2019年3月23日土曜日

2013 妖怪ウォッチ

 
流行り物には手を出しておく、これがゲーマーの嗜みというものです。


 はじめ妖怪ウォッチが出てきたときに、いやポケモンのモロパクリやん・・ダイジョブかコレ?って誰しもが思ったと思います、ポケモン派のワタシとしても、いやいや・・ポケモンと真っ向勝負に来るなんてなかなかのチャレンジャーやなぁと思いました。
 しかしあれよあれよと大ブーム、ピカ様を雑誌の表紙から引きずり落とすほどにまでなったのは記憶に新しい。

 たくさんの種類の妖怪がいて、それを仲間にして戦う、外枠的なシステムはまさにポケモンのそれ。
 でもありそうでなかったですね、このポケモンと同じようなのでやってみようというの。あんまし第二のポケモンを狙うタイトルが出てこなかったのは、モンスターをたくさんプログラミングする、っていうのが単純に難しかったからでしょうね、難しいというか、とにかく作業量が膨大。ちょっとやそっとの企業パワーではムリ。まず開発力が必要なのです。デザイン力もいるし。
 妖怪ウォッチを作っているレベルファイブという会社、ドラクエを作ってる会社です。つまりは超大手といってもよい。ゲーフリに真っ向勝負を仕掛けてくるには十分な器。

 外枠とか世界観はモンスターが妖怪になっただけ、なのですが、バトルシステム、これがまったくポケモンと異なるので全く別のゲームです。ターン制でなくてRTBって感じ、つまりリアルタイムバトル、さらにタッチペンを駆使するっていうアクション性の高いバトルシステムです。味方はオートで攻撃して、こっちはいろいろ指示出ししたり、タッチペンで技を出したりという感じ。ポケとは本当に全く異なるゲーム。バトルシステムが違うだけで、まったく別ジャンルゲームです。

 このリアルタイムバトルっていうのはなぜか日本では流行らないものとして有名でした。海外ではむしろRTS、リアルタイムストラテジーゲーム、っていうのが主流。オンラインゲーム、といわれるものは海外ではだいたいこのRTSのこと。日本人はじっくり考えてターン制で動かしたい欲が高いらしい。アクションというのはあるていどプレスキが必要になるからヒトを選ぶってのもあります。
 
 FF4?あたりからATB、アクティブタイムバトルという、敵がこっちがコマンド選んでいる間に攻撃してくるっていうシステムになりロープレに時間という概念が入ってきました、しかしコマンドの位置が遠い!!っていう操作性に難があって、結局面倒なので、たたかう、を選択するということになってしまいました。焦って魔法の選択をミスするというのを誰しもやったでしょう。

 が、だんだんとRT系が馴染んできたという感じもします、スマホゲーの影響がでかい気がする。いちいち指示を出すのが面倒ってのもあるし、一番大きいのはAIの性能がよくなってまぁまぁちゃんと動いてくれるようになったからですね。昔のAIは超アホですぐにスライムにイオナズンとか使ってくれやがりました。パルプンテを突然使ってみたり、戦闘終わりかけにドラゴラムやってみたり。

 NOW ジェネレーションと言われますが、今の人間は待つ、のが耐えきれなくなっているので、ターン制で待ってる時間もじれったいってわけですね。妖怪ウォッチはリアルタイムで動くのでわざを出したりアイテムつかったりピンを刺したりとやることがいっぱいあってガチャガチャ忙しい。戦闘エフェクトのほうの画面をまったく見てなかったりする。


 育成システムも、妖怪にはランク、があって、ランクが高いヤツは強い。という単純な仕様。属性、も一応ありますけどそんなことよりもとにかく強いランクの妖怪を使うのがよい。ステータス的に素早いやつが強いです、ターン制じゃないので早いやつは何回も行動できる。
 さらに合体進化、もあり、ポケというよりはむしろメガテンに近いですね。ジャパニーズ悪魔、が妖怪、なわけで。強い妖怪が強い。単純です。


 ちょっと困るのは妖怪は戦ったあとに仲間になることもある、っていうドラクエ5スタイルなので、レアモノとかを捕獲するのがすげー大変。好物をあげると仲間になりやすくなる、とかあるのですが、まず出会うのが難しいので集めるのは相当きびしい。基本エンカウントさえすれば粘れば仲間にできるポケシステムのほうがよろしいかと・・。この妖怪を捕まえろ、系のクエストが大量にあるので正直しんどい。


 ゲームバランスなのですが、基本ヌルです・・・が、ゲームの終盤にいきなり壁モンスターが登場、病院のボスが急激に3段階くらい強い。妖怪ランクAから、ガンッ!と敵の強さがあがります。
 このゲーム経験値が異様に少なくて、雑魚を倒してレベル上げ、をしてるとすごい時間がかかる。ではどうする?というともちろん、クエストをこなすのです。クエストをこなすと経験値が入るという仕様、つまりクエストやれよ、ってこと。ちょうどおあつらえ向きにゲーム終盤にワープ機能が使えるようになるので、これは当然クエストやれ!っていう製作者からのお達し。さらにラスダンではクエスト20以上クリアしてないと開かない、という仕掛けもあるので、クエストは任意ではありません。強制ボランティアです。
 ゲームのボリュームとか物語的にもこのゲームはクエストありき、なのでクエストやらないとほとんど一回も行かない場所とか大量にあります。

 難易度調整が結構あからさまというか小学生向けでして、どの妖怪が強いのか??って言うと、強制イベントで仲間に入るやつは強い という非常に単純な仕様。コマさん、かっぱ、が進化して主力になります。ただゲーム的にはエースのはずのジバニャンよわ・・・。隠し妖怪であるブシニャンをゲットしましょう。ブシニャンはすばやさが図抜けて高くなって攻撃回数が二倍くらい入る、さらに一回の攻撃が三回攻撃なのでミスることもない、クリア前では最強妖怪だと思われます。さらにネコ妖怪には専用アイテムがあるなど優遇され放題。
 ただ回復役だけは自分で捕まえるべし。サイコウ蝶だけは絶対必須妖怪。
病院のボスは進化妖怪じゃないと相当苦しい。

 ラスボスも案外強い。サイコウ蝶抜きではきつい。蝶は二匹入れてもよいです。蝶はとりつかれない、という重要な特性を持っていて回復役にはこいつしかいねぇ。さらに味方にとりつくと全ステータスアップ、ランダマイザ並に強力。ぶっちゃけアタッカーはもはやランクがたかけりゃなんでもよい。後ろにくいい爺がいるとアイテム効果がアップするので便利。


 シナリオはよくもわるくも小学生向け。オトナがごちゃごちゃ口を出すことではない。ゲーフリのように黒くないw ので、文部省公認の子供向けゲームっていう感じです。

 ポケモンって結構頭使うゲームですし、悪い大きなお兄さんのガチ勢などが、個体値がどうのこうの・・・ってごちゃごちゃ言ってくるので、キッズがちょっとポケモン離れするのもわかる。子供じゃ勝てねぇし。だからこういう新たなゲームが生まれてくるわけですね。悪いオトナが入り込んでいないセカイ。