2024年10月21日月曜日

1999 レーシングラグーン

・・・冗談じゃねぇ・・・  


 知る人ぞしる、スクウェア黄金時代のレースRPGゲーム(!?)

 ラグーンとあるようにあの、バハムートラグーンチームが作っております。


要するにロープレの戦闘の部分がレースになったRRPGという、非常に斬新なジャンルのゲーム。


 だがゲームシステムだけじゃなくてあらゆるものが斬新なゲームなのです。


巷ではクソゲーとかバカゲー扱いされています。別にバカゲー的ギャグみたいなものは無い・・いや・・・あるのか?・・・冗談じゃねぇ・・・


 一番の特徴はラグーン語といわれる得意な文体・・・それに尽きるのさ・・・フェルディナン・セリーヌのような・・・を多用したTEXTなのさ・・・冗談じゃねぇ・・・


 文体だけじゃねぇ・・・すべての文章がPOETICで名言のオンパレードなのさ・・・バハムートラグーンでもそうだった・・おなじシナリオライター・・鳥山求・・・冗談じゃねぇ・・・だが鳥山求も随分丸くなって以降こんなめちゃくちゃなシナリオは書いちゃいねえ・・・


レースゲームとしてはバスにフェラーリのエンジンつけて改造してみたり、ターボを何個も積んでみたりと、グランツーリスモ的リアリズムとはかけ離れたなんでもありのゲーム、このへんがバカゲーと言われる所以、おもしろパーツもいっぱいあるし、おもしろキャラもいる・・・人間じゃねぇ・・・


 驚くべきはそのキャラクターモデリングの稚拙さと、ぶっ飛んだファッションセンス。FF8よりもあとの作品のはずですが・・・?社内でベースモデルを共有みたいなことをしないのでしょうか?ラグーンチームがはぶられていたのか・・・モデリングはとんでもなくひどい、スクウェアのモデリングとはとても思えない、そのへんのの専門学生レベルです・・・冗談じゃねぇゼ・・・


 しかしシナリオは名言も多いし、ぶっ飛びまくってるし、異常なセンスを感じます、全盛期のスクウェアはまじで才能人が不思議と集まってくる、シンギュラポイントと化していたのです。


 そのシナリオも後半にいくにつれてとんでもねぇ超展開。まったくこの時期のスクウェアは正気を失ってるんじゃないかって思いたくなりますねw


 走り屋達の話なのでレースゲームなのに、ほとんどずっと夜。シナリオも9割夜、こんなに夜ばっかりのゲームは他にないかも、このへんも尖り散らかしてます。


 ほいで、このゲーム何よりも大事なのはその音楽だったりします。


サントラ現在の価格・・・・


20万


 にじうまん。嘘だろ・・・いかれたPRICEがついてやがる・・・ゲームを買ってプレイして聞いたほうがめちゃくちゃ安いぜ・・・

 その音楽がですね、プレミアになるのもうなづける、なんとも説明のつかない、スクウェアトランス、みたいな独自のジャンルを確立しています。スクウェアのゲームっぽい音楽としか言いようがない。
 フュージョンを取り入れたって言われてますが、フュージョンって言葉は実際には何を指してるのか不明なジャンル。マイルスがフュージョンって言われてますが、マイルスとは似てるところは一つもない。ワタシはトランスとかダンスミュージックとシティポップの融合っぽいと思う。
 スクウェア音楽チームはワタシは、実は最強の音楽集団だと思ってるのですが、けっこうこのラグーンっぽい音楽はその後も影響を残しています。完全に時代を20年は先どっていたって感じ、今聞いても、まだ新しいと感じる



 確かにゲームとしてはレースゲームとしては操作性も悪いしスピード感もなく特に面白くないのですけど、シナリオと音楽は抜群です。こういうのがあるからレトロゲームをディグるのは止められねぇ・・・小さくまとまっちまったAAAゲームにはねぇ・・・熱さ・・・特に世紀末の熱気みたいなものがこのゲームにはあるんだ・・・

 RTAJapanでもプレイされてるのでこれは見るしかねぇ・・・YOUTUBEで見れるのさ・・・