2023年3月11日土曜日

2022 RRR S. S. Rajamouli

  めっちゃ話題になっているインド映画。


 インド映画の中でも、テルグ語、なるテランガーナ州に本拠地をおいている、通称「テリウッド」の作品でして、もう一つのボンベイを拠点とした「ボリウッド」のライヴァルみたいなことなんですって。


 まぁインドは10億近く人がいる巨大な国家で、正直むちゃくちゃ広いわけで、いくつも映画産業の本拠地があっておかしくないわけですね。

 インドには公用語が22?くらいあるらしく、やっぱりインドは深いですね~。テルグ語なんて言葉初めて知りましたもの。



 めちゃくちゃ超大作で3時間超え。普通の映画の二本分ある。それもダラダラ続くわけじゃなくていくつか章分けされていて、むちゃくちゃ金かかってる。

 こんなにインド映画って盛り上がってるんだ!ってびっくりするぐらいの大規模なスペクタクル映画となっております。

 こういう超大作映画、ってのを久々見た気がする。


 内容は実在のモデルがいる、インド独立の英雄を、かなりデフォルメした物語となっていています。


 まずすげー新鮮なのは イギリス人がむちゃくちゃ悪いやつとして描かれていること。白人=ほぼ敵っていう構図。 これはすっげー新鮮。


 この映画だけじゃなくて、白人支配の終焉、という世界的なムーブメントなのかもしらん。中東はアメリカを追い出すことに成功しましたし、いつまでもアメリカの傘の中で腑抜けてる国はどっかの国はすっげーダサく感じる。

 インドは牙折れて無い、自分の足で立ち、自分の頭が考える。独立、ってことを大事さを骨身に染みて教えられたってことなんでせう。

 そういうわけで、エンタメ映画なんですが、結構ナショナリズムな映画で、めっちゃ新鮮です。とにかくいろいろへー、ってなることも多い。


 そしていまだに、ラーマとビーマセーナ、っていうラーマヤーナ、バーラタ的ヒンドゥー神話的なものがものすごい色濃い、ほいで地域で全然ちゃう。

 地域によって、アルジュナよりもビーマセーナのほうが重要視されてるとききますが、このテルグ語の地域ではそうなんでしょう。


 もちろんインド映画につきもののダンスもあります。

 

 もっと明るくて楽しい、いかにもインドのダンス映画ってので流行ってるのかと思いましたが、おもったよりもめっちゃシリアスで政治的な話でした。もちろん重くなりすぎないように音楽とかダンスでバランスを取っておりますが。アクションシーンも、独特ですね、ハリウッドアクションとはかなり異なる。これも新しいなぁって感じです。



 確かにこれは見ておくべき映画かも、とにかく超大作ですから。インド映画すげーってなります。何より、インドで映画熱が高いのだなっていうのが伝わってきますね、みんな映画が好き、ってのが伝わります。結局観客が映画を作るんですわ。