2019年4月13日土曜日

2010 トイストーリー3

 「映画は何も考えないで見れるのがいい」

って昔誰かが言ってたときに、何を言っとんのじゃクソが、いろいろ考えさせてくれる映画のほうがいいだろ、って思ってましたが、最近はまさにそのとおりだなぁと思いますね。

 メッセージ性が強すぎるとうるせーハゲ!ってなってくる。あとなんか疲れてるときに何もしたくないから映画を見るわけで、それでなんか胸糞悪い気分になりたくないですわね。


 だからといってつまんない映画はつまんないわけでそれも避けないといけません。

 そういうわけではPIXARはほんとさすがだと思いますね、細部に抜かりがない。物語的にも、構成にスキがない。あれなんやってん・・ってのはひとつもない、すべてのコマに意味がある、芥川龍之介みたいですね。無駄がない。


 おもちゃを主役にするってのは、昔の3DCGは技術的に関節の動きが不自然だったので(今でもそうですけどね)その不自然さが気にならない、もともと関節が不自然なおもちゃ、を主役にするという逆転の発想だったわけです。


 この映画ってのはアクション映画なわけですけど、アクション映画はコンテが命。文字コンテでは表せないところにアクションの面白さはあるわけで、PIXARには優秀なコンテ師がいるなぁ、まぁたぶん一人じゃなくてチームで、それぞれ持ち寄って、いいところを採用するっていうスタイルなんでしょうけど。優秀ですねぇPIXARコンテチームは。日本にはもうこれだけのコンテを書けるひとはいないんじゃないですかね。萌えアニメは美少女の可愛さ重視で、動き、はあんま重視されないですから。


 何も考えずに見れて面白い映画としては、ほぼ100点に近いと思います。これはプロの仕事やで。