007シリーズ第20作目。午後のロードショーはここでおしまい。
ピアース・ブロスナン最後の007、その次のシリーズからはダニエル・クレイグが担当しております、ワタシは見てませんが・・・。
完全にCG時代が到来して、007っていうよりは、ハリウッド式バキバキドカンになっております。007とミッション・インポッシブル、ほとんど違いはない。
まだまだCGのクオリティが低くて、おもいっきりCGやないですか・・って感じなのですけど、CGによって、想像可能なものはなんでも映像に出来る、時代に突入して、好き放題やった結果、なんだか・・・あぁCGやね、っていう感じのがっかり感を生む感じになってしまいました。未来的な兵器もたくさん登場するのですが、まぁCGやからね・・っていう感じになる。
といっても、この時代はまだまだ全部CGってことではなくて、一部CGってのが多いです。車とかそういうのは実際のものが使われていて、一番おカネがかかる、映画の撮り方になっております。
どんな絵コンテでも映像に出来るんだから、監督の思い描くものが出来て、CG映画は作家性がより強く、楽しいものになると思いきや、だいたい似たりよったりのものになってしまいがちです、衛星兵器、サイボーグ、ミサイル迎撃装置、あぁいつのもやつね・・ってなる。想像力への慢心、ということですね。想像力ってのは、やっぱり、なにか、を素材にしてるわけで、素材が手に入れられる、実際に体感することで、自分では思いつかないようなものが出てくる。
松本人志のコントは台本を作らず、出来たセットに立ってみたからコントを作っていくっていう、香港映画方式をとっております。机の上だけで考えていたら、イスを使ったアクションとか、思いつきませんから。
考えても、おもろい構図、アングル、アクション、ってのは思いつけるものじゃないのですね、やっぱり何か元となるものが必要。体感、が必要なわけ。