2020年7月10日金曜日

2019 トイ・ストーリー 4

 今回のトイ・ストーリーはこれまでで一番深刻なテーマ、感動した。っていう感想を聞いていました。

 へ~そうなんだ、誰か死ぬの?

 って思って見ましたが、別にそんな深刻なテーマは扱ってなかったです、あれは一体なんだったんだろう?ワタシの幻聴?

 もちろん映画はよく出来てます。

 そりゃよく出来てるよねって感じでもある。カネもある、時間もある、才能もある、これで悪い作品が出来ようがない。

 けれど、それ以上の、時代に一線を画す、みたいな、歴史的名作、ってのが生まれるのは、もはや努力とかでもどうにもなんないことだと思います。突然神がかりなアイデアが降ってくる、時代が、その作品のテーマとがっぽりパーフェクトにハマる。みたいな、あとは運。


 CG技術ってのは、もう進化し尽くしたと思いますね、あとはそれがもっと簡単に、誰にでも作れるようになる、っていう問題だけで、プロのレベルでは、もはや表現出来ないものは無いって状態です。むしろ現実よりもキレイなんですから。だからあとはほんとに、運の要素が強いですね。

 ギリシャの古典では最初に上手くかけるようにムーサにお祈りしますね、どうかワタシに良い作品を書かせてくれ!って。いやオマエの努力しだいだろ、って素人は思うかもしれませんが、ホメロスみたいに、もうレベルはカンストしてる、みたいな状態の作り手にとっては、最後のピース、天才的ひらめき、を待つしか無いって状態なんです。ピクサーももはやそういう段階って感じ。

 ワタシはあんまり今回は、女神からの贈り物は無かったのかなぁって気がしました。