2020年4月12日日曜日

1990 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち

 滝の洞窟ではぐめたの剣探し


 国民的RPG、ドラクエの第4作ですが、なんとなくワタシのイメージでは、ドラクエの中では影が薄い作品かも。名作、社会現象といえばドラクエ3、そして日本のロープレの完成形、と言えばドラクエ5、その間というわけで、少しだけ、影が薄い。一番好きなドラクエは?と聞かれれば、だいたい3か5、ってレトロゲーマーは答えて、最近の人だと、オンライン、って答えるでしょう。

 ファミコン、なんですよねドラクエ4、FF4はスーファミ、もちろんドラクエ5もスーファミ、だからファミコンの限界ってのが見えてる頃の作品ですね。ゴリゴリに、詰め込めるだけ詰め込んでもファミコンの容量ではこれが限界。
 ドラクエ5が子供から大人、結婚、息子が勇者、一大叙事詩、爆裂ヴォリュームってのと比べてしまうのでやっぱり薄い、感じがする。

 ドラクエ4のコンセプトは、わかりやすさ、であり、2,3にあった誰がわかんねん!!っていう激ムズオーブ探し、超複雑なダンジョン、みたいなのはありません、それでも今の感覚では不親切ですけど、当時としては、ちゃんとユーザーにヒントを与えないとだめだよ、っていう慣例もなかった頃なんで、相当歩み寄ってます。

 あとキャラ立ち、ってのがあるドラクエでもありますね。勇者の仲間、達の物語から始まり、最後に勇者の章が始まり仲間を集めていくっていう非常に珍しいプロットの展開をします、ドラクエ4以外で見たこと無い。これは初めてやった人はいきなり無骨なおっさんが主人公で始まるので・・まぢか・・これが主人公?って面食らうことでしょう。

 みなさんご存知と思いますがキャラごとのバランスはぶっ壊れ祭り。最低のやくたたずトルネコw ディフェンス0の糞ジジィブライ、劣化版クリフトのいんちき占い師ミネアw 誰も使わないであろうキャラが3人もいます。(実はブライはバイキルト要員として使えるのですがいかんせん紙ディフェンスすぎる)
 まず勇者は装備が専用なので絶対レギュラー、その次に勇者が天空シリーズの装備をするので実質ほとんどの装備はこいつのために存在するマッチョマンライアン、回復なのでこれも絶対レギュラーのクリフト、あと一人、ぶんなぐり担当のアリーナかお色気担当のマーニャなんですが、まぁ90%キラーピアスで無双になるアリーナがレギュラー確定。なぜかキラピははぐめたの剣より強い。アリーナの素のステータスが異様に高いのかも。

導かれし勇者の仲間たち、なんですがほぼ95% 勇者、アリーナ、ライアン、クリフト、しか使わないんですね。
 弱くてもルックスが良ければ使いたくなりますけど、ジジィとデブは誰が使うねん!って話です。見た目も悪いし能力も悪いって!どういうこっちゃ!もちっとみんなにそれぞれ出番があるようなバランスにするべきだったでしょうね。

 なんでゲームの主人公は10代の美男美女ばっかなんだ、といいますが、じっさいそれ以外、を本当に作ってみてもやっぱり誰も使わないってわけです。ギリギリ渋いおっさんとエロいお姉さんが許される程度、ロリもありますけれどさすがに10才以下はひく。


 あと4の女性勇者はひどく不人気・・髪型が変だし、やっぱり緑髪は受けないっていう慣例があるのですよね。二次創作でもめったに見かけない。反対にアリーナ、マーニャは人気ありますね。男勇者はなんかパッケージで見るとこいつが悪いやつなの?って感じに見える。
 実際4のボス、デスピサロはロザリーという恋人を守る為ならセカイを滅ぼす、っていう典型的な溺愛セカイ系イケメン悪党。女ってのはこういうのが好きですよね・・・。タチの悪い悪党です。
 純粋に悪いやつでなくて人間を恨む正当な理由が一応あるので、勇者はちょっと悪いヤツでもあるということに・・。

 


 ゲーム全体の完成度でいくと、全然名作、大名作と呼べる完成度なんですが、2つの歴史的名作に挟まれる形となって不遇を受けている形ですね。



 エンディングは、いわくつきでして、えっ・・・・・??どういう意味!?って当時からずっと言われて来ましたが、まぁこれは自分の目で確かめよ!としか言えませんね。