2019年3月5日火曜日

2013 ポケットモンスター XY

「ポケモンとの旅を通して、いろんな考えの人と出会い ときにはぶつかりながらも、セカイを広げてほしいんだ」



ポケモン第6世代として3DSで発売されたポケモン。2Dゲームから3Dゲームへ、とFF6からFF7へ、みたいな見た目的に大きな大きな変化があります。
 3Dになったことで、アニメーションがすごく増えました、ドット絵にアニメーションをつけるのは地獄なのでね。
 ただわたしはイラスト好きなのでドット絵が好き・・・、あんまり3D化は歓迎出来ません、あと単純に見づらい。


 わしはいちまいえのほうがすきじゃ・・・


 しかしそうはいっても、ポケモンの動き、ってのはめっちゃ丁寧に作り込まれていて、これは恐るべき労力が注ぎ込まれております。何百種類もいるポケモン、モデリングだけでも大変、そういう動きなんだ!!って初めてわかるわざ多数。恐ろしい子!
 もちろんこのモデリングはGOとか以降のやつにも使い回せるので財産になるわけですけどね。


 そのほかはゲームとしてはそこまで変わっていません。ジムを回って〇〇団を倒し、四天王を倒して殿堂入りする、いつものやつ。
 大きな目玉としてメガシンカ、という要素が加わったくらい。あとトレーナーの髪型や服装を変えたりとキャラメイクの要素がかなり追加されました。他にも移動がローラーブレードのカードキャプターさくらスタイルになったり、がくしゅうそうちが自動で減算されずに全員に割り振られるようになったりと、細かな変更点はたくさんあります。

 
 その目玉であるメガシンカなのですが、これは失敗・・、ある特定のメガシンカできるポケモンだけが優遇されることに、あとメガシンカが仮面ライダーのもろパクリ・・、そして実はそこまでメガシンカしても爆発的に強くなるわけではない、演出を見るのが面倒、などあまり良いシステムとは言えません。まぁ子供向けって感じですね。ガキっていうのはこういう、へーんしん!!っていうものが好きである。


 主人公がデフォルトではかなりビッチ臭いのが気になったが・・・、これが時代なのかしら。好きなように着せ替えれるけど服がかなり高い、いやそんなところにリアリティいる??・・ポケモンって楽にカネが稼げる方法ってあまりないので序盤は服が買えない!っていうひもじさを味わうことになる・・。

 
 今回舞台はなんとフランスをモチーフにしてます、道理で金髪が多いわけだ。実際にはフランスには金髪はほとんどいないのですけど。


 冒頭に掲げましたけれど
「セカイには考えの違う人間がたくさんいる」
 それが今回のテーマになっていると思います。ヤバいやつから正義がいきすぎてるやつ、単純に悪いやつなど、いろんな価値観、というのが存在するよってのを意図的に厚めにやっております。
 
 なぜかワタシにはメルヘンしょうじょ、というトレーナーが深く心に焼き付いた・・・。ワタシ的にはゲームで一番の黒いオーラを放っていました。

ふしぎしまい・・・やばみーw

 メンヘラが使うフェアリータイプという新しく登場したタイプもクセモノで弱点がどく、はがね、という人気がなくわざも無いタイプなので、いやらしい。

 フェアリータイプはさらに強ポケが多いドラゴンタイプに有効なのでタイプ的には超優秀、ただフェアリータイプ自体に強ポケがいないので、フェアリータイプの最強ポケモン、Xバージョンのパッケージにもなってるゼルネアス、めちゃくちゃ強いです。Yバージョンのイベルタルはあく、ひこうなので、いまいち・・だと思う、使ってないからわかりませんが。
 ゼルネアスは歴代伝説ポケモンの中でも指折りに強いようです。ゼルネアス以前にはフェアリータイプはもちろんいないし、弱点である、毒、鋼のタイプの伝説ポケモンがいないですものね。毒の伝説ポケってどんなんやねんって話ですし。キングヘドロ、みたいなの??
 伝説ポケつかうなんてヘボゲーマーだな、って思われそうですが、ギガ進化がある以上、別に伝説ポケ使ってもいいのでは?


 「つうしんあいてがいないひとりだちしたわたしは・・・」
 

 さて今回のロケット団的役割にフレア団というのがいるのですが、すごいストレートです、ただ自分たちが生き残るために自分たち以外を全滅させたい、ただそれだけ。自分たちだけが幸せになるためにすべてを独占したい、ただそれだけ。なんの哲学も深みも無い、ソリッドでドライな集団。ある意味今までの敵の中で一番怖いかも。とにかくただ自己中なだけの集団なんです、悪、ですらない。理想とか目標みたいなのを語らない。というか、彼らは正義、なのかもしれませんね。こういうふうなことを言ってて、正義、と自称してる集団は現実に山程いる。むしろ正義ってのはそういうものなのかも。自分たちのことしか考えないってこと。
 さらにそのボスであるフラダリ、は最初カガクでセカイを救おうとしていたのですが、人類の愚かさに絶望して、愚かな人間を滅ぼそうとする、元は正義の味方から裏返り、という仙水パターン、いやえげつない話かよ!子供向けのゲームで・・。
 
 こういうところ、さすがゲーフリ、鋭いですよなぁ。ポケモンチームにはほんとできるシナリオライターがいるよなぁってワタシはいっつも思う。ファンシーで明るいセカイに見えて、ほかのどんなゲームとかよりもえげつない毒を入れてきます。もちろん最後にはキレイに終わらすのですけどね。それは社会的責任ってやつですね。



 なんだかんだ書いてきましたが、まぁどう考えても良ゲー。面白いに決まってる。ポケモンつまんなく作るほうが難しいというもの、フォーマットは決まってるんですから。予算もうなるほどあるし。それを差し引いてもやっぱわたしはポケモン好きですねー。ただ単にレベルが高いやつが強い、というのではないってことが良い。DQ、FF、ペルソナ、いろいろありますけども、結局ロープレってのはレベルが高いやつが強い。ポケモンだけはカードゲーム的要素があるので、戦略、が奥深い。だから対戦、が成立する。ロープレなのに、対戦、できる。これは本当にすごい発明です。