アニメ映画という扱いになってますが、アニメ映画ではありません。
宮本武蔵についてのドキュメンタリー番組で、テレビ番組にアニメーションが使われているというだけ、長さも実質60分です。
元々テレビの企画だったのが流れてしまったので、アニメ映画ということにして映像化されたとのこと。
確かにテレビ番組としては、非常に凝ったおもろいテレビ番組ですが、アニメ映画としたらなんじゃこりゃって感じ。
つまりテレビ番組ってつまんねぇのだな、と再認識しますね。1時間に凝縮された情報量が全然ちゃう。
といってあんまし映画って見る気にならんのは一体なぜなのか。時間とカネは必要だけども、時間とカネをかけてもつまんないものはつまんない、作品づくりってのは難しいですな。
何時間かけてもなんにもならん、ってのが創作ではほんとによくある。でもだからこそ面白いのであって、今よく言う、タイムコスパとは真逆です。見返り、を求める人間には作品なんて作れない、とワタシは思う。
このドキュメンタリー、武蔵なんてのは全部嘘っぱちだ、という結論なのかと思いきや、武蔵は剣豪ではなくて、軍師になりたかったのだ、という話です。
宮本武蔵伝説、が作られていったのは日露戦争以後で武士道、侍、というイメージもその頃のものだというお話・・・でもそれはちゃう気がしますね。武士道っていう名前がなかったけれども、平安時代中頃にはもう、武士、というスタイル、みたいなのは出来上がっていますから。平和ボケした江戸時代の武士ですら、常に刀を持ってるこいつらは外国人にとってみたら何をしでかすかわからん狂気じみた武装集団と映ったみたいですし。
まぁそのへんのことはどうでもいいか。