気合、執念みたいなものを感じます。ほんとガンダムファンの情熱ってのは刮目スべきものがあるというわけですね。
やっぱOVA版で見たほうがいいと思う。