世界最古の地理書、といわれている本。
ただ地理というのか、なんというのか、読んでみればわかりますが、まさしく謎の本です。
数字とかは全部適当だと思われるが、やたらと詳しく記載されているし、無数の山があって、それぞれに怪物がわんさかおる。
そして小人の国とか、顔が3つある人間の国とか、足がとてつもなく長い人間の国があったりだとか、空想なのか、嘘なのか、伝説なのか神話なのか、とにかくめちゃくちゃなことが書かれております。
しかし物語調ではなくて、たんたんとデータを語るみたいな調子で、ここにはこういうものがあり、この山があり、こういう怪物がいます。
ってことがとにかく事務的に羅列されております。
今は失われていますが、すべて絵、があって、その解説文だと思われる節があって、最古のマンガ、絵本、である可能性も大。
もちろん伝説、古文書に属するもののため、読んで面白くはありません。ただ古代のひとびとが、ハチャメチャな幻想の中に生きていたことが非常にわかる本であります。古代の人にとっては、そういう幻想と現実、の区別は無いのですね。
作り物と現実を区別しなよ!と現代では怒られることですが、実は、それはトラディショナルな世界のとらえかたなのかもしれません。