2017年12月22日金曜日

1996 新スーパーロボット大戦

 以前なんでスパロボってこんなにグラフィックが進歩してんのにいつまでもSDっぽい感じでやってるの?っていうことを書いたのですが、実はSDではないリアル等身のスパロボっていうのが存在していたのですね。それが新スパロボ、妙に知名度が低いのは、シナリオに問題がありすぎるってことがレヴューされてますけども、シナリオっていうよりはゲームの構造に問題があります。スパロボの物語部分読むやつなんてごくわずかですよ、みんなスキップしてます。



 8話あたりで地上と宇宙に分岐するんですが、これはスパロボいつもの分岐だなって思ったらそうじゃないんです、以下一切地上編と宇宙編は交わりません、宇宙に行ったロボットは二度と使えませんし、地上のシナリオは最後までずっと地上だけ。宇宙用のスペックが存在する必要ないじゃん!
 っていうかデータの無駄が多すぎますって、一方のシナリオを選んだらゲームの半分のデータはドブに捨ててるようなもんです。同じゲームの中に二種類のゲームが存在してる感じでして、スパロボの一番の売りである、お祭りゲーム的にアムロと機械獣が戦うみたいなことが一切起こりません。地上編を選んだらそもそもアムロが出てこないし。こりゃひどすぎる。しかもこの分岐がものすごい大事だよ、みたいなヒントは一切なし。


 両方の分岐を遊んでねってことなんでしょうけど、だったら8話とか微妙なところに分岐を置く意味がわかんないし、最初のオープニングで選ばしてくれりゃいいのでは?ともかくデータの無駄遣いです。分ける意味がそもそも無いですもん。
 話数も34くらいまでしかなくて、だいたい40レベルくらいまでしかあがりません。これもヴォリューム不足な気がする、2つのシナリオをあわせてミックスさせなきゃだめじゃん何考えてんすか!?
 


 グラフィックなんですが、これは相当緻密に作られていますし、当時としてはめっちゃ手間暇かかったろうなぁっていうムービーなどもあります、SRXなんて一回しか出てこないのにここにどんだけ労力を集約してんだよっていう感じ。リアル等身のロボットは・・・実際見てみると、たしかに、可愛げが無いかも・・・、っていうかスパロボの絵って背景に対して遠近感が無視しててあおりで描いてるじゃないですか、それがすごい変。空間が歪んでいて頭がちーちゃい。特にガンダム系は顔がちーちゃいと表情がわかりにくいというか・・・割りとイマイチかも。とにかくこの新スパロボ、が失敗作として認知されてしまったおかげで、リアル等身で描くっていう流れは廃れて、基本SD、カットインでリアル等身でCUするっていう形に決まっていったのですね。あとやっぱりリアル等身描くのがしんどいってのもあるんでしょうね、最近のロボット無駄にディテールがあったりしますものね。