2023年3月1日水曜日

2015 世界の原発と核兵器図鑑 ブルーノ・テルトレ

  フランス語翻訳の核に関する本。なんでフランス?と思いますが読めば納得、フランスは国内発電の7割を原発で行う、原発先進国なのですって。


 薄くて大きく図がいっぱいあるタイプのわかったようにさせてくれる感じの本。


 核、は良い悪いではなくて、純粋な力、わからないからって恐怖したり、エキサイトしたりヒステリーを起こすな、ということを伝えたいという本です。核に関係してるまともな人間は誰もがそう思ってるでしょう。

 知らないやつが適当な事言うな、これです。


 今電気代がバカ高いってみんなぶぅぶぅ言ってますけども、原発をヒステリーを起こして停止させた報いがここに来てる、ドイツだって原発をやめたおかげで、ロシアがウクライナと戦争してても、ロシアにエネルギー依存してるおかげで何もできん。そういう環境だの未来だの、って後先考えずに綺麗事を言う連中を エコロジスト と言うようです。

 

 原発をやめよう!っていう綺麗事のおかげでこういうしっぺ返しが来たというわけです、原発は危険だっていう主張はわかる、じゃあ代わりはどうすんの?っていうことをエコロジストは何も考えちゃいない、感情に訴えかける情実主義ですから。

 化石燃料は安全性、安定性とはまったくかけ離れとる。


 安全なエネルギーなんて無い、っていいますが、エネルギーにかぎらず、安全で安定したもので有用なものなんて無い、と言っておきましょう、安全で安定してるもの、は使い物にならないということです。

 有用なものは取り合いになるので絶対に不安定になる。


 それにしたって、福島原発事故は、ここ最近の歴史の流れでまじで最悪の方向に向かわせちまった事件だと思いますね。現在の状況の遠因が結構こっから来てる。


 原発には、何重にもセーフティがかかっていて、安全対策はしっかりしている、とこの本に書いてあるのですが、福島原発ではまったく作動せず。


 なんでセーフティが機能しなかったのか??


停電したからです。


 いや、アホすぎるだろ。停電したら全部アジャパーになってしまう設計で、セーフティを作ってたんですって。でも原発っていろんな査察が入って、日本だけで作ってるわけじゃあないはずなんです。その誰も、これ停電したらダメじゃね?って言わなかったというわけ。


 査察の奴らも全員アホしかいなかったのです、どうせ接待と賄賂ばっかで査察なんかしてないんでしょう。

 これで核エネルギーに関する信頼度は0、何を言っても全部ウソにしか聞こえません。彼らは最悪のミスをおかしたってわけです。自分たちのミスだけじゃなくて、人類全体へ非常に悪い影響を及ぼした。

 他の国々で原発を作るのを推し進めてた人々は、何シてくれてんXXXがよぉ!って激おこだったでしょう。

 そして、感情主義が加速して、反知性主義みたいな流れがこの10年、進歩と逆向しています、もう頭いぃぶったやつらには騙されないぞ!あいつら嘘ばっかりだ!ってこと。実際その通りだからどうしようもない


 チェルノブイリも原因は結局ヒューマンエラー、ポカしたってことです。核エネルギー自体は悪いことは何もないのに、人間がアホすぎて使えない。悲しいことです。


 今原発についてなんかいっても、誰一人信用しないでしょう。どうせバカがまたミスするだけじゃんって話。

 正直何をどう頑張っても、最後にはアホな人間がいる、ということで全部行き止まりになってしまう、まさにデッドエンドです、政治には関わらないに限るってことですね。


 ちなみに、兵器関連では、核、民生利用では、原子力、という別のコトバを使って印象操作しなきゃいけないらしいです。英語では当然同じ Nuclear、です。


 この本は当然のことフランスの核政策は充実してるぞ、という宣伝なのですが、あながち嘘でもない、まぁまぁの核軍備、原発の技術、国民の理解などを得ています。第二次大戦ではこてんぱんに負けたってことが、やっぱフランス人の中に危機感として残ってるのだと思います。もう二度と侵攻されるのはごめんだ、他の国にエネルギーを頼るのも、キレイゴトじゃなくて、武器を持て、ってことなんでしょう。そして一応戦勝国として、優位な立場にもあります。

 なんだかんでいって、未だに、枢軸国と、連合の亀裂は続いておるというわけですね。


 ワタシはハッキリいって核軍備をしっかり持ってる国に住みたい。


世界の国々は当然、日本をこれから核軍備をしかねない国の筆頭として考えております、そりゃそうだよね。