2012年4月3日火曜日

三四郎 漱石

学生の時は世界文学ばっかり読んでて、ドストとトルストイ、ちくま世界文学、中公クラシックはだいたい読んだのですが、日本文学はほとんど手をつけてなかった。学生を卒業するとなかなか小説を読む気にはならない。けど漱石だけは日本語を話しておることだし、少しづつ読んでいます。案外私は漱石が好きです、好きな小説ベスト3をあげれば、たぶんカラマーゾフ、罪と罰、悪霊(あれ・・入らなかった)ベスト10にします、白痴、ユリシーズ、リア王、ハムレット、ロミヲとジュリエット、夜の終わりの旅、なしくずしの死・・ん?そしてこころをどうにかねじ込みたいところです。(好きな作家ベスト10にすればよかった)
 ともかく漱石は世界文学に入る唯一の日本人だと思いますけどね、太宰や芥川はやっぱりローカルヒーローだと思います、熱狂的信者がいるのもその証拠。もしくは世界文学なんてやつはドストとシェイクスピアだけ読んで終わりにしてさっさと現実と向きあえってのが僕の経験上の教えです。

 三四郎とは全然関係無い話をしています・・・、漱石の若いころの作品と言ったって、漱石は処女作が38才なんだから初期とか後期とか分けても仕方無い気がします、18才の時の作品と38才の時なら比べて面白いと思うけど、38才だろうが68才だろうが、人間の根っこは30までに決まってしまう気がします、知識や技工はそこから伸びるけど・・漱石はほとんど始めっから完パケで現れてるから・・・作品について言うことは殆ど無いです。漱石はいわゆる神経衰弱、今風にいうと極度の鬱ですが、欝を抱えてないヤツなんて作家としてまずダメでしょう、むしろ欝の人は自分が欝であることを自慢しましょう。 おれは欝なんだぜ!やぁやぁ!死にたくてたまらん。なにもかもが無意味で楽しくない。でもそこから出発しないことには始まらないでしょう・・・・そこから、なんどもそこを行きつ戻りつ、なるほどその一番苦しいところに居続けるってことが悟りなんだなって気づいたりして・・・・・・・