2018年1月25日木曜日

1997 デビルサマナーソウルハッカーズ

元々はセガサターンで発売されたソフト、PSでのちに発売されて、3DSでも追加要素を入れて発売されております

 PS時代のアトラスの最高傑作という評価です。

 CGの出来がものすごい良いです、この時代とは思えない3DCGのクオリティ、下手したらPS2のゲームとくらべても屈指の出来だと思います、ものすごい上手くつくられてる、すげー。オープングにかぎらずグラフィックのレベルがすごい高いです。

 テーマとか内容も時代をズギュンと先取りしていて、20年後の今でも全然通用する、むしろ今となってやっと時代が追いつき始めてるって感じの世界観、これもすげぃ。パラダイムXという没入型仮想空間、VRを利用した美術館、手持ちのモバイルデバイスを駆使して悪魔を召喚して戦うというコンセプト。ものすごい時代の先取り感、2018年現在、ようやくスマホとかVRゴーグルみたいなのが現実になってますけども、まだまだソウルハッカーズ(SH)のほうが先を行っていますね。

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 ただしゲームとしては3Dダンジョンという、はい初心者乙、って感じのシステムですので、これが苦手なヒトには相当しんどい。1997というと確かFF7と同じ発売年なんですけど、知名度に圧倒的な差があるのは、やっぱりこの3Dダンジョンのとっつきにくさによるものだと思います。
 パラダイムXで教えてくれるようにまず思い通り動くことから慣れてないヒトには難しい、3Dダンジョン特有の方向感覚のわからなさ、また透明な場所に人間がいたりイベントがあったりとわかりずらいことこの上なし。
 マップ表示する機能があるんですが、それには後々手に入るアイテムが必要ですし、5個しかないスロットの2つも埋めてしまうというデメリットあり。マップの表示もただでさせてくれないところがアトラス先生ですね。

 それでもオートマップ機能があるにはあるのでマップをいちいち開きながら方向確認して・・っていうのに慣れてくればゴリゴリのオートマップなしの昔の3DRPGよりは大丈夫だと思います。(ただPS版などはロード時間が長くいちいちマップ画面を開くのにめちゃ時間がかかる、3DSはたぶんマップが表示されるので、ようやくライトゲーマーにもプレイ可能になったのでは)けどやっぱりライトゲーマーには最初のハードルが高い。
 
アトラスといえばこの3Dダンジョンシステムで、これがビギナーには非常にとっつきずらく、アトラスを長らくヲタク向けというジャンルに押しやってきました。が、このソウルハッカーズはいくらかビギナーにも歩み寄りを見せているとのことです。そういうわけでか知らないけれどラスボスは結構弱い。特にラスボスはそれまでの選択によって2パターンいるんですけど、物理攻撃パターンのラスボスはめちゃくちゃ弱い。魔法パターンのほうでも、特にレベル上げなど一切しなくても倒せる。メガテンシリーズはだいたいラスボス戦に向けて専用悪魔やレベル上げが必須の場合が多いんですけど、ワタシはまったくそんなの必要なく、倒せました(が!ラクカジャ、タルカジャが使用可能な悪魔がいることだけは必須、特にラクカなしでは絶対に無理だと思う)
 このソウルハッカーズ路線からペルソナシリーズに発展し、今ではDQ、FFと並ぶくらいの(ワタシ的には今ではもう抜いている)キラコンとなっておるのはみなさんご存知。

 そう、ゲームの難易度に関してはメガテンシリーズをやりなれているヒトには、ややマイルド、くらいなところですけど、やりなれて無いヒト。悪魔会話・・?どうやったらいいの?悪魔の喋り方なんじゃこれ・・みたいなヒトには、まぁ難しめかもしれませんね。
 相変わらず主人公死んだら終わりだし、ワンキルもやっぱりある。ちゃんと相性が合わないとダメージが通らないし、これはメガテン慣れしてるヒトにはさもありなんなんですが、普通のロープレはもっとヌルいですよね。フレスベルグなる、なんか普通の鳥っぽいやつのすさまじい攻撃力w


 さてプロットなんですが、世界観重視というのか、割りと物語はあっさりしています、悪魔に魅入られた・・というか悪魔そのものですやん、っていうのを倒していくという簡単なストーリー、最後にはちょっとひねりがあって、エネルギーそのものだけれど、人間のココロが弱いので人間とは一緒にいることが出来ない、みたいな存在と戦うことになります。
 ここだけがちょっとだけこのゲームの弱点なのかもしれません、なんか物語が薄くない?まぁ単純なだけあって誰でも好き嫌い無く、ストレスを感じないでプレイできる万人向けとも言えますけど。テイルズみたいにクソみたいにキレイゴトばっかりだったり、お涙頂戴みたいなのは辟易、っていうヒトにはこっちのほうがいいかも。ワタシはゲームに物語を求める派なんですよね、モンスターハンターみたいに物語なんていらない、っていうヒトも多いんでしょうけど。

 

 メガテンシリーズなのに、このゲームの主役は主人公でもなんでもなく、ヒロインのネミッサです。戦闘的にもずっと主力はネミッサ、プロット的にも結局はこれはネミッサの物語です。主人公はもちろんアイテムスローとネミッサの前に立ってガードするのが仕事w 本当に最後だけ物理攻撃をしますが、別にそれは仲魔にまかせてよい、主人公は物語的にも相当空気w タンクです。



 総括すると、ゲームの完成度としてはこれはかなりの名作、特に世界観づくりこれは満点に近いです。