2017年5月17日水曜日

1995 頭文字D

  いきなりですけどワタシはクルマってのが好きじゃないんですよねw だからこんな有名なマンガなのに今まで読んでこなかったのですけど、なんでクルマが好きじゃないかっていうに、クルマに乗ってるヤツの99%はマナー悪いからですね。
 横断歩道で止まってくれるクルマなんて1000台に一台もない。たまに突っ込んで轢かれてやろうかって思いますね、横断歩道の意味わかってんのかよって感じです。 
 といつつ免許持ってるんですけどねw 

別にクルマに乗りたいっていうより身分証明書が欲しかっただけなんですけど。でも自分が実際乗ってみると、たしかに滅茶苦茶上手くなれば楽しいのかもしんないと思いました。

 それともう一つモータースポーツがあんまり好きじゃないのは資金力で勝敗がついてしまうからですね、マシンスポーツってやつは基本カネがあるやつが勝ちます。
 普通のスポーツですらそうです、金持ちのほうが断然有利。100M走ですら設備が整ったところで練習が出来るほうが有利ですからね。まず貧しいと練習時間を確保できないし。

 でもスポーツってやつは、カネがすべての世の中で、貧乏なヤツでも勝つ可能性があるから楽しいんでして、金持ちが勝つようなスポーツはなんだかなぁって思いますね。フィギィアとかもそう、フィギィアなんかやってるのって、ごく一部の金持ちのガキだけでその小さな世界で戦ってるなんて井蛙もいいとこじゃんって思う、ゴルフもそうです。一番平等なスポーツってワタシが思うには、マラソンですねやっぱり。誤魔化しが効く要素が殆どない。だからオリンピックでもオーラスなんじゃないでしょうか。

 でもイニシャルDは実はちょっと他のクルママンガとは違っていて、ストリートの峠を走る一般人、の物語なんですね。乗用車で走ってる。主人公もずっと自分のクルマすら買えないくらいの普通の高校生。毎日バイトしてコツコツカネを溜めている。めっちゃバイトしてるのになんと貯金は20万しか溜まってませんw泣けるぜ!w
 普通のマンガであればそういう貧しい主人公がいきなりなんかの拍子で大会とかプロのスカウトにひっかかり、プロの世界で勝負する、っていう筋になるんですけどイニDはずっとストリートのままです。

 ワタシがイニDに手を出さなかったもう1つの理由はキャラデザがひどすぎるからですねw これはあらゆるヒトが思ってると思う、この時代にこのデザイン!?どういうこと???70年台でもひどすぎる、こんなブスの女の子描く漫画家がまだ残っていたのか!って感じですw でもデッサンが狂ってるわけじゃない、絵が下手なんじゃなくて、デザインがダサすぎるんですね。一体全体どういうわけでこんなことになるのか!って感じです。クルマのペン入れをしてるのも作者なんだとしたら、本気でクルマしか描けないヒトなのか?それともクルマのペン入れもアシがやってるのか?
 そういう意味では女の子はカワイク、ってのが至上命題の現代の漫画界においてある意味全く媚びないスタイルです。割りと高校生の恋愛ってのもストーリーに絡んでくるんですけど、このブス顔で!!??ホワッツ??って感じ。
 その割純愛エピソードなどがかなり多い、というか半分を占めていてそのあたりははっきり言って読むに耐えないですし、そしてこの作者ほんとは全然モテないんちゃう??っていうものすごいリアリティのなさがあります。
 
 でも人気があるのはかなりわかりました。全然知らないセカイを見せてくれるっていうたぐいのマンガがあって、意味がわかんないけどその意味のわからなさがなんか良いって感じがするものがあります、ワタシもほんとクルマに関しては無茶苦茶無知なので、へぇ~、こぉいうセカイがあるんだなぁ、っていう興味でどんどん読めるマンガですね。
 街を歩く時のクルマを見る目がちょっとだけ変わりました。ふん、ファミリーカーかよ、ステータスだけの外車かよ、むむっ!この国産車、スポーツタイプ!?みたいな感じでw 最近、BMWとかベンツとかアウディのクルマをよく見ますけども、なんかほんと成金趣味でこんなのまぢでかっこいいと思ってるの?ってワタシは思うのですけどね~。


 最後まで読み終えましたけど、やっぱでもわたしはクルマよりも戦闘機がすきですねw といってもジェット機は全然好きじゃない。WW2までの戦闘機が乗り物、が基本キライなワタシですけど、初期の飛行機、だけはなんか胸にぐさっとくるものがありますね、あれはいったいなんなんだろうなぁ・・・。飛行機、ってのを作ってる人たちの喜び、とか興奮とか楽しい、っていう気持ちがミラーするからなんですかね。


 ワタシの勝手な理論なんですけど、モノってのはそれを作った人の気持ちがミラーするんですよね、ミラーしてこっちのココロにも飛び込んでくる。ものすごいギリギリの精神状態で作られたものとかをみるとそのギリギリ感がこっちにもミラーする。楽しいっ!!っていう気持ちで作られたものは楽しいっ!ってのが伝わる。作品とかモノ、の完成度とかじゃなく、気持ち、がミラーするって感覚、ありませんか??