2012年5月30日水曜日

太宰治 魚服記

だいたい、古典芸術のトップ10というものがあるとすると長編小説とかはだいたい決まってるんですね、ドストの5大長編、戦争と平和、ユリシーズ、でほぼもう決まりです、演劇はウィリアムおじさんの独壇場だし、クラシックだったら3BMともう一つの第九、絵画だったら、ルネサンスのBIG3ととティツィアーノ、レンブラント、映画は古典じゃないけど、タルコフスキー、キューブリック、黒澤、ブレッソン(ちょい格下でベイルマン、ドレイヤー、小津、溝口、駿etc)、詩はややごちゃごちゃしますけどまぁホメロス、ウィリアム、ゲーテあたりでしょう、ランボーとかは古典じゃねぇし・・・

ただこの短編小説ってやつはもぉ! まったくもってトップ10が決まらないですね!く○ったれ!って感じですw、 日本人だったらやっぱり芥川、太宰、漱石を押すだろうし、フランス人んだったらバルザックやらだし、ロシア人ならゴーゴリとかも外せない、イギリス人はちょっと穿ってアリスなんかも出してくるでしょう、思い入れが強くってまともに話せないもんなんでしょうね、短編小説ってやつは。どこかの音楽家は大衆音楽は短いから、何度も聞けるので、音楽そのものよりも曲との自分の関係性が問題になると言ってました、表現は短ければ短いほど(受けてが)感情的になるってのは当たってるとおもいます。


太宰の魚服記は私はかなり好きです。しかしまぁ・・太宰さんのヤミノチカラが強すぎて無茶苦茶ダメージをくらいますね。色んなタブーな題材ってのものがあると思いますけど、友達のいなくて貧しい女の子を主題にもってくるのは反則中の反則です、ロリの虐待ものや、女子高生を廻してコンクリート詰めみたいなサドエロ的反則よりも、それは無しじゃんかって感じのウラワザだと思います・・・ただ文章が綺麗すぎるので許せちゃいますけど。サドもね。結構文体似てるとおもいます、突き放した感じが・・