2017年9月25日月曜日

2011 Hugo ヒューゴの不思議な発明

 マーティン・スコセッシのたぶん初めてと思われるコドモ向けの映画。


日本での知名度は相当低い気がしますけども2011年の映画賞をかなり取りまくった作品です。日本でヒットしなかったのは、Hugo、というタイトルがなんのこっちゃわからないということだと思いますね。邦題も不思議な発明となっていますが、ヒューゴは実際には何も発明はしない。



  内容は、実はジョルジュ・メリエスという映画の本当に創成期に活躍した奇術師、についての物語っていう感じですね。だから映画賞を獲るんだ、って感じですね。映画賞の審査をするような奴らはもちろんメリエスを知ってますし、ワタシももちろんメリエスを知ってます。まさに映画賞向けの映画っていう感じですね。
 

 コドモ、戦争、歴史  これこそ映画賞を獲るため三種の神器。もちろんこの映画にも的確にそれが組み込まれています。


 オープニングのシークエンスだけものすごい予算をかけて撮られています、モーションキャプチャーから合成など、うわー、すげー難しいカット作ってるなぁ、と思いますね。


 部隊は1920年くらいのフランスが舞台になっていて、ちょっとスチームパンクな感じですね。いい時代ですよねやっぱこの時代は、ベル・エポックから戦間期、この辺はほんとーに良い。


 ただ、なんとなくいい映画だなぁとは思うんですけど、ん~~、一体何がいいたいの??っていうと別に何も無いという、ディズニー映画みたいな感じの映画です。スコセッシの毒気を全部吸い出した感じですね。映画っていいよね、ってことなのかな?