2015年2月9日月曜日

PEREAT MUNDUS 予告 ツァイトガイスト 原点回帰 マンガの未来

 次回作として、今回は紙とペンに戻ろう、をテーマに、最近せこせことアナログのGペンを動かしてます、超描きずれぇw
 Iはデジタルネイティブの世代なので、Gペンで画を描いたことはほぼまったくないのですよねー、でもなんとなく、Opus9はかなりデジタルへと傾斜してしまってるので、手を動かしたいなーという欲望が湧いてるわけです。

 プロのセカイってのは保守的な人間の集まりですけど、それでもどんどんデジタル作画が進んでいると思います、キレーな仕上がり。ジャンプの集英社って奴らは基本的には体育会系の脳筋集団なので頑なにアナログに固執してましたけど、それでもジャンプの電子書籍化とかにもなってくるとデジタル化は加速するでしょうねー。
 デジタルだとカラーのインク代も不要ってわけでマンガのカラー化は加速すると思いまする。


 けどどうなんだろーってのも思いますよね、どんどん綺麗でハイテク化してくと、それって結局ハリウッド映画に近づいてくんじゃないか?すごいCGと大画面、迫力満点・・・ハリウッドのブロックバスター映画ですよねそれって、それでCGの綺麗さと人海戦術では予算が一桁違うハリウッドには勝てるわけないです。だからそれってほんとは違うんじゃないかって思うんですよね・・むしろそれの逆を行かないといけないんじゃねぇかって、ハリウッドのCG、っていうメインストリームがあって、それには無い独自路線ってのを歩まないといけない、それはアメリカにいないすべてのアーティストにとって至上命題でもあるわけです。
 
 マンガの役割ってやっぱそこですよね、金がふんだんにあるなら、誰もマンガなんて描かないですよ、アニメーションにする。アニメよりもマンガが好きってひともいるかもしれませんけど、アニメーションのコマを切り取ればマンガに出来ますからね。あとは全部自分が絵を描かないといけないっていう変態じゃない限り。実際はほとんどの人間は金も自分の思い通りになるスタジオも持ってないからマンガっていうものが生まれる・・・




 でも実際にはハリウッドの真似に失敗したか、ハリウッドに完全に飲まれたような映画を誰もが作ってますね、見るに耐えないですそれって。





 だから長い目で見た時に、やっぱマンガってのは手書きに帰るっていうか、そこにしかマンガの居場所ってやっぱり無いんだと思いますなー。日本のアニメーション、っていうものも。3DCGアニメーションだったらピクサーやディズニーに勝てるはずねぇもの。アイデア云々じゃなくてやっぱ予算が全然ちゃうし、市場もプロモーション力もぜんぜんちゃう。


 ハリウッドのブロックバスター映画ってのの始まりはなにかご存知でしょうか?


 それのパイオニアはジョーズだって言われてます、そいでその流れを一般化させたのはスター・ウォーズです。1977年。だからそれ以後に生まれた人にとってハリウッドというのはスター・ウォーズみたいな映画を作る場所だっていう認識だと思ってると思います、スター・ウォーズっていうのがハリウッドっていう場所のカラーを決めてしまったわけですね、そっから死ぬほどスター・ウォーズ路線の映画を作り続けて来ました、それは現在も。アバターなんて、世界観とか方法論はスター・ウォーズからほとんど何も変わってないですものね、VFXが進歩しただけで。
 でもそれ以前はちょっと違ったのですよね、確かに大作映画を作って来ましたが、ハリウッド黄金時代は実はスター・ウォーズ以前のもっと前で、大きな映画スタジオが、スタジオ主導で映画を作ってた時代、監督じゃなくてスタジオがスターやら映画の内容をほとんど決めていた時代がありました、だんだんそれが斜陽になって、映画づくりがハリウッドから飛び出してアメリカン・ニューシネマの時代がやって来ました、ほとんどの映画好きにとってはこのニューシネマの時代が映画の黄金時代なんですけど。
 衰退したハリウッドの反撃として、スター・ウォーズ系のエンタメ超大作映画、つまるとこブロックバスター映画(ブロックバスターってのは超大型爆弾のことで、街の一区画、ブロック、まるごとぶっ飛ばす、くらいのボックスオフィスでの収益をあげるってことです)、が生まれたきた。だからもうすぐ40年、このブロックバスター路線が続いてるわけで、いい加減これも飽きられてるのも事実。はっきり言えばパッケージが違うだけで全部同じですからね。ちょっとSFテイストだったり時代物だったり戦争ものだったりするだけで、流れは全部同じ。演出の方法論もすべて。Iに言わせりゃロード・オブ・ザ・リングにしろスター・ウォーズにしろ、ハリポタだってダイ・ハードだって全部同じです。



 結論はハリウッドもマンガも、ちょっと原点に立ち返ってみることも必要じぇね?ってこってす、Iがただたんに昔のマンガが好きだってだけかもしれませんけどね。ほんとなんか小奇麗で上手に描かれてるマンガを読んでると虫唾が走るっていうか、こんなんじゃない!って思うのですよね、PEREATのテーマでもあるのですけど、マンガ、のあの毒々しさを取り戻せ、ってことです。なんだこれ・・気持ち悪っ・・・っていう、圧を感じるようなマンガをほーーーんと久しく見てません。圧。それはアニメもそう、なんじゃこれは・・・っていうのを感じるような圧を持った作品ってのをほんと見てない。小奇麗になりすぎてる。それはでも読み手とか客にもすげー感じるのですよね、真剣でどぎついテーマだったりうっ、と来るようなものを避けるようになりましたよね、もっと軽い簡単なもののほうがいいやって・・・あらゆるものに対して、負担を全然感じたく無いって感じなのです。


 房州さんの名言を思い出します

 
 痛くなきゃ、面白くねぇ
 
 これってやっぱほんとだと思うんですけどね、本当に面白いものって、ある程度、っていうかかなり、何か突き刺さる、っていうかうぐーーーってなるものがあると思うのですよね・・・・痛い思いするもののほうがいいよ・・・物づくりの面白さってのも本質的にはそこだと思う、辛いから面白いのですよ、簡単に音楽が作れるー♪簡単に絵がかけるー♪みたいなものが蔓延してますけど、それって真逆です、全然出来ないから面白いんですよ。