2021年6月27日日曜日

1998 METAL GEAR SOLID

   8年ぶりに復活を果たしたメタルギア。


 MSXのチープなファミコン的グラフィックから、スーファミを飛び越して、いきなり3Dとなって帰ってきました。


 こういうと、とてつもないゲームフラフィックの進化であり、実際そうなんですけど、今みるとPSの3Dは見られたもんじゃない。これも時代の流れですね。何も変わって無いようで、CPUの性能だけは進歩しております。ほかは退化してるかもしれん。


 これってHDリメイクされたりしてないのですかね??


 ワタシが思ってたイメージと全然違いました、もっとメタルギアって、フォトリアル的な世界観で、リアルを追求してるゲームなんだろうなぁと思ってたのですが、相手の精神に飛び込む超能力を持つ、サイコマンティス、遺伝子手術を受けたニンジャ兵士、ゲノム兵、など現代SFっぽい世界観だったんですね、ほえ~、こういう話だったんだ。


 アメリカの雑誌によると20世紀最高のシナリオと言われておる。まさに、アメリカ人が好きそうな話ですね、舞台がアメリカですし、アラスカですが。

 

 戦争は・・・・、戦場は・・・・、そして愛は・・・。だいたい、戦争ものってみんな

「戦争ってのはXXXXだ」

ってことを言いたがるものですが、戦争に限らず、何かをそんな一言で説明出来ないよって思うのですよね、人生は野球だ、とか、マンガは映画だ、みたいな。いやそういう面もあるけど別の側面もあるだろ。って思う。一言で片付けるな。


 時間が無い!って言ってるにしてはめっちゃくちゃ長いことしゃべりよるのですね、相手も殺すと必ず死ぬ前に会話シーンがある。普通傭兵なら、すぐに止めを刺せと言われていそうなもんですが。とにかく会話が主軸のドラマゲーム。


 戦場に、愛はあるのかな!?


こんなセリフって、日本語であって、日本語じゃないですよね。ワタシ今まで生きてきて、口に出して、愛、ってことを言ったことが無いですわ。海外のヒトは言うのかもしらん。

 is love really exist in the war?

ん~、やっぱ相当キレてる、オノ・ヨーコみたいなヒトじゃないとこういうことは言わないと思うのですけどね。 

日本語ではそんなコトバは無いんですね、海外の翻訳で生まれたコトバでして、口に出すと奇妙な響き。基本的に、日本語って会話でなんかロマンチックだったりセンチメンタルなことを言うように作られてない。普通の人間はそんなしゃべんないんですよ。

 メタルギア・インテグラル、という完全版では英語音声しかないのもわかる。日本語にするとなんか、不自然で奇妙な会話劇なんです。



 でもアメリカ人は、戦争が身近なわけで、イメージだけで戦争を描いてる日本人とは違うはずなんですけど、アメリカ人が評価するってのは不思議ですよね。

 普通、いや本当の戦争は全然ちげーから、想像だけでしゃべんな。って言いそうなものですが、そうなのよ、戦争ってのは悲しくて、激しくて、かっこよくてあちーのよ。ロマンチックなのよ、わかってるね、Good!!っていう反応なんですよね。

 実際に身近にあるものだから戦争ゲームとかやらなそうだけど、アメリカで主流のゲームってほぼFPSの戦争ゲームです。これがやっぱ戦勝国と敗戦国の違いなんですよね。


 非常に斬新で、新しいゲームで、シナリオもかなりよく練られているんですけど、ワタシはちょっとしゃべりすぎかな?って思いましたね、自分の生い立ちそんな説明する?しかも戦場のど真ん中で?

 無線機のやりとり、という形式になってますけども、これってノベルゲームなんですよね。アクションゲームとしての出来自体は、時代的なものもありますけども、結構つまんない、まぁハードの性能の問題もかなりあるのでなんともいえません。

2021年6月17日木曜日

1990 メタルギア2 ソリッドスネーク

  メタルギアの続編。続編らしく、すべてがパワーアップして帰って来たという感じですね。


ゲーム、よりも演出に力を入れているような、ある意味時代を10年先どったゲームです。まず音楽のクオリティが爆発的に上がりましたね、かっこよい。

 

 あとグラフィックも、小さなグラフィックなんですが、とっても洗練されている、90年の作品とはとても思えない。これは15年は時代を先どってますね、この頃の他のゲームってもっとダッサいもの。


 UIもレーダーなど凝っていてかっこいい、ゲーム自体は例によって、攻略法知ってなきゃ無理じゃね・・?っていうクリアさせる気ない感じです、これは時代ですね。でも初代よりもちょっとしたコメディ要素みたいなのも加わり、メタルギアっぽさが確立されて来ているのでしょう。



 プロットは、なんかルパン三世にこういうのあったよね?っていう感じの物語、東西冷戦とベルリンの壁。まぁこの時代はそれを扱うよね~、ソ連崩壊。朝鮮大戦、ヴェトナム戦争、ソ連崩壊、これが20世紀の戦後の歴史の重大事件簿として必ず入ってきますもの。決まってソ連の美女と亡命、ってのがテーマになります、スパイ映画のお約束なんでしょうか。そしてソ連の美女はスパイで、バレエかスケートをやってる。日本のニンジャ!サムラーイ!と同じように他にイメージがないだけかもしれん。



 MSXというマイナーハードのこともあって、売上はたぶんそこまで伸びず、幻の名作と言われていました。今はもちろん入手出来ますけども。確かに名作であることは間違いないと言えるでしょう、時代のはるか先を行ってましたね。

1929 タンタン ソビエトへ  Tintin in the Land of the Soviets

  おそらく最も有名なバンド・デシネの作品。つまりはマンガのことなんですが、フランス・ベルギーではデシネ、アメリカではコミック、日本ではマンガ、と言われています。


 それだけじゃなくてエルジェは最も有名なベルギー人じゃないでしょうか?他の人だれも知らん、サッカー選手で有名な選手はいますけども。


 マンガのルーツ、を探していく、マンガオリジンのコーナーがワタシの中で始まってますが、タンタンがマンガのルーツだとワタシは思いますね。もちろんそれ以前にもマンガっぽいものはいっぱいあるのですが、このタンタン、がマンガフォーマットの確立に相当寄与してる気がします。


 つまりは「面白い」ってことです。「面白い」ってことがマンガの一番のルーツだと思います、つまんないマンガっぽいものはこれより前にもいっぱいありますけども、めちゃくちゃつまんない。だいたいそれ以前はとっても短くて、一枚絵が何枚かあるって感じで、マンガになってはいず、長尺の物語を語るってものでは無い。タンタンは結構な尺があり、連載で続き物であり、絵物語じゃなくてコマだけで表現されている、マンガ的表現(エフェクト、効果線)。などなど、まさにマンガっぽいスタイル、が確立されてます。

 さらに、タンタンとスノーウィという人間と犬が主人公、犬もしゃべるが、人間には聞こえない、というこの世界観。犬がしゃべるというファンタジー要素、これも非常にマンガらしいです。


 オフィシャルのマンガの歴史では、手塚治虫がディズニー映画の影響を受けて、マンガに映画的表現を組み入れて、そこから日本のマンガが始まる、っていうことになってますが、ワタシは手塚マンガが面白いとは思えない。タンタンのほうが圧倒的に面白くないですか?


 ここからシリーズがどんどん続くので深くは考察しませぬ。


このタンタンソビエトへ、はエルジェ自身も、適当にソ連のイメージで描いたことを後悔していたらしく、コミュニスト=悪、っていうイメージだけで描かれているややプロパガンタ色の強いものになってます。すぐに逮捕、監禁、銃殺、拷問、っていうことになるのはやっぱこの時代特有のものでもありますけどね、殺伐としておる。

 それはこのタンタンが連載していた新聞が実はファシスト支持の新聞だったことも影響していて、それによって、エルジェもファシストだというレッテルが貼られてしまって戦中戦後に色々迫害を受けたりもしたようです。だから反共産主義的になってるというわけ。


 ベルギーっていう国家自体が難しい存在なのです、ドイツ、フランス、オランダ語がいりまじっていて、当然枢軸側と連合国側で国家的にも分裂してるわけですからね。


 そういうわけで作者的にもこの作品は黒歴史になっていて、ずっと再販されていませんでした。確かにちょっと血生臭すぎてギスギスしすぎていますね、子供向けなのに。

1987 メタルギア

  どんなゲームにでもよくある、敵に見つからないように移動するのだ!っていう部分を切り取って一つのゲームとして、ステルスアクション、というジャンル自体を作ったのがこのメタルギア。

 ハードはもはや誰も持っていないMSX2。


 ワタシがあらゆるゲームの中で一番苦手とも言えるのがこのステルスアクション、だから今回も他人のプレイスルーを見て感想を執筆。


 レトロゲーだから仕方ないんですけど、今このゲームやるのは地獄ですね。マップのグラフィックが使いまわしばっかだし、マップボタンみたいな便利機能もないので、絶対迷子になる、見つからないように・・・行動しないといけないのですが、ハッキリ言って無理。仕掛けなどもほぼノーヒントと言ってよい。ボスなども攻略法を知らなければ死。


 べつにそれはこのゲームの欠点ではなくて、この時代のゲームなんてそんなもんです、基本クリアさせる気はない、それでもクリアできたらキミはすごいって感じ、必ずクリア出来るように作られてるってのはスーファミ以後のことです、それまでのゲームは選ばれたものだけがクリア出来るという感じ。

 でもゲームのボリュームっていうか作りは非常によく出来てると言えます。独特の世界観、ハードボイルド?ミリタリーアクションみたいなの、のツボを抑えた演出。

 ミリタリー好きってのは本当にこういうのが好きだよねぇ・・・っていうヤツ。女子ウケは悪いらしく、♀がメタルギアやってるのを見たことがない。

2021年6月15日火曜日

2005 バイオハザード4

  自分でプレイするバイオシリーズは初めて。


このバイオ4からゲームシステムがガラッと?結構変わり、ホラーゲームから完全にTPSゲームへと変わりました。


 敵はまぁまぁ普通の人間、オカルト宗教のカルト集団を銃火器でぶっ殺していくというゲームです、簡単に言うと。


 操作性は相変わらず悪い。モタモタ動く、前転回避みたいなものも無い。敵はうじゃうじゃと湧いてくる。弾数も少ない。つまり激ムズソフト、というよりは、攻略法謎解きソフトと言えます。普通のアクションゲームっぽい感じで突っ込んでさっとかわして連打をぶちこむ!みたいな感覚だとすぐに死ぬ。

 そういうことじゃなくて出現場所を把握、囲まれない位置に誘導、ヘッドショットで弾数節約しながらキル、あるいは無視していく、って感じ。初見でクリア出来るようには出来ていません。何度も死んで、攻略法を考える、って感じですね。

 操作性の悪さとエイムのむずさ。素人向けでは全然ありませぬ。大人しく激ぬる難易度を選びましょう。公式で激ぬる、って書いてあります。ヌルってそんな万人に伝わるコトバ?イージーでも昨今のゲーム感覚だとハードより難しいくらいの難易度。即死が多いので難易度関係無かったりするし。ゲーム苦手は人は激ヌルでもたぶん無理は人は無理。

 (ちなみになんですが、WII版だとリモコンでエイムが出来て劇的に簡単だし、手ブレ、の再現もされてるようです、PS2のエイムはまじクソです、WII版がおすすめ)

 さらに、なんか異様にむずいなぁ?ノーマル難易度でこれ?チェーンソーマン強すぎない??一撃即死かよ・・って思うのですがそれにも理由があって、ゲーム難易度が最初に選ぶものからプレイの質によって変わるシステムが入っております、ノーマルモードでもノーコンでプレイしてるとどんどん難易度が高くなっていくというわけ。死んだからといってコンティニューが残らないようにロードするとノーコンプレイ扱いでどんどんムズくなっていくという仕様。


 その他にもドラマチックアクションというのか、ムービー中でも突然操作を求められビクっ!とするようになってます。ムービースキップしようとすると突然ボタン入力になって、なんだと!?って感じで即死することがよくある。このドラマチックアクションってのを導入したパイオニア的ゲームだと思います。ムービー多すぎ、かったるい・・っていうユーザーをビビらせます、いつ操作くるのかわかんないのでムービーちゃんと見るハメになる。


 バイオみたいな謎解きものが嫌いなワタシみたいな人でも、ガンアクションメインになった4は楽しめました。バイオ4じゃなくて、バイオガンアクション、みたいな別タイトルとして発売したほうが良かったのではないですかね?

 

 何度も言いますがこの手のゲームとしてはかなりのムズ。とにかく弾丸が制限付きというのは非常に厳しい。ストーリー結構長いんですが、弾切れでどうしようもなくなり、容易に詰む。はじめっからやり直しはしょうじきしんどい。それを防ぐための難易度変化システムなんですけども、弾切れてから難易度下がってもやっぱり詰み。おカネの使いみち間違っても詰み。

 とにかくこの非常に馴染みづらいコントロールとエイムを身に着けなければどうしようもない。

 

 このゲーム一番の罠は武器商人で、武器の選択を誤るのが一番の詰まりの原因。どの武器を選んでも勝てる、ようにはまったく作られてない。あと武器の説明が異様に少ない!!この詐欺師が一番の敵w


・ハンドガンは売ってはいけない!このゲームの基本はやっぱハンドガンなのです。ワタシはハンドガン手放してえらい目にあいました。ハンドガンの弾以外は基本手に入らないと思ったほうがいいです。カスタムもハンドガン中心にすべしです。レッド9かブラックなんとか、をバシバシカスタムして威力を高めるのが吉。フルカスタムすると限定解除みたいなことが出来る。

 このゲームの基本戦術は、ハンドガンで転ばして、蹴っ飛ばして脳天吹っ飛ばすか、倒れたところをナイフでめった刺しです、これでだいたいの敵は弾2発で倒せる。これでドロップ弾>消費弾 になるので弾切れしないで攻略が可能になる。何の説明も無いですが、ストックをつけると射程も伸びるらしい。


・ショットガンは緊急回避用として必須、威力よりも、吹っ飛ばすのに必要、ハンドガンでとにかく殺す、囲まれたらショットガン、逃げる、ハンドガンで殺す、これです。特にトロッコとかのギミックではショットガン無いとどうやって攻略すりゃいいのかわからん。

・マシンピストルもあると便利ですが、そのカネはハンドガンのカスタムにつぎ込んだほうがスムーズだと思われる、連射してたらすぐ弾切れになるし。ただ時間火力は最強なので、遅いボスとかを倒すのに使える。後半におカネがあまりはじめてからで良い。

・ライフルは4章でカルコブリーナ?みたいな名前の敵をサーモをつけて倒さないといけない強制イベがあるのでその時だけ必須。カスタムは必要無し。


マグナム、マインスロアーは完全な罠、買ったところでまったく弾が手に入らない。まじで無用の長物。

 弾数節約のためにボスにはロケランをガンガン使っていくのが正攻法。まじでいちいち戦ってたら弾いくらあっても足らん。つねにロケランは常備するのがバイオの世界のあるきかたです。

 めっちゃタフな雑魚に弾を使ってしまうのも完全な罠。倒したら負け。倒せないやつもいる。

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 このゲームは傑作と名高いのですが、たしかに納得ですね、非常に芸が細かいというかリアルです。キャラがノロノロとしてるのもリアル、たしかに普通の人間は前転中に無敵時間とか無いものね。あと5Mも垂直にジャンプしたりもしないし、チェーンソーでぶった切られたら確かに即死するよね。

 敵のアクションも作り込まれています、足を撃つとふらつくし、顔を撃つと顔をおさえる、爆弾に火をつけたところを撃つと自爆する、とってもリアル。普通の人間が人間を撃っている、というリアルがすごい。ボスなどのアクションもひじょーに凝っている。

 ハッキリ言うと、人間を銃で撃つ快感を突き詰めたゲームです、他のTPSとかに比べて、ちゃんと撃ってる、という実感があります。だいたいのTPSって打感が軽すぎるんですよね、パパパパ、うわー。って感じ。弾数もだいたい無限なのでついつい撃ちまくってしまう。

 バイオは、バン!ドチュ!ぎぃやあああ!!っていう感じ。やっぱし弾数制限がこのゲームの肝であり心臓です、そこに緊張感があり、戦略がある。これだよ!オレはこういうゲームがやりたかったんだ!っていう人がたくさんいるんでしょうね。


物語は割とあっさりめ。アクションが主でホラーとか演出はどうでもいいっちゃどうでもいい、いやレオン、クールすぎへん?死ぬような目の連続なのですが何が起こっても全然動じないで軽口叩いております。ゾンビから生き残って感情失くしちゃったの?

Roland garros 2021

 https://ok.ru/video/2579838077540


 全仏決勝。流れがいったりきたりする不思議なゲームでしたね。途中いきなりリズムを崩したり、急に入りだしたり。


 チチパス、こいつもしかしてバックハンド弱いんじゃね?ってジョーカーに見破られてからはストロークで劣勢になってしまってやられてしまいました。あとドロップなどの小技が下手。やっぱ時代的にシングルハンドのバックはもはや弱点でしかないですね。

 ジョーカーのバックハンドの正確さってのはもうやばい領域に達していて、型、にハメて打てばミスはしないです、あっ型に入ったってのがすぐにわかる。


 けどジョーカーもけっこうおぢさん化してきていて、かなり足に来てましたよね?もっと若さを生かして、粘りまくる、スタミナ太郎、みたいな若手が出てきたら、ジョーカーの牙城もあやういのではないか?って気がしましたね、いままでもはやパーフェクト、付け入るスキが無いって感じでしたが、ジョーカーにも衰えが見えました。ネットぎわに引きずりだして走らせまくるっていう戦い方をすればジョーカーに勝てるかも。


 ただ今若手有望株でとにかく繋ぐ、粘りのプレイ、っていうタイプがいません、ズベレフにしろ、メドベにしろ、けっこうバカ打ちするタイプ。このバカ打ちタイプって、流れに乗れば無敵状態で強いんですけど、やっぱりその時の調子によってブレが大きいのですよね。若手は粘らないといけんですよ。フェデラーみたいなテクニシャンタイプってのも全然いませんけども。ベテランにしてみれば、やっぱ粘るタイプが一番鬱陶しい。


 というわけであっというまにウィンブルドンが始まりますので、6月は忙しいですよね。去年はイレギュラー続きでしたが、毎年6月はNBAプレイオフ、全仏、ツール、ウィンブルドンと目が離せないし、熱くて仕事やる気0なので、ダラダラ過ごしませう!

 オリンピックはあと一ヶ月なのに観客入れるかわからんってもうほんと正気の沙汰ではないですなぁ・・・。無観客、完全隔離でさっさと準備すすめるでしょ普通。感染対策、とかいって、入り口を選手と観客でわけるとか言ってるんですよ。


 感染対策ってそんだけ!?選手は完全隔離、関係者は全員防護服、半径5Km以内関係者以外立ち入り禁止、選手は死んでも良いっていう同意書、死んでもいいからオリンピック出たいってやつだけでやる。こういうのが感染対策、ってものでしょ?


 無為無知無能無策・・・

2021年6月12日土曜日

2004 Steel Ball Run ジョジョ第七部

   以前一度読んでいたはずなのですが、全然覚えてないのは一体なぜ?DIOが恐竜になったということと、「男の勝負」、そしてエスプレッソのエピソードだけは覚えていたのですが。


 この第七部、初めの構想からこうするつもりだったのかなぁ?ってすごく感じます。最初の前半部は、あえて、これまでの「スタンド」による対決ではなくて、回転、という人間の技術、にフォーカスをした新しいスタイルのシリーズにしようという展開をしていたような感じがしたのですが、途中からいきなりぎゅん!と方向転換されて、聖人の遺体、それに触発された「スタンド」という、ハイパートリッキーな物語へとなっていきます。

 明らかに途中でファンからスタンド出してよ!というメッセージが届いてテコ入れされたような印象を受けます。それとも、全部始めっから構想の内に入っていて、あえてスタンドを登場させるのを焦らして待たせたのかもしれません、確かに聖人の遺体、っていう物語は、めちゃクソ超展開というか、苦し紛れにいきなり考えついたというには、あまりにも、飛び抜けたアイデアすぎます。

 他にも、明らかに途中からプロットが変更されたって箇所はいっぱいあります、まずヴァレンタイン大統領の顔が変わりすぎ、体型もすべて全然別人になっている。絵がうまくなって絵面が変わるっていうレベルの人ではもうないので、たぶん最初は大統領はそこまで重要なキャラになる予定は無かったんでしょう。

 さらに途中までは遺体、がカラダの中に無いとスタンドは出せないという設定だったのですが、途中からそんなことはありませんでした、って感じで当然のように遺体無しでスタンドを出すようになります。

 とにかくぶっ飛んでいるということだけは間違いない、ヴァレンタインの能力もツェペリも言ってるようによく意味がわからん。それが悪いとか良いってことではない、マンガってのは何年もかかって描くものですから途中で気が変わるのは当然、しかしこのSBRはとにかく超展開でしたね。あまり人がSBRの話をしてるのを聞かない、3部、4部、5部の話はよく聞くけども。


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 連載媒体が、ジャンプからウルトラジャンプっていう月刊誌?に移ったのも大きいですよね、明らかに読者層を高めに設定しております。ハイレベルのマンガ読みへ向けたハイレベルマンガになっていますね。

 世間が面白い、と言ってるものはたいていあんまし面白くないのですが、それは当然の話で、世間が面白いと言うということは、あんまりマンガを読まない人間にも面白いというわけです。いわば入門書。

 一般受けを狙ってつまらん、ってのは誤った意見です。初心者向けの入門書ほど大事なものはない。90%の参考書は、入門向けに作られているのです。ビギナー向けのものが無いと新しい漫画読みは入ってこれない。新しい人が入って来なくなったらそこでおしまいです。常に優れた入門者向けマンガは必要なものです。

 ですが、マンガをアホみたいに読んでるエキスパートにはつまらないと感じるものです、だから上級者向けのマンガも必要なわけ。このSBRはあきらかにハイレベル向け。


 正義と悪、がハッキリしてるほどわかりやすい、ビギナー向けのモノは勧善懲悪であることが大事です。子供は、正義の味方が大好きですから。それに悪がもう救いがたいほど悪であればあるほど、倒すのに何の罪悪感も感じない、それを倒すための仲間を登場させるのも容易い、疑問の余地の無いくらい悪なんですから。何も考えずに見たい、テキトーに見たいってものは、悪は本当にシンプルに悪であるほうがよい。善が悪に勝つに決まってるんだから、もう最初からわかってるんです、安心して見れる。


 善悪を曖昧にさせると途端に物語は複雑になり、ややこしくなり、スッキリしないものになり、結末がわからなくなる。このSBRはまさにそれで、悪役、というのが一応いるけどもハッキリしていない。


ツェペリは子供を助けるため

ジョニーは希望を無くした自分を救うため

大統領は故国アメリカの発展と平和のため、愛国心

サンドマンは故郷のインディアンのため

ディオは貧しく死んだ母親の復讐のため

リンゴォも家族を殺された復讐と「男の戦い」のため

ホットパンツは過去に犯した罪から贖罪されたいため


 どれも一言で悪とは片付けられない。とくに大統領の 愛国心 という正義は、あるいは愛国心という悪は、一番厄介極まりないものであります。

この「男の戦い」ってのがやっぱりキーとなっていて、今までジョジョは敵をボコボコにしても再起不能になるだけで死なないことが多かったのですが、SBRはハッキリと殺したり、死にます。

 マンガ内でも言ってますが、時代の流れとともに、男の戦い、は現代の価値観から離れていった。それでも男の戦いの中に光がある、と言います。

 正義と正義、の戦いは、というか信念と信念の戦いは、殺すまで終われないということですね。悪だったら懲らしめてごめんなさい、っていう終わらせ方が出来るけど、両方ともに信念があったら、どちらも譲るわけには行かない、行き着くところまで行く、男の戦い、になるというわけです。

 現実は、まさにそうであって、麻薬王だってその麻薬で儲けたお金で巨大なファミリーを養っているし、民族関係のものだって、故郷や家族を譲れないという理由がある、大企業の大金持ちとて、それで雇用が発生することで生活できる人がいて、その納めた税金で救える命もあるというわけ。そして正義も常に移り変わる、大麻は合法になり、戦争中は英雄だったものが、平和になると殺人鬼になる・・


 でも現代は男の戦い、は推奨されない、ではみんな信念をどのように守っているのか?

 古いコトバだとノンポリってのがあります、ノンポリシー。信念が無いこと。

けれど信念が無いから戦わないのではなくて、戦うことが出来ない現代だから、信念を持てなくなったのかもしれませんね。


 主人公である、ジョニーには「漆黒の意思」がある。目的の為なら人間を辞める、邪魔者を殺す、っていうフリが男の戦い、で示されます。これって今回は主人公が負けるというオチなんじゃあないの?その後何度も、ジョニーの残酷さ、みたいなフラグが立てられ、どっどういう落とし方をするつもりですか??ってハラハラさせますね。ジョニーはジョナサンみたいな正義の力!!みたいな人間では全然無いんです。意図的じゃないにしろ、無実の人も殺しまくってる。どっちにも転がる、むしろDIOに近いキャラ。最終的にはやっぱり、う~む。ってオチのつけかたなんですが、そこも含めてほんとこのSBRは複雑、こういう話だ、ってのが説明のつかない、多次元的な話ですね。

 ワタシはSBR好きです、これぞ21世紀のマンガだと思う、今、マンガを描いてるのは実質飛呂彦だけだとも思っています、ほかはみんな初心者向けですね。


2021年6月8日火曜日

2002 007 ダイ・アナザー・デイ Die Another Day

  007シリーズ第20作目。午後のロードショーはここでおしまい。


ピアース・ブロスナン最後の007、その次のシリーズからはダニエル・クレイグが担当しております、ワタシは見てませんが・・・。


 完全にCG時代が到来して、007っていうよりは、ハリウッド式バキバキドカンになっております。007とミッション・インポッシブル、ほとんど違いはない。

 まだまだCGのクオリティが低くて、おもいっきりCGやないですか・・って感じなのですけど、CGによって、想像可能なものはなんでも映像に出来る、時代に突入して、好き放題やった結果、なんだか・・・あぁCGやね、っていう感じのがっかり感を生む感じになってしまいました。未来的な兵器もたくさん登場するのですが、まぁCGやからね・・っていう感じになる。

 といっても、この時代はまだまだ全部CGってことではなくて、一部CGってのが多いです。車とかそういうのは実際のものが使われていて、一番おカネがかかる、映画の撮り方になっております。


 どんな絵コンテでも映像に出来るんだから、監督の思い描くものが出来て、CG映画は作家性がより強く、楽しいものになると思いきや、だいたい似たりよったりのものになってしまいがちです、衛星兵器、サイボーグ、ミサイル迎撃装置、あぁいつのもやつね・・ってなる。想像力への慢心、ということですね。想像力ってのは、やっぱり、なにか、を素材にしてるわけで、素材が手に入れられる、実際に体感することで、自分では思いつかないようなものが出てくる。

 松本人志のコントは台本を作らず、出来たセットに立ってみたからコントを作っていくっていう、香港映画方式をとっております。机の上だけで考えていたら、イスを使ったアクションとか、思いつきませんから。


 考えても、おもろい構図、アングル、アクション、ってのは思いつけるものじゃないのですね、やっぱり何か元となるものが必要。体感、が必要なわけ。

2021年6月4日金曜日

Butter-Fly  和田光司



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ずっと気になっていたのですが、曲名がわかんない曲があって、それがこの曲でした。たまたまマヂカルラブリーラジオで流れていて発見しました。

この曲なんか変なじゃないですか?


もちろんサビの歌詞のことです


この曲、デジモンアドベンチャーっていうアニメのOPだったらしく、だから聞いたことがあったのかって感じです。デジモンあんま見てなかったけどたまたま耳に入ってきたのですね。

 子供の時から、は・・・?一体何を言ってんのだ?って違和感がずっと残ってました。
無限大な夢のあとのなにもない世の中? 

 デジモンって別にそんなディストピアの世界に降り立った、みたいな物語じゃなかったと思うので、アニメから来た歌詞というわけでもない。


なにこの歌詞のセンス。耳だけで聞いても聞き取れないわけです。こんなコトバないもの。

たぶん、ですけど、この歌詞からすると、日本が敗戦して、航空機を作ることをGHQに禁止された。っていう歌のようです。

いや子供にわかるかい!っていうかメッセージ性よ!そんな鋭いメッセージアニメのOPに入れ込んでくる??しかももう2000年って時に?

 作詞家は千綿偉功 ちわたひでのり
という非常に読みづらい名前の人。

 どういう理由でこの曲とこの歌詞になったのか知りませんが、何かが刺さる、名曲だと思いますね。

 でもワタシの記憶だとこんな甘ったるい声じゃなかった気がするんだけどなぁ?誰かのカバーとかがあるのかな?
 あとサビ前が福山雅治のHELLOと同じですね、どっちが先か知りませんが。

2021年6月3日木曜日

2006 星のカービィ 参上! ドロッチェ団

  カービィ第9作目。


今回は、基本にさらに忠実になり、ダンジョンムズすぎもんだいだった大迷宮と打って変わって、昔ながらのステージ攻略形式。

 マリオと同じように8ステージ構成という、脈々と受け継がれてきたオーソドックス形式に回帰しています。


 やっぱ横スクアクションはこれが完成形だと思いますね、色々こねくり回してみたものの、このマリオ1の形式を超えるものは現れず。


カービィのアクションも相当シンプリファイされてます。だがシンプルイズベスト。これで良いと思います。

 たぶんかくしステージがあるんでしょうけど、宝箱全部集めるのはなかなかきびしい。あとゴーストカービィも出てこなかったのだが・・?

 開放できてない技も結構ありました。ハイジャンプが解放されてない?ドンキーコングみたいにやりこみ要素的なものもあります。


 案外UFOよりも、マジシャン、の能力が強いですね。UFOは階段登れないし。思ったよりも操作性が悪い。ただマジシャンが2回?くらいしか出てこない。

 あとウィリーの使い勝手が今回かなり良くてぶっ飛ばすのが楽しい。


DSの2画面を駆使して、アイテムをストック出来るんですが、現在の能力とストックの能力をスワップ出来るようにしてほしかった。あと能力合成でランダム能力なのですが、ランダムじゃなくて配合を固定したほうが良かったのでは?あとアイテムストック少なくない?宝箱が圧迫してほとんど持てないしミニカービィは邪魔でしかない、あとストックアイテム使ってる間に死ぬこともよくある。


 、のように改善点もちょこちょこありますけど、シンプルで完成されたアクションゲームです。これがカービィ。

2021年6月1日火曜日

2008 図説第一次世界大戦 下 歴史群像シリーズ  学研

  前回に続いてその下巻。


 第一次世界大戦が始まった時、その戦争がまさか5年も続くなんて誰一人考えていなかったのである・・・


 みたいなことを言うのですけど、そりゃそうだろ、って感じです。

 現代の人々を見よ。一ヶ月先の未来もわからないでその場しのぎのことをその場しのぎの発言で乗り切り、その時の気分で動いております、戦争の行く末なんて誰も知りませんよ。

 二年前にパンデミックが起こるなんて言ってたやつは1人もいなかったし、去年だってそれが一年以上続くなんて誰もいって無かったですもの。未来のことは誰にもわかりません。毎日100人以上大虐殺とも呼べるくらい人が死んでるのにオリンピックやるって言ってる国もあるくらいなんだから。

 

 WW1の戦後処理が復讐心をそのままぶつけたものだったためそれがWW2の引き金になったのだ・・・これも、いやいや、そんなこと誰にもわかりませんやん、って話です。誰がボリシェヴィキが生き残ると予想出来たでしょう、レーニンですら予想外だったと思います。


 あといろんな闇に消された過去みたいなのが調べるとありますね、中国はウイグルでジェノサイドを行っている!みたいなこと言っておりますが、アメリカは先住民を殲滅してますし、イギリスはインドで虐殺をやっておりますし、日本、ドイツ、経済大国はすべてジェノサイド先進国です。

 特にイギリスの中東の戦後処理ってのはひどくて、そりゃアラブ人がキレるのも当然って感じです。その汚い政治的手腕こそ、大英帝国らしさでもあるのですけど。


 でも不思議なことは、イギリス帝国が崩壊したってことですよね、戦勝国であるはずなのに大英帝国は弱体化していく。その原因は戦争による疲弊だとかアメリカの台頭だとか、民族自決、民族主義の高まりだとか言うのですが、ふむふむふむ・・・。

 でも逆じゃない?とも思いますよね、アメリカが台頭してきたからこそ、大英帝国は固まって対抗したほうが良さそうなものなのに、どんどん分離独立していくことになる。アメリカが裏から糸ひいて分裂させた、ってのが正しい気がする。


 イギリスとフランスのWW1での一番の負債は「戦争」に対する恐怖心とも言えるようです。宥和政策(アピーズメント) 平和、というきれいなコトバで繕って、本当は自分たちが犠牲を払いたくないので、無視する 見ないふりをする という態度です。耳が痛いぜ。

 

 この見たくない、聞きたくないことは無視する、無かったことにする、っていう風潮がアメリカにも広がっていますね。後の歴史家は言うかもしれません、アメリカが中東から撤退したことにより、アメリカの覇権の終わり、そしてルネサンス以来続いていた、いわば第二古代文明は崩壊することになった、ってね。

 なんだか結局アメリカは30年近く続いた中東戦争に敗北して撤退した、ってことを誰も言わなく無いですか?


 なんにせよ、第一次世界大戦ってのは振り返るとタメになることが多いですね。