鳥山明本人がキャラデザと脚本を担当したDBのリブート作品といえるような物。
あれですね、やっぱ作者も年をとったと見えて、悪いやつ、ってのを作れなくなってるなぁと感じます、丸くなった。ドラゴンボールってよくよくちゃんと読んでみるととんでもなく悪いヤツが出てきますからね。街をぶっ飛ばしたり、星をぶっ壊したり、そこらのクライム系のドラマもびっくりの。絵がシリアスじゃないから深刻じゃないだけで。この映画基本的に悪いやつが一人も出て来ない。
でもやっぱさすがに鳥山明は天才でして、まぁまぁの出来といえると思います。やっぱドラゴンボールって面白いよなぁって思える。何も考えずに見れる、持ち前の明るさ、みたいなものがある。昨今の物ってどうもなんかシリアスだったり暗い部分を出したほうが良いみたいな流れがEVAからあって、EVAの負の遺産ですけど、なんかなぁって思う。またトラウマ自慢かよっていう。何も考えずに楽しく見れる、夏休み東映アニメーション、それが良いですよね。
前半かなり前フリっていうか遊びの時間が長くて、あと20分は短くできるんじゃないの?って感じもしましたが、そういう悪ふざけ的な軽い笑いがむしろ鳥山明本人は好きらしいですし。
作画もまぁまぁ良きです、東映アニメーションにまだアニメーターいたんですなぁ、3DCGはかなり安い、まぁリアルにしても違和感なのでバランスが非常にむじーんですよねぇ、アニメと3DCGをいい感じに合成するのって。写実的に作るほうがよっぽど簡単だったりする。
単純に、映像、自体が綺麗なので、新鮮でもある。もう一度はじめっからDBリメイクってのもありかも、ワタシ基本的にリメイクとかは否定派なんですが、やっぱ音楽と映像は単純に綺麗に見たいという望みもあるのでなぁ・・・。実写は役者の問題で無理ゲーなのでアニメはHD化してほしいの結構あるなぁ・・・若手アニメーターの練習としてもやってくれたらいいですのに