いわゆる映画名作ランキング!みたいなのに入らないけれど、一部の世代に非常に刺さった作品っていうものがありますね、映画にかぎらず、名作や古典として残ってはいないけれど、記憶に残っているっていう。
この映画もその手のもので、現在40くらいの人々にかなりビシっと刺さった映画だと思います。
映画レヴューや映画賞みたいなのってつまんない映画に賞を与えますよね、映画賞としてのかっこつけだったり、批評家としてのおごりだったり。結局は病気もの、戦争もの、子供、刑務所、がだいたい賞をとることになります。はいはいまた中東の戦争ね、へぇへぇ・・・。っていう感じ。
この映画は青春ダンス映画みたいなもんで、ダンスの正式な教育はまったく受けてない女主人公が、バレエダンサーになりたいという夢に向かって頑張るっていうものすごい王道極まりない青春映画。ただ、女性主人公ってのは当時は珍しかったのでしょうね、今ではむしろこっちが主流なんですが。夢を追う若い女性たちっていうのがテーマになっているのではかなりパイオニア的な映画のようです、だからこそ当時の若者にはかなりぐっときたんでしょうね。
ストーリーも至極わかりやすいこと極まりない、バレエのオーディションなのにブレイクダンスのようなポップダンスをかまして合格するという、なんか漫画でよくありそうなやつの元祖なのかもしれません。今ではポップ系のダンスのほうがむしろメインストリームみたいになってますけどね。
ダンスってのはポエムと同じくらい現金化しにくいメディアです、ダンスを見てお金を払うっていう文化が無いというかそういうルートが存在してないというか。結果、バックダンサーみたいなことで脇役みたいなことをして小銭を稼ぐことになる。
けどだからこそ尊いってこともあると思います、脇役にとどまるということじゃなくて、お金にならない芸術だからこそ素晴らしいと。
ある数学者が言っておりました、数学な実生活には何の役にも立たないものだからこそ美しい。
カネにならない芸術だからこそ美しいってわけです。ワタシは未だにお金持ちの表現者ってやつを信用しないという前時代的な反骨精神を信奉してますw
CDは今は売れないから音楽業界はだめになるってJASRACのクズどもは言ってますけどワタシは絶対にそんなことないと思います、宅録の技術も進歩してるし、っていうか一般人はそんなに音質なんかにこだわっちゃいないですし、カネにならないから音楽辞めるっていうやつは辞めても続けても、いい音楽が生まれるかどうかには一切関係ないという気がします。
カネなんかなくたって情熱とアイデアと才能さえあればいい曲は出来ます、映画とかとは違うんですから。