2020年7月26日日曜日

2000 ファイナルファンタジー Ⅸ

  ワタシずっとFF9はやったことあると思ってたのですが、記憶が消されたのか?ってくらい一切何も思い出せなかったので、どうしてだろうと思って、記憶を取り戻しに初めてみたのですが、結果的に、このゲームまったくやったことない!!って気が付きました。
 他のヒトがやってるのを見て、勝手にやったことあると思いこんでたんですね、記憶ってのは恐ろしいものです。


Ⅸは異色の作品で、ⅥからFFはスチームパンクっていうのか、機械と魔法が入り混じった世界観で、Ⅵ、Ⅶ、Ⅷ、とやってきたのですが、Ⅷ、が非常に賛否両論、いや、否が8割ってな状況で、急遽、それまでの方向性がガラっと変わってデフォルメされたファンタジースタイルにカムバックした作品です。でもカムバックっていっても、FFって1も2もどっちかっつーとシリアス?な感じで、いわゆる王道、RPGってのは3、以来ですかね。

 Ⅷ、がわけがわからん。っていう批判続出だったようで、もうⅨはひたすら保守的っていうのか、シナリオ的にはガチガチ、召喚術という特別な能力を持ったお姫様を、ヒーローが助けるっていう話です。ドラクエ1かよってくらい、なんのひねりもない。姫様は優しくて、正義感が強くて、美人で、なんの欠点もない。
 設定もベタなら展開もベタで、サプライズみたいなのは何一つない。JRPGは保守的、25年同じものを作ってるって言われるのも頷けますね。いやシンプルのみならず、なんか辻褄が合ってない気もします、ガーランド負けたら急にいいヤツになる?負けたらキャラ激変、っていう悪いシナリオの典型的例。あと前半はひたすら負けイベントばっかりっていうこれも悪いシナリオの形。
 でもⅨが好きってヒトは結構いますね。当時、やっぱRPGはデフォルメキャラだよなーって言ってたヒトがいたのを思い出します。

 シナリオだけではなくて、ゲームのシステムもシンプルで、逆にいうと自由に強化出来る部分は殆どない。ジョブも固定だし、手に入る武器も固定。だいたい誰がどうやっても同じプレイしか出来ない。
 これもⅧ、の強化システムが意味不明だったことの反動なんでしょう。確かにⅧはⅡ、以来の意味不明成長システムで、ライトユーザーはまじで最後まで意味がわからないままクリアしたって感じでした。
 選択肢が非常に少ない、ロープレというよりは、戦闘があるノベルゲームに近くなってます、世界観全体が絵本っぽいデザインってこともあって、ほんとに動く絵本、まさにそれ。


 なんでかわかりませんが、即死、とか瀕死になる、どっちみち一発で死ぬ、っていう攻撃ばっかりで、防御力とかほとんど意味がない。弱い攻撃はほぼダメージが通らない、強い武器はむちゃくそ強いっていう感じのゲームバランスで、すごい大味。これは何故なのか全くわかりせん、もっと丁寧にバランスとりましょうよ大手なんだし、としか思えない。単純にゲームバランスは手抜きって感じです。


 ぶっちゃけゲームとしては面白くないです、シンプルになったっていうよりむしろ退化したって感じ。FF4、5とかスーファミのほうがゲームとしてかなり面白い。そしてボリュームもわりと薄い、急げば25時間くらいで終わる。ロープレは飽きさせないで50時間、が目安と思ってるので、ムービーばっかでゲームのボリュームは薄いです。


 欠点ばかりあげてますがが、このゲーム、とにかく美術が素晴らしい!! FFの中でも一番好きですが、すべてのゲームの中でも最高峰に素晴らしいです。最新のゲームとかグラフィックがキレイ、といいますけども、ワタシはいわゆるこのプリレンダリング、っていうやつ。カメラが固定で、予めレンダリングした画像を上から貼っている方式、これが最高に好きですね。本当に素晴らしい出来、これじゃん!!って感じ。
 最新のゲームはリアルタイムレンダリングですから、なーんか、すごくキレイでもなーんか嘘くさいっていうのか、なんでしょう、ふーん。って感じなんですけど、このプリレンダリングって、絵、っぽいのですよね、絵本の中を歩けるという感じ、まさにこれがファンタジーやないか。これが追い求めていたものやないかって気がするのです、むしろリアルタイムレンダリングになって、美術、は退化したんじゃないのって気がします。
 どうやって背景美術を作ったのかものすごい知りたいですね、たぶんただレンダリングしただけじゃなくて手書きで塗ってもいるようです、草薙、が美術で参加してるから・・・、でもどうやって作ったのかよくわかりません。

 よくアメリカのゲームとかって、ローマを再現、デトロイトを再現、NYを中世を、って実際の街を再現したっていうのが多いんですけど、いや実際の街再現するなら、実際にそこに行けばいいじゃん、なんでコピーを作るの?新しいセカイ、を作ってよ。ってワタシはすげー思う。このFFⅨは新しい世界、へ連れてってくれる、背景をみるためだけにでもやるべきゲームですね。今、HD版、が発売されてるようなので、ゲーム背景に興味があるヒトは必須ゲームです。

 ただ、これはわかったことなんですが、背景がキレイなのはいいんですけど、この背景、がプレイするには非常に見ずらい、です、どこになにがあるのか非常にわかりにくい。ゲームプレイに関してはきれいな背景は邪魔になるだけなんですね、あとプレイに集中すると誰も背景なんか見てない。

2020年7月16日木曜日

2016 鬼滅の刃

  ようやく読んでいます鬼滅の刃。

 あまりにもみんながよいよい言うので元ネタ回収ですね。

 率直な感想は、これは「ちょっと暗くしてシンプルにしたNARUTO」なのでは?

鬼滅の刃最高に面白い!鬼流行り!!みたいなことを言うから、なんかものすごい新しいタイプの漫画なのかと思ったので、おや?と思いました、いつものジャンプ漫画なのでは・・・。

 けど逆を言うと、本当にまったく新しい、今までに無い面白さ、を持ったものだとしたら、そこまで流行るわけないですよね、新しすぎて殆どのヒトには理解できないだろうし、ジャンプの編集部がまず理解を示さないだろうし。

 JUMPを読んでるガキは、そりゃNARUTO読んだことないし、いつものジャンプ漫画もしらないし、新鮮に楽しめる、これはわかります。ジャンプ漫画ってのはそういうものですから。少年漫画ってのはそういうものだし、同じことの繰り返しでいい。あぁ俺らの時代のキン肉マンね、俺らの時代の、ワンピね、ナルトね、ってことです。ティーンエイジインダストリーってのは同じことの繰り返しでよい。同じことでも読み手がどんどん循環していくものだから。プリキュアとかもそうです、毎年同じことやってても、キッズは生まれて初めてだからそれで良い。

 でもオトナが鬼滅おもしろし!って言ってるのはよくわかんないです、えっ?漫画今まで全然読んだことないの?ワンピース知らない系? 
 まぁ確かにジャンプ漫画の悪いところで、ワンピもナルトも長く続けすぎてもう手を広げすぎて後半むちゃくちゃでしたけどね。その点、鬼滅はタイトでコンパクトにまとまって中だるみを防止していて非常に偉いです。
 まぁ40巻超えたらこりゃもうダメでしょうね、人間の限界なんだと思います、そんな壮大なストーリーをまとめきれない。


 でもなんか最近の漫画あれですよね、うっ、とくるのが多い気がする。おもろい!どんどん読みたい!って感じじゃなくて・・ふぅ・・。っていう感じ。すぐにヒトが死にすぎるってのもあるけど、漫画をどんどんおもしろくしなきゃ!っていう圧みたいなのが漏れてるんですよね、主要人物が死んだよ!どうだ!面白いでしょ!あいつも死ぬ!予想外でしょ!?面白いだろ!!っていう感じ。はいはいわかったわかった。そういうのが売れるんでしょうよ。
 けどワタシはなんか疲れてきた。そういう漫画についていけない。暴力的だから良くないとかそういうことじゃないんです、なんでしょうなぁ、なんかひっかかる。
 読者のみなさんありがとう、ってことなんだと思う。読者のみんなのおかげで連載出来ます、読者の応援のおかげで・・・
 読者のみんなが望むからコロシアムで殺し合いさせます。読者のみんなが望むから戦争で殺し合いさせます・・・、そういうことなのか?
 処刑とコロシアムはローマ皇帝が残虐だから行ったのではなくて、大衆がそれを望むから仕方なくローマ皇帝はそれをエンタメとして開催してたと言います。漫画もそれと同じで、見世物としてスリルやエンタメとして殺し合いを見せるんだったら、漫画は終わりだと思いますね。ゴシップとかスキャンダルも処刑の名残、誰かが見世物として殺されたり火炙りにされないと大衆は納得しないからいつでも処刑するための羊を探している。
 おれはこういうものが描きたい、こういう理由があって、戦うことになった、読者なんか知るかバカどもが、読者がなんといったって、このキャラは戦うんだ、っていうのが欲しい、どうも、読者のために、戦ってるような気がする。読者のために漫画描くのやめないか?


 結局途中までしか読んでません。


か?読者のために描かれたまんが、ワタシは読みたくない。

1995 エストポリス伝記  II

 ヘラクレス3に続いて、これも名作の呼び声高いスーファミRPG。

 開発はタイトー、ネバーランドカンパニー・・・、どこそれ?

タイトーってゲーセンの会社では・・って今のヒトは思うでせう。

このゲームもヘラ3と同じく、スーファミのマイナー名作RPGとして知られております。
ヘラ3と比べると圧倒的見やすいグラフィック、そりゃそうだろスーファミだぜ。ヘラ3のグラがいかにチープだったかという話。ゲームとしての完成度は圧倒的にエスト2に軍配。

 どんなゲームかというにすげー簡単に説明出来ます。

   FFとゼルダを組み合わせたゲーム
謎解きが(うんざりするほど)豊富にあり、ほかはちょっとファンシーなFFって感じ。謎解き苦手なヒトにはストレスがたまるゲームかも。ワタシもRPGに謎解きいらない派なのでなかなか厳しい。さらにマイナーゲーなので攻略情報も薄い。
 ワールドマップのデザイン、船、潜水艦、海底マップ、飛空艇、ゴリゴリにFF5の影響を受けております、先人からちゃんと学んだというべきか。特にBGMはこれFFですやん!!ってくらいFFです。いや、本家から学んで、さらに磨きがかかってるとも言えるくらい、完全にFFの音楽を会得した感じ。むしろエストの音楽のほうが良いというヒトもいるでしょう。効果音にいたってはまったく同じだと言っても良い。

 ゲームのバランスは悪くないです。名作と言われるだけあって、ここが悪い、ってとこは殆どない。ちゃんと他のゲームから学習してるなって感じですね。ヘルプ機能があるのでアイテムなどの効果もわかりやすい。ただ隠し能力みたいなのがあるので、なかなかむずい。特にラスボスがラスボスらしい技、すべての状態異常攻撃、ってのをやってきてさらに物理攻撃はしてこないので、最終的には防御力はどうでもよくて、バステ耐性があるかどうかが大事になります。

あと終盤から雑魚の攻撃力が爆上がりしてまともに戦うとボスよりも無茶苦茶強い。いかに先手をとって一気に叩くか、という戦略になります。相手に行動されるとほぼ誰かは死ぬ。即死攻撃も多いし、二回ならまだしも三回攻撃されると耐えられるわけない。
 最初のほうに説明されるのですが、単純に攻撃力が高いという理由で武器を装備しちゃだめだ。まさにそのとおり。装備にはIPというアイテムブレイクみたいなのがあって、それが結構大事。ボスには弱点が用意されていてそれをうまくつくとレベルが低くても勝てる、このへんもFF5と同じ。
 あと、モンスター?なんか変なペットみたいなのも仲間にできるなど、色々ただのパクリゲーと言われない為に工夫が見られます。ただ後半モンスターはほぼなんの役にも立たん。

 ボリュームもDQ、FFみたいな大作と並べて遜色ないくらい豊富にあります。さらにやりこみ要素として、100Fまである不思議なダンジョンまであり、やり込めばめちゃくちゃやり込めるゲームになっておる。

さて問題のシナリオなんですが、これも思い切ってネタバレしましょう、もう25年前のゲームなんだもの。


 結構シンプルです、神が人間が神から自立するためにデュアルブレードという剣を作った、これは神を殺す剣、これで人間が神を殺して神から自立するだろうと。
 人間を試すために神は4神と言われる邪神を地上に送りこむ、主人公マキシムはデュアルブレードに選ばれて、神を殺して人間の可能性を証明することができるだろうか?
っていうまぁありがちといえばありがちな話。
 主人公のマキシムはモテモテでおさなじみをフって泣かせたり、女魔法剣士と結婚してリア充になったり、邪神の一人がなぜかマキシムが好きになってしまい、マキシムのことを手助けしてくれたりと、とにかくマキシムがモテる。という物語。女の子が失恋する物語とも言えます。
 ですが最後は悲しい結末。ぴえん。この最後にハッピーエンドにならないってとこが名作ゲーと言われる所以なのかも。
 全体的にはお涙頂戴ではなくてコミカルさもあって軽やかに進行します、昨今のムービーゲーは演出過剰なんですよね、よく うわぁあああああ!!とか あぁぁああああああ!!!みたいな、泣き叫び声ばっかり。
 大切なヒトが死んでも、今までありがとな、じゃあな。
あるいは自分が犠牲になって死ぬって時にも  あばよ!今まで楽しかったぜ!
って一言で済ます、これがスマートでかっこいいやり方です。演出が過剰になると逆に冷める。

///////

 総じて、めっちゃゲームが好きなヒトが、FFとゼルダのいいとこどりしたのを作ってみたいです!よしそれだ!!って感じで作られている気がします。
 すごいゲームが好きなヒトが作ってるなぁっていう感じ。ものすごいクオリティの高い同人ゲームをやってるようなプレイ感です。強いて言うなら魔法を店で売るのはやめてほしい、いちいち魔法を買いに街をめぐるのが面倒、あとワールドマップが無い。奇しくもヘラ3と同じ欠点があります、一体何故??
 あとワタシ的にはこれ最大の欠点ですが、キャラのドット絵がダサい。なんで3頭身にしたのか、主人公は赤毛のオールバックだし、ダサです。敵のドット絵もやっぱしダサい。FFには天野喜孝、DQには鳥山明と天才がいますが、エストにはキャラデザのタレントが不足してます。これがマイナーゲームの限界か・・。
 鳥山明を超えるキャラデザイナーはいませんからなぁ・・、あんな万人受けするのに、非常に特徴的っていう二律背反を昇華できるやついないものなぁ・・。
 

2020年7月12日日曜日

安彦良和  わかりあえないをわかりあいたい  こころの時代

 某国営放送の番組 何度も再放送されてるから人気回なんでしょうね。

 安彦良和がしゃべってるのって殆ど見たことが無いので貴重ですね。

こういうヒトだったのか・・って感じ。でもやっぱり、ズレてない、というか、老人の癖にポイントは的確だなぁって感じです。

 
 意外だったのは学生運動敗北世代だったってことですね、平和主義でそんなのに参加しそうにもないってヒトだと思ってました。顔が丸いからかなw 

 あの世代、ってのはやっぱり特別でして、学生運動世代ってのは、異質な光彩を放っています。つまりはベビーブーマー世代なんですが、ベビブーマーが全員そうってわけじゃなくて、ベビーブーマーの中でもほんの一部、に学生運動直撃世代がいる。

 世間的には、クズ中のクズ、学生運動で何一つ勉強してこなかった、クズ世代です、現代のゆとり世代、の比ではない、最低の落ちこぼれとして扱われていた。けれどその後、とくにメディア、エンタメ業界の大物ってのはほとんどすべてこの世代になります。


「学生運動ってのは激動の時代、ではなくて、セカイではいろんなことが起こってるのに、日本では何も起こってない、平穏、に対する反発、激動を生み出そうという行動だった」

 と言ってます。こりゃ当事者じゃなきゃわかんないことですね。

 その学生運動世代、の次、の世代ですね、これが本当のクズでして、なんだこの老いぼれは、マナーも悪い、横柄、高慢、怒鳴り散らす、というとだいたいこの年代。このバブルに育った世代、これが年数的には非常に多いんですが、本当にクズです。
 やっぱり生まれた時代が悪いとしか言いようがないけど、思想ってものがまるで無い、ただ物質的快楽だけがすべて。ひたすら自己中。たぶんそれは、意図的にそうされたところもあって、学生運動をするような、頭のいい子供にしちゃいけないっていう反動があった、政治的ことなどなんにも考えないように、させられた、フシがある。人畜無害な豚を作ろうとしたら、ただ害悪だけを撒き散らすヘドロの塊みたいなイキモノになっちゃったんですな。

2020年7月10日金曜日

2019 トイ・ストーリー 4

 今回のトイ・ストーリーはこれまでで一番深刻なテーマ、感動した。っていう感想を聞いていました。

 へ~そうなんだ、誰か死ぬの?

 って思って見ましたが、別にそんな深刻なテーマは扱ってなかったです、あれは一体なんだったんだろう?ワタシの幻聴?

 もちろん映画はよく出来てます。

 そりゃよく出来てるよねって感じでもある。カネもある、時間もある、才能もある、これで悪い作品が出来ようがない。

 けれど、それ以上の、時代に一線を画す、みたいな、歴史的名作、ってのが生まれるのは、もはや努力とかでもどうにもなんないことだと思います。突然神がかりなアイデアが降ってくる、時代が、その作品のテーマとがっぽりパーフェクトにハマる。みたいな、あとは運。


 CG技術ってのは、もう進化し尽くしたと思いますね、あとはそれがもっと簡単に、誰にでも作れるようになる、っていう問題だけで、プロのレベルでは、もはや表現出来ないものは無いって状態です。むしろ現実よりもキレイなんですから。だからあとはほんとに、運の要素が強いですね。

 ギリシャの古典では最初に上手くかけるようにムーサにお祈りしますね、どうかワタシに良い作品を書かせてくれ!って。いやオマエの努力しだいだろ、って素人は思うかもしれませんが、ホメロスみたいに、もうレベルはカンストしてる、みたいな状態の作り手にとっては、最後のピース、天才的ひらめき、を待つしか無いって状態なんです。ピクサーももはやそういう段階って感じ。

 ワタシはあんまり今回は、女神からの贈り物は無かったのかなぁって気がしました。

2020年7月8日水曜日

1987  007 リビング・デイライツ

 シリーズ第15作、さらにシリーズ25周年だったらしく、すごいカネをかけて作られたようです。


 ボンド役がロジャー・ムーアからティモシー・ダルトンへと変わって映画の雰囲気もガラッと変わりました。ハードボイルド路線っていうのか、最初の007の感じに戻ったっていう感じですかね。
 ボンドは殺し屋、だったんだよね。っていう。


 たしかにすげーカネがかかっていて、普通ならこれぞ目玉だぞー!みたいなシーンをサっと使ったりします。橋を爆弾でぶっ飛ばしてみたり。いやそれだけで映画一本作れるよ!っていう無駄遣いをしています。これがバブル時代の為せる技。


 個人的にティモシー・ダルトンの顔が気に食わないですw ヒロインは今回は良いんですけど、なんかボンドっぽくない。ボンドってもっとシュッとした紳士であってほしいもので、ティモシー・ダルトンは顔がごつごつしすぎて骨太すぎるんですね。

 ただ映画としては全体としてタイトな仕上がりっていうのか、スッキリまとまっているし、カネもつかっていて派手でもあって、なかなか善い仕上がりになったんじゃないでしょうか。

 ロケ地もソ連、モロッコやらアフガニスタンやら、絵変わりがして楽しめます。

 ただ1987年っていう時代はもはやスピルバーグ時代でして、ちょっと時代遅れ感はいなめませんね。

2020年7月6日月曜日

1989 バック・トゥ・ザ・フューチャー  PART 2  Back to the Future Part II

 バック・トゥ・ザ・フューチャーが好きなヒトっていますよね、たぶん今・・40才くらいの年代。スピルバーグ世代っていうのか。

 パート2はミライへ、っていう話だと思ってましたが、ミライに行くのは冒頭の20分ぐらいであとはまた過去へと向かう話だったんですね。


 まぁミライ、ってのを描くのは難しいですよね、当たり前ですが現在の技術ではミライのものが作れませんので。創造で未来図を描くってのは非常に難しい。

 どっちかというと戦後、未来予測ってのは下振れして外れることが多いですね。予想したよりもあまりミライは発展しない。
 60年代くらいにはもっとミライはすげーテンポで発展してくに違いない!21世紀には人間は月に住んでるし核融合エンジンも完成してる、病気はなくなり、年を取ることもない、みたいな途方もない夢を描いてたもんですが、2020年現在、セカイはウィルスに脅かされ、アメリカでは未だに人種差別のデモが起こり、そして今日は大雨で洪水におびえて暮らしてるというわけ。


 この映画はそんな暗いミライではなくて、バブリーで好景気、ノリノリんも80sに作られてますんで、暗いところは微塵もない。終始明るい。タイムリープものはすべてですがよく考えると無茶苦茶なんですが、とにかく楽しい映画作ろう!イェー!!みたいな陽のエネルギーで作られてますんで、そういう、なんか元気になれるっぽいものが好きってヒトに好まれてるんでしょうね。みんなが楽しんで作れば楽しいものができる、みたいなこと。

1992 ヘラクレスの栄光3 神々の沈黙   ネタバレ解説 ストーリー紹介


知ってるヒトは知ってる、知らないヒトは知らない、ヘラクレスの栄光3です。
  実はこのゲーム、スーファミの中で最高のシナリオを誇ると言われております。ゲームは劣化版ドラクエ以外の何者でもないのだけれど、ヘラクレス3のシナリオは至高。都市伝説みたいに良いシナリオと言えばヘラ3、と言われていて、どうしてもやってみたくなったのでやってみました。

 本来ネタバレは避けるべきなんですが、殆どの人間は、というか2020年時点でこのゲームやってないヒトは絶対これからもやらないと思うので、ネタバレしまくってそのシナリオをここに紹介したいと思います。

 このゲームのシナリオを書いたのは「野島一成」氏、後にバハムートラグーン、FF7、キングダムハーツなどを担当することになります。このゲームめっちゃシナリオえぇやん、と思ったらだいたいこのヒトだったりします。

 バハムートラグーンやったヒトならわかると思いますが、この野島氏のシナリオってのは予想外、の展開をするってことですね。普通こうなるだろう・・ってことにならない。あと独特のセリフ回し。「サラマンダーよりはやーい」


こっからはめちゃくちゃネタバレ!!注意してすすめ!!

//////////////////
あらすじ 

 主人公、は記憶を失った男、しかしものすごい高さから落下しても死なない。自分は不死のカラダを持っていると気づく。不死身、のカラダを持つのは神、である証拠。果たして自分は一体なにものなのか?
 彼は夢を見る、妙な神殿、知らない人々・・・老人と子供・・・
自分の正体を知るためにその夢の中に出てくる場所に行こうとする主人公、旅の途中で自分のように不死、のカラダを持つ仲間(レイオン、ステイア)と出会う。
 セカイには異変が起こっていて、冥界への穴が開いてマモノが溢れ出し、異常な暑さに見舞われたと思いきや、夜が終わらなくなったり、昼がずっと続いたり、海には巨大なイキモノが現われ船を飲み込む・・・不死身のカラダを生かして主人公たちは海の巨大なイキモノを倒したりして人々を助けていく・・・
 
 セカイに起きた異変について調べる為に天界に行くと、ゼウスが人間を滅ぼそうとしていて、近くセカイが破滅すると脅される、三人を不死身にしたのはプロメテウスだと判明、その咎でプロメテウスは監禁されている、プロメテウスに会いにいくと彼はただ、自由に行動してくれればいいと言う・・・

 地上に戻ると冥界の穴を埋めて魔物を減らそうというトラキア王が攻めてくる、が突如地震が起こり冥界へと落ちる。冥界には、自分も不死身だという謎の男が現れる、プロメテウスは不死の人間は3人だと言っていたのだがなぜ4人目が?レイオンは派手な赤色の鎧を来たその男が大っきらいだ!!と初対面なのにいきなり食ってかかる。
 
 謎を抱えた男を仲間にする、旅は続きウラヌス神を崇めるトラキアの国へ。その途中、船を襲っていた魔物と出会うがそれは魔物ではなくて海の神オケアヌス神だとわかる・・なぜ神が船を襲っていたのか?
 
 トラキアでバオールという男の噂を聞く、トラキアの王と一緒に海を陸に変えてしまったらしい、そのせいでオケアノスがヒトを襲うようになったとか、バオールはいったいどうやって海を陸に変えたのか?
 ウラヌスのお告げを受けて、石化した巨人アトラスを蘇らせて冥界を塞ぐことに・・、アトラス山のふもとには夢で見た景色が広がっていた。
 しかし何もわからない、ただ女神?の絵があるだけ?そこには老人と子供の石像があったが知らない子供たちが持ち去っていったという・・・。
 
 人々を石にしたのはバオールで、石化を解くメデューサの血を探しているとのこと、アトラスの子孫の子どもたちがバオールにそれを渡さないために逃げていったのでそれを集めることに。
 途中バオールの日記をみつける、バオールは「やくそくの国」から追放された、ヒトを石に変える力を持つ物を手に入れ、その力で人間が一番優れた存在であることを証明してやろうとしたと日記にはある・・・
 さらにポセイドンの神殿に行くとポセイドンも洪水を起こして人類を滅ぼそうとしてるらしい・・・
 
 バオールの故郷へたどり着く、英雄の子孫の住む街。その街では野望を持つことを禁じている、バオールはそこを追放され、メデューサの首で巨大な何かを石にして海の流れを止めて海を陸地にしたらしい。
 さらに仲間の一人ステイアが記憶を戻す、ステイアはオケアノスの巫女であった。

メデューサの血を集め終わりアトラスの元へ向かう途中で緑の巨人バオールと対峙、ウラヌスが言うにはその巨人はハデスが冥界から呼び寄せた怪物だとのこと・・バオールは人間ではなく怪物だったのか?

 メデューサの血でアトラスを石化から解こうとするとプロメテウスが邪魔をする、メデューサの血は人間が自分の意思で道を選ぶためのものであり、アトラスを目覚めさせるために使ってはいけないという。
 プロメテウスがいうには人間の代表として選ばれた主人公達が誤った道を歩んだために人間は滅ぶという。
 トラキアの王は神とて人間を弄ぶなと怒りウラヌスに頼むが・・

 大洪水が起きてすべてが海に沈む(!)

 セカイは滅んだ。わずかに残った陸地、ヘラクレスは納得がいかないからウラヌスに会いに行こうと言う、セカイは海に沈んだ、もう記憶が戻ってもどうしようもないのだが・・・

 ウラヌスに会いに行くと、ウラヌスはアトラスによって天と地が離れているので力を発揮できない、だから人間を使ってアトラスを動かそうとした、しかしその目的は人間を救うことではなく、バオールによって死にかけているガイアを救う為であった。人間などどうでも良いとのこと。

 ウラヌスにも見捨てられた、しかしどこからか声が?ハデスが冥界からバオールを呼んでいるようだ・・・

 冥界には死んだ人々が暮らしている、オトナたちは冥界を気に入り、こんなことなら早く死ねばよかったとうかれている、子供はミライを奪われたことに怒っているようだ・・・
 そこにはバオールの奥さんらしいヒトが、謎の男の正体はバオールの息子でバオールを殺そうとしたらしい・・・、さらにバオールが海の神様を石にしたとのこと・・・


 ハデスに会うと主人公こそがバオールで(!)バオールに不死の能力を与えたのだという。ハデスはバオールに魔物を率いて人間を滅ぼせと命令した。
 人間を滅ぼしてバオールが傷つけたガイアを救うため。
 
 ゼウス、ウラヌス、プロメテウス、ハデス、それぞれがガイアを救おうとした、ガイアを救った神が、新たな神となる決まりだったから。
 ハデスはセカイを滅ぼすのに失敗した主人公に怒り、無限地獄タルタロスに放り込む。
 
 タルタロスでさまよっているとクロノスと出会う、クロノスはガイアを傷つけた罰はもっと重い!とバロールを輪廻の輪に入れる。
 
 時間は逆戻りして、こんどは巨人バロールとなって主人公達と戦うことに。

突然戦ってはいけない、と謎の女神の声・・

 戦わずにいると主人公達もおかしいと思って戦うのをやめる、しかしトラキア王はウラヌスの力を借りてバロールを倒そうとする・・トラキア王を倒すと巨人のバロールは消えて、別のミライへ・・、主人公たちは自分たちの記憶を取り戻す・・・

すべて思い出した、主人公はバロール、野心を持った為に国を追われた、持っていたのは見るものを石に変えるメデューサの首だけ、その力で成り上がっていくが満足出来ずさらに野心を燃やす・・オケアノスの子供を狩り、その血で母親を呼び出し・・・海の神オケアノスを石にして、海を陸に変え大陸をつないだ、これでもっと人間は繁栄できる・・
 アトラスの子孫たちがオケアノスを助けようとした、だから彼らも石へと変えた、しかしその時天罰が下り、バロールは死に、冥界へと落ちた・・そこでハデスはバロールに永遠の若さと不死を与えてまた地上へと放ったのだった・・・魔物を使って人間を滅ぼす・・・しかしその時雷が落ちて記憶を失った・・

 すべて思い出した、過去の過ちを悔いて、石になったオケアノスを助けに行こう・・・
 最後にまだ妄執を捨てきれぬトラキア王と戦う、そしてこれまで助けてくれた女神は大地の女神ガイアだとわかる、ガイアを傷つけたのは人間なのに、ガイアはなぜ人間を見捨てないでいるのか・・
 
オケアノスを石化から解き大地を元に戻す・・

 ゼウスとまた出会う
「お前らがワタシを恨むのはかまわない、ただセカイにはあまりにも多くのことがあり、そのすべてを見通すことは難しい、セカイは人間の為にあるのではないということを覚えておくのだ」

 次にプロメテウス、プロメテウスの計画通りにことが運んだので褒めてくれる・・しかしそれが正しいかどうかはわからない。大地が海に戻ったことで、地中海は閉じられたセカイからまた新大陸へとつながっていくことになる・・

 ヘラクレスも言う、今回のことで何が正しいのかはわからない、善悪の概念を超えたことだ・・セカイははかりしれぬほど複雑だ・・・

 元のセカイへと戻った主人公たち、ここでお別れだ。

 仲間の一人レイオンは実はヘラクレスの子孫であった、これからはこの事件の真相をセカイを旅して伝えるつもりだ、オケアノスの巫女であるステイアは、レイオンのことが気になる、ワタシあのヒトと一緒に行く

バオールの息子は、バオールが追放されたあと迫害を受けた、母が死んだ時、父であるバオールを殺そうと胸に誓った、けれどやっぱり父であるあなたを殺すことは出来ない
これからどうすればいいのでしょう?

 またガイアが言う、バオールは冥界で罪を償わないといけない、そしてまたいつの日か人間として生まれ変わるであろう・・・・恐れることはありません、海に沈んだ大地がやがてまた陸地となり緑に覆われて、あなたが生まれ変わった時に美しい大地となって出迎えます・・・


 エンディング
冥界で働くバオール、罪を償いそして生まれ変わると・・・・美しい緑のセカイ
が彼を待っていたのであった・・・

 
              THE  END

////////////////////////

 というわけでした!!

 結論、たしかにシナリオは最高の出来。めちゃくちゃ練られている、謎が謎を呼ぶ伏線、予想外の展開、感動のラスト、隙が無い。素晴らしすぎる。99点あげちゃいます。
 これより良いゲームはいくらでもあります、でも確かに、それはゲームが面白いのであってシナリオ単体で比べたら、他の名作ゲームもシナリオは結構シンプルだったなぁと思います。ワタシ的最高のロープレFF5も、シナリオは単純、エクスデスっていうすげー悪い魔道士がすげー悪いので倒しにいく、名作の代名詞ドラクエ3も、魔王まじ悪い、ボコるべ。っていう話。ペルソナ3も、なんだかわからんがセカイ終わる、止めなあかんで、っていう。
 とにかく悪いやつ、絶対悪、が存在するとシナリオはシンプルになります、とにかく倒さなあかんで。けどこのゲームには絶対悪はいない、いうなれば全員悪い、ガイアだけは善のように見えますが、ガイアは優しいだけで弱く自分の力では何も出来ない。ガイアがもっと強ければそもそもこんなことにならなかったのではって話になる。善人ではあるが能力が無いっていう一番たちの悪い存在。

 至極簡単にまとめてしまうと、実は主人公がセカイを滅ぼした張本人、というオチなのですが、でもそれだけではなくて、そっからセカイを元に戻そうと、神々がバラバラに行動したおかげで、人間が弄ばれる、という物語なのです。

 よく考えたらおかしくない??っていうところも最後にすべてフォローされます。いやじゃあバオールが悪いことする前に止めてくれよゼウス!バオールだけ天罰を与えりゃいいだけの話だろうが。なんでセカイをすべて滅ぼすのだ!バオール一人が悪いことしたからって人間すべてを滅ぼすって極端すぎるだろ!セカイ系漫画読みすぎだろ!
 
ゼウスはいいます、セカイにはいろんなことがありすぎてすべてはフォローしきれぬ。
 
 じゃあプロメテウス!なんでどういうことかを最初に教えてくれないんだよ馬鹿野郎。この秘密主義者め、人間を弄ぶな!トラキア王の言う通りだ!

 プロメテウスは言います、人間が自分の意思で、自分の道を決めなければ意味がない、ゼウスが悪いことをする前に 人間を殺してしまえば、人間には何も自由に決めることができなくなる、こうすれば良いのだ、と導いてやって、人間が救われたとしても、それでは本当に人間が救われることにはならない・・・

 プロメテウスさんあんた・・・・かっこよすぎるよ!でも潔癖すぎるわ!!

 ハデスとウラヌスに関しては、彼らはもともと人間などゴミのように思ってるのでまぁいいか・・・。

 けど神々、も自分が新たな神の王となりたい、という野心の為に人間を滅ぼそうとしてるのです、邪神どもめ・・・

 ヘラクレスがまとめます、誰が正しいなどとは言えない・・、善悪、という概念だけではかたずけられないほどセカイは複雑なんだ・・・こんな後味の悪い終わりでごめんな・・・。


 ヘラクレスの栄光、とある通りギリシャ神話、を題材にしてるのですが、ギリシャ神話、自体が、善悪、というのが曖昧な神話なんですよね、ギリシャの神々は非常に人間的、キリスト教的な、全知全能万能の神 ではない。ゼウスもまた他の神々と戦って王となったにすぎない。
 そこが魅力的なんですよね、これはシナリオの良さだけではなくて、ギリシャ神話自体の魅力もある。

 このゲームものすごい練り込まれてるなぁ、というポイントを一つ紹介。

このゲームワールドマップ、が無いのです。不便極まりない、ふざけんなよ、ワールドマップぐらい用意しておけ!ファミコンでもワールドマップくらいあったわ!と思いますが、実はこれも伏線。
 
 最後の最後に、この物語が実際の地球の地図、地中海であったということが明かされて、バオールがつないだ大陸とはヨーロッパとアフリカ大陸、つまりジブラルタル海峡だとわかります。
 プロメテウスはいいます、これが本当に正しかったのかはわからない。要するにジブラルタル海峡が開いて、そっから外界に人間が行くことができるようになると、そっからまた人間の業、略奪と植民、奴隷貿易が始まるよ・・・、という暗いミライを暗示させているのです。
 まじかよ・・・天才かよ。

 唯一回収されてない伏線というか、謎は、冥界、でオトナ達が浮かれてたことですね、冥界では年もとらないし、こんなことならすぐに死ねば良かったんだ、ハデス様さいこー。地上では悪いやつだった王様たちも、みんな改心して冥界ではいくらでも時間があるからねー、って明るい、いい人になっています。
/////////////
 さてこっからは読まなくてもいいです。

文句を言わせてくださいw シナリオは最高だけれどこのゲーム、ゲーム自体に問題がありすぎる!!

 まずグラフィックがひどい! ゲームのパッケージ見てください。ださーーーっ!誰が買うねんこのゲーム!!そりゃ倒産するよデータイーストさん!!パッケージは一番力を入れなきゃ、売れませんて!

 ゲームの中のグラフィックもひどい、これ本当にスーファミ!?ファミコンでもこれよりマシなのあるよ・・・1992年というともうFF4が出てる時代、圧倒的見劣り感。敵のグラフィックもしょぼぼぼーん(´・ω・`) まず種類がすげー少ない、おんなじグラフィックの敵ばっかり・・・、これは手抜きとしか思えない、そしてデザインのセンスも悪い。主人公たちに関しては顔もなにもグラフィックがまったく一切、ない。一個もない。感情移入しずらー・・・。

 システムも良くない、魔法を覚えるには神殿で泉につかる必要があり、仲間が入るたびにまた神殿をめぐってこないといけない、なんなのこの誰の得にもならない時間の無駄システム!?
 魔法の効果もわかりにくい!! パウ、が回復? スピラ、ゴーヘル、インパル???魔法の効果がわからん!ギリシャ語からとってるんでしょうけど、まじでなんの魔法なのかがわからん!説明が無い。アイテムにもほとんど説明がない!単に不親切。ドラクエ3やった??

 バランスも悪い!!もうとにかく大味、おおざっぱ、適当。一発で死ぬ、あるいはまったく効かないの二種類といってもいい。後半のボスには普通に攻撃してもガチで1とか2、しかダメージが入らない。
 が!タクストン?なる魔法を使うと、一気に500ダメージくらい入ってすぐに倒せる。なんじゃあこりゃあ?敵の魔法もむちゃくちゃ強くてほぼ一撃で死ぬ、みたいな魔法ばっかりだけど、魔法無効、みたいなアイテムはすげー簡単に手に入り、それを装備してるとまったく効かない。いや中間ないんか!

 武器も、得意な武器を選べる、みたいなシステムがあるんですが、いらん。武器それぞれの特性みたいなのないし。そして一番強い剣がすげー中盤にあっさり入手でき、MPを1消費して2倍ダメージ、という壊れ性能。最強の剣、ゼウスの剣よりもたぶん強い。なんじゃこれ・・・。

 とにかくひどい、他の売れてるゲームから学習しようという気がないのか?素人が作ってるみたいな出来。ゲームのレベルでいうとドラクエ1と2の間ぐらいのレベル、5年遅れている。

2020年7月1日水曜日

2011 英雄伝説 Ⅶ 碧の軌跡

  まずはじめに攻略情報。
誰を育てればいいのか?結論は単純明確。
 捜査部初期メンバー4人

とにかく結局この4人で戦うことになる、と思う。シナリオ的にもそうなってる。
 他のキャラのスロット解放はセピスの無駄、レインボウ稼ぎをしない限り常にセピス不足なので節約すべし。今回物理DEF高い敵のオンパレードでアーツ主体になります。前回とか前みたいに大山なんとかはーー!!みたいな物理ゴリ押しはきかない。さらにクラフトの威力が下がった気がする。またアーツ連発できるドライブモード、アーツ連射クォーツみたいなのがあるのでさらにアーツが強いです。魔法ゲーになりました。
 ロイドが中途半端で役に立たないと思いのあなた、ロイドは回避を上げての囮役です、敵に突っ込んでかき集める。ロイド特攻、後ろからアーツ連発、というある意味主人公らしい立ち回りをすることになります。ロイドの武器も回避率アップで、製作サイドからも、ロイドは囮だよ!っていうサインが来てます。


 さらに重要なのは誰と仲良くなるか、ですが、圧倒的にキーアを選ぶべき。
 ゲームのシナリオ上、キーアとの絆を上げておかないと、シナリオにそぐわなくなっちゃいます、ロリコンじゃなくてもキーアを選ぶべし。ワタシはミスってキーアの絆アイテムを取りそこなってしまいました。他の相手との絆アイテムはたいしていらん。
/////////
 軌跡シリーズの何作目か。空の軌跡の続編。

 例によってめちゃくちゃ続きから始まる初心者お断り仕様。レベル50からスタート。

 今回はランクルみたいな普通の高級車に乗って冒険します、なんじゃこのロープレw

 攻略情報を見てないと絶対見逃すクエストなどがかなりあるので攻略サイトとにらめっこしながらやるのをオススメします。後で取り返しがつかないイベントもめっちゃ多いタイプのゲーム。
 ストーリーが緻密というか、別に緻密、ってわけでもないが・・・なんていうんでしょう、フリをすごい厚めに入れるタイプのフリフリストーリーなので、漫然とプレイしても全然面白くない、本当の犯人はこいつだったんだ!・・・こいつ誰?ってなります。

ロープレなんですが、歩きまわったり情報を集めたりする時間がめっちゃ多いゲームでもあります、もっとスカっとした何も考えないでできるモンハンみたいのが好きな人には向かない。まぁ主人公が警察、なんで、そういう聞き込み、みたいなのが多いんでせう。

 あとバグやフリーズがめっちゃ多いです。なぜか知らんが急いで作られたっぽい。確かにバグの数は尋常じゃないし、致命的フリーズも相当ある、こまめにセーブするしかないですね。ファルコムはPCゲームを作ってた会社なのでバグがあってもすぐに修正ファイルを配布するのに慣れてるので、コンシューマーでのデバッグが弱いという噂。それにしても今回のバグはひどい。キャラがぶつかってそっから進まなくなるってポイントがものすごいある。



 最近のゲームの流れなのかもしれませんが、ギャルゲー的イベントがものすごい手厚です、そこに一番力入れてんじゃないの?ってくらい。仲間の美少女ときゃっきゃうふふできるやつですね、水着イベントから遊園地、花火まで。やっぱりこれはペルソナ3からですよね、P3以降、ロープレとギャルゲはセットになった。いや、ロープレのみならずあらゆるゲームがギャルゲとセットになっています。


 それと今回釣り、がかなり重要なイベントになっていて、かなり強力な装備(&最強のアクセ)、さらにセピス稼ぎ、などがあって、釣りをやるとかなり攻略が簡単に。ランクルを乗り回して釣りをするという謎アウトドアゲーになってます。ファルコム内部にかなりの釣りキチがいる模様。

//////////
 ゲーム自体の難易度は高くない、というか最近この流れが非常に多いのですが、負け戦闘のオンパレード、負け戦闘しかないと言っても良い。めちゃくちゃ頑張れば勝てる(倒せるわけじゃなく、まぁ手を抜いてやる、的なやつ)、とにかくずーーーーーっと負けっぱなし。また負け。負け、負け、負け。勝てない、くっ、なんて強さなの!の繰り返し。くっころならぬ、くっ強ばっかり。
 物語の構造としてはこれは非常によろしくないですよね。だって絶対に命だけはたすけて、やらない、もの。バカの一つ覚えじゃないんだから。頼朝以来、捕虜を助けてはロクなことにならん、清盛じゃないんだからいい加減学べよ。

 難しくないといっても対策出来てないと何も出来ずにコテンパンにやられるってのは軌跡あるある。漫然と戦ってたらなんの名前もない傭兵グループにさえやられます。あとアイアンロード?に瞬殺される。

 バーストが使える、ってのがでかくて、前シリーズの最強親父や、緑川さんみたいに、ゲロ強い、むかつく!!みんなではじっこに固まってアダマスガード維持、みたいなせこい戦い方をしなくても勝てます。

 ラスボスもバーストありきで、いきなり最後に、全員問答無用で全滅、っていう技をさっと出してきます。

「ものすごい攻撃がくる!!」

みたいな事前警告無し、いきなり時空が消滅して強制全滅という、ロープレ最強の技を使って来ますw 完全な初見殺し。

 それが来る!っていうのを感じたら、バースト炸裂、一気にケリをつける、バーストなしで勝つ方法がわからん。


 イラストのクオリティはすごく高いと思います。良い絵描くなぁ・・・。やっぱり3DCGよりもイラストですよね、めっちゃ金かけてつくられたムービーよりもイラストのほうがぐっと来ます。

2019  パラサイト 半地下の家族 parasite

  そこまでみんながやいやい言うなら見てみよう、っていうか見ないと誰かにネタバレされそうなので見ました。

 アカデミー作品?賞をアジアの作品が初めてとったってことで話題になりましたが


そもそも、アメリカ以外の作品、が選考の対象になってたんだ?ってことを知らなかったですよね、ワタシも知りませんでした。外国語映画賞ってのもあるし、じゃあ外国語映画賞はなんなん?ってことになりませんか?

 それにセカイのすべての映画を見るって実質不可能だしどうやって選ぶの?ってこともあるし。

 まぁそんなことはどうでもよくて、映画の内容なんですが。

 まぁまぁです。

やっぱハードル上げすぎですよね、そんだけ良い良い言われたら、あぁ・・・なるほどねーっって感じです。悪くは全然無い。よく撮れてる。ちゃんとしてる。

 でも世界観がぶっ壊れるほどの衝撃、とかそういうのではない。あぁ、これよなー、韓国映画ってこれよなー、ビッグブラザー?でしたっけ?あれから韓国映画ってこれよなーって感じ。あぁまたこの血糊の感じだ、ってやつ。


 まぁそりゃ日本の映画に比べれば断然、爆裂、最高にクオリティ高いです。日本の映画みたいに、アイドルやらモデルやらをキャスティングで客稼ごう、ってことをしてませんもの、顔じゃなくてちゃんと演技力が評価される、俳優、って職業が存在してる。日本に俳優なんて職業ない、アイドル、アイドル、アイドル、声優、声優。ってとこでしょうか。でもそりゃしょうがないってことだと思います

 以前ある台湾映画で言ってましたが、日本はアニメーターや漫画家のプレミアリーグなんだ、って。そういうことだと思います、バスケやりたいならアメリカに、サッカーやりたいならヨーロッパに行けってことです。


 とにかく結論としては、映画の流れが変わるようなエポックメイキングな作品ではないってこと、ただ今年他にすごい映画が無かったんでしょうね、っていうかそんな毎年毎年すごい映画なんて出てこない。10年に一本くらいなもんです。

一つ前に見たラ・ラ・ランドと比べたら、そりゃ断然にこっちのほうが良い、だからアカデミー賞がそのレベルなら、そりゃアカデミー賞獲りますよ。