2023年1月14日土曜日

2022 ベスト・アルバム

  毎年年末になると今年のアルバムベスト100、みたいなのが出て、ワタシが一年で唯一新譜を精力的に漁ってみる時期になります。


 だが、ここ10年くらい、信頼できるメディアみたいなのがなくなってしまいました。音楽が配信が中心になってしまったおかげで、非常にいいアルバムを探すのが難しくなった。


 それまで音楽のアルバム探すのなんてレビューが頼りで、高い金出してアルバムを買うのだから入念に調べたりしたものです。でも今はYoutubeやらSpotifyで探せばすぐに聞ける。レヴューなんか誰も読まんでしょう、とりあえず聴いてみりゃいいのだから。音楽雑誌、的なものもほぼ絶滅したと思ふ。


 ほいでそういうストリーミングで人気の曲は?というと、ほとんど裸の女が踊ってるのとアイドルばっかしです。

 人気投票は、考えられる限り最悪の選択方法だってのはよく言ったもので、大衆ってのはバカばっかりなのだから当然人気投票の結果もクソです。それは政治家がどんな人間が選ばれてるかを見れば明らか。

 あるいは高校生に好きな本を聞くのと、文学部の教授に良い本を聞くのどっちが信頼できるかって話です。学生全員の総評よりも、教授連の本のリストのほうをワタシは信頼する。大衆ってのは高校生以下、小学生レベルのボケ具合ですから人気ランキングも信頼出来ぬ。

 

 だが専門家の弊害もあって、専門家ってのは暗くてシリアスなものを不当に高く評価するもの、それは映画賞とか見ればわかります、映画賞取るのは戦争、病気、家族愛、子供って決まってる、面白いエンタメは評価されない。音楽の専門家なるものは、ジャスティン・ビーバーが好き!なんて言っちゃいけないことになってる。そんなヤツはクビです。


 だから良い音楽を探すのは、「耳の確かな個人」、に聞くしかない。だけどワタシにはそんな知り合いはいない。


 それでも四苦八苦して色んな曲を聴いてみましたが・・・



2022年のベスト・アルバムは


宇多田ヒカルの「BAD MODE」です。


そう、非常にベタのメジャーアルバムになってまいましたね。でも「君に夢中」、のミックスが抜群に良かった。

 A.G. Cook、っていう人物がプロデューサーとして参加してますが、この人のスキルだと思われます。ず抜けて良い。この人、色んなミュージックサイトが今年の一番に上げてるビヨンセのアルバムにも参加してるので、現在のトッププロデューサーですね。

 結局音楽はプロデューサーなんですよな。

 プロデューサーに才能があればそのへんのクソアイドルでも名盤を生み出せる、特に現代みたいに打ち込み全盛だとほぼ曲の90%はプロデューサー次第です。