タンタンシリーズの二作目。
タンタンの作画スタイル、ってのはこの時にもはや完全に確立されてますね、ほとんど変わっていない。
内容は・・・、これもソビエト編と同じくらい、現代で言うところの炎上しそうな内容で、アフリカ=野蛮人、っていう当時のヨーロッパ人の偏見が如実にあらわれております。
別にエルジェが悪いってわけではなくて、これが当時の人々の考えるアフリカなんです、もはや歴史ですね。戦前なんですもの。植民地主義を現すような内容も含まれてます。でもそれも仕方ないですよ、だってそうなんだもの。
さらにはギャングとしてアルカポネの一味も登場し、時代やなぁ・・・って感じがすごいしますね。戦前のものって、とにかく内容がえぐい。尖ってます。
作画のスタイルは完全にできたのですが、マンガとしての構成は甘いと言わざるをえません。悪いやつが悪いことをし、ピンチになるが助かる、また悪いやつがあらわれ、助かる・・・の基本的には繰り返し。ちょっと単調ですね。あとアフリカっていう舞台もジャングルばっかりで絵が単調になってしまいます。