ネゴシエーション、の古典とも言える本。
胡散臭い人間が使う「WIN WIN」の関係、っていうコトバを生み出したのが、この著者、ハーブ・コーエンだと言われております。
内容は確かに、中道的、というのか、誰にでも受け入れやすい、そしてためになったような感じのする内容となっております。いわゆる名著っていうのはこういうもので、エキセントリックな意見とかは無い。古典、を除けば。
ただもう40年ほど前の本なので、内容は古いです、ソビエトが、ニクソンが、カーターが・・・と言われても現代の人には実感がわかない。
それにしたって、交渉術、っていうのをかじってみるには非常に良い本であると思います。
ただワタシは思うのですけどWIN WINの関係っていうのはキレイゴトのような気がしますけど、本当は WIN WINーDEATHの関係だと思うのですよね、つまり協力してるグループは両方に得をするが、それ以外、敵、には死、が待っている。
ポーランド分割みたいなものです、分割に参加したグループは得をするけど、ポーランドは死滅する。
WIN WINの関係ってのは絶対に敵、が無いと成立しない。全体主義的考えです、基本的に、キレイゴト、ってのは元をたどれば全体主義が考えたプロパガンタであることが多い。