ポアロものの短編集。
執筆された時期はバラバラで、とりあえずまとめて出してみましたという感じでして題名も各国でまちまち。
4作、短編というよりは中編が収録されてますが、それぞれのクオリティもバラバラですが、なかなかおもしろいものもあります。
でもやはりアガサは長編向きの作家でして、長いプロットで緻密に組み立てるほうが上手ですね。
というか短編っていうものは、詩、とかと近くて、翻訳すると意味がないものになってしまいますね。
長編よりも短編のほうが格段に難しいというのはよく言われることで、短編ってのは、1文字、1文字、語感、バランス、文章のキレ、リズム、などが問われることになる。芥川の短編を翻訳したところで、何も伝わらない、シンプルな話だとしか思わない。
英語の名文家、みたいなのも翻訳されると何も伝わらぬ。
アガサ・クリスティーがどんだけ名文家か?ってことは知りませんが、たぶんそういう、文章の上手さで勝負するタイプではないと思われる。