2017年5月6日土曜日

2008 デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王

ライドウシリーズの二作目。 

 前作よりも格段にパワーアップしてボリュームとかもアップしてます、これは確実に二作目が初代よりも良くなるっていう正当進化を遂げています。

 なんと街のマップとかが半分くらい1の使い回しw ある意味では手抜きみたいなことをやってるので、その分、内容、を充実させることができたんだと思います。戦闘が単調になりがちだったアクションも増えて、仲魔も二体召喚出来るようになり、さらに悪魔との会話もしなければならないので、戦闘が相当忙しいです。

 しかも悪魔にMPがなくなり、主人公のMAGを吸い取って魔法を使うのでMAGの減りが激しい。

 ナキサワメが
「ワタシもう高額じゃなくなったの」というのには笑ってしまいましたw 初代ではえげつない額を要求してて後半まったく使わなくなりましたものねw あの泉の精霊よりも高額でした。

 悪魔会話システムを搭載したことにより、基本はボタン連打だけだった初代とくらべてかなりフクザツになりました。理不尽な先制攻撃をされることも多い。
さらに理不尽な魔神、イベントにより定期的にカツアゲをされることにw。アイテムをやるのを拒んでも他のに変えてくれるのでアイテムを捧げなくてもおけ。ちなみに煙幕でも逃げるのは不可能。

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 ストーリーに関してなんですが、これはなかなかw 問題作でして、このライドウシリーズの三作目が作られなかったのもちょっとわかるという感じ。至極簡単にいうと、蟲使いの一族の娘が、人身供養として生贄にされそうになってるのを助けるべきか?という物語です。まぁありがちといえばありがちなんですが、人身供養で殺されてしまうっていうのなら別にいいんですけど、虫人間みたいなのの苗床になって虫を生むやつにされちゃうわけ。胸糞わるいハナシじゃあ。キワモノのエロゲーでも避けるような鬱設定。
 ハ◯◯◯病の集落に性◯◯として送りこまれるみてぇな話だな・・・って思ってたら、あっ!と思いました、これってもののけ姫のやつじゃん。実際、タタラ、的な話も出てきて、もののけ姫インスパイアのそれなんだなってのに気づきました。
 
 どちらにしろやりすぎましたねこれはw 絶対に女、子供は食いつかない感じになってしまいました・・・。オカルト色っていうか土着宗教色が強すぎ。

 もののけ姫ってワタシはあんまし好きじゃないんですよね~、ってのを前レヴューで書いたらすごい叩かれたことがあります。レヴューってやつはアンチ、を書くと叩かれるってのをそれで知りました。評論っていうやつは、イエスマンがいいよねいいよね、ってのを確かめ合う場であって、ここはよくなかったみたいなことを書いたらいけないんですね、全然知らなかったです、当時は。ピュアだったんですねw 特に人気がある程度ある作品にそういうことをしちゃだめなんです、クソ映画でみんなでけなして喜んでる場合みたいにはいいんですけどね。

 なんでダメかっていうのは確かこういう感じです、途中でキャラに感情移入しちゃって殺せなくなってる、エボシもアシタカも絶対最初はこいつらは死ぬっていう結末で物語を作ったのに、途中からだんだんもっと明るい結末にしたいっていう形になって、最後には、なんかキセキ的な力ですべてがまるっと収まるっていう最悪のエンディングになってしまってる。それって、実は希望があるとみせかけて、それまでの一生懸命生きろっていうメッセージを自分で否定してるのと同じですよ。だって最後にキセキが起こってすべてが解決されるなら、別になんにもしないでいいじゃん。それまで、の努力とかはなくってもいいですやんってことになるでしょう?
 特にアシタカの疫病みたいなのまで治るってのは最低だと思った。ってな感じです。

 こんなことを書いたら、ふざけんなこのクソ野郎!!エボシ様かっこよす!みたいな感じでえらい批判されましたw


 超脱線しましたけども、今回は、蟲、と運、がテーマになっていてずーっと蟲と戦うことになります、虫がキライな人におすすめできません。気持ち悪い。
 それとゲームシステムとして探偵、的なパートがかなり多く、街を情報を集めて駆けずり回る、アドベンチャーゲーム的なことを相当やれされます。こういうのがキライでもっとサクサク戦いたいっ!って人にはかなり苦痛かも。いちいち捜査の確認、みたいなのもかなり面倒。そして攻略情報が無いとかなり迷いガチです。やたらとムービーや会話が多くて大変。しかも前記の通りカルトチックで、なんか釈然としないというか、スッキリしない、胃がムカムカするようなハナシなので、なんか調子が悪いとぐったりしてしまうかもしれません。
 プロットの出来、自体は悪くは無いのですけど、出来ではなくて、そのジャンル、というかタイプ、がキワモノ、という珍しいパターン。言いたいことは非常にわかるし、かなり深いところをついてる、さすがアトラス、なんですけど~・・・ワタシが特にスプラッターとかホラーがあんまし得意じゃないのも原因かもしれない・・けど、どうもなんか、やっぱりスッキリしないモヤモヤが残る作品です。

 ゲームとしての出来はかなり良いので非常に惜しい、もっと明るくとはいわないにせよ、とっつきやすい物語にしたらかなりの名作だったのになぁ・・。


 なんでヒトは、特にオトナになると虫がキライになるんですかね?これはほんと尽きせぬ謎です。ワタシもガキの頃はカブトムシとか普通に飼ってたのですけど、今ではなんか恐ろしい。カブトムシって上から見る分にはいいけど下から見るとゴキブリと同じや!!って恐怖しますよね。ほんとゴキブリと人間ってのは、絶対にわかりあえないんでしょうなぁ。

 なんかネット情報では、古代のゴキブリはでかくてそれに哺乳類は食われてた危険信号がDNAに刷り込まれているので怖いのだ。みたいなことを書いてありましたが、それだったらライオンや虎、犬も怖いはずじゃん。
 あるいは素早いから恐ろしい、というのもありました、これは納得。確かによくよく考えるとあのスピード感を持ってる生き物って日常生活ではいませんね。素早い犬だったら蹴り飛ばしてやる!って思えるけど小さくて的を絞らせないし。そして飛行能力もあり、軌道が読めない。これはわかります。小さくて速いヤツが最終的には最強っていう説もあるし。


 もののけつながりでいくとナウシカは虫を愛でる姫というわけで、ハエとかを手なづけてましたが、う~~ん・・・。腐海の森の蟲って気持ち悪さは全然無いんですよね、数が多くてでかいってのはありますけども、油っぽさがないっていうか。目が有るからですかね、目があるから表情が読み取れる。表情無いやつって怖いですしね。
 ちなみに漫画版ではナウシカは、蟲使い、が操る変な芋虫みたいなので身体検査をされるんですが、王家の血筋であるワタシにこんな辱めをするなっ!!ってオーラみたいなのでその蟲をふっとばすっていうシーンがあります。えっ!!生き物すべてに優しいんじゃないんだ!その蟲はキライなんだ!!ってのにえらく愕然としました。ナウシカにもキライな蟲はある、映画しか知らないヒトには結構ショッキングなハナシですよね。あれは明訓が負けた時みたいに作者も、あぁ~失敗したぁって後で後悔したと思いますね。連載漫画だからかきなおせないっていうやつです。
 



 ちなみにラスボスはまったく強くはないのですけど、弱点が自動で入れ替わり、それを的確につかないとこっちのMAGが切れて何も出来なくなって負けはしないのですけどちっとも攻撃が通らないでわざと負けるしかなくなることになります。ていう、運。頼みです。このゲームを通じてずっと、運、っていうのがテーマになってるのでラスボスも運頼みというのは、なるほどという感じ。運、が悪いと仲間が全員死亡、みたいなルーレットもあって、ほんとに運です。
 普通のゲームならラスボスが運頼みなんてなめんじゃねぇって思いますけど、このゲームはさんざん運、が大事だ、理不尽な苦しみや不運に耐えないといけないっていうことを繰り返してるのでなるほどねぇ・・・って感じです。

ソーマが2つあれば楽勝このうえない。ただソーマが滅茶苦茶このゲーム手に入りづらい。普通に進めてると1個も手に入らないのでは?ラストエリクサーよりも貴重なんで絶対に使わないように。たぶん大技、を使う悪魔じゃなくて、属性を多く小技を打ち込める悪魔に魔力低減みたいな思い出特技をつけて、ちまちま削りつつ、弱点でピヨったら一気にラッシュというほうがいいと思います。大技で相手に吸収されるとめちゃくちゃ回復されます。(ちなみに第一段階だけは相手は自動で回復しますので、一気に押し切らないといけません。けど連戦でMAGは回復しないので、二戦目のバッタでMAGを補給してから三戦目に向かうべき)


 ワタシは今回自分の思ってることとすべて逆の選択をするっていうなんか別の人間になりたい願望みたいなことをやったらLAWルートになり、弾が巨大化して死ぬっていうルートになりました。ニュートラルだとふたりとも生き残るのか?けどCHAOSルートで茜が死ぬのはあまりにも救いがないルートって気がするなぁ・・・。カマエルは大して役にたたない・・・。