2019年11月24日日曜日

1983 銀牙 -流れ星 銀-

  ジャンプで昔連載してた犬マンガです。

犬が主人公のマンガ、当時としては珍しかったのでは?最近でも、ケモナーだのフレンズだんとて、人外、が主人公なものが増えている気がします。
 それは非常にワタシはよく分かる。だいたい人間を主人公にすると同じような物語になりがちです

 人間は愚かだ・・自分で自分を滅ぼそうとしているのだ・・・
環境破壊、終わりなき戦争・・・だからオレは人間を滅ぼすのだ!愚かな人間を導いていくために・・・

うんぬんかんぬん。ちょっと聞き飽きた感じがしますね。なんかそうやって自己批判してるのもポーズって感じがして、なんか違う。
 もっとはっきり言うと、人間を主人公にすると、物語が暗くなってしまうのですよね。明るい物語にすると途端にリアリティが無い、こんな上手くいくかよって具合。

 このマンガ、最初は人間とベアハウンドとのバディものかと思いきや、途中から一切人間は登場しなくなって、犬たち、だけで熊と戦う物語になります。そして熊とも大して戦ってない、犬の仲間たち、を集めるための殆ど犬同士で戦っております。

 いろんな犬が登場するのですが、犬好き、にはおすすめできません。血なまぐさいシーンばっかり。今だったら色々問題ありそう、すぐに動物愛護団体からクレームの嵐ですね。

 昔のマンガといえば、侍イズムというかまだまだ軍国主義イズムが残っておりまして

オレは死んでもいい!オレの屍を踏み越えていけ!!

 みたいな、カミカゼ精神が80年代マンガにも色濃く残ってますね。ワタシは嫌いではない、このカミカゼイズム。


 なんでオレが世界なんか救わねぇといけねぇんだよ面倒クセェ、っていうゆとり世代主人公みたいなのは、いやどうせすぐに戦うんだからはよせいって思ってしまいますね。そこの心理描写とかいらんねん、っていう。