2012年4月4日水曜日

Jacques Rivette Celine and Julie Go Boating

 さぁ、ぶっ飛んだ映画は数あれど、僕の経験ではやっぱ大陸系はそういうイカレタ映画が多い気がする、フェリーニ後期、ロッセリーニ,、パゾリーニ、ファスビンダー、・・・やっぱイタリアってイカレタ映画が多い気がする、フランスのそれは確かにぶっ飛んでるけど、でもまだ芸術的てらいがあるというか・・・しかしてこの映画はもそう、フランス映画特有の退屈さと倦怠感、そして長尺。構図と構成の見事さ、スタイリッシュなファッションと美術、プロップ、脚本自体もハイ・アート・・・・プルーストの朗読なんてしないですものね、日米の商業映画では。良く言えばメタフィクション。悪く言えば悪ふざけなんですけど、映画の基礎的な部分がしっかりしてるので、ストーリーに興味がなくても見れます。むしろストーリーを追っていくとなんじゃそれって感じです、女受けする映画ってことなんでしょうか・・
 でも全部一気に見るとメッタメタにつかれてしまうので、一日10分くらいを二ヶ月くらいで見た方がいいかもしれないです。よく見ても、よく見なくても特に意味はわかりません、70年代のパリの風俗的資料にはもってこい。
 rivetteなんて監督知らないので一発屋だとおもいきや、かなり数を撮ってるんですね、まぁフランス映画って日本には紹介されないから・・・・