Akiraで有名になった大友克洋が、鳴り物入りで高額予算、めちゃくちゃ時間かけて、作った超大作・・・・。予算24億、制作期間9年らしい・・・
24億はまぁいいとして、9年!?まじかよ。9年も一個の映画作ってられないって・・・、まぁ実際に作画INしてからはもっと短いんでしょうけど・・・
とにかく超大作なのです。
ですが興行的にはすってんころりん、以降大友映画はつくられなくなったというわけ・・・
多額の予算をぶっこんでるおかげで、作画はめっちゃくちゃよく出来てます。特に背景の描写はすっっごい手が込んでる。
ただ、シナリオは・・・。科学は戦争の道具じゃないんだ!みたいな、またそれかよっていう話だし、物語的にも、う~~~ん・・・、なんじゃそりゃあって感じで盛り上がりにかけます。
なんでシナリオの段階で、これ・・おもんなくないですか?この予算規模で失敗するわけにはいかないですよ?書き直しましょうっていう人がいなかったのですかね。大友克洋ってどういう人なのかまったく知らんのですが、他人の意見を絶対受け入れないタイプなのかしら???
19世紀のロンドンが舞台のスチームパンクなんですが、スチームすぎてパンクの要素が足りない。もっとおもろい話にすりゃあいいのではって感じですわ。
あとコマわりのテンポが悪い。絵がうまい、ことと、アニメーションがうまい、は重なってる部分もあるけど、違う部分もあるのですわね。なんか、アニメーションが、とろいっていうかもさもさしている、テンポが悪い。
あと興行的にふるわなかった一番の理由たと思うのですが、キャラがかわいくもかっこよくもない。声優の演技もイマイチ。かわいいかかっこいいかどっちかであれ。
そういうわけで失敗作なんですが、とにかく作画の密度とクオリティは非常に高いので、それだけで十分見る価値有り。無音で垂れ流して、絵をみるだけでもありです。