巨人の星に乗っかったバレー漫画、といってしまうとおしまいなんですが、確かに絵面も東京ムービーで同じだしストーリーや魔球、フレーズや演出もまったく同じなんですが、でも二番煎じは面白くないはずなのに面白い、というかどっちかという洗練されてすとんと来る感じがします、成功するのは三番せんじくらいだってよく言われますけど・・・
内容は鮎原こずえっていうキャラが全然予想と違っていて意外でした、たぶん弱虫で泣き虫の少女がバレーでどんどん成長するというものかとおもいきや、鮎原は最初から出来る少女で秀才で、性格もしっかりしてるという、さすが69年の作品。40年前の作品?!嘘だろ・・・、それにファッションがかなり凝っていると思います、ユニフォームもダサかっこいいし、60年代のポップな感じもあって、カジュアルファッションという画一化された服しか着てないのと違って、私服もオートクチュール感があります、それにキャラが立ってる気がする・・・美少女アニメのキャラは全部同じに見えるのに、これも一応みんな美少女キャラなのに、個性が立ってるのは・・・何故?
髪型?方言?喋り方?デザイン?ストーリー?
キャラクターデザインを魅力的に、的なマニュアルがありますけど、それはおっぱいを大きくしたり、メガネをかけてみたりしてもまったく的外れです、マニュアル的に人間を考えてる時点ですでにアンドロイドと同じですからね、引っ込み思案だが意思は強い性格、なんて単純に割り切れるような人間なんて絶対にいませんから。
キャラクターを作るのは、結局自分の経験で出会った人間を描くしか方法はない・・・、そして60年代にはそういう魅力的な人間が周りにいたってことでしょうね、90年代以降のキャラがみんな同じに見えるのは、90年代の人間が、まったく同じような人間ばっかりだからでしょう・・・、いい作品が生まれるには、語るべき時代がなければ・・・