2020年7月16日木曜日

2016 鬼滅の刃

  ようやく読んでいます鬼滅の刃。

 あまりにもみんながよいよい言うので元ネタ回収ですね。

 率直な感想は、これは「ちょっと暗くしてシンプルにしたNARUTO」なのでは?

鬼滅の刃最高に面白い!鬼流行り!!みたいなことを言うから、なんかものすごい新しいタイプの漫画なのかと思ったので、おや?と思いました、いつものジャンプ漫画なのでは・・・。

 けど逆を言うと、本当にまったく新しい、今までに無い面白さ、を持ったものだとしたら、そこまで流行るわけないですよね、新しすぎて殆どのヒトには理解できないだろうし、ジャンプの編集部がまず理解を示さないだろうし。

 JUMPを読んでるガキは、そりゃNARUTO読んだことないし、いつものジャンプ漫画もしらないし、新鮮に楽しめる、これはわかります。ジャンプ漫画ってのはそういうものですから。少年漫画ってのはそういうものだし、同じことの繰り返しでいい。あぁ俺らの時代のキン肉マンね、俺らの時代の、ワンピね、ナルトね、ってことです。ティーンエイジインダストリーってのは同じことの繰り返しでよい。同じことでも読み手がどんどん循環していくものだから。プリキュアとかもそうです、毎年同じことやってても、キッズは生まれて初めてだからそれで良い。

 でもオトナが鬼滅おもしろし!って言ってるのはよくわかんないです、えっ?漫画今まで全然読んだことないの?ワンピース知らない系? 
 まぁ確かにジャンプ漫画の悪いところで、ワンピもナルトも長く続けすぎてもう手を広げすぎて後半むちゃくちゃでしたけどね。その点、鬼滅はタイトでコンパクトにまとまって中だるみを防止していて非常に偉いです。
 まぁ40巻超えたらこりゃもうダメでしょうね、人間の限界なんだと思います、そんな壮大なストーリーをまとめきれない。


 でもなんか最近の漫画あれですよね、うっ、とくるのが多い気がする。おもろい!どんどん読みたい!って感じじゃなくて・・ふぅ・・。っていう感じ。すぐにヒトが死にすぎるってのもあるけど、漫画をどんどんおもしろくしなきゃ!っていう圧みたいなのが漏れてるんですよね、主要人物が死んだよ!どうだ!面白いでしょ!あいつも死ぬ!予想外でしょ!?面白いだろ!!っていう感じ。はいはいわかったわかった。そういうのが売れるんでしょうよ。
 けどワタシはなんか疲れてきた。そういう漫画についていけない。暴力的だから良くないとかそういうことじゃないんです、なんでしょうなぁ、なんかひっかかる。
 読者のみなさんありがとう、ってことなんだと思う。読者のみんなのおかげで連載出来ます、読者の応援のおかげで・・・
 読者のみんなが望むからコロシアムで殺し合いさせます。読者のみんなが望むから戦争で殺し合いさせます・・・、そういうことなのか?
 処刑とコロシアムはローマ皇帝が残虐だから行ったのではなくて、大衆がそれを望むから仕方なくローマ皇帝はそれをエンタメとして開催してたと言います。漫画もそれと同じで、見世物としてスリルやエンタメとして殺し合いを見せるんだったら、漫画は終わりだと思いますね。ゴシップとかスキャンダルも処刑の名残、誰かが見世物として殺されたり火炙りにされないと大衆は納得しないからいつでも処刑するための羊を探している。
 おれはこういうものが描きたい、こういう理由があって、戦うことになった、読者なんか知るかバカどもが、読者がなんといったって、このキャラは戦うんだ、っていうのが欲しい、どうも、読者のために、戦ってるような気がする。読者のために漫画描くのやめないか?


 結局途中までしか読んでません。


か?読者のために描かれたまんが、ワタシは読みたくない。