いわゆる中東シリーズの一作。
ヨルダンのペトラ、やエルサレムが舞台になっていますが、実際にはそういう舞台仕立ては話の内容とは一切関係なく、ただ舞台がペトラというだけです。
内容なんですが、めちゃくちゃ嫌われもののババァがいて、みんなに恨まれていて、早く死なないかと願われているのですが・・さて・・・という物語
この嫌われものの金持ちババァが殺されるってのが前にもあって、これはやっぱりアガサ自身の気持ちってものが現れておると思います。アガサの家族たちは、アガサがとっと死んでその膨大な遺産が手に入らないかと願っていたのか・・・?まぁそのへんはわかりませんが、一人くらいは、そう思ってるやつはいたでしょうね。
この作品は知名度が低い作品らしく、確かに内容も、かなりトリッキーというのか、探偵ものではないとも言えて、いわゆるキワモノシリーズに入ると思われます。
やっぱり1938年ってこともあって、世間が無茶苦茶になりつつあるなか、そういう時代のゴタゴタには触れないでエンタメを提供しようっていう感じなのですが、やはりなんか、時代の黒い影みたいなものは拭えてないというか、それに言及しないのはやっぱ不自然って感じを受けますね。
とにかくこう、不安定な感じがどよどよと感じられる作品かと・・・