2023年1月11日水曜日

1959 Tintin in Tibet タンタンチベットをゆく

  タンタンシリーズ 記念すべき第20巻。


 作者エルジェが一番気に入ってるシリーズらしく、レビュー的にもタンタンの最高傑作に挙げられることが多いタイトルです、ワタシもそう思う。


 これまでのタンタンシリーズと違って、悪役、というものが存在しません。

夢で親友のチャン、が危機に瀕しているというお告げを見たタンタン、チベットに飛行機が墜落したチャンを助けるために、ヒマラヤを目指します。


 全編を通してほぼ、ずっとヒマラヤの自然と格闘し続け、チャンを探し続けます。お気づきの方もいると思いますが、非常にスピってる内容でして、タンタンは導かれるようにチャンを探し続ける、巡礼みたいなお話になっていて、全体的に宗教色の強い内容。


 最後の秘境ヒマラヤ、がなんで秘境なのかわかる感じですね。


 つい最近、ナスDがヒマラヤに登るドキュメントやってましたけども、文明疲れというのか、すごい勢いで時代が変化する時代に、変わらないヒマラヤとチベット、がクローズアップされるってことなんでしょうか。