2023年3月31日金曜日

1993 2007 悪魔城ドラキュラ Xクロニクル  悪魔城ドラキュラX 血の輪廻

  非常にややこしい販売をされているゲームであり、プレミアゲームでした。


最初に出たのはPCエンジン版。PCエンジンがマイナーハードであったこともあってプレミアゲームとなる。

 1995年に悪魔城ドラキュラXX 血の輪廻 として、スーファミでリメイクが出ます。ただこのXXは、オリジナルとシステムは一緒だけれど、内容は全然違うというリメイクというより、別ルート追加、みたいなゲームとなっていて、独自のゲーム。


 ほいでオリジナルのX、があまりプレイすることが出来ないよ、ってわけで、PSPでこの Xクロニクル、が発売されたのですが、これはリメイク、でオリジナルの2Dをすべて3Dモデリング化した、リメイク版です。


 だけど! サービスとしてなのか、このゲームで隠しアイテムを獲得すると、オリジナルの、PCエンジン版のX、が遊べるようになります。

 さらに! もう一つ「月下の夜想曲」というゲームも隠しアイテムを獲得すると遊べるようになります。


 というわけで、隠しアイテムを発見すると、ゲームが2個おまけでできるという、ボーナスのほうが本編の3倍くらい容量がある謎ゲームです。


 もしボーナスゲームが見つけられなかったら、このゲームのほとんどが遊べないことになるじゃん、っていうスーパー不親切ゲームととるか、めちゃくちゃボーナスを充実させたサービス過剰ゲームなのかわかりませんが、とにかくややこいゲームです。

 何も考えないで普通にクリアしてしまうと、たぶん30分ぐらいでクリアできる。PSPのソフトとしてはあるまじき薄ボリュームゲームになってしまいます。


このX、自体もややこいゲームでして、ただ普通にルートを脳死で進めると、ラスボスを倒しても逃げられてしまう。

 様々な隠しルートや分岐を発見して、人質を開放したりいくつか条件を満たすことでやっとラスボスが倒せるようになります。

 分岐や隠し条件も非常にややこしくて、普通にプレイではかーーーーなり難しい、っていうか無理、穴に落ちろ、みたいなのどうやって見つけんねんって話だし。攻略情報必須。

 アクションというよりは探索ゲームです。「月花」は完全に探索RPGなので、もうXの時点で探索を作りたかったのしょうね。

 

 しかしグラフィックが進化したことで気づきますがこのゲームかなりデザインがキワモノですよね、敵は骸骨とか目玉とかミイラ、フランケンシュタイン、などおどろおどろしいものばかり、ちゃちなファミコングラフィックとかだと何も思わなかったけど、3Dにしてみると相当なキワモノホラーゲームって感じです。可愛気が全然ない。

 PCエンジン版のマニュアルを読むとわかりますが、デザインはアニメ調です、マリアとかはホラーよりも全然コメディ寄り(コナミって感じのデザイン)ですが、PSP版ではかなりゴシックテイストなイラストになってます(パッケージを見ておわかりか?)全然デザインのテイストが変わってしまったってわけですね。

 どうやらこれは当時PCエンジンで「ときめもブーム」が大爆発してたのでそれを追った為のようです。スーファミリメイクのXX、は逆にこのXクロニクルみたいな、ゴシックで重ためのイラストとなっております。その後の推移を見ると、ドラキュラはゴシック、シリアス路線を選ぶことになります、そっちのほうが海外で受けるとふんだらしい、実際Caslevaniaは海外での人気も高い。

 けど昨今は、アニメ絵、のファンも海外に多い。結局は単純接触効果。何度も同じものを見るとそれが好きになる、というだけの話。粘り強く続けていけば、好み、というのは変わるということです。


 とにかく本当に、隠し、ばっかりの隠し隠しゲームです。隠しすぎなのではないか


言い忘れてましたがゲームの出来としては、そつなくおもろい良ゲーです。ただちょっとだけ過去のものより簡単かも。隠しルートの見つけるのはムズだけど。