2014年2月27日木曜日

MAKING 147 / 音楽が張れそう nostalgic evangelical encrypted







 こういうふうに音をブログで貼れるようになったようです?うまくいったかな?



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 最近気がつくことは、普通の映像作品はだいたいスタジオ撮りなので、手前側からの撮影は物理的には不可能だけど、スタジオセットは手前側のカベがありませんので望遠で撮ってるわけです、だから手元やカメラ側に手を伸ばしても手がおっきくならない、潰れているわけですね。

3Dでは近くにカメラがあるので近くのものは当然ズームされて歪みます。アニメを手書きで描いてる場合は何も考えずにいつも見慣れてる映像みたいに望遠で描いてるってことです。でもほんとはそれっておかしい。いや別に意図がそうならいいのだけど、カメラ側に移動してきても、歪むことがない。


 望遠というと黒澤やタルコフスキーみたいな白黒時代の映画は望遠を多用したってことです。望遠感・・・・、ただあまりにも望遠の画になれすぎてるってのがあるなぁって思いますけどね。ところで最近の映像はそういうレンズが云々はあとでNUROとかのソフトでCG入れるので関係ないか、あるいは手ブレでリアリティみたいに、カチっと作りこんでないものが多いです。というより、撮影監督っていうポストにカネをかけてる予算が無いだけって気がするけれど。

2014年2月26日水曜日

MAKING 146 /SSR s4-6






 病み上がりからの帰還w。
 ビョーキになると、やべぇこのまま死んだらどうしよう、治らないでこのまま下り坂だったらどうしよう、アレもこれも終わってない!って焦りますね。で焦って仕事をしてまたカラダを壊すw 髪が切りたいすな、ちょと温かい。どうせまたすぐ真冬ですが。





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 ラジオはシーズン4-6。太宰治の 学生群 を取り上げてます、これは面白いぜw。

2014年2月25日火曜日

雑談 インフルの話 

 まったく更新しとらんので雑談です。 

インフルらしきものにかかって完全ダウン。

 夜中突然起きる、めちゃくちゃ気持ち悪っ・・・

 内蔵が全部出るくらい全部吐く、なんかもぉ胃袋が空っぽになったのが手に取るようにわかる感じ、超グロッキー

 一日中寝る、立ち上がる気力無し、高熱、しかし温度計を持ってないので何度かわからず

翌日、だいぶましだけど、関節と筋肉がバキバキに張っていて筋肉痛、そして寝過ぎからくるっぽい頭痛、バファリンで対処。

 翌々日 相当マシ。


 4日後 80%OK、やや肺が痛い。3日間スポーツドリンク以外ほぼ絶食だったことに気づく。うんこも出ないわけだ。

 
 風邪ってのはなんであんなブルーっていうかセンチな気分になるのですかね?おもいっきりセンチな気分に浸ろうと思ってBUMPを聞いたりしてましたが。


 車輪の歌ってあれですね、車輪の唄が好き♪ というと合コンでポイントガーンとアップする定番ですね、映画は耳を澄ませばが好き、バンドはBUMPとRAD、洋楽だとOASISとかレディヘとかが好き。 ポイントバーーーンって上がりますね、顔が良いという土台があればの話。顔が悪かったら、ブスだけどトモダチにはなれそうだな、って感じですか。
 狙いすぎて時計じかけのオレンジとか、パブリック・エネミー、コーネリアスが好きとか言われると、ちょと萎えますね(クラシックしか聞かないは問題外)。やっぱ恋人っていうかオンナはバカがいいなっていうのがあるんでしょうね。

 フェミニストの男の嫁がフェミニストのモダンガールってことはほとんど無くて、おとなしい従順な子だったり、ただの恐妻家だったりする。恐妻家ってだいたいは男のほうが、こいつ阿呆だな~って客観視して遊んでるものです。いや、それにフェミニストの女の人ってのは愕然とするくらい減りましたね。受けが悪いんでしょうな。


 けど歌詞をよく聞くと妙な歌で、女の子?の旅立ちを見送る、っていう歌なんですよね。いや二人乗りの前を女の子が漕いでいて、後ろから男がはしゃいでるっていう食った見方もできるでしょうけど、普通に聞くとそうです。
 なんかそれって、妙な感じなんですけどIだけそう思うのかね?女の子だけが上京するか留学するかなんかしてそれを見送るってことある?
 そいでいつの日かまた会おうっていうのはだいたいロマンチストの男が言うセリフですよね、オンナは、まぁどうせ二度と会うことはないなっていうドライな二面性があるものです。しかしそんなドライで冷めたオンナが描かれているようなものってのはほとーーんどありませんね、モテる男が作家だったらそういうものを書くのでしょうけど、作家なんてネクラな商売は基本、あんまりそんな外交的じゃない人が作るものだから。


 そんなドライで冷酷で打算的で、でも表面上は可愛くて、みたいな人格はどうなんでしょう、共感を得ないのですかね、わかるーーって。(わかるーーって共感を示すのは打算的な態度じゃないんですけどね、何これー!ひどーーい、って言うのが打算的な態度ですね)


 客はそんなヤツいねぇよと文句を言うけど、ありのままを描いたらくだらないと文句を言う。



 20代の自殺者だけが増えてるっていうのを聞きました、全体としては自殺者はすくなってるというのに、その理由はわからぬ。と言ってましたが、えっ!?わからないの?バカなんじゃない?って思いましたねw おもんないからでしょう。楽しくないからでしょう、それ以外に理由あるのかね。カネがないから、人間関係、などなど言いますが、それってもっと突き詰めればおもんないからでしょう。カネだけあっても使うものなかったら意味ないし、人間関係がこじれるのも楽しくないからでしょう。世界は複雑だとか、流転だとか、激しい競争社会だとかいいますが、実際は何も複雑なことなんかなくて、楽しくない。ってだけがポンとくる事実なのだと思いますけどね。どんな社会学者も、公平とか正義とかはいうけれど、この社会ほんとに生きてて面白い?ってことは考えて来ませんでした。カネってのは権利、の代替物だから、最終的目標であるはずがありません。だからカネが無いからだよ、っていうのは違うと思いますけどね。まぁ普通の人は、カネがねぇからだろ、で済ますとこですがw  まぁカネは無いんですねー、確かに、借金をするってのはミライのカネを使っちゃうってことですから、政府はもうミライの分使い切ってるわけで、あとは払うだけです。そりゃあ楽しくないですな。
 ただこれってなんで自殺するのか、の理由にはなってませんね、なんでテロリストになったのか、なんで犯罪者になったのか、ともかく法の枠外に飛び出したのか、の理由にはなるけれど。普通犯罪者が増えるのだけど、日本だけは自殺者が増える、奇々怪々。

 

 

2014年2月20日木曜日

1991 がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻 スーファミ

 スーファミのソフトですが、その初期の初期のソフトですね。ファミコン世代の、えぐい難しさと不親切さがちょこちょこ残っています。

 まず巻物で必殺技が使えるのですけど、ゲーム中のカネの残り方と時間制限もありまして、一度も使わないで終わります。たぶんほとんどの人が一回も!巻物っていうアイテムの意味がわからないで終わります。次作ではキレイにそんなものは無くなってましたからね。そしてアイテムが高すぎます、結局ほとんど一回もアイテムなんて買わないで終わりましたね。ゲームバランス無駄・・・。銭投げでカネを全部使っちまうのでサブシステムがほとんど機能してませぬ。進むために必要な必須アイテムが高すぎるのも問題です。ただ当時はゲームバランスだのプレイアビリティだのっていう概念すらなかったですね。ゲームのメーカーというのはなんか雲の上の存在でそれがニンゲンが作ってるっていう感じすらしなかったものね、ゲームの世界はそういう世界なんだから仕方ない、プレイヤーが合わせていくしかねぇんだ。っていうストイックさを持ってました、当時のガキはw



 だいたいにおいて回復アイテム無さ過ぎでぼんす。あとラス面で今までのボスオンパレードっていう、ソフトのメモリを極限に抑えられるw クライマックスの作り方ってちょっと卑怯。ロックマンメソッドですね。もう一回ぐらい使ったれっていう。



 しかしクリアーーーー。


 ですが、音楽がものすげぇ良い。和風ロックみたいな感じ、でこういうゲームの音楽のDFになりましたね、ほんとーにスーファミ初期の作品だから、うわぁスーファミってこんな音が出るんかっていう衝撃が走りましたね。


 Iは2を持ってましたね、1は初めてやりました。2と1がほとんどまったくシステム変更がない!2というよりは、別バージョンくらいしか変わってない。あっ・・2にはロボットのゲームがあったや・・・。他のレヴューを見ると1がやはり完成度が一番高いっていういつもの、オリジナルこそ最高っていう評価がのっておる。
 しかし1を買わずに2だけ買った当時の自分がどういう意図があったのかまったくわかりませんw ガキってのは思いがけないことをしますね。




 Iが世代だからってだけかもしんないけれど、スーファミっていうマシンは、技術の進歩とニンゲンの感覚との限界点っていうか臨界点というか、それがバシーーーー―っと決まったマシンでしたね。スーファミ=未来来たる 新世界始まる 世紀末 世界終わる 新しい世界が始まるっていう感じがものすげーしたマシンです。その超無骨な灰色感w 恐ろしくデザインが悪いコドモの出来損ないの夏休みの宿題みたいなマシンなのに、ゾクゾクするほどすげぇスペックだと思いましたね~~~



 プレステはロード時間が長くてムカつくというイメージしかない、CDがカタカタ回るのもなんだかなーだし、すぐ壊れるのもイヤ。カセットをフッ!とすれば必ずいつかは再生してくれるカセットと
傷がついてフリーズしたらもう天国行きというのはスーファミ世代にはちょっと受け入れがたかったですね。Iは断然SONYよりも任天堂派だし。PSでゲーム離れしてしまいました。

 ただスーファミのコントローラーのフラット感とネジ穴に黒い垢と汗がたまるのには閉口でしたが・・・しかし流した汗だけ感動もあったなぁ・・・・



スーファミくらい、ミライを感じさせてくれるマシンには出会ってないですねー、ケータイもラップトップも、まぁこんなものだろうね、って感じで無感動でした。特にパソコンは毎年じわじわスペックがあがるから感動が無いですよね、WINも95から要らない機能が増えてるだけって気もするし・・・ファミコンからスーファミみたいな革命的な進歩ってのはないですねー最近・・・

MAKING 145







 美人の条件?っていうかモデル体型の条件ってのがあって、普通に直立でたったときにクロッチとサイの間に空間ができること。
 寝そべった時に腰骨のトンガリ、パンツ、三角ラインの間に隙間ができること。
 それって結構デッサンの基準でもあって、デブはデッサンの勉強にならんのですね、骨と筋肉の付き方がわかんないから、また年老いてプロポーションが衰えているのも、本来の肉付きがわからないキワモノです。
 
 まぁIはアカデミックなデッサンの勉強なんてほとんどまったくやってませんけどw ただほんとよく見るとオンナのカラダってのはサイのあたりが一番大きい下に重心があるボディなんですよね。デブだとわからんけれど。そいで日本はあんまデルモ体型が人気なくて、幼児体型か少しデブくらいが馴染みがあっていいみたいですね。だいたいにおいてタッパがあるオンナのキャラクターってのがほとんどいないですからね。まったく思いつかない。ジブリだけが特別ロリコンなのではなくて、世間全体がロリコンなんですよね、というよりアジアはロリコンなのです。
 といってアメリカのアニメだってデルモ体型のキャラがいるわけではない。betty boop みたいなマリリンモンロー的な造詣です。いわゆるグラマー、ボンキュボン、チチデカケツデカ姉やん・・・・こいつはほんとにマンガの主人公には適さないわねw だいたいケツがでかいキャラクターなんて考えられないものなぁ・・・

  アメリカ人は日本人よりも巨乳好きです、もはや気が狂ってるみたいなデザインですからね、コルセットを発明する民族だからな・・・やっぱりデルモ体型が賞賛されるのはフランク王国圏内のようです。でもフランス人って洗練されてるように見えて実は田舎くさーいオンナが好きなんですよね、イタリーチェスキーはふむ・・・、センスはやっぱイタリーは優れておりまする・・・。ただややマザコン。スペインは強烈なサディズム国家です。ロシアは憂いを秘めた目が好き、幸が薄そうな顔好みですね。

 日本人がよくデルモ体型のスレンダーなんて何がえぇねん!って吠えてますがアメリカ人からするとあんなツルペタのガキみたいなのWTF?って吠えておるのでしょう。


Iもガキは好きじゃないけど、グラマーなブリブリしたのもなんか胃がもたれます、やっぱIはイタリー派かなぁ・・・。ピエタもラファエロも好きだし・・・


 というよりIは整った感じよりもなんか味があるのがいいですね。リリアン・ギッシュみたいな、個性と味があるのがやっぱ俳優には向いてるんですねー・・・しかしほんと!味のある女優ってのはいなくなりましたね、だからいっつも白黒映画にモデルを探してしまう・・・・

2014年2月19日水曜日

william Shakespeare シェイクスピア henry Ⅵ ヘンリー6 part 1  全対訳 

KING HENRY VI, FIRST PART

by William Shakespeare




Dramatis Personae  登場人物 ラテン語

KING HENRY the Sixth
DUKE OF GLOUCESTER, uncle to the King, and Protector
爵位について、protectorはいわゆる摂政、関白

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%B5%E4%BD%8D#.E3.83.A8.E3.83.BC.E3.83.AD.E3.83.83.E3.83.91.E3.81.AB.E3.81.8A.E3.81.91.E3.82.8B.E7.88.B5.E4.BD.8D  



DUKE OF BEDFORD, uncle to the King, and Regent(統治者) of France
THOMAS BEAUFORT, Duke of Exeter, great-uncle to the King
HENRY BEAUFORT, great-uncle to the King, Bishop of Winchester,
  and afterwards Cardinal ちなみに聖職者はcardinal(枢機卿)ーbishop 主教ーpriest/father 司祭、神父、牧師ーdeacon 助祭

JOHN BEAUFORT, Earl, afterwards Duke, of Somerset
RICHARD PLANTAGENET, son of Richard, late Earl of Cambridge,
  afterwards Duke of York
EARL OF WARWICK
EARL OF SALISBURY
EARL OF SUFFOLK
LORD TALBOT, afterwards Earl of Shrewbury
JOHN TALBOT, his son
EDMUND MORTIMER, Earl of March
SIR JOHN FASTOLFE  *sir=knight 騎士
SIR WILLIAM LUCY
SIR WILLIAM GLANSDALE
SIR THOMAS GARGRAVE

Mayor of London *ロンドン市長
WOODVILE, Lieutenant of the Tower
VERNON, of the White-Rose or York faction(党派)
BASSET, of the Red-Rose or Lancaster faction
A Lawyer, Mortimer's Keepers

CHARLES, Dauphin(フランス王太子), and afterwards King, of France
REIGNIER, Duke of Anjou, and titular(肩書き) King of Naples (ナポリ王)
DUKE OF BURGUNDY
DUKE OF ALENCON
BASTARD OF ORLEANS
Governor*市長 of Paris
Master-Gunner*大砲隊長 of Orleans and his Son
General*指揮官 of the French forces in Bordeaux
A French Sergeant*下士官   A Porter*使い
An old Shepherd(老いた羊飼い), father to Joan la Pucelle(*フランス語で乙女、ジャンの乙女)

MARGARET, daughter to Reignier , afterwards married to King Henry

COUNTESS OF AUVERGNE
JOAN LA PUCELLE, Commonly called Joan of Arc

Lords, Warders*見張り of the Tower, Heralds, Officers, Soldiers,
Messengers, and Attendants(従者

Fiends(悪霊) appearing to La Pucelle

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SCENE: Partly in England, and partly in France



The First Part of King Henry VI

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ACT FIRST

SCENE I

Westminster Abbey(大修道院).

Dead March. Enter the funeral of King Henry the Fifth, attended
葬式の行進、ヘンリー五世の葬列が以下に伴われて現れる・・
on
by the Duke of Bedford, Regent of France; the Duke of Gloucester,
Protector; the Duke of Exeter, the Earl of Warwick, the Bishop of
Winchester, Heralds, &c.

BEDFORD.
Hung be the heavens with black, yield day to night!
 天空は夜に染まり、昼を夜へあけわたせ
Comets, importing change of times and states,
 彗星、時と国家に変化をもたらすもの
Brandish(振り回す) your crystal tresses(長い髪のようなもの) in the sky,
 クリスタルの長い枝を空へ振り回し
And with them scourge(ムチ打つ) the bad revolting stars
 それらで凶兆のまたたく星を鞭うて
That have consented unto Henry's death!
 それらがヘンリーの死につながったのだ!
King Henry the Fifth, too famous to live long!
 ヘンリー五世 長生きするには偉大すぎた!
England ne'er lost a king of so much worth.
 イングランドはこれほど価値のある王を失ったことはない


第2回


GLOUCESTER.
England ne'er had a king until his time.
 イングランドは彼までは王を持ったことはない
Virtue he had, deserving to command:
 彼が持っていた美徳こそ、指揮するに値するもの
His brandish'd sword did blind men with his beams:
 剣を閃かせば、その光で人を盲目にさせた
His arms spread wider than a dragon's wings;
 両手はドラゴンのように広く広がった
His sparkling eyes, replete(満ちさせる) with wrathful fire,
その輝く瞳が憤激の炎に満ちれば
More dazzled and drove back his enemies
 相手は錯乱して引き下がった
Than mid-day sun fierce bent(? 熱中する) against their faces.
 真昼の太陽が恐ろしく彼らの顔に集中するよりも
What should I say? his deeds exceed all speech:
 なんといおう!彼の偉業は言語を絶していた
He ne'er lift up his hand but conquered.
 指を動かしたら!征服は約束されたようなものだ

EXETER.
We mourn in black:  why mourn we not in blood?
 we(人称を日本語になおすのをやめます、そうじゃないと伝わらないネタがあるので)は黒で死を悼む、なぜWeは血に染まり死を悼まない?
Henry is dead and never shall revive:
 ヘンリーは死に、よみがえる事は無いだろう(→キリスト今日では?)
Upon a wooden coffin we attend,
 木の棺にWeは出席している
And death's dishonourable victory
 死が、その不名誉な勝利を収めた
We with our stately(堂々とした) presence glorify,
 Weは立ち尽くして、それを栄光とする
Like captives bound to a triumphant car.
 凱旋する戦車にくくりつけられた捕虜のように

What! shall we curse the planets of mishap(不運)
 なんてことだ!この不運に満ちた惑星を呪うべきか
That plotted thus our glory's overthrow?(転覆させる)
 こんなOur栄光をひっくり返すようなプロットを作った
Or shall we think the subtle-witted(狡猾な知恵の) French
Conjurers(呪術士) and sorcerers, that afraid of him
By magic verses have contriv'd(たくらむ、考案する) his end?
 もしくはHeを恐れていた、狡猾なフレンチの呪術士やまじない師のやからの魔術が彼の死をもたらしたとでも思えばいいのか?

WINCHESTER.
He was a king bless'd of the King of kings;
 Heは王の中の王として、祝福されていた
Unto the French the dreadful judgment-day
So dreadful will not be as was his sight.
 フレンチにとってはかの審判の日でさえ、Heを目の当たりにする時ほどには恐ろしくはなかっただろう(語順がめちゃめちゃなのは詩形を揃えるため)

The battles of the Lord of hosts(万軍の主=GOD、神の天使の軍団 host of heavenじゃない、誤訳 host には多数の軍勢という意味がある) he fought:
 神の戦いを彼は戦った
The Church's prayers made him so prosperous.
 教会の信者の祈りがhimを満ち足りたものとしたのだ(自己肯定)

GLOUCESTER.
The church! where is it? Had not churchmen pray'd,
 教会だと?どこにそんなものがある?教会野郎どもが祈りさえしなかったら
His thread of life had not so soon decay'd:
 his命の糸はこんなに早く壊死することはなかった
None do you like but an effeminate(女化された) prince,
 貴様らが好むのはオカマちゃんのなよなよした王子だけだ
Whom, like a school-boy, you may over-awe.
 まるで学生のガキみたいに、Uは熱心にペコペコへつらうだろうよ
(訳が難しいっていうかどっちにもとれる、なよなよした王子に聖職者はへつらうのか、王子が、聖職者にペコペコするのか。WHOMでつないでいるから・・・他の人の役だと、聖職者の言いなりになるから、っていう感じの訳し方 でもそれなら you may over owedって受身形になる気がするんだけど、どちらにしろグロスターは軍人肌で聖職者嫌いなんでしょう)

WINCHESTER.
Gloucester, whate'er we like, thou art Protector,
And lookest to command the Prince and realm.
 グロスター、We(聖職者)がどんなものであろうと、THOUはプロテクターなんだから王子を操作して、権力を支配できるではないか

(THOU人称。  人称を英語のままにする意味を持つのはこのTHOU人称、ロシア語でいうとBbi系 フランス語で言うvous /tu の関係にあたる、敬称二人称があるからです。中国語でもニー、とニンがある。英語ももともとあったのですけど、英語はそれが失われてyouだけになった、イタリア語スペイン語は知らないけれど、ドイツ語にもある。
 英語には敬語が無いという人がいて、そんなことはないと反論する輩もいるけど、Iは前者のほうが正解だと思う、英語は敬語を無くす方向に変わってる、それはフェミニズム的観点もあるし、人権的平等、公民権運動の流れもくんでる、THOUもほぼ無くなったわけだし。
 THOUは日本語にはならないですね、あなた、も汝、も違う、だいたい汝なんてコトバは使われてないし。あなたも誰も使わないことばです。キミ、も歌とかだけの書き言葉でしょう。日本語ってのあ人称を省略する言語だから、イチイチ人称をつけないほうが自然です

http://ja.wiktionary.org/wiki/thou
 変化のまとめ。

Thy wife is proud; she holdeth thee in awe,
More than God or religious churchmen may.
 THY妻は誇りに思ってるだろう。THEEを畏敬をこめて抱くだろう
神や僧侶がする以上にね
 (訳文ではだいぶ違う、妻は誇り高いから、THEEを恐怖させる、神や僧侶がする以上にね・・? 全然違うと思うけど・・・) 

GLOUCESTER.
Name not religion, for thou lov'st the flesh,
 宗教のことをいうな、あなたが欲しているのは肉欲だけだろう
And ne'er throughout the year to church thou go'st,
Except it be to pray against thy foes.
 敵の破滅を祈る事以外では、1年に一度も教会などには行かないクセに

BEDFORD.
Cease, cease these jars and rest your minds in peace:
 静まれ静まれ、おしゃべりはそこまでにしてココロを落ち着けろ
Let's to the altar:  heralds, wait on us:
 祭壇へいこう ヘラルド、Usを待て

Instead of gold, we'll offer up our arms;
 黄金の代わりにWeは武器を捧げよう
Since arms avail(役立つ) not, now that Henry's dead.
 ヘンリーが死んだ今となっては武器はもはや役に立たたないから
Posterity(後世の人々), await for wretched years,
 子孫たちよ、惨憺たる年月が待っているぞ
When at their mothers' moist eyes babes shall suck,
Our isle(島 ブリテン島のこと) be made a marish(湿地) of salt tears,
 母親のうるんだ瞳を赤子はしゃぶるはめになる、塩辛い涙で
And none but women left to wail the dead.
 死者に涙を流すのは女しかいない
Henry the Fifth, thy ghost I invocate(祈り唱える):
 ヘンリー五世、その亡霊に祈り唱える
Prosper this realm, keep it from civil broils(焼ける),
 この国を豊かにさせたまえ。市民が焼け落ちるのを防ぎ給え
Combat with adverse(反対する) planets in the heavens!
 その天空の凶兆の惑星と戦ってくれたまえ
A far more glorious star thy soul will make
Than Julius Caesar or bright--
 ユリウスカエサルよりもはるかに光り輝く栄光の星をTHYの魂は・・・

[Enter a Messenger.]
 伝令が入ってくる・・



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 第三回

MESSENGER.
My honourable lords, health to you(複数だからTHEEじゃない) all!
 恐れ多き方々、ごきげんよろしゅう
Sad tidings(便り) bring I to you out of France,
 フランスから悲しいお便りをお持ちしました
Of loss, of slaughter, and discomfiture(壊走):
 敗北の虐殺の、完全なる壊走の・・
Guienne, Champagne, Rheims, Orleans,
Paris, Guysors, Poictiers, are all quite lost.
 ・・・・はすべて甚大に失われました。

BEDFORD.
What say'st thou, man, before dead Henry's corse?
 なんてことをTHOUは言うのだ、ヘンリーの死体の前だぞ
Speak softly; or the loss of those great towns
Will make him burst his lead and rise from death.
 もっと柔らかく話せ、それかそれらの素晴らしい街が失なわれたということが、HEを死から目覚めさせるとでもいうのか

GLOUCESTER.
Is Paris lost? Is Rouen yielded up
 パリが負けて、ルーエンが降伏した?
If Henry were recall'd to life again,
These news would cause him once more yield the ghost.
 もしヘンリーが目覚めても、このニュースはHeをまた、亡霊たちに降参することになるだろう

EXETER.
How were they lost? What treachery(背信、裏切り) was us'd?
 どのようにして負けたのだ。どのような裏切りが行われたのだ

MESSENGER.
No treachery; but want of men and money.
 裏切りではありません、人材と予算を求めているのです
Amongst the soldiers this is muttered,
 兵隊はこのように言っています
That here you maintain several factions,
And whilst a field should be dispatch'd(急派する disー 無くす、patch 障害) and fought,
You are disputing of your generals:
 このように、Uたちは、ここでいくつかの派閥を維持し、戦場は救援軍を送られて戦わないといけないのに、将軍は誰にするかでもめている

One would have lingering wars with little cost;
 あるものは少ないコストで戦争を耐久しようとか
Another would fly swift, but wanteth wings;
あるものは素早く飛び立とうとするが翼がない
A third thinks, without expense at all,
By guileful(策略により) fair words peace may be obtain'd.
 またあるものは出費など全然なしで狡猾で公平なコトバ、平和なるものが手に入るという
Awake, awake, English nobility!
 目覚めよ、イングランドの貴族たち
Let not sloth(怠惰な) dim(薄暗い) your honours new-begot( (まずいことを)起こす) :
Cropp'd are the flower-de-luces(白百合=フランス王室の紋章) in your arms;
Of England's coat(coat of arm で紋章のコト) one half is cut away.
 イングランドの紋章の片方はすでに剥がれ落ちている (フランスを失っているということ)

EXETER.
Were our tears wanting(欠けている) to this funeral,
These tidings (知らせ) would call forth their flowing tides.
 もしこの葬式が涙に欠けているとしても、この知らせは涙の洪水を引き起こさずにはいられん

BEDFORD.
Me they concern; Regent I am of France.
 これはIの問題だ、IがフランスのREGENTなのだからな
Give me my steeled coat.  I'll fight for France.
 Iに鎧をよこせ、フランスと戦う
Away with these disgraceful wailing robes!
 このようなみじめでしめっぽい服はうんざりだ
Wounds will I lend the French instead of eyes,
To weep their intermissive miseries.
 フランス人には目玉でなくて、致命傷を与える、しばらくの悲劇の休止に涙するよりはな(?)

[Enter to them another Messenger.]

MESSENGER.
Lords, view these letters full of bad mischance.
France is revolted(反乱を起こす) from the English quite,
Except some petty towns of no import:
 LORDたちよ、この悪いことばかりの手紙を観て下さい、フランスはイングランドの小さな重要でない街以外のほとんどから反乱を起こしています。
The Dauphin Charles is crowned king in Rheims;
 チャールズDAUPHINはレイムで王冠を受け

The Bastard of Orleans with him is join'd;
 オルレアンの私生子も合流
Reignier, Duke of Anjou, doth take his part;
 レニエ、DUKE アンジュー、も加わりました
The Duke of Alencon flieth to his side.
 DUKE アランソンも馳せ参じました

EXETER.
The Dauphin crowned king! all fly to him!
O, whither(ウィザー どこへ) shall we fly from this reproach(恥辱)?
 DAUPHINがKINGに? みな飛ぶように集まった!
うわぁ!!ならweはいったいこの恥辱からどこへ飛び去ればいいのだ

GLOUCESTER.
We will not fly, but to our enemies' throats.
Bedford, if thou be slack(グズグズする), I'll fight it out.
 逃げ去りはしない、ただ敵の喉元に食らいつくだけだ
ベッドフォード、THOUがグズグズするなら、Iが代わりに戦う

BEDFORD.
Gloucester, why doubt'st thou of my forwardness(前進する意思)?
グロセスター、どうしてTHOUはIの意思を疑うんだ?
An army have I muster'd(呼び集める) in my thoughts,
Wherewith already France is overrun.
 もうIの考えの中では軍隊は消臭されてフランスはもう逃げ去っている

[Enter another Messenger.]

MESSENGER.
My gracious lords, to add to your laments,
Wherewith you now bedew King Henry's hearse(棺),
気高いLORDたちよ、Iの嘆きも、Uたちが涙で濡らしているヘンリーの棺の上に加えます
I must inform you of a dismal fight
Betwixt(=between) the stout Lord Talbot and the French.
 しかしあのロードタルボットとフランスの間に怒った惨めな戦いについて申し上げないといけません
  

WINCHESTER.
What! wherein(どこで) Talbot overcame? is't so?
 なに!どこでタルボットは勝ったのだ?それともなんだ?

MESSENGER.
O, no; wherein Lord Talbot was o'erthrown:
 あぁ、残念ながらロードタルボットが敗退したのです
The circumstance I'll tell you more at large(自由に、十分に).
The tenth of August last this dreadful lord,
Retiring from the siege of Orleans,
 状況をもっと詳しく申します、8月10日のオルレアンの囲みから退却したこの恐るべき勇将は
Having full scarce six thousand in his troop,
By three and twenty thousand of the French
Was round encompassed(囲まれる ーcompass 範囲) and set upon.
 わずか6000ほどの兵隊しか持ち得ず。320,000のフランス軍に包囲されて襲撃を受けました。

No leisure had he to enrank(? 隊列を整える?) his men;
He wanted pikes(槍部隊) to set before his archers;
Instead whereof sharp stakes(杭) pluck'd(引き抜かれる) out of hedges(生け垣)
They pitched in the ground confusedly,
To keep the horsemen off from breaking in.
 Heは軍の隊列を整える暇もなく、槍部隊を弓部隊の前に配置したかったのですが、生け垣から引き抜いた杭を乱雑に突き刺す程度の用意しか、敵騎乗部隊を防ぐために出来なかった有り様でした 

More than three hours the fight continued;
Where valiant Talbot above human thought
Enacted(演ずる) wonders with his sword and lance:
Hundreds he sent to hell, and none durst stand him;
 三時間もの間、戦いは続き、勇猛果敢のタルボットはニンゲンの考えの及ばない剣と槍の乱舞を演じ、数百の敵兵を地獄へ送り、誰も彼の前に立ち得ませんでした

Here, there, and every where, enrag'd he slew:
The French exclaim'd, the devil was in arms;
All the whole army stood agaz'd on him.
 ここそこで、猛り狂った彼は殺戮しフレンチは悪魔が武器を持ったと叫んだ、すべての軍が彼を唖然とみつめていました

His soldiers spying(をよくみて) his undaunted(くじけない) spirit
A Talbot! a Talbot! cried out amain(全力で),
And rush'd into the bowels(はらわた、中心部)of the battle. 
 彼の兵士たちはそのくじけない魂をみて、タルボット!タルボット!と全力で叫びつつ、戦いの中心へと切れこんでいきました

Here had the conquest fully been seal'd up,
If Sir John Fastolfe had not play'd the coward.
 ここで征服は官僚したようなものでした、もしサージョンファストルフが臆病をしたりしなければ
He, being in the vaward(=vanguard 前衛) plac'd behind
With purpose to relieve and follow them,
Cowardly fled, not having struck one stroke.
 前衛部隊の後ろにいたHeは前衛を助けて後方を受ける立場にありながら、一太刀もふるわずに臆病にも逃げ去ったのです

Hence grew the general wreck and massacre;
Enclosed were they with their enemies:
 ここに大規模な崩壊と虐殺が怒って、theyは敵によって囲まれてしまいました
A base Walloon (ワルーン人、ベルギー付近に居住) to win the Dauphin's grace,
Thrust Talbot with a spear into the back;
 あくどいワルーン人がDAUPHINの栄誉のためにタルボットの背中をスピアで切りつけました
Whom all France with their chief assembled strength
Durst not presume(推定する。~しようと思う) to look once in the face.
 あのすべてのフランスの上官がチカラを合わせても顔を観ることもできなかった
(タルボットを)

BEDFORD.
Is Talbot slain? then I will slay myself,
 タルボットが殺されたのか?ならIは自分を殺す
For living idly here in pomp(見せかけの壮麗さ) and ease,
Whilst such a worthy leader, wanting aid,
Unto his dastard(卑怯な) foemen is betray'd.
 卑怯な裏切りにより、あのような有能なリーダーが援軍を待っていたのに、こんな見せかけの壮麗な場所で安楽にぶらぶらしていたのだから

MESSENGER.
O no, he lives; but is took prisoner,
And Lord Scales with him, and Lord Hungerford:
Most of the rest slaughter'd or took likewise.
 あぁイヤ、彼は生きています、しかし捕虜としてです、ロードスケールス、ロードハンガーフォード、他の大部分も弑逆されたか、同じように捕虜にされました

BEDFORD.
His ransom(捕虜交換金) there is none but I shall pay:
 Heの身代金は他のだれでもないIが払うべきだろう
I'll hale(引きずりだす、フランス語) the Dauphin headlong(まっさかさまの) from his throne:
 Dauphinを王座からまっさかさまに引きずり落とす
His crown shall be the ransom of my friend;
 his王冠が、Iの友人の身代金になるだろう

Four of their lords I'll change for one of ours.
 ヤツラのロード四人分で、ワレラの一人分と釣り合うだろう
Farewell, my masters; to my task will I;
Bonfires(かがり火、原意は骨を焼く炎) in France forthwith(直ちに) I am to makeTo keep our great Saint George's feast withal (=with):
Ten thousand soldiers with me I will take,
 ではさらばだ、マスターたちよ、直ちにフランスにセントジョージ(イングランドの守護聖人、4/23日、シェイクスピアも同日の生まれで、死んだ日も同じ、という伝説がある)の生誕祭のかがり火をたくという仕事があるのでね
Whose bloody deeds shall make an Europe quake.
 一万の軍隊を率いてIはいこう、彼らの血なまぐさい行いはヨーロッパをゆるがさずにおかん

MESSENGER.
So you had need; for Orleans is besieg'd;
 そうですUにはその必要があります
The English army is grown weak and faint:
 オルレアンは囲まれて、イングランド軍は弱り果てています
The Earl of Salisbury craveth supply,
And hardly keeps his men from mutiny(暴動),
Since they, so few, watch such a multitude.
 アールサリスベリーは補給を死ぬほど欲しています、暴動を抑えるのもままならないほどのに、彼らはあんなに少数で、アレほどの軍勢を監視するのですから

EXETER.
Remember, lords, your oaths to Henry sworn,
Either to quell(鎮圧する) the Dauphin utterly,
Or bring him in obedience to your yoke(くびき).
 ロードたちよ、思い出せ、ヘンリーへの誓いを、ドウフィンを徹底的に鎮圧するか、Uらのくびきとして従順にさせて連れてくるとした誓いを

BEDFORD.
I do remember it, and here take my leave
 忘れるものか、ではお別れといこう
To go about my preparation.
 準備をせねば

[Exit.]

GLOUCESTER.
I'll to the Tower with all the haste I can,
To view the artillery and munition(軍需品  munito=城壁);
And then I will proclaim(~と宣言する) young Henry king.
 Iも出来るだけ早くロンドン塔へゆき、武器と軍用品を調べねば、そして若きヘンリー王子の即位を宣言せねば

[Exit.]

EXETER.
To Eltham will I, where the young King is,
Being ordain'd(~と叙任する) his special governor;
And for his safety there I'll best devise(~と工夫する。遺贈する、分け与える).
 Iは若き王のいるエルタムへ行こう、スペシャルガバナーに任じられているから、Heの安全を図ることだ

[Exit.]

WINCHESTER.
Each hath his place and function to attend:
I am left out; for me nothing remains.
 それぞれに行くべき場所とやるべきことがあるのだな、Iは置いて行かれて何も残らない
But long I will not be Jack out of office(? :
The King from Eltham I intend to steal,
And sit at chiefest stern(いかめしい) of public weal(富、国家).
 

[Exeunt.(退場する、の複数形、演劇用語)]

///////////////////////////
 第四回

SCENE II.

France. Before Orleans

[Sound a Flourish(繁盛する). Enter Charles, Alencon, and Reignier,
marching with Drum and Soldiers.]
 がやがや音、チャールズ、アランソン、レニエがドラムと兵士とともに登場

CHARLES.
Mars his true moving, even as in the heavens
So in the earth, to this day is not known:
 マルス、天空の火星マーズも地上の軍神マルスも、その本当のムーブマンはこんにちにおいてもわからない
Late did he shine upon the English side;
Now we are victors; upon us he smiles.
 最近までそれらはイングランドに輝いていた、けどいまではワレワレは勝者として彼らのスマイルを受けている
What towns of any moment(好機、重要性) but we have?
 重要な都市でワレワレの手に無いものはあるか?
At pleasure here we lie near Orleans;
Otherwhiles the famish'd English, like pale ghosts,
Faintly besiege us one hour in a month.
 オルレアンはワレワレの意のママであり、あるいは、飢餓に面したイングランド軍が、青白い幽霊のようによわよわしく一ヶ月に一時間ほど攻め寄せてくるだけではないか。

ALENCON.
They want their porridge(おかゆ) and their fat bull beeves(beefの複数形)
 ヤツラはポリッジと太った牛の肉を求めています
Either they must be dieted like mules,
And have their provender(まぐさ) tied to their mouths,
Or piteous they will look, like drowned mice.
 まるでミュールにするようにまぐさを口にくくりつけておかないと、かれらは溺れたネズミみたいに悲惨な有り様なんですよ

REIGNIER.
Let's raise the siege:  why live we idly here?
  さぁ包囲を破りましょう、どうしてここでグズグズしていましょうか
Talbot is taken, whom we wont(~してきた) to fear:
Weが恐れるのを常としてきたタルボットは捕虜にしたのですし 
Remaineth none but mad-brain'd Salisbury;
 残ったのは頭のイカレタサリスベリーだけ
And he may well in fretting(やきもきする) spend his gall(重苦しいもの、イヤなもの),
Nor men nor money hath he to make war.
 そしてHEもただやきもきして、うんざりしてるだけでしょう、戦うにも兵隊もカネもないんだから

CHARLES.
Sound, sound alarum!(ドタバタ音 演劇用語) we will rush on them.
 うなれうなれ轟音よ! ヤツラに突撃するぞ
Now for the honour of the forlorn(哀れな) French! 
 悲運のフランスの名誉回復の為に
Him I forgive my death that killeth me
When he sees me go back one foot or flee.
 一歩でも引いたIを見たらIを殺してもかまわない!

[Exeunt.]

Here alarum; they are beaten back by the English, with
great loss. Re-enter Charles, Alencon, and Reignier.
 立ち回りのシーン、フランス軍はイングランド軍に大敗して戻ってくる。チャールズ、アランソン、レニエがまた登場

CHARLES.
Who ever saw the like? what men have I!
 こんなヤツラを見たことがあるか!Iが子飼いにしてる!
Dogs! cowards! dastards!  I would ne'er have fled,
 負け犬、チキン野郎、クソがぁ!  
But that they left me 'midst my enemies.
 Iは逃げたりはしなかったぞ、だが、ヤツラがIを敵の真ん中に置き去りにしたんだ

REIGNIER.
Salisbury is a desperate homicide;
He fighteth as one weary(うんざりする) of his life.
 サリスベリーはもう鬼気迫る殺し屋です、Heはもう人生にまったくうんざりしたように戦っています
The other lords, like lions wanting food,
Do rush upon us as their hungry prey.
 他のロードたちも。ライオンが餌を求めるように、ワレワレに飛びかかってきます

ALENCON.
Froissart, a countryman(同国民) of ours, records,
England all Olivers(オリヴィエ) and Rowlands(ローラン  オリヴィエとローランはフランスの古典、ローランの歌の主人公の騎士) bred
During the time Edward the Third did reign.
 フロアサールというワレワレの同士が書いた記録によるとイングランドがエドワードⅢによって支配されていた時代(1327~1377)は(ローランの歌にでてくる)オリヴィエやらローランのような(勇猛な騎士)しか生まれなかったといいます

More truly now may this be verified;
For none but Samsons and Goliases(サムソン、ゴライアスは旧約聖書の勇将、特にゴライアスは巨人という噂。サムスン、サムソンは長い髪は力の象徴というユダヤ人のヒーロー)
It sendeth forth to skirmish(小競り合い).
 それが事実だとより判明したというものです、サムソンやゴライアスのような(巨漢)ばかりが小競り合いに出てくるのだから

   One to ten!
Lean raw-bon'd rascals(やくざ者)! who would e'er suppose
They had such courage and audacity(大胆さ)?
 1対10だっていうのに! やせ細って、骨ばかりのやくざ者が!どうしてこんなに勇気と大胆さをもっていたと想定できたか

CHARLES.
Let's leave this town; for they are hare(仔ウサギ)-brain'd slaves,
And hunger will enforce them to be more eager:
 この都市を離れよう、ヤツラは仔ウサギ程度の脳みそしかない奴隷なんだ、飢餓になればなるほど、必死になる
Of old I know them; rather with their teeth
The walls they'll tear down than forsake the siege.
 前からわかっていたことだ、この包囲を解くくらいなら、ヤツラは歯で城壁をかみきってでもここを陥とすつもりだ

REIGNIER.
I think by some odd gimmors(ジンバル、宇宙ゴマのこと) or device
Their arms are set like clocks, still to strike on;
 たぶんジンバルかなんかの工夫によって、腕に時計のようにネジを巻いてるんですよう、だからずっと打ち続けることができるんだ
Else ne'er could they hold out so as they do.
By my consent, we'll even let them alone.
 でなければそうそうもちこたえられるはずがない、Iの意見でもヤツラはほっておくに限ります

ALENCON.
Be it so.
 そうしよう

[Enter the Bastard of Orleans.]

BASTARD.
Where's the Prince Dauphin? I have news for him.
 DAはどこか、Heに知らせがある

CHARLES.
Bastard of Orleans, thrice(三倍の) welcome to us.
オルレアンの私生子よ、三倍の歓迎を示そう

BASTARD.
Methinks your looks are sad, your cheer appall'd(ぎょっとさせる):
Hath the late overthrow wrought(workの過去形) this offence?
 思うに悲しそうですね、元気が無い。今の攻撃でお疲れになりましたかね
Be not dismay'd, for succour(援軍) is at hand:
 心配なさるな、援軍はまもなくです
A holy maid hither with me I bring,
Which by a vision sent to her from heaven
Ordained is to raise this tedious siege,
And drive the English forth the bounds of France.
 聖処女をここにIはおつれしました、Cは天命をうけてここの包囲を解くように任じられたのです、そしてイングランドをフランスから追い出すでしょう
The spirit of deep prophecy she hath,
Exceeding the nine sibyls(巫女) of old Rome:
 古代ローマの10人の巫女(古代ローマでは本当は巫女は10人であったとされるので9人だと1人足りない、何の狙いか間違いか)を合わせたよりも深い幻視力を持っています。
What's past and what's to come she can descry.
 何が過去で起こるか、何がミライにやってくるか、Cは描くことが出来ます
Speak, shall I call her in?  Believe my words,
For they are certain and unfallible.
 言っていれば(たぶんついたのでしょう)、Cを呼びますか?Iのコトバを信じて下さい、(予言は)確かで、間違いないものです

CHARLES.
Go, call her in. [Exit Bastard.]
 行け、Cを連れて来い
But first, to try her skill,
Reignier, stand thou as Dauphin in my place;
 しかし最初にCを試そうじゃないか、レニエ、THOUはDAとしてIの場所に立て
Question her proudly; let thy looks be stern:
Cに尊厳を持って尋ねろ、THYが頑固にみえるように
By this means shall we sound what skill she hath.
これによってCのスキルがわかるはずだ

[Re-enter the Bastard of Orleans, with Joan La Pucelle.]
 乙女ジョアンをツレて私生子が再登場

REIGNIER.
Fair maid, is 't thou wilt do these wondrous feats(芸当)?
 品のある処女よ、THOUがそのような不思議な御業を行うというのか?

PUCELLE.
Reignier is 't thou that thinkest to beguile me?
 レニエよ、THOUがIを騙せるとでも思うのか?
Where is the Dauphin? Come, come from behind;
DAはどこにいる、そうだここへこい
I know thee well, though never seen before.
 IはTHEEをよく知っている、今までに会ったことはないが
Be not amazed, there's nothing hid from me.
驚くな、Iは何も隠し立てはしない
In private will I talk with thee apart.
二人で話したいことがあるんだ
Stand back, you lords, and give us leave awhile.
 引け、ロードたち、Usを二人きりにしろ

REIGNIER.
She takes upon her bravely at first dash.
 最初の一歩からCは勇気を込めていったな

PUCELLE.
Dauphin, I am by birth a shepherd's daughter,
My wit untrain'd in any kind of art.
 DAよIは羊飼いの娘で機知のあるしゃべりかたとは無縁だ
Heaven and our Lady gracious hath it pleased
To shine on my contemptible(軽蔑スべき) estate:
 天と聖母の慈悲はIのような軽蔑スべき生まれの者にも光を与えたまえた
Lo, whilst I waited on my tender lambs
 従順な羊を待っていた時
And to sun's parching(カラカラにする) heat display'd my cheeks,
 太陽の光がIの頬をカラカラにしていた時
God's mother deigned(もったいなくも) to appear to me,
And in a vision full of majesty
 聖母がIにあらわれてすべてを壮大なビジョンで見せてくれた
Will'd me to leave my base vocation(仕事、お召),
And free my country from calamity(災難):
Iを悪い仕事から解放して、Iの国を災難から救えと・・
Her aid she promised and assured success:
In complete glory she reveal'd herself;
 Her助けは成功を約束してくれた。まったき栄光の中でCは姿を表したのだった

And, whereas I was black and swart(黒ずむ、黒人みたいになる) before,
With those clear rays which she infused on me
That beauty am I bless'd with which you may see.
 そしてIは以前は黒んぼのようなザマだったが、マリア様の神々しい光を浴びて、このように美しく祝福された姿になったのだ、Uも見てわかるように
   
Ask me what question thou canst possible,
And I will answer unpremeditated(un+計画を立てる、時間をかける):
 THOUが可能な質問ならなんでもしろ、すぐに答えてやろう
My courage try by combat, if thou dar'st,
And thou shalt find that I exceed my sex.
 Iの勇気を見たくば戦闘で見よ、そのつもりがあるなら、THOUはIのそれが性別を超越したものと知るだろう
Resolve(解決する re-(完全に)の意) on this, thou shalt be fortunate,
If thou receive me for thy warlike mate.
これを決心すればTHOUは幸運だろう、つまりIを戦争のお供として受け入れれば 

CHARLES.
Thou hast astonish'd me with thy high terms;
THOUはMEを気高いコトバで驚かせるね
Only this proof I 'll of thy valour(武勇) make,
In single combat thou shalt buckle(?バックルを繋いだ決闘様式?ともかく一騎打ちのスラングのようです) with me,
And if thou vanquishest, thy words are true;
Otherwise I renounce(re- 離れて -nounce報告する=伝えない、放棄する) all confidence.
 Iとのバックル戦の戦いをするのだ、それがTHYの勇気を示す唯一の方法だ。それでTHOUが打ち負かしたなら、THYのコトバは真実だ、そうでなければすべてのことを放棄する。

PUCELLE.
I am prepared:  here is my keen-edg'd sword,
Deck'd(~で飾られている) with five flower-de-luces on each side,
 準備はできている、これがIの鋭い切っ先のソードだ、両面が(フランス王家の)ユリも紋章5つで飾られている。
The which at Touraine, in Saint Katharine's church-yard(囲い地),
Out of a great deal of old iron I chose forth.
 トゥーレインのサンキャサリンの敷地から、くず鉄の山の中から引き抜いたんだ 

CHARLES.
Then come, o' God's name; I fear no woman.
 ならばこい、神に誓ってIはオンナなど恐れない

PUCELLE.
And while I live, I 'll ne'er fly from a man.
Iが生きているうちは、オトコから逃げることはない

Here they fight, and Joan La Pucelle overcomes.
 斬撃シーン、乙女ジョアンが打ち負かす。

CHARLES.
Stay, stay thy hands; thou art an Amazon(アマゾネス ギリシャ神話の伝説的女性戦士集団,ヴェルギリウスのアエネーイスに出てくるカミラなどが有名、通販会社ではない)
And fightest with the sword of Deborah(旧約 士師記に出てくるオンナ預言者、おそらく最も古い記録の残る女の戦士、デボラーとはヘブライ語でハチ、はちみつの意味).
 待て待て!THOUはアマゾネスか!デボラーのようにソードで戦う

PUCELLE.
Christ's Mother helps me, else I were too weak.
聖母が助けてくれたのだ、そうでなければIは弱すぎるくらいだ 

CHARLES.
Whoe'er helps thee, 'tis thou that must help me:
 誰がTHEEをたすけてるかはしらないが、THOUがIを助けてくれることは確かだ
Impatiently I burn with thy desire;
 THYの願いに、Iは焼きつくされそうだ
My heart and hands thou hast at once subdued(征服する).
Iのココロと両手は一気にTHOUに征服されてしまった
Excellent Pucelle, if thy name be so,
Let me thy servant and not sovereign be:
'Tis the French Dauphin sueth(嘆願する、告白する) to thee thus.
 素晴らしい、乙女よ、もしTHYの名がそうならば、IをTHYの奴隷にしてくれ、Iが支配するのではなく、こうしてフランスのDAUPHINEがTHEEに嘆願しているのだ

PUCELLE.
I must not yield to any rites(儀式、典礼) of love,
For my profession's sacred from above:
 Iはどんな愛の儀式にも負けてはいけないの、Iの聖なる仕事はあらゆるものよりも優先されるから
When I have chased all thy foes from hence,
Then will I think upon a recompense.
 ここにいるTHYの敵をすべて追い払った時には
その代償として安易を受け取ろうか考えます

CHARLES.
Meantime look gracious on thy prostrate(ひれ伏す) thrall(奴隷状態で)
 そのあいだはこのひれ伏した奴隷を優しい眼差しで見て下さい.

//////////
第五回

REIGNIER.
My lord, methinks, is very long in talk.
ロードは随分長話してると思うな

ALENCON.
Doubtless he shrives(懺悔を聞く) this woman to her smock(上っ張り、シュミーズ);
Else ne'er could he so long protract(長引かせる) his speech.
 HEがあのオンナの骨の髄まで懺悔させてるんだろう。でなければこんなにハナシを長引かせることはないだろうから
 shrive to smock はあけすけに懺悔させるということ、smockは下着。下着一枚になるまでしゃべらせる、という下ねた。
 シェイクスは天才的な下ねた作家であることをみなさんご注意。

REIGNIER.
Shall we disturb him, since he keeps no mean?
 邪魔していいものかね、意図を明かしてくれないからなぁ(meanにはいろいろなあてこすりがあって次の文と対、節度を守らないからなぁとも読める)

ALENCON.
He may mean more than we poor men do know:
 HEはもっといろんなことを意味してるのだろう、WEのような貧しいものにはわからないが(mean のシャレ)
These women are shrewd(鋭い、口やかましい) tempters(誘惑者) with their tongues.
 あぁいうオンナ共は舌先で誘惑するのがうまいからな(下ねた)


REIGNIER.
My lord, where are you? what devise you on?
Shall we give over Orleans, or no?
 ロードよ、どこですか?どんな企みをしてるのですか?ORLEANは明け渡しますか、どうですか?

PUCELLE.
Why, no, I say; distrustful recreants!(臆病者 re 返す crea 信仰 信仰を翻すもの)
Fight till the last gasp; I will be your guard.
 なぜだ!ダメだ!信用に足らない臆病者!
最後の一息まで戦え、Iが盾になろう

CHARLES.
What she says I'll confirm:  we'll fight it out:
 Cの言うことはすべてIの同意だ、戦いに出る

PUCELLE.
Assign'd am I to be the English scourge(天罰).
IはENGLISHの天罰としてくだされたもの
This night the siege assuredly I 'll raise:
 今夜この包囲をIは破ってみせる
Expect Saint Martin's summer(11/11日の聖人 おだやかな日の象徴), halcyon(ハルキュオネ カワセミ 冬至近くの穏やかな日を知らせる鳥) days,
 SAINT MARTINの夏のような日々を期待しなさい、穏やかな一日を

Since I have entered into these wars.
 なぜならIが戦争に加わったのだから
Glory is like a circle in the water,
Which never ceaseth to enlarge itself
Till by broad spreading it disperse to nought(=nothing).
  名文
栄光は水面に円を描くようなもの、広がらないで消えてしまうことはない、やがてそれが広がって無に帰って行くまでは・・・


With Henry's death the English circle ends;
 ヘンリーの死によってENGLISHの輪は終わった
Dispersed are the glories it included.
そしてその栄光もまた消えていった
Now am I like that proud insulting(侮辱的な) ship
Which Caesar and his fortune bare(bear の過去形、帯びる、もたらす) at once.
 今やIはカエサルに一度に幸運をもたらしたあの傲岸不遜な船だ。
(? ちょっとわからない・・、カエサルと船では、カエサルは一度海賊につかまったことがある、それから逃げ出した船ではたぶんないだろう。傲岸不遜ということで、ガリア遠征から、ローマへ進撃したあのルビコン川を渡れ、のコトじゃなからろうか。賽は投げられた jacta area est! しかし、ルビコン川は実際は、小川で船なしでも渡れる。 シェイクスは地理には実は詳しくない)
 

CHARLES.
Was Mahomet inspired with a dove?
 マホメットはハトからインスピレーションを得たのだったな?
(マホメットは耳に、餌を入れて、ハトからアッラーのコトバを聞いたという伝説)
Thou with an eagle art inspired then.
 ならばTHOUはワシによって預言を得たのだろう
Helen, the mother of great Constantine,
Nor yet Saint Philip's daughters, were like thee.
 コンスタンティヌス帝の母ヘレナ、あるいはセイント・フィリップの娘もTHEEにはかなうまい。
(ヘレナはキリスト教に改宗して、コンスタンティヌスにキリスト教を認めさせる原因を作ったという聖人、フィリップの娘達は、使徒行伝にあるお話。預言者だったといわれておる)
Bright star of Venus, fall'n down on the earth,
How may I reverently(恭しく) worship thee enough?
 まばゆい星のヴィーナスが地上に降り立ったのだ、どうすれば十分に尊敬することが出来るだろう。 

ALENCON.
Leave off delays, and let us raise the siege.
 遅れないで包囲を打ち破りましょう

REIGNIER.
Woman, do what thou canst to save our honors;
Drive them from Orleans and be immortalized.
 オンナ、THOUはどうやってOUR名誉を守るのだ、オルレアンからヤツラを追い払い、死すべき者とするのは

CHARLES.
Presently(すぐに) we 'll try:  come, let's away about it:
No prophet will I trust, if she prove false.
すぐに試してみればいい、考えるな、もしCのいうことが嘘なら、Iはもう預言など信じない。 

[Exeunt.]

/////////////////////

SCENE III.

London. Before the Tower.
 ロンドン、塔の前

[Enter the Duke of Gloucester, with his Serving-men
in blue coats.]
 グロセスター、青い衣の使いのものと登場

GLOUCESTER.
I am come to survey the Tower this day:
 Iはタワーの様子を見るためにきたのだ
Since Henry's death, I fear, there is conveyance.(伝達)
 ヘンリーーが 死んでから、恐れるに、なにか密通が行われている
Where be these warders that they wait not here?
 見張りはどこだ、どうしてあそこで待っていないんだ
Open the gates; 'tis Gloucester that calls.
 門を開けよ、グロセスターが言っているのだ

FIRST WARDER. 
[Within  これは原文には無い] Who's there that knocks so imperiously?
 こんなに高慢ちきに門を叩くのは誰だろう
FIRST SERVING-MAN.
It is the noble Duke of Gloucester.
 こちらは好機なのDUGLだ

SECOND WARDER.
[Within] Whoe'er he be, you may not be let in.
 誰であろうと入れるわけにはいかんよ

FIRST SERVING-MAN.
Villains, answer you so the lord protector?
 悪党め!そんなことをPRに言うのか?

FIRST WARDER.
[Within] The Lord protect him! so we answer him:
We do no otherwise than we are will'd.
 LORDが守ってくれるのか! そうだ、こういうのだ。
こうする以外にWEはしないぞ。
(lord protector 摂政、をたぶん知らないか、シャレで、じゃあlord (カミサマ)が守ってくれるよと言っている)

GLOUCESTER.
Who willed you? or whose will stands but mine?
 誰の意思だ?いや誰の意思がIの前に立ちはだかるというのだ?
There's none protector of the realm but I.
 この支配下において、I以外にPRはいない
Break up the gates, I 'll be your warrantize(保障、令状):
 門をぶち破れ、Iが保障する
Shall I be flouted(規則などを破る) thus by dunghill(糞だまり) grooms?
 こんなクソみたいな下郎に不遜をはたらかれてなるものか

Gloucester's men rush at the Tower Gates, and Woodvile the
Lieutenant speaks within.
 (ト書き) GLのは以下がタワーの門へ突っ込む、LIUTENANTのウッドヴィルが中から声を出す。

WOODVILE.
What noise is this? what traitors have we here?
 何のこの音は、裏切りものが来たのか?

GLOUCESTER.
Lieutenant, is it you whose voice I hear?
Open the gates; here's Gloucester that would enter.
 LI、UがIの声を聞いたのか?門を開けろGLが入る

WOODVILE.
Have patience, noble duke; I may not open;
 まぁまぁ根気を持ちなさい、うるわしきDu、開けることは出来ません
The Cardinal of Winchester forbids:
 Crウィンチェスターが禁止したのです
From him I have express commandment
That thou nor none of thine shall be let in.
 HIMから命令を聞いたのです、THOUでも、THINEの内だれでも、入れることは叶いません

GLOUCESTER.
Faint-hearted Woodvile, prizest him 'fore me?
 臆病なWoよ、HIMをIよりも高く思うのか?
Arrogant Winchester, that haughty(傲慢な) prelate(高位聖職者)
Whom Henry, our late sovereign, ne'er could brook?
 傲慢コンコンチキの僧侶め!ヘンリーの治世をどうして耐えきったんだ?
Thou art no friend to God or to the King.
 THOUは神にも王にもトモダチではない
Open the gates, or I 'll shut thee out shortly.
 門を開けろ、そうしないとIがすぐにでもその口を閉ざしてやる

SERVING-MEN.
Open the gates unto the lord protector,
Or we 'll burst them open, if that you come not quickly.
 門をPrへ開けろ、そうしなければぶち壊してあけるぞ、Uが早くこないならな

[Enter to the Protector at the Tower Gates Winchester
and his men in tawny(日焼けした黄色の) coats.]
 Prのいるタワーの門へ、Wiが彼の黄褐色のコートを着たしもべをつれて現れる

WINCHESTER.
How now, ambitious Humphry! what means this?
 ヘイヘイ野心家のハンフリーよこれは一体なんだね?

GLOUCESTER.
Peel'd priest, dost thou command me to be shut out?
なまはげ坊主!THOUがMEを締め出しているのか?

WINCHESTER.
I do, thou most usurping(暴力で強奪する) proditor(=traitor),
And not protector, of the king or realm.
 そうだ、暴力任せのTHOUはPRODITORだ、PROTECTORじゃなくて、この王への、王国への。

GLOUCESTER.
Stand back, thou manifest(明白な) conspirator,(陰謀家)
 下がれTHOU、明らかな陰謀家よ
Thou that contrivedst to murder our dead lord;
 THOUが死んだロードの殺害を企画したのだ
Thou that givest whores indulgences(免罪符、放蕩) to sin:
 THOUが淫売に罪を犯させているんだ
I 'll canvass(ぶちのめす) thee in thy broad cardinal's hat,
If thou proceed in this thy insolence(横柄).
 THEEをそのCrの幅広の帽子ごと叩き潰してやる、もしTHOUがこんな暴挙を続けるならな

WINCHESTER.
Nay, stand thou back; I will not budge a foot:
 イヤダね、THOUが下がれ、Iが一歩も下がる気はない
This be Damascus, be thou cursed Cain,
To slay thy brother Abel, if thou wilt.
 ここはダマスカスでTHOUがカインだ、兄弟のアベルを殺しに来た、もしTHOUがそうするなら。
 (聖書より、カインはアダムの長子。初めての人殺し。WiはGlから見ると、親父ヘンリー四世の腹違いの兄弟、でありクソジジィである。このコトバの真意は乞うご期待
 ちなみに。ヘンリー四世の兄弟は最初の妻メアリーとの間に5男2女を儲けた。
エドワード(1382年) 夭折
ヘンリー5世(1387年 - 1422年)
トマス(1388年 - 1421年) - クラレンス公
ジョン(1389年 - 1435年) - ベッドフォード公
ハンフリー(1390年 - 1447年) - グロスター公
ブランシェ(1392年 - 1409年) - プファルツ選帝侯ルートヴィヒ3世と結婚
フィリッパ(1394年 - 1430年) - デンマーク・スウェーデン・ノルウェーの王エーリク7世と結婚 )





GLOUCESTER.
I will not slay thee, but I 'll drive thee back:
IはTHEEなど殺さない、ただ下がらせるだけだ
Thy scarlet robes as a child's bearing-cloth
I 'll use to carry thee out of this place.
 THYスカーレットのローブを赤子の産着のようにして、こっから運びだしてやる

WINCHESTER.
Do what thou darest; I beard thee to thy face.
 やれるものならやってみろ、正面で受けてやる 

GLOUCESTER.
What! am I dared and bearded to my face?
 なんだと!面と向かってくるがいいだと?
Draw, men, for all this privileged place;
 抜け、者共、ここが特権的場所だって関係あるものか
Blue coats to tawny coats. Priest, beware your beard;
 ブルーコートはタウニーコートをたたけ、プリーストよ、髭を心配しな
I mean to tug(ぐっとひく) it and to cuff(ぶん殴る) you soundly:
 そいつを引っこ抜いてぶん殴ってやるから 
Under my feet I stamp thy cardinal's hat:
 Iの足元にCaの帽子を踏んづけてやる
In spite of pope or dignities of church,
Here by the cheeks I 'll drag thee up and down.
 ポープだの教会の権威だの関係あるか、ほっぺを掴んでボコボコにしてやる

WINCHESTER.
Gloucester, thou wilt answer this before the
pope.
 GlよPOPEの前でもこういうのか

GLOUCESTER.
Winchester goose(ガチョウ、性病持ち、JEWとの韻でユダヤ野郎、アナルファッカー), I cry, a rope! a rope!
 ウィンチェスターのケツマンコ野郎、ロープだロープ!
Now beat them hence; why do you let them stay?
 やつらをぶん殴れ、どうしてそのままにする
Thee I 'll chase hence, thou wolf in sheep's array(演劇用語 衣装).
THEEをIは追い立てる、羊の衣装を来たオオカミめ
Out, tawny coats! out, scarlet hypocrite!
 出会え、タウニーコートども、緋色の偽善者

 
Here Gloucester's men beat out the Cardinal's
men, and enter in the hurly-burly(ごたごたした) the Mayor of
London and his Officers.
 ト書き
 ここでGLの者共が、カーディナルたちをぶっ叩く。 

MAYOR.
Fie, lords! that you, being supreme magistrates(為政者),
Thus contumeliously(無礼な) should break the peace!
 ロードさんがたTHOUが、為政者でありながらこんな無礼な振る舞いで平和を乱すとは

GLOUCESTER.
Peace, mayor! thou know'st little of my wrongs:
Here's Beaufort, that regards nor God nor king,
Hath here distrain'd(差し押さえる) the Tower to his use.
 静かにメイヤー、THOUは少しもIの間違いを知らないだろう、この何物をも恐れぬべフォートが、タワーを差し押さえて自由にしていたのだ

WINCHESTER.
Here's Gloucester, a foe to citizens,
One that still motions war and never peace,
 これがGlだ、市民の敵、常に戦争を求めて平和を求めない
O'ercharging your free purses with large fines,
That seeks to overthrow religion,
 Uのサイフにしこたま税金をかけるだろうし、宗教を放棄しようとしている
Because he is protector of the realm,
And would have armour here out of the Tower,
To crown himself king and suppress the prince.
 Prという立場を利用して、このタワーから武装を固めて、王子を差し置いて自分が王位につこうとしているのだ

GLOUCESTER.
I will not answer thee with words, but blows.
 THEEにはコトバではなくて、チカラでしめしてやるぞ

Here they skirmish again.
 ト書き、ここでまた小競り合いがおこる

MAYOR.
Nought rests for me in this tumultuous strife(争い)
But to make open proclamation:
Come, officer; as loud as e'er thou canst:
Cry.
 ちゃんと宣言をしなければこのやかましい争いの休みはこないだろう、オフィサーよこい、できるだけ大声で叫べ

OFFICER.
All manner of men assembled here in arms
this day against God's peace and the king's, we charge
and command you, in his highness' name, to repair to
 ここにいるどんなニンゲンたちも、神の平和と王の名において命令する、どんな高名のものでも
your several dwelling-places; and not to wear, handle, or
use any sword, weapon, or dagger, henceforward, upon
pain of death.
 ただちにいつもの場所へ戻ること、着ることも、使用することも、使うことも禁止する、剣も武器もダガーも、今後は死罪とする。
 (列挙型法律文というやつ、これこれはしてなならない、窃盗、強姦、強盗・・・シェイクスにはどうやら法律の知識がある、これがシェイクスは共作の可能性大だという一例。田舎から出てきた文学好きの学歴なんてほぼ無しの青年がそんなにものを知ってるわけがないということ。確かにそれは大いにそうで、この時点では明らかに共作でしょう)

GLOUCESTER.
Cardinal, I 'll be no breaker of the law;
But we shall meet, and break our minds at large.
 Ca、Iは法律を違反するものにはならないぞ、けどもう一度あったらその時は自由に本音を見せようじゃないか

WINCHESTER.
Gloucester, we will meet; to thy cost, be sure;
Thy heart-blood I will have for this day's work.
 Gl、そうだいつか会うだろう、そのときはTHYが代償を払うだろう
THY心臓の血を今日の報酬にしてやる

MAYOR.
I 'll call for clubs(棍棒部隊), if you will not away.
This Cardinal's more haughty than the devil.
 棍棒隊を呼びますよ、Uたちが去らないなら。このCaはデビルよりも傲慢だ

GLOUCESTER.
Mayor, farewell:  thou dost but what thou mayst.
Maさよならだ、THOUはやることをやっただけだ

WINCHESTER.
Abominable(忌まわしい) Gloucester, guard thy head;
For I intend to have it ere(=no) long.
 Glのクソヤロウめ、頭をせいぜい守れIhaそれをそこに長く置いておこうとは思わないからな
 

[Exeunt, severally, Gloucester and Winchester with their
Serving-men.]
 Gl、Wi、とそのしもべたちが退場。

MAYOR.
See the coast clear'd, and then we will depart.
 さてさて片付いたところでWEも帰ろうか
Good God, these nobles should such stomachs bear!
I myself fight not once in forty year.
 やれやれだぜ、あの貴族どもはなんて豪胆なんだろう、Iはもう40年は戦ったこともないのに・・

[Exeunt.]


//////////////////////////////
 第六回
SCENE IV. Orleans.
 オーレォン(フランス語だとこういう発音らしい)

[Enter, on the walls, a Master Gunner and his Boy.]
 門のところへマスターガンナーとそのガキが登場

MASTER GUNNER.
Sirrah, thou know'st how Orleans is besieged,
And how the English have the suburbs won.
 シー!THOUは知ってるだろうOrがどうやって包囲されて、Enが郊外で勝利したかを

BOY.
Father, I know; and oft(=often) have shot at them,
Howe'er unfortunate I miss'd my aim.
 Fa、知ってるよ、だからいくらかお見舞いしたんだ、残念ながら狙いは外れたけどね

MASTER GUNNER.
But now thou shalt not. Be thou ruled by me:
 だが今はTHOUはそうじゃない、Meが司令をするからな
Chief master-gunner am I of this town;
Something I must do to procure(獲得する) me grace.
 この街のMagとしてその栄誉を得るために何かせねばな
The prince's espials(監視) have informed me
How the English, in the suburbs close intrench'd,
 Prのスパイが知らせてくれた、Enがどうやって郊外を塹壕としているかを
Wont(ウォーント 常に~~する) through a secret grate(格子) of iron bars
In yonder(向こうの) tower to overpeer(上から望む) the city,
 鉄格子から向こうの塔に向けて街を監視しているらしい
And thence discover how with most advantage
They may vex us with shot or with assault.
 そうしてどのようにすれば最も効率的に砲撃とアサルトで被害を与えられるかをみつけるってわけだな
To intercept this inconvenience,
A piece of ordnance(大砲) 'gainst it I have placed;
 その不都合を阻止するために、Iはある大砲を備え付けた
And even these three days have I watch'd,
If I could see them.
 そして3日も観察した、どうにかThemが見えないかとな
Now do thou watch, for I can stay no longer.
If thou spy'st any, run and bring me word;
And thou shalt find me at the governor's.
 でも今からはTHOUが見張りにつけ、Iはもうここにはいられないから、何か見たら走ってIに伝えろ、ガバナーのところにIはいるだろうから

[Exit.]

BOY.
Father, I warrant you; take you no care;
I'll never trouble you, if I may spy them.
 Fa、保証するよ、手間は取らせない、邪魔はしない、もしIが見張りにつくならね

[Exit.]

[Enter, on the turrets(小塔), the Lords Salisbury and Talbot,
Sir William Glansdale, Sir Thomas Gargrave, and others.]
 タレットの上に、L-Sl、Tal、Si-WG、Si-TGその他が登場

SALISBURY.
Talbot, my life, my joy, again return'd!
How wert thou handled being prisoner?
タルボット、Iの人生、喜びよ、また舞い戻ったか。捕虜としてどういう扱いを受けたんだ?
Or by what means got'st thou to be releas'd?
Discourse, I prithee(願わくば), on this turret's top.
  そしてどういうわけで釈放されたんだ、説明してくれ(ディスクールしてくれ)、たのむから、このタレットの上で

TALBOT.
The Duke of Bedford had a prisoner
Call'd the brave Lord Ponton de Santrailles;
 DuBが、勇敢なLo P d Sというやつを捕虜にしていたのです
For him was I exchanged and ransomed.
 彼と捕虜交換されたというわけです
But with a baser man of arms by far
Once in contempt they would have barter'd me:
 もっとひどく下賎なものと、Iに軽蔑をもって交換しようとしたのだけれど
Which I disdaining(軽蔑して) scorn'd, and craved death
Rather than I would be so vile(下賎な)-esteem'd.
 そんなものは軽蔑して無視して、むしろ死を願いました、そんなことでIの自尊心を穢されるくらいなら
In fine(インファイニ ラテン語=要するには、罰金で、ではない), redeem'd(買い戻す、償還する) I was as I desired.
 最終的には、Iの望む形で、償還は行われました
But, O! the treacherous Fastolfe wounds my heart,
Whom with my bare fists I would execute,
If I now had him brought into my power.
 だけど、クソ!あの裏切りのファストルフめ、胸がむかむかする。ステゴロでぶちのめしてやるぞ、もしIの指揮下に戻ったなら・・

SALISBURY.
Yet tell'st thou not how thou wert entertain'd.
 ねぇまだTHOUはどういう風に楽しませてもらった(茶化してるのです)のか言わないじゃないか

TALBOT.
With scoffs and scorns and contumelious(無礼な) taunts.
 罵詈雑言と無礼な振る舞いによってです
In open market-place produced they me,
To be a public spectacle to all:
 広い場所にIをつれていきました、公衆の晒し者にするためにね
Here, said they, is the terror of the French,
The scarecrow that affrights(恐れさせる) our children so.
 やつらはいいましたね、これがフランスの恐怖で、子供をビビらせる、カカシ様だってね
Then broke I from the officers that led me,
And with my nails digg'd stones out of the ground
To hurl(放り投げる) at the beholders of my shame;
 そこでIはOfから逃げ出して、自分の爪で地面から石をつかんで、Iを辱めるやつらに投げつけました
My grisly(ぞっとする) countenance(顔つき) made others fly;
None durst come near for fear of sudden death.
 Iのぞっとするような顔つきをみて、ヤツラは散り散りになりました、誰も即死を怖がって寄ってきませんでした
In iron walls they deem'd me not secure;
So great fear of my name 'mongst them was spread
鉄のカベでさえも安全ではないように思えたのでしょう、Iの名のすごい恐怖がヤツラの中に広がっていきました
That they supposed I could rend(引きちぎる) bars of steel,
And spurn in pieces posts of adamant(壊れないもの):
 THEYはIが鉄柵を引きちぎりどんな固いものでも粉々にすると思ったのです 
 
Wherefore a guard of chosen shot I had,
That walk'd about me every minute while;
And if I did but stir out of my bed,
Ready they were to shoot me to the heart.
 そこで狙撃隊がIの守りにつきまして、一分間ごとに見張りをするようになりました、ちょっとベッドからもぞもぞと動くだけで、Iの心臓を撃ち抜こうとしてね

[Enter the Boy with a linstock(導火線).]
 (オーレオンの)ガキが導火線を持って登場

SALISBURY.
I grieve to hear what torments you endured,
But we will be revenged sufficiently.
 IはUが受けた責め苦を聞いて煩悶するが、そのリベンジは十分なされるだろう
Now it is supper-time in Orleans:
Here, through this grate, I count each one,
And view the Frenchmen how they fortify(要塞化する):
 オーレオンでは今は食事の時間だ、ほらこの大砲を通して1人づつ確認できるくらいだ、そしてFrがどのように要塞をこしらえているかも見ることができる
Let us look in; the sight will much delight thee.
Sir Thomas Gargrave and Sir William Glansdale,
Let me have your express opinions
Where is best place to make our battery(砲列隊) next.
 見てくれ、この長めはTHEEを喜ばせるだろう、STG、SWG、意見を聞かせてくれ、どこが砲撃を加えるには最良の場所だろうか。

GARGRAVE.
I think, at the north gate; for there stand lords.
北門が良いでしょう、ロードたちがいるから 

GLANSDALE.
And I, here, at the bulwark(土塁) of the bridge.
 Iは橋の土塁です

TALBOT.
For aught I see(よくはわからないが), this city must be famish'd,
Or with light skirmishes enfeebled(衰弱させる).
 たぶんこの街は餓死寸前だし、小さな小競り合いで衰弱している

[Here they shoot. Salisbury and Gargrave fall.]
 ここで砲撃(さきほどの導火線をもった少年が) SaとGaは倒れる

SALISBURY.
O Lord, have mercy on us, wretched sinners!
 ロードよ、慈悲をたれ給え、あのクソ罪人め!

GARGRAVE.
O Lord, have mercy on me, woful man!
ロードよ、助けてくれ、この敬虔なIを!

TALBOT.
What chance is this that suddenly hath cross'd us?
 これはどういう機会だっていうんだ、いきなり砲撃なんて
Speak, Salisbury: at least, if thou canst speak:
How farest thou, mirror of all martial men?
 Saなんとかいってくれ、しゃべれるなら。THOUは戦う男たちの鏡のように誠意のあるヒトだったぞ
One of thy eyes and thy cheek's side struck off!
Accursed tower! accursed fatal hand
That hath contrived this woful tragedy!
 片目と頬が吹き飛ばされてしまってるじゃないか!!呪われたタワーだ、呪われた運命の手が、こんなひどい悲劇を引き起こすとは!
In thirteen battles Salisbury o'ercame;
Henry the Fifth he first train'd to the wars;
 13もの戦争を闘いぬいたSa、ヘンリーⅤが最初に戦の手ほどきをうけた男
Whilst any trump did sound, or drum struck up,
His sword did ne'er leave striking in the field.
 どんなトランペットや太鼓の音を聞いての彼のソードは戦場にこだまするのをやめなかった
Yet liv'st thou, Salisbury? though thy speech doth fail,
One eye thou hast, to look to heaven for grace:
 まだ生きてるかSa?話す力を失っても、残された1つの瞳で、天の美しさを見ろ
The sun with one eye vieweth all the world.
 太陽もまた1つの瞳で世界をくまなく見ている
Heaven, be thou gracious to none alive,
If Salisbury wants mercy at thy hands!
 天よ生きてるものすべての栄誉を与えないでもいい、Saの手に恵みを与えてくれ
Bear hence his body; I will help to bury it,
 彼のカラダをオレが持って埋葬する手助けをしよう
Sir Thomas Gargrave, hast thou any life?
Speak unto Talbot; nay, look up to him.
STG THOUも息はあるか?タルボットに話してくれ、イヤただ見てくれるだけでいい
Salisbury, cheer thy spirit with this comfort,
Thou shalt not die whiles--
 Sa、魂を奮い起こしてくれ、THOUはまだ死なな・・・
He beckons with his hand and smiles on me,
As who should say 'When I am dead and gone,
Remember to avenge me on the French.'
 彼は片手をあげて微笑みかけているじゃないか、そしてこう言うんだろう。もしIが死んでいなくなっても、Frに復讐するのだけは覚えていてくれ
Plantagenet, I will; and like thee, Nero,
Play on the lute, beholding the towns burn;
Wretched shall France be only in thy name.
 プランタジネット(Saはランスター公の四男?JOAN の息子で王家の血?)、おれはやるぞネロのように街が焼け落ちるのを見ながらリュートを奏でよう、THYの名をもってフランスよ呪われろ

[Here an alarum, and it thunders and lightens. ]
 突撃の音、そして雷鳴が轟く

What stir is this? what tumult's in the heavens?
Whence cometh this alarum and the noise?
 この地鳴りはなんだ、この天の轟は?この轟音とやかましさは何の前触れだ?

[Enter a Messenger.]

MESSENGER.
My lord, my lord, the French have gather'd head:
The Dauphin, with one Joan la Pucelle join'd,
A holy prophetess new risen up,
Is come with a great power to raise the siege.
ロードロード!Frが固まって兵をあげました。Daはジョアンラプセルが加わりました、新参の聖なる預言者です、ものすごい力で包囲を突破します

[Here SALISBURY lifteth himself up and groans.]
 ここでSaは頭を上げて苦悶する

TALBOT.
Hear, hear how dying Salisbury doth groan!
 聴いたか!聴いたか!死にゆくSaの嘆きが
It irks his heart he cannot be revenged.
 復讐できないことが彼のこころをかきむしったのだ
Frenchmen, I 'll be a Salisbury to you:
Pucelle or puzzel, dolphin or dogfish(小型のサメ),
 Fr、IがUのSaとなるぞ、プセルだか、パズルだかドルフィンだかドッグフィッシュだか知らないが!(ダジャレ)
Your hearts I 'll stamp out with my horse's heels,
And make a quagmire(沼地) of your mingled brains.
 Uの心臓をIの馬の蹄で潰しだしてやる、腐った脳髄をぶちまけてやる
Convey me Salisbury into his tent,
And then we 'll try what these dastard Frenchmen dare.
 Saの陣営へとIを導け、そのあとで、あのクソッタレフレンチが何が出来るのか試してやる

[Alarum. Exeunt.]
 アララム、退場。





SCENE V. The same.
 シーン5 同場(オーレオン)

[Here an alarum again:  and Talbot pursueth the
Dauphin, and driveth him:  then enter Joan La Pucelle,
driving Englishmen before her, and exit after them:
then re-enter Talbot.]
 アララムがもう一度、タルボットはDaを追いたてる、そこへプセルが登場、Enを追い立てて退場、またタルボットが登場

TALBOT.
Where is my strength, my valor, and my force?
Our English troops retire, I cannot stay them:
A woman clad(=clothed) in armour chaseth them.
 Iの力は、勇気は、軍勢はどこへいったんだ、Enの軍隊は撤退していく、Iはとどまることができない、武装したオンナに追い立てられている

[Re-enter La Pucelle.]
 プセル再登場

Here, here she comes. I 'll have a bout with thee;
Devil or devil's dam(メス親), I 'll conjure thee:
 来たぞ、Cが。THEEと決闘する。悪魔か悪魔のメス親か、その呪いを暴く
Blood will I draw on thee, thou art a witch,
And straightway give thy soul to him thou servest.
 血を引きずり出してやるぞ魔女め(魔女の魔力はその血にあるという伝説)、そしてTHOUが従うべきものへその魂を送り込んでやる

PUCELLE.
Come, come, 'tis only I that must disgrace thee.
 こいこい、IだけがTHEEに土を踏ませるものだぞ

[Here they fight.]
戦い






TALBOT.
Heavens, can you suffer hell so to prevail?
 天よどうして地獄が栄えるのを許しておける
My breast I 'll burst with straining of my courage,
And from my shoulders crack my arms asunder,
But I will chastise(穢を取り除く) this high-minded strumpet(売春婦).
Iの胸がIの勇気で爆発しても、腕が肩から引きちぎれようとも、この高慢ちきの売春婦という汚れを(この世から)取り除いてやる

[They fight again.]
再戦

PUCELLE.
Talbot, farewell; thy hour is not yet come:
I must go victual Orleans forthwith.
 タルボットよ、お別れだ、THYのの命数はまだ残ってる、オーレオンに勝利をもたらすために行かなくては

[A short alarum:  then enter the town with soldiers.]
 短いアララム、街へ兵隊が入り込む

O'ertake me, if thou canst; I scorn thy strength.
出来るものなら追ってこいIはオマエの力など屁にも思っていない
Go, go, cheer up thy hungry-starved men;
Help Salisbury to make his testament:
This day is ours, as many more shall be.
 ゆけゆけ、THYの飢餓軍団を励ましにいけ、Sawo助けて遺言を書かせてやれ、今日という日はワレワレのものだ、そしてこれからも多くの日がそうなるだろう

[Exit.]

TALBOT.
My thoughts are whirled like a potter's wheel;
I know not where I am, nor what I do;
 考えがろくろのように回ってるぞ、どこにいるのかも何をしているのかもわからん
A witch, by fear, not force, like Hannibal,
Drives back our troops and conquers as she lists.
 魔女め!力ではなく恐怖を利用した、ハンニバルのように、Cが言ったようにワレワレの軍隊を撤退させ勝利を収めた
So bees with smoke and doves with noisome stench(悪臭)
Are from their hives and houses driven away.
 ハチやハトが煙や悪臭で彼らの家や巣からいぶし出されるように
They call'd us for our fierceness English dogs;
Now, like to whelps(いぬっころ), we crying run away.
 Enの猛犬と歌われたUsが、今では狆ころのように泣いて逃げ出している

[A short alarum.]

Hark(聞け), countrymen!  either renew the fight,
Or tear the lions out of England's coat;
Renounce(断念する) your soil, give sheep in lions' stead:
 聞け国のものよ、新たな戦いを始めろ、そうでなければEnの紋章からライオンを引きちぎれ、土壌を捨てろ!そしてライオンの代わりに羊でもつけろ
Sheep run not half so treacherous from the wolf,
Or horse or oxen from the leopard,
As you fly from your oft-subdued slaves.
 羊でさえオオカミからその半分も逃げ出しはしないぞ、馬や牛だってヒョウからそれだけ逃げはしない、Uが、いつも奴隷としていたものたちから逃げるよりは

[Alarum. Here another skirmish.]
 アララムまた小競り合い




It will not be:  retire into your trenches:
 もうここまでか、塹壕へ引き上げろ
You all consented unto Salisbury's death,
For none would strike a stroke in his revenge.
 UはすべてSaの死の共犯だ、誰もHEの復讐のために剣を打ち下ろそうとしない
Pucelle is ent'red into Orleans,
In spite of us or aught that we could do.
 プセルはオーレオンに入った、ワレワレがそうするべきであったのに
O, would I were to die with Salisbury!
The shame hereof will make me hide my head.
 くそっSaと共にしていればよかった、こんな恥辱ではこれから顔を隠して生きねばならん・・

[Exit Talbot. Alarum; retreat; flourish.]
 タルボット退場、アララム。退却、ファンファーレ








SCENE VI. The Same.

[Enter, on the walls, La Pucelle, Charles,
Reignier, Alencon, and Soldiers.]
 城壁に、P、Ch、R、A 、兵士たち登場

PUCELLE.
Advance our waving colours on the walls;
 行って、城壁から、旗をなびかせろ
Rescued is Orleans from the English:
Thus Joan la Pucelle hath perform'd her word.
 オーレオンはイングランドから救われた、プセルは約束を果たしたぞ

CHARLES.
Divinest creature, Astraea's(ユピテルの娘、乙女座のコト、処女で無垢の象徴) daughter,How shall I honour thee for this success?
 最も神聖な生き物、アストライアーの娘よ、どのようにその名誉を称えればよい

Thy promises are like Adonis' (ギリシャの有名な美青年)gardens
 that one day bloom'd and fruitful were the next.
その約束、はアドニスの庭のようだ、ある日に花咲けば、次の日には実がなっている
France, triumph in thy glorious prophetess!
Recover'd is the town of Orleans.
More blessed hap did ne'er befall our state.
 フランス、勝利はその栄光ある預言者に、オーレオンは回復された。我が国家にこのような幸福は起こっただろうか

REIGNIER.
Why ring not out the bells aloud throughout the town?
 どうして街中に鐘を鳴り響かせないのですか
Dauphin, command the citizens make bonfires
And feast and banquet in the open streets,
To celebrate the joy that God hath given us.
 Dayo、市民に命じてかがり火をたかせて、祝祭と祭りを大通りでさせましょう、神がWeに喜びを与えたことを祝して

ALENCON.
All France will be replete with mirth(陽気さ) and joy,
When they shall hear how we have play'd the men.
フランス全土が陽気さと喜びに満ちるでしょう、Weがどのように男を演じたのかを聞けば

CHARLES.
'Tis Joan, not we, by whom the day is won;
For which I will divide my crown with her;
 これはジョアンのおかげだ、Iのせいではなく、今日という日の勝利は、よって、Iは王冠を彼女と分けたいと思う
And all the priests and friars(托鉢修道士) in my realm
Shall in procession(行列) sing her endless praise.
 プリーストとフライアーはIの国家にいるものは行列を組んでCに永遠の誉を歌わなければならん
A statelier pyrami(d)s to her I 'll rear(建立する 古英語)
Than Rhodope's(エジプトの王女らしい) of Memphis ever was;
 立派なピラミッドを建てる、メンフィスのロドペのものより
In memory of her when she is dead,
Her ashes, in an urn(骨壷) more precious
Than the rich-jewel'd coffer of Darius,
 Cが死んだときはそれを記念して、Cの灰は骨壷は、ダリウスの絢爛豪華なものよりも豪華なものとする
Transported shall be at high festivals
Before the kings and queens of France.
 大きな祝祭の時には運ばれるよう、フランスの王と王女のもとへ
No longer on Saint Denis(サンドニ、フランスの初代司教で守護聖人) will we cry,
But Joan la Pucelle shall be France's saint.
 サンドニに涙することはやめて、ジョアン・ラ・プセルがフランスのセイントとなる
Come in, and let us banquet royally
After this golden day of victory.
 さぁ王侯の祝いを始めよう、今日の黄金の勝利の後で

[Flourish. Exeunt.]
 ファンファーレ、退場。


 第七回

ACT SECOND
 SCENE I. Before Orleans.
 オーレオンの前で。

[Enter a Sergeant of a band, with two Sentinels.(見張り)]
 部隊のサージェント(フランスの階級制がわからないので不明、しかし下士官)、が見張り二人と登場

SERGEANT.
Sirs, take your places and be vigilant:(絶えず警戒する)
 サー達よ、配置について絶えず警戒せよ
If any noise or soldier you perceive
Near to the walls, by some apparent sign
Let us have knowledge at the court of guard.
 もし物音や兵隊を発見したら、城壁の近くに、はっきりとしてサインで、番兵のいるところへ知らせてくれ

FIRST SENTINEL.
Sergeant, you shall.
 サージェント、仰せの通りに
 [Exit Sergeant.
 サージェント退場
Thus are poor servitors,
When others sleep upon their quiet beds,
Constrain'd to watch in darkness, rain and cold.
 このように貧しい召使は、他のものが静かねベッドで眠る時に
雨と寒さのなかでクラヤミをみることを強制される

[Enter Talbot, Bedford, Burgundy(バーガンディは、フランスのブルゴーニュ公でフィリップ三世でフィリップ善良公=le bon 非常に重要な人物), and forces,
with scaling-ladders, their drums beating a dead march.]
 タルボット、ベッドフォード、バーガンディ、そしてその軍勢が、伸びるはしごをもって登場。太鼓係は葬式の行進を打つ。

TALBOT.
Lord Regent, and redoubted(=redoubtable 恐ろしい) Burgundy,
 ロードリージェント(イングランドのフランス摂政、ベッドフォードのこと)、そして恐ろしいバーガンディ
By whose approach the regions of Artois,
Wallon and Picardy are friends to us,
 あなたたちの前進のおかげでアルトワ、ワロン、ピカルディが味方になりました
This happy night the Frenchmen are secure,
Having all day caroused(深酒する) and banqueted:
 この喜びの夜にフランス人たちは安心して、深酒し祝宴をしています
Embrace we then this opportunity,
As fitting best to quittance(免除、償い) their deceit
Contriv'd by art and baleful(悪意のある) sorcery.
 この機会をWEは利用して、彼らのだまし討のつぐないをさせましょう、悪意あるまじないに基づいただまし討の

BEDFORD.
Coward of France, how much he wrongs his fame,
Despairing of his own arm's fortitude,(不屈の精神)
To join with witches and the help of hell!
 コワードのフランスめ、どれだけ自分の名声を汚す気だ、その不屈の精神を台ないしして、魔女とつるんで地獄の助けを借りるとは

BURGUNDY.
Traitors have never other company.
But what 's that Pucelle whom they term so pure?
 裏切りものには他の仲間はいませんからね。だけどそのプセルとかいう、純粋な名前で呼ばれてるのは何だ?

TALBOT.
A maid, they say.
 ただの処女だといっています

BEDFORD.
A maid! and be so martial!
 処女!?それなのにそんなに強力なのか?

BURGUNDY.
Pray God she prove not masculine ere long,
 神に祈りましょう、Cがずっと男のふりをしてられないようにと
If underneath the standard(旗手) of the French
 もしフランスの旗の下にいれば
She carry armour as she hath begun.
 戦いが始まると同時にCは鎧を引きずることになるでしょう。
(=下ねた、もしフランスの旗、の下になれば、フランスの、ペニスでやられてしまえば、鎧を引きずる、腹ボテになっちゃうから、男のフリをしてられないだろう)

TALBOT.
Well, let them practice and converse(対話する) with spirits:
God is our fortress, in whose conquering name
Let us resolve to scale(よじのぼる) their flinty(頑固な) bulwarks.
  まぁやつらはその精霊たちとよろしくやらせておこう、カミサマこそワレラの鳥でです、その支配の名において、この頑固な防塁をよじ登る決意をしましょう

BEDFORD.
Ascend, brave Talbot; we will follow thee.
 征け、勇猛なタルボット、後からWEもTHEEについていく

TALBOT.
Not all together:  better far, I guess,
 一緒に行くのはよくないです、離れて行動するほうが
That we do make our entrance several ways;
 入り口を幾つかに分散することができます
That, if it chance the one of us do fail,
The other yet may rise against their force.
 そうすることでもし誰かが倒れても、他の道からヤツラの軍勢と当たれます

BEDFORD.
Agreed:  I 'll to yond corner.
 賛成だ、Iは向こうのカドから行く

BURGUNDY.
And I to this.
 Iはこうしよう

TALBOT.
And here will Talbot mount, or make his grave.
 そしてここはタルボットが登り切る、もしくはそこを墓場とします
Now, Salisbury, for thee, and for the right
Of English Henry, shall this night appear
How much in duty I am bound to both.
 さぁSa、そしてヘンリーⅥの権利の為に、この夜は展開されるぞ。どちらにもIは恩義がある。

SENTINEL.
Arm! arm! the enemy doth make assault!
 武装、武装!的の攻撃だ!

[Cry:  'St George,' 'A Talbot.']
 セントジョージ、タルボット、の叫び声



[The French leap over the walls in their shirts.
Enter, several ways, the Bastard of Orleans, Alencon, and
Reignier, half ready, and half unready.]
 フランス軍は城壁の上にシャツ姿で登場、いくつかの別の方法で、オーレオンの私生子、アランソン、レニエが、半分しか準備できないで登場


ALENCON.
How now, my lords! what, all unready so?
 ああっと、ロードよ、そんなに無防備ですか?

BASTARD.
Unready! aye, and glad we 'scap'd so well.
 無防備! 逃げ出せただけでもうれしいことだ

REIGNIER.
'Twas time, I trow(=think), to wake and leave our beds,
Hearing alarums at our chamber-doors.
 目を覚ました時には、すでに部屋のドアから鬨の声があがっていたと思う

ALENCON.
Of all exploits(開発、利用する) since first I follow'd arms,
Ne'er heard I of a warlike enterprise
More venturous or desperate than this.
 Iが武器をとるようになってからこのような戦争のやり方は聞いたこともない、これよりも冒険的で、必死なものは

BASTARD.
I think this Talbot be a fiend of hell.
 タルボットというやつは地獄の悪霊なのか

REIGNIER.
If not of hell, the heavens, sure, favor him.
 地獄でなければ天国のだ、HEに味方しているのは

ALENCON.
Here cometh Charles:  I marvel how he sped.
 あれはチャールズだぞ、なんて逃げっぷりだ

BASTARD.
Tut, holy Joan was his defensive guard.
 ちっ、聖なるジョアンサマがお守りをしてくださってたかよ

[Enter Charles and La Pucelle.]

CHARLES.
Is this thy cunning, thou deceitful dame?
 これがTHYのたくらみか、騙しオンナめ
Didst thou at first, to flatter us withal,
Make us partakers of a little gain,
That now our loss might be ten times so much?
 最初に、ちょっと取り入るために、少しの勝利の共有者にして、そのあと、10倍もの損失をくらわせる

PUCELLE.
Wherefore is Charles impatient with his friend?
 どうしてチャールズは自分の味方に忍耐を持たないの?
At all times will you have my power alike?
 どんな時でも同じ力を出せというの?
Sleeping or waking must I still prevail,
Or will you blame and lay the fault on me?
 寝ていても起きていても圧倒していなければいけないの、そしてすべての咎をIに負わせるのですか?
Improvident(無思慮な) soldiers! had your watch been good,
This sudden mischief never could have fall'n.
 バカな兵隊たち。警戒をちゃんとしていれば、このような突然の失敗に陥ることもなかったのに!




CHARLES.
Duke of Alencon, this was your default,
That, being captain of the watch to-night,
Did look no better to that weighty charge.
 DUアランソン、Uの責任だ、きょうの見張りのキャプテンで、このような重要な場所を見逃すとは

ALENCON.
Had all your quarters been as safely kept
As that whereof I had the government,
We had not been thus shamefully surprised.
もしすべての持ち場がIが監督したところと同じように保たれていればこのような無様なだまし討にはあわなかったぞ

BASTARD.
Mine was secure.
 Iの場所もきちんとしていた

REIGNIER.
And so was mine, my lord.
 Iもですマイロード

CHARLES.
And, for myself, most part of all this night,
Within her quarter and mine own precinct(構内、枠内)
I was employ'd in passing to and fro,
About relieving of the sentinels:
Then how or which way should they first break in?
 そしてIもほとんどすべての場所とIの持ち場とCの持ち場を、見回りまでして、見張りをいたわったのだ。ならばどうしてやつらは最初入ってこれたのだ?一体どうやって?

PUCELLE.
Question, my lords, no further of the case,
How or which way:  'tis sure they found some place
But weakly guarded, where the breach(突破口) was made.
 疑問はこうなっては意味はありませんマイロード。どのようにどこかなんて。つまりはどこか守りの薄いところから攻撃は始められたのです
And now there rests no other shift(変更) but this;
To gather our soldiers, scatter'd and dispersed,
And lay new platforms to endamage them.
 そしていまとなってはとるべき手段は1つです、バラバラに散らばった兵隊をあつめて、新しく陣形をしいて攻撃を加えることです

[Alarum. Enter an English Soldier, crying
'A Talbot! a Talbot!'  They fly, leaving their
clothes behind.]
 アララム。イングランド兵はタルボット、タルボットと叫びなら登場。(フランス軍は)衣服を残して逃げ去る

SOLDIER.
I 'll be so bold to take what they have left.
The cry of Talbot serves me for a sword;
 Iはやつらの残していったものを奪うほど勇猛カカンだぞ。タルボットという掛け声が、Iにソードをもたらしてくれた
For I have loaden me with many spoils(略奪品),
Using no other weapon but his name.
 Iはすでに多くの略奪品を手にしたが、使った武器といえば彼の名前だけだからな

[Exit.]


第八回


SCENE II. Orleans. Within the town.

[Enter Talbot, Bedford, Burgundy, a Captain, and others.]

BEDFORD.
The day begins to break, and night is fled,
Whose pitchy mantle(マント、覆い) over-veil'd the earth.
Here sound retreat, and cease our hot pursuit.
 日があける、夜は飛び去りその漆黒のマントを、大地を覆っていたものを取り去る
 退却の音を鳴らせ、Orの激しい追撃もここまでだ
 
[Retreat sounded.]
 退却の音が鳴る

TALBOT.
Bring forth the body of old Salisbury,
And here advance it in the market-place,
The middle centre of this cursed town.
 サリスベリーの老体をここへだせ、市場の真ん中へそれをもってこい、この呪われた都市の真ん中へ
Now have I paid my vow unto his soul;
For every drop of blood was drawn from him
There hath at least five Frenchmen died to-night.
 Iはここに彼の魂へ頭をたれよう。彼が流した血の一滴にたいして少なくとも5人はフランチは死んだだろうから
And that hereafter ages may behold
What ruin happen'd in revenge of him,
Within their chiefest temple I 'll erect
A tomb, wherein his corpse shall be interr'd(interred 埋葬する);
 最も主要な教会にIは彼の墓を立てて、そこに彼の遺体をそなえよう、これから時がたっても、彼のリベンジの為にどのような荒廃が起こったかを残すために。

Upon the which, that every one may read,
Shall be engraved the sack(略奪) of Orleans,
The treacherous manner of his mournful death
And what a terror he had been to France.
 そこには誰にも読めるように、オルレアンの略奪を刻み、彼の非業の死の様子と、彼がフランスにどれほどの脅威だったかを刻む・・

But, lords, in all our bloody massacre,
I muse we met not with the Dauphin's grace,
His new-come champion, virtuous Joan of Arc,
Nor any of his false confederates.
 しかしロードたちよ、Orの血なまぐさい虐殺の中にも、ドーフィンにもその新しいチャンプ、ジャンヌ・ダルク様、そしてその薄汚い協力者どもと出会わなかったのは驚きですね
(JOAN OF ARCというのがたぶん初登場の呼び方。ARCというのは、姓名です、アークさんです。アークというのはもとは地名で、アーク村?の人、アークに住んでるジョアン DE=OF THE)







BEDFORD.
'Tis thought, Lord Talbot, when the fight began,
Rous'd on the sudden from their drowsy beds,
 そう思ってたところだ、ロードタルボット、戦いが始まったときうとうとしていたベッドから突然起こされて
They did amongst the troops of armed men
Leap o'er the walls for refuge in the field.
 鎧を来た軍隊の中にまぎれてひょこひょこと城壁を逃れて行ったのだ

BURGUNDY.
Myself, as far as I could well discern
For smoke and dusky vapors of the night,
 Iが知る限りでは、煙と埃の香の中で見分けたところ
Am sure I scared the Dauphin and his trull(売春婦),
When arm in arm they both came swiftly running,
Like to a pair of loving turtle-doves(キジバト)
That could not live asunder(離れて) day or night.
 IはDfとその売春婦を脅かしたぞ、彼らは昼も夜も別れては生きてはいけない愛しあったキジバトのように手をつないでひょうひょうと逃げていったところを
After that things are set in order here,
We'll follow them with all the power we have.
 ここでコトが済んだら、ある限りの軍勢を用いて彼らを追おう
 
[Enter a Messenger.]

MESSENGER.
All hail, my lords! Which of this princely train(高貴な連なり)
Call ye the warlike Talbot, for his acts
So much applauded through the realm of France?
 ごきげんうるわしゅうロードのみなさん、高貴な皆様がたのなかで戦争好きのタルボット、その行いが、フランス中で賞賛されているのはどなたでしょう

TALBOT.
Here is the Talbot:  who would speak with him?
 ここにいる、誰が彼と話したいのだ?

MESSENGER.
The virtuous lady, Countess of Auvergne,
With modesty admiring thy renown(名声),
 美徳のある、Ct Auvです、THYの名声をことのほかお褒めで
By me entreats(請願する), great lord, thou wouldst vouchsafe(賜る)
To visit her poor castle where she lies,
 Iをもってお願い致します偉大なロードよ、Cのこぢんまりとした城へお尋ねくださってはくれませんか
That she may boast she hath beheld the man
Whose glory fills the world with loud report.
 Cはその栄光がセカイに声高に語られる男のホストをしたと誇ることができるように。
 
BURGUNDY.
Is it even so? Nay, then I see our wars
Will turn into a peaceful comic sport,
 もうそんなことか?はぁ、そうするとこの戦争も、平和なお楽しみに変わったというわけだね
When ladies crave to be encount'red with.
You may not, my lord, despise her gentle suit(=request).
 淑女がどうしても会いたいと願うようになるとは、まさかCの優しいお願いを断ることはないでしょうね


TALBOT.
Ne'er trust me then; for when a world of men
Could not prevail with all their oratory(雄弁),
Yet hath a woman's kindness over-ruled:
 (断るようなことをしたら)Iを信じることはもうやめてください、もし世界の男どもの雄弁では支配することは出来ないとしても、女性の優しさには支配されるのです。
And therefore tell her I return great thanks,
And in submission(服従、従順) will attend on her.
Will not your honors bear me company?
 そういうわけでCには大きな感謝をお返しして、お招きにあずかって出席するとしてくれ、諸兄もIの仲間に加わってくれませんか?
 
BEDFORD.
No, truly; it is more than manners will:
And I have heard it said, unbidden guests
Are often welcomest when they are gone.
 いやいや、それはマナーにもとるな。聞いた話では求められない客は、いなくなってからが一番歓迎されるというし

TALBOT.
Well then, alone, since there 's no remedy(救済策),
I mean to prove this lady's courtesy.
Come hither, Captain. [Whispers] You perceive my mind?
 よしじゃあ1人でいこう、他に方法もないし、淑女の礼儀を証明しにいこう、キャプテンここに。
(余白)おい、Iの意図はわかってるか?

CAPTAIN.
I do, my lord, and mean accordingly.
 はい、ML、その方法も用意しています

[Exeunt.]






 Avの場所
 (よく言われることですがShは地理感はめちゃめちゃでそんな移動出来るわけないってのはよくあるはなし。たぶん出不精なんでしょうね、雰囲気重視です)


 ちなみにフランスのMAP。オルレアンは真ん中上らへん。結構遠いぜ。ミラノというのがフランスに近いというのがお分かりですか?そしてフランスの国境沿いに都市が固まってるんですね。




SCENE III. Auvergne. The Countess's castle.(Ctの居城)

[Enter the Countess and her Porter.]

COUNTESS.
Porter, remember what I gave in charge;
And when you have done so, bring the keys to me.
 ポーター、Iの言いつけを覚えてますね、その通りやったのならカギを渡して下さい

PORTER.
Madam, I will.
 マダム、そうします

[Exit.]

COUNTESS.
The plot is laid:  if all things fall out right,
I shall as famous be by this exploit
As Scythian(スキタイ) Tomyris by Cyrus'(キュロス王) death.(トミュリスはスキタイの女王でアケメネス朝ペルシャのキュロス王を倒した ー530年頃の人。ヘロドトスの歴史、より)
 
 さぁ策はしかれた、もしすべてがうまくいったらその獲得により。キュロスの死をもたらしたスキタイのトミュリスのように有名になるだろう


/////////////////


Great is the rumor of this dreadful knight,
And his achievements of no less account:
 あの恐ろしいナイトの噂は相当のものだ、そして軍功もそれに劣らない
Fain(=rather) would mine eyes be witness with mine ears,
To give their censure of these rare reports.
 Iの目がそしてその耳が、この稀な報告の判別をしたいものです

[Enter Messenger and Talbot.]

MESSENGER.
Madam,
according as your ladyship desired,
By message craved, so is Lord Talbot come.
 マダムあなたの淑女のお願いが聞き届けられて、ロードタルボットが来ましたよ

COUNTESS.
And he is welcome. What! is this the man?
 いらっしゃいまして、あら!こちらのお方ですか?

MESSENGER.
Madam, it is.
マダムそうです

COUNTESS.
Is this the scourge of France?
Is this the Talbot, so much fear'd abroad
That with his name the mothers still their babes?
 フランスを焦土にた?タルボット、海外でも恐れられてその名前だけでも赤子を黙らせるという?
I see report is fabulous(信じられない) and false:
I thought I should have seen some Hercules,
A second Hector, for his grim aspect,
And large proportion of his strong-knit limbs.
 報告は信じられなくて、間違っていたんですね、Iはヘラクレスやヘクトール(トロイ戦争のトロイ側の英雄)のような、その恐ろしい側面からして、筋骨隆々の巨躯のひとに出会うと思ってたのに
Alas, this is a child, a silly dwarf!
It cannot be this weak and writhled(もだえる) shrimp
Should strike such terror to his enemies.
 アラス!これはコドモでまるでまぬけなドワーフみたい、こんなに弱そうで、もだえるエビみたいなものが、脅威的な攻撃をするなんて信じられない

TALBOT.
Madam, I have been bold to trouble you;
But since your ladyship is not at leisure,
I 'll sort some other time to visit you.
 マダム、お騒がせしてもうしわけないけれど、どうもお暇がないようなので、またのきかいにさせてもらいます

COUNTESS.
What means he now? Go ask him whither he goes.
 どういう意味なのでしょう、Eに聞いて来てください

MESSENGER.
Stay, my Lord Talbot; for my lady craves
To know the cause of your abrupt departure.
 待って下さいロードタルボット、夫人はどうして突然お帰りになるのかと知りたがっています

TALBOT.
Marry, for that she's in a wrong belief,
I go to certify her Talbot's here.
 いやはや、Cがへんな妄想をしてるからさ、ここにタルボットがいると確かめさせようと思って

[Re-enter Porter with keys.]

COUNTESS.
If thou be he, then art thou prisoner.
 もしTHOUがあの人なら、THOUは捕虜になります

TALBOT.
Prisoner! to whom?
捕虜?誰の?

COUNTESS.
To me, blood-thirsty lord;
And for that cause I train'd thee to my house.
 Iのです、血に飢えたロード。そのためにIはTHEEをIの家に呼んだのです
Long time thy shadow hath been thrall to me,
For in my gallery thy picture hangs:
長い間あなたの影がIにかかっていました、THYの肖像画がIのギャラリーにかかっていますので

But now the substance(実体) shall endure the like,
And I will chain these legs and arms of thine,
That hast by tyranny these many years
Wasted our country, slain our citizens,
And sent our sons and husbands captivate.
  しかしいまではその本体が同じようになるでしょう。Iはあなたの手足を鎖につなぎます、暴君として長い間Iの国をメチャメチャにして、市民を殺し、子や夫を捕虜としてつれていった

TALBOT.
Ha, ha, ha!

COUNTESS.
Laughest thou, wretch? Thy mirth shall turn to moan.
 笑うのですか、狂ったのですか?その陽気さは苦悶に変わりますよ

TALBOT.
I laugh to see your ladyship so fond
To think that you have aught(=anything) but Talbot's shadow
Whereon to practice your severity(厳しさ).
  Iはあなたがタルボットの影だけをもってそれを処罰しようとしてるのを笑うのです

COUNTESS.
Why, art not thou the man?
 なぜ?THOUは偽物なの?

TALBOT.
I am indeed.
 ホンモノだ

COUNTESS.
Then have I substance too.
 なら実体をつかんだわけです


/////////////////////


TALBOT.
No, no, I am but shadow of myself:
You are deceived, my substance is not here;
For what you see is but the smallest part
And least proportion of humanity:
 イヤイヤ、IはIの影です、騙されているのです、実体はここにはありません、あなたが見てるのはIのほんの一部で、という人間の一欠片にすぎない
I tell you, madam, were the whole frame(体格、骨格) here,
It is of such a spacious lofty(非常に高い) pitch(頂点、傾斜),
Your roof were not sufficient to contain 't.
 教えてあげましょうマダム、Iの全身はとっても高いものなので、あなたの天井ではおさまりきりませんね  

COUNTESS.
This is a riddling merchant for the nonce;
He will be here, and yet he is not here:
How can these contrarieties(矛盾) agree?
 こんななぞなぞはなんのためにもなりませんよ、Eはここにくるはずなのにまだきていない、そんな矛盾がありますか?

TALBOT.
That will I show you presently.
 ならばすぐにおみせしましょう
[Winds his horn. Drums strike up: a peal(とどろき) of ordnance(大砲). Enter
Soldiers.]
 笛が吹かれる、ドラムがなり、大砲の音がなり、兵隊が入ってくる

How say you, madam? are you now persuaded
That Talbot is but shadow of himself?
 というわけですマダム、これでタルボットの影しか見ていないというのがわかりましたか?
These are his substance, sinews(腱、筋力), arms and strength,
With which he yoketh your rebellious necks,
Razeth(倒壊させる) your cities and subverts(転覆させる) your towns,
And in a moment makes them desolate.(荒廃させる)
 これがEの実体であり筋肉であり腕であり強さです。これによってあなたの反抗的なクビを掻き落とし、街をぶち壊し、Urの街を破壊し、すぐに荒廃をもたらすのです

COUNTESS.
Victorious Talbot! pardon my abuse:
 勝利者タルボット、Iの無礼を許してください
I find thou art no less than fame hath bruited(噂される),
And more than may be gather'd by thy shape.
 THOUは噂に劣るものではなくて、その姿形よりも優れた人です
Let my presumption(推定、確信) not provoke thy wrath;
For I am sorry that with reverence
I did not entertain thee as thou art.
 Iの思い違いがあなたの憤怒を呼び起こしませんよう、あなたに尊敬をあたえなくて、不快にさせたのをお詫びいたします。

TALBOT.
Be not dismay'd, fair lady; nor misconstrue(誤解する)
The mind of Talbot, as you did mistake
The outward composition of his body.
 狼狽しなくてもよい、ご婦人、タルボットの深慮を誤解したことを、Iの見た目だけで思い違いをしたように。
What you have done hath not offended me;
Nor other satisfaction do I crave,
 UがしたことはIを腹立たせてはいませんんし、豪勢なもてなしを求めてもいません
But only, with your patience, that we may
Taste of your wine and see what cates(珍味) you have;
For soldiers' stomachs always serve them well.
 しかしもし忍耐力があるなら、あなたのワインの味とどんな珍味があるかみたいものですな、兵士たちにはそれがいつでも一番ですから

COUNTESS.
With all my heart, and think me honored
To feast so great a warrior in my house.
 喜んで、このような闘士たちにサーブするのは大きな喜びですから
[Exeunt.]


//////////

 第九回


SCENE IV. London. The Temple-garden.(ロンドンにあったテンプル騎士団の建物で、法学校になっていたらしい)

 (現在はこんな感じ、このテンプル地区は今でも法律の中心地のようです)

[Enter the Earls of Somerset, Suffolk, and Warwick;
Richard Plantagenet, Vernon, and another Lawyer.]
 

PLANTAGENET.
Great lords and gentlemen,
what means this silence?
Dare no man answer in a case of truth?
 偉大なロードと紳士たちよ、この沈黙はどういう意味だ?だれも真実を吐く勇気がないというのか?

SUFFOLK.
Within the Temple-hall we were too loud;
The garden here is more convenient.
 テンプルのホールでは反響が大きすぎます、この庭のほうが都合がいいでしょう

PLANTAGENET.
Then say at once if I maintain'd the truth;
Or else was wrangling(=wrong) Somerset in the error?
Iが正しいのであればすぐにいってくれ、もしくはサマセットが間違っているのか?
(版により、肯定あり、ミスプリかもしれないということです。もしくは・・、の部分が間違っていて、Iは正しいのだよな、サマセットが正しいということでいいのだよな、ととるほうが自然だというのもあるようです)
 

SUFFOLK.
Faith, I have been a truant(怠け者) in the law,
And never yet could frame my will to it;
And therefore frame the law unto my will.
 実は、Iは法律学はいつも怠けていて、法律にIの意思をあわせることもできないし、法律をIの意思にあわせることもできないのだ

SOMERSET.
Judge you, my Lord of Warwick, then, between us.
 ロードわ~わィック、Iたちに裁きをくれたまえ

WARWICK.
Between two hawks, which flies the higher pitch;
 二羽の鷹のどちらが高く舞い上がるか
Between two dogs, which hath the deeper mouth;
 どちらの犬が大きな口を持っているか
Between two blades, which bears the better temper(混合される):
 2つの刃のどちらがより錬成されているか
Between two horses, which doth bear him best;
 二頭の馬のうち、どちらがぴったりとくるか
Between two girls, which hath the merriest eye;
 二人の少女のどちらか、元気のある目をしているか
I have perhaps some shallow spirit of judgment:
 Iはたぶん少しは判決の精神を知ってはいるのですが
But in these nice sharp quillets of the law,
Good faith, I am no wiser than a daw.(コクマルガラス)
 このようなとても微妙な法律問題となると、Iはダウよりも劣っています。

 これがDAW Corvus monedula spermologus



PLANTAGENET.
Tut, tut, here is a mannerly forbearance:(自粛)
The truth appears so naked on my side
That any purblind(半盲の) eye may find it out.
 チッチッ、またその礼儀ぶった自粛かね、真実は赤裸々にIには見えるね、どんな半盲でもわかるように






SOMERSET.
And on my side it is so well apparell'd,
So clear, so shining and so evident,
That it will glimmer through a blind man's eye.
 Iのほうにおいても、それはとても明らかです、明白で輝いているくらいに、どんな盲の目にも突き刺さっていくように

PLANTAGENET.
Since you are tongue-tied and so loath to speak,
In dumb(口の利けない、唖はMUTE) significants proclaim your thoughts:
 貴兄らは、舌がからまって話すのが億劫のようだから無言の印で考えを示してもらおう
Let him that is a true-born gentleman
And stands upon the honor of his birth,
If he suppose that I have pleaded truth,
From off this brier (野バラ)pluck(引き抜く) a white rose with me.
 確かな生まれの貴族であり、その出生の名誉に恥じないならば、Iの言うことに賛成と思うものはこの野ばらから白バラを引き抜いてくれ

SOMERSET.
Let him that is no coward nor no flatterer,
But dare maintain the party of the truth,
Pluck a red rose from off this thorn with me.
 もし臆病者でも放蕩者でもなく、真実に与する仲間であれば、赤バラを生け垣から引き抜いてほしい

WARWICK.
I love no colours, and without all colour
Of base insinuating flattery
I pluck this white rose with Plantagenet.
 Iは色を好まない、色のなく、あくどいイメージの無い、白バラをプランタジネットとともにつかもう

SUFFOLK.
I pluck this red rose with young Somerset,
And say withal I think he held the right.
 Iは若きサマセットと共に赤バラをつかもう、Eが正しいと思うから

VERNON.
Stay, lords and gentlemen, and pluck no more,
Till you conclude that he, upon whose side
The fewest roses are cropp'd from the tree
Shall yield the other in the right opinion.
 まってくださいロードたち、花をつむのは、そしそれで少なく詰まれたほうの花のほうは、もう片方の意見が正しいと服従するということを決めておきましょう。

SOMERSET.
Good Master Vernon, it is well objected:
If I have fewest, I subscribe in silence.
 よくいったマスターバーノン、よい仲入りだった。もしIが少ないほうだったら黙って従おう
(ヴァーノンなる人物は史実にはいない)

PLANTAGENET.
And I.
 
VERNON.
Then for the truth and plainness of the case,
I pluck this pale and maiden blossom here,
Giving my verdict on the white rose side.
 では真実と明白さにさいし、Iはこの処女性のある青白い花をつみます、Iの意見は白バラにあります 

SOMERSET.
Prick not your finger as you pluck it off,
Lest bleeding, you do paint the white rose red,
And fall on my side so, against your will.
 花をつむときに、指をつくなよ、その流血で白バラが赤くそまり、Iのほうにつくことになるからな、意思に反して
(ヤクザ的な脅し・・)

VERNON.
If I, my lord, for my opinion bleed,
Opinion shall be surgeon to my hurt
And keep me on the side where still I am.
 もし、Iの意見が流血していても、外科手術で意見はIをいつもIが取るべき立場に立たせてくれるでしょう。

SOMERSET.
Well, well, come on:  who else?
 ふふん、言うじゃないか、他のものは?

LAWYER.
Unless my study and my books be false,
The argument you held was wrong in you;
[To Somerset.]
In sign whereof I pluck a white rose too.
 Iの学問と本が間違っていないのならば、この議論はUが間違いだというだろう(サマセットへ向かって) 、その証拠として白バラを選ぶとしよう

PLANTAGENET.
Now, Somerset, where is your argument?
 さぁSm、あなたの主張はどこへいったかな

SOMERSET.
Here in my scabbard(鞘), meditating that
Shall dye your white rose in a bloody red.
 この鞘のなかで瞑想して、Urのしろバラを赤く染め上げようとしている

PLANTAGENET.
Meantime your cheeks do counterfeit our roses;
For pale they look with fear, as witnessing
The truth on our side.
 一方でその頬はIたちのバラのように真っ白に恐怖にそまって、ワレワレの正しさを見ているようだね
(きゃー!かっこいぃw)

SOMERSET.
No, Plantagenet,
'Tis not for fear but anger that thy cheeks
Blush for pure shame to counterfeit our roses,
And yet thy tongue will not confess thy error.
 イヤプランタジネット。恐怖ではなく怒りだ。THYの頬は恥でIのバラのように赤くなっているのに、THYの舌は間違いを告白しないのだから

PLANTAGENET.
Hath not thy rose a canker(潰瘍), Somerset?
 THYのバラは腐ってるのじゃないかSm

SOMERSET.
Hath not thy rose a thorn, Plantagenet?
 THYのバラには刺があるだろうPl

PLANTAGENET.
Ay, sharp and piercing, to maintain his truth;
Whiles thy consuming canker eats his falsehood.
 そうだ、鋭くとがったな、真実を守るために。THYの病気はその虚偽のベールを食いつぶすだろう

SOMERSET. Well, I 'll find friends to wear my bleeding roses,
That shall maintain what I have said is true,
Where false Plantagenet dare not be seen.
 そうか、Iはこの血のバラをともに持つ友を探そう、Iが言ったことの正しさを保つために、どこか嘘つきのPlがいないところで






PLANTAGENET.
Now, by this maiden blossom in my hand,
I scorn thee and thy fashion, peevish(強情な) boy.
 ふん、この処女の花をもって、IはTHEEとそのふるまいを軽蔑する、強情なガキだ

SUFFOLK.
Turn not thy scorns this way, Plantagenet.
 その軽蔑をこちらに向けるなよPl

PLANTAGENET.
Proud Pole, I will, and scorn both him and thee.
 誇り高きポール、Iはするね、THEEもEも軽蔑する

SUFFOLK.
I'll turn my part thereof into thy throat.
 Iへ対する分はその喉元へ突っ返す

SOMERSET.
Away, away, good William de la Pole!
We grace the yeoman(自作農) by conversing with him.
 離れろ離れろ、ウィリアムドゥラポール、自作農と会話して栄誉を与えることはない
(ドゥラポール、というので、貴族をアピールしてPLを農民扱いしている)

WARWICK.
Now, by God's will, thou wrong'st him, Somerset;
His grandfather was Lionel Duke of Clarence,
Third son to the third Edward King of England:
Spring crestless(とさかのない) yeomen from so deep a root?
 神に誓ってSmはEを誤っている、Eの祖父はDuクラレンスのリオネルであり、イングランド王エドワード三世の三男である。誇りのないヨーマンがそんな深い家柄を持つものか?
(実際には曽祖父にあたる) 

PLANTAGENET.
He bears him on the place's privilege,
Or durst not, for his craven heart, say thus.
 Eはここが、特殊な場所だとわかっていてそんなことをいうのだ、でなかればそんなコトバを吐けない

SOMERSET.
By Him that made me, I'll maintain my words
On any plot of ground in Christendom.
 Iをつくった神に誓ってこのキリストの国ではIのコトバを撤回はしない
Was not thy father, Richard Earl of Cambridge,
For treason executed in our late king's days?
 EaケンブリッジにTHYの親、リチャードは、裏切りで先代の王の時に処刑されたのではなかったか
And, by his treason, stand'st not thou attainted,
Corrupted, and exempt from ancient gentry?
 そしてその裏切りによって汚職によって、古来の家柄から排斥されたのだろう
His trespass yet lives guilty in thy blood;
And, till thou be restored, thou art a yeoman.
 Eの裏切りはその血の中に罪として残っている、名誉回復されないかぎりTHOUは田舎者だ。

PLANTAGENET.
My father was attached, not attainted,
Condemn'd to die for treason, but no traitor;
 Iの父は関わってはいたが、参加したわけではない、裏切りで死刑の判決を受けたが、本当は裏切り者ではなかったのだ
And that I'll prove on better men than Somerset,
Were growing time once ripen'd to my will.
 Iたちの成長の時が満ちたら、それをSmなんかよりもはっきりと証明してみせる
For your partaker(参加者) Pole and you yourself,
I'll note you in my book of memory,
 Uとその仲間のポールをIの記憶の中にきちんととどめておくぞ
To scourge you for this apprehension:(懸念、理解)
Look to it well and say you are well warn'd.
 この懸念について、代償を払わせてやるぞ、せいぜいお楽しみとしておけ、警告は十分したぞ

SOMERSET.
Ay, thou shalt find us ready for thee still;
And know us by these colors for thy foes,
For these my friends in spite of thee shall wear.
 あぁ、THOUはUsが準備ができていると知れ、そしてTHYの敵の色は、Iの友人すべてがUを除いて着ることになる

PLANTAGENET.
And, by my soul, this pale and angry rose,
As cognizance of my blood-drinking hate,
 あぁIの魂にちかってこの青白い怒りのバラは血を飲むほどの憎悪の印とする
Will I for ever and my faction wear,
Until it wither with me to my grave,
Or flourish to the height of my degree.
 そしてIらの派閥は永遠にこれを身につける、墓までそれを身につけているか、天上までそれで飾られるかだ 

SUFFOLK.
Go forward, and be chok'd with thy ambition!
And so farewell until I meet thee next.
 行け、その野望で窒息しろ、今度会うときまでお別れだ
[Exit.]

SOMERSET.
Have with thee, Pole. Farewell, ambitious Richard.
 おれもいく、ポール、さよならだ。野心深いリチャードも
[Exit.]

PLANTAGENET.
How I am braved and must perforce(必然的に) endure it!
 どうしてこんなに勇敢でこんなに忍耐深くなければいけないのか!

WARWICK.
This blot that they object against your house
Shall be wiped out in the next parliament
Call'd for the truce(休戦) of Winchester and Gloucester;
Uにつけられたこの抗議の1点は、次の議会WiとGlの休戦を求める議会で一掃されるでしょう

And if thou be not then created York,
I will not live to be accounted Warwick.
 そのときにヨーク(公)として任命されないならIもワーウィックのままでは生きていきません
Meantime, in signal of my love to thee,
Against proud Somerset and William Pole,
Will I upon thy party wear this rose:
 さぁIのTHEEに対する友愛のために、高慢ちきのSm WPに対抗するために、THYの仲間に入るためにこのローズをつけよう

And here I prophesy:  this brawl to-day,
Grown to this faction in the Temple-garden,
Shall send between the red rose and the white
A thousand souls to death and deadly night.
 Iは予言しますがきょうのいざこざが、テンプルの庭で起きたこの派閥が、白バラと赤バラの間で千もの魂を死に追いやり、死の闇へを送り込むでしょう

PLANTAGENET.
Good Master Vernon, I am bound to you,
That you on my behalf would pluck a flower.
 マスターVe、感謝するよ、Iの側について花をとってくれたことを

VERNON.
In your behalf still will I wear the same.
 Iのためにこれからも同じように身につけ続けます

LAWYER.
And so will I.
 Iもそうします

PLANTAGENET.
Thanks, gentle sir.
Come, let us four to dinner:  I dare say
This quarrel will drink blood another day.
 ありがとう紳士諸君、さぁ四人でディナーとしよう、今日の喧嘩で血を飲むのはまたのことにして。
(当時のディナーは昼ごはんのコト。ディナーは夕飯ではなくて、正餐、の意。ロシアでは今でもそう)
[Exeunt.]








SCENE V. The Tower of London. ロンドン塔

 倫敦塔 漱石の紹介でお知りの方も多いのでは?でかいですね。
[Enter Mortimer, brought in a chair, and Jailers.]
 モーティマーが椅子に座り、看守とともに登場

MORTIMER.
Kind keepers of my weak decaying age,
Let dying Mortimer here rest himself.
 やさしいおもりのかた、Iの弱って腐り死にゆくカラダをすこしここで休ませてくれ
Even like a man new haled(引き出す) from the rack,(拷問台)
So fare my limbs with long imprisonment;
 新しく拷問台から引きずり出された男のようにIのリムは長い幽閉で真っ青になってしまった
And these gray locks,(頭髪、ダブルミーニングで錠鎖か?灰色の髪と、灰色の鎖で) the pursuivants(最下位の職員) of death,
Nestor-like aged in an age of care,
Argue the end of Edmund Mortimer.
 そしてこの灰色の頭髪と鎖は死の使いだ、ネストール(イリアスの老将)のように年老いてエドマンドモーティマーの最後を物語っている
These eyes, like lamps whose wasting oil is spent,
Wax dim, as drawing to their exigent(差し迫った);
 この目も油の切れたランプのように、くすんでしまって、その差し迫った終わりを示している
Weak shoulders, overborne with burdening grief,
And pithless(組織、脊髄の無い) arms, like to a wither'd vine(実らないぶどうのつる)
 弱々しい肩、耐え切れない悲しみに打ちひしがれ、腕は骨なしで、カスカスのブドウの蔓のよう
 
That droops his sapless(樹液の無い) branches to the ground:
 それはその樹液のない枝を地面へ垂れている
Yet are these feet, whose strengthless stay is numb,
Unable to support this lump of clay,
Swift-winged with desire to get a grave,
As witting I no other comfort have.
 そしてまだある、この足だ、チカラ無く麻痺していて土塊をささえることもできない、土塊は翼を広げて墓の中へ入ろうとしている、どこにも安楽は他にはない

(ものすごい長回しの文学的根暗発言ですねw)

But tell me, keeper, will my nephew come?
 しかしおまもりさん、Iのネフューは来てくれるのか?
(ネフューは甥ですけど、なんとなく甥とネフューはニュアンスが違うとIは個人的に思います。それに日本人は甥、ってコトバを使わないし)

FIRST JAILER.
Richard Plantagenet, my lord, will come:
We sent unto the Temple, unto his chamber;
And answer was return'd that he will come.
 リチャード・プランタジネットマイロード、きっと来ます。テンプルに使いをだしましたEの部屋に。そしてきっと戻ってくると答えました
 (これは演劇的演出があって、いきなり劇に年老いた老人があらわれて、不平ばかりいう。で看守がリチャード・プランタジネット、と呼びかけることで、これがさっきのリチャードの同名の叔父だとわかるわけです。観客はモーティマーが誰かを知ってるほどものしりではないはずだから。小技ですね、こういうふうなさりげない説明ゼリフで人間関係がわかるわけです)


MORTIMER.
Enough:  my soul shall then be satisfied.
 もういい、その時にIの魂はなぐさめられるだろう。
Poor gentleman! his wrong doth equal mine.
 哀れな紳士だ、Eの誤ちはIのものと同じだ。
Since Henry Monmouth(=HENRY Ⅴ) first began to reign,
Before whose glory I was great in arms,
This loathsome sequestration(隠遁、幽閉) have I had;
 ヘンリーモンマウスが最初に(ヘンリー五世として)王についたとき、Iは武勇が高すぎたために、恨みを買ってこのような幽閉の憂き目にあっている
And even since then hath Richard been obscured,
Deprived of honour and inheritance.
 そしてそのときからリチャードも妨害を受けてその名誉も、遺産も奪われてしまった
But now the arbitrator(仲裁者) of despairs,
Just Death, kind umpire of men's miseries,
With sweet enlargement doth dismiss me hence:
 しかし今絶望の仲裁者である厳然たる死が、公平な人間の審判者として甘美な増大をもってIをここから出してくれるだろう(ヘンリー五世の死により牢獄から出れるってことか、自分の死により天国へ行けるということか、多分両方ですね)
I would his troubles likewise were expired,
That so he might recover what was lost.
 EのトラブルもIのように終わってほしいものだ、そしてEは失ったものを取り戻すだろう。
 (ダブルミーニングですね、自分は死に甥のリチャードは復権するだろうと、深いのぁ)

[Enter Richard Plantagenet.]







FIRST JAILER.
My lord, your loving nephew now is come.
 マイロード 愛すべきネフューが来ました

MORTIMER.
Richard Plantagenet, my friend, is he come?
 Rp Iの友が来たか

PLANTAGENET.
Aye, noble uncle, thus ignobly used,
Your nephew, late despised Richard, comes.
 はい、ノーブルなアンクルさん、このように卑劣な使われた方をされています。あなたのNp 嫌われリチャードが来ました。

MORTIMER.
Direct mine arms I may embrace his neck,
And in his bosom spend my latter gasp:
 Iの手を導いてEの首を抱かせてくれ、Eの胸の中で最後の息を吐きたい
O, tell me when my lips do touch his cheeks,
That I may kindly give one fainting kiss.
 いつIのクチビルがEの頬に触れるか教えてくれ、そのときにはキスを与えるから
And now declare, sweet stem from York's great stock,
Why didst thou say of late thou wert despised?
そして言ってくれ、ヨークの大きな木から伸びたオマエがどうしてそんな悪い目にあっているのだ

PLANTAGENET.
First, lean thine aged back against mine arm;
And, in that case, I'll tell thee my disease.
 まずそのTHINEの老いた背中をIの腕におかけください、そのときにIはIの病について話します
This day, in argument upon a case,
Some words there grew 'twixt Somerset and me;
Among which terms he used his lavish(浪費的な) tongue
And did upbraid(ひどく非難する) me with my father's death:
 今日ある問題で議論となり、サマセットとの間でいさかいがおこりました、彼はそのべらべらしゃべりでIの父の死を侮辱したのです
Which obloquy(恥辱) set bars before my tongue,
Else with the like I had requited(報復する) him.
 その恥辱によりIの口を閉ざさせたのです他のことなら同じように報復するのですが
Therefore, good uncle, for my father's sake,
In honor of a true Plantagenet
And for alliance sake, declare the cause
My father, Earl of Cambridge, lost his head.
 そこで良きアンクルよ父のためにプランタジネットの名誉のために、その友愛のためにIの父アールケンブリッジがどうしてその首を失ったかを宣言して下さい

MORTIMER.
That cause, fair nephew, that imprison'd me
And hath detain'd me all my flowering youth
Within a loathsome dungeon, there to pine(悲哀),
Was cursed instrument of his decease.
 そこなのだ、Nfよ、それがIを幽閉し、その花盛りのユースを朽ち果てさせる憎悪スべきダンジョンの中で送らせた、そこに悲哀がありそれがEの病気を起こさせた呪われた道具なのだ 

PLANTAGENET.
Discover more at large what cause that was,
For I am ignorant and cannot guess.
 その理由をもっと知らせて下さい、Iは無知で推論することもできないのですから

MORTIMER.
I will, if that my fading breath permit,
And death approach not ere my tale be done.
 そうしよう、Iの息の続く限り、死はその物語が終わるまで待ってくれるだろう
Henry the Fourth, grandfather to this king,
Deposed(退位させる) his nephew Richard, Edward's son,
The first-begotten and the lawful heir
Of Edward king, the third of that descent;
 ヘンリー四世は今の王(ヘンリー六世)の祖父にあたる。彼はそのネフュー(この場合は従兄弟)のリチャードを廃位させて王についた。リチャードはエドワード(黒太子)の息子で、(黒太子)は最初の正統な相続者である、エドワードの三代目の長子として。

*ややこしい言い方ですが、エドワード三世、の長男エドワード黒太子、の息子であるリチャードが法的正統後継者であるのに、ヘンリー四世はそれを廃位させたということ。
During whose reign the Percies(パーシー族、北方の一族でノーサンバランド伯となる) of the north,
Finding his usurpation(簒奪) most unjust(不当な),
Endeavour'd my advancement to the throne.
 その(ヘンリー四世の)支配下でパーシー一族はヘンリー四世の王権簒奪を違法とみなして、Iを王位につけようと推し進めてくれた。
The reason moved these warlike lords to this
Was, for that--young King Richard thus removed,
Leaving no heir begotten of his body--
I was the next by birth and parentage;
 この戦争好みのロードたちを動かした理由は若きリチャード王(リチャード二世)には世継ぎが残されていずに、Iが生まれでいくと次の王位にあたるからだった。

For by my mother I derived am
From Lionel Duke of Clarence, third son
To King Edward the Third; whereas he
From John of Gaunt doth bring his pedigree,
Being but fourth of that heroic line.
 なぜならIの母はデューククラレンスのライオネルの血筋で、エドワード三世の三男である、ジョン・オブ・ゴーント(ヘンリー四世の父)はその家系はあの英雄(エドワード三世の四男であるから。

 *つまるとこ三男のライオネルの息子である自分が四男のゴーントの息子であるヘンリー四世よりも先の王位請求権があるということ。筋は通ってるけど・・




But mark:  as in this haughty great attempt
They labored to plant the rightful heir,
I lost my liberty and they their lives.
 しかし注意しなければいけないこのような正統な試みと正統な後継を建てようという骨折りはIの自由を奪い、パーシーからはその生命を奪ったのだ

Long after this, when Henry the Fifth,
Succeeding his father Bolingbroke, did reign,
Thy father, Earl of Cambridge, then derived
From famous Edmund Langley, Duke of York,
Marrying my sister that thy mother was,
 それから月日は経ち、ヘンリー五世がその父ボリンブルック(ヘンリー四世)のあとをついで王位についた、THYの父、かの有名なヨーク公エドマンド・ラングレー(エドワード三世の五男)の息子であった、アールケンブリッジは、Iのシスター、つまりTHYの母親と結婚していた。
Again in pity of my hard distress.
 Levied(徴収) an army, weening(意図する) to redeem
And have install'd me in the diadem(王冠):
 (ケンブリッジは)またもIの仕打ちを哀れんでくれて兵を招集し名誉回復をしてIに王冠を与えようとしてくれた
But, as the rest, so fell that noble earl
And was beheaded. Thus the Mortimers,
In whom the title rested, were suppress'd.
 しかし気高いアールもその仲間も倒れ首をはねられた、そうしてモーティマー一族は、王位の権利がありながら抑圧されてしまった。

PLANTAGENET.
Of which, my lord, your honor is the last.
そしてその血筋もあなたが最後なのですね

MORTIMER.
True; and thou seest that I no issue have,
And that my fainting words do warrant death:
Thou art my heir; the rest I wish thee gather:
But yet be wary in thy studious care.
 そうだ、THOUがみてわかるようにIには何もない(世継ぎがいない)、この消え入りそうなコトバは死を保障している、THOUこそがIの後継者だ、あとは言わなくてもわかるだろう、しかし念入りに慎重にやるのだぞ

PLANTAGENET.
Thy grave admonishments(訓戒) prevail with me:
But yet, methinks, my father's execution
Was nothing less than bloody tyranny.
 THYの恐ろしい訓戒はIを支配しました、けどやはりIは思うのですが父の処刑は独裁以外の何物でもありません

MORTIMER.
With silence, nephew, be thou politic:
Strong-fixed is the house of Lancaster,
And like a mountain not to be removed.
 沈黙だ、Nfよ、政治的になるにはな。ランカスターの地位は固い、山のように動かせない
But now thy uncle is removing hence;
As princes do their courts, when they are cloy'd(うんざりする)
With long continuance in a settled place.
 けれどTHYのアンクルはここを離れるまるでプリンスがそのコートで同じところに長くいるのにまったくうんざりしたように 

PLANTAGENET.
O, uncle, would some part of my young years
Might but redeem the passage of your age!
 OアンクルよIの若い年月のいくらかだけでもあなたの寿命を長くしてあげられたら

MORTIMER.
Thou dost then wrong me, as that slaughterer doth
Which giveth many wounds when one will kill.
 誤ちをおかしてくれるなそれはただの一撃で死ねるのに多くのウーンズを与えるようなものだ
Mourn not, except thou sorrow for my good;
Only give order for my funeral:
And so farewell, and fair be all thy hopes,
And prosperous be thy life in peace and war!
 悲しむことはない、Iのことを悲しんでくれるなら、ただ葬式の準備をしてくれれば。
 さぁお別れだ、THYの希望が叶えられるように、その人生に繁栄が、戦争と平和の中でありますように。
(*名言ですね、平和がありますように、とは言わないのです) 

[Dies.]
 死ぬ。

PLANTAGENET.
And peace, no war, befall thy parting soul!
 戦争ではなく平和が!あなたの魂にありますように
In prison hast thou spent a pilgrimage,
And like a hermit overpass'd thy days.
 牢獄の中で殉教者のような人生を過ごした、隠遁者のように虚しい日々を送りつつ
Well, I will lock his counsel in my breast;
And what I do imagine let that rest.
Keepers, convey him hence; and I myself
Will see his burial better than his life. 
 よしEのコンサルを胸に秘めておこう、Iの空想は休ませておいて。キーパー!Eを運び出せ、I自身がEの埋葬をE自身よりもよく見守ろう

[Exeunt Jailers, bearing out the body of Mortimer.]
 看守たちがモーティマーのカラダを運び出す。

Here dies the dusky torch of Mortimer,
Choked with ambition of the meaner sort:
 モーティマーのくすんだ松明の火は消えた、その浅はかな野望に首を占められて(他の訳を見ると、下賎な輩にその野望を絞め殺されて、となっています。リチャードはでも心底ではモーティマーを哀れな老人と思ってる冷血漢のように思えます、まぁ読み進めてみましょう)

And for those wrongs, those bitter injuries,
Which Somerset hath offer'd to my house,
I doubt not but with honour to redress;
 このような誤ちと厳しい判決者だち、サマーセットがIの家へ投げかけた侮辱、名誉を持って取り返す他にはない。
And therefore haste I to the parliament,
Either to be restored to my blood,
Or make my ill the advantage of my good.
 そのためには議会へ急がないといけない、Iの血統の正当性を取り戻すか、この不運を幸運へ変えることができるか・・

[Exit.]





 
ACT THIRD
  第三幕

SCENE I. London. The Parliament-house.

 ウェストミンスター王宮 (1834の火事、ロンドン空爆で消失しているのでこれは当時のものではないです)



[Flourish. Enter King, Exeter, Gloucester, Warwick, Somerset,and Suffolk; the Bishop of Winchester, Richard Plantagenet, andothers. Gloucester offers to put up a bill; Winchester snatchesit, tears it.]
 ファンファーレ、キング(ヘンリー六世)、エクセター、グロセスター、ワーウィック、サマセット、サフォーク、ウィンチェスター司教、リチャード・プランタジネット、その他が登場。
 グロセスターが訴状を出そうとする、ウィンチェスターはそれを奪い取り引き裂く。

WINCHESTER.
Comest thou with deep premeditated lines,
With written pamphlets studiously devised,
Humphrey of Gloucester?  If thou canst accuse,
Or aught intend'st to lay unto my charge.
 THOUは良くねられた下書きを持ってやってきたのか?しっかり書き込まれたパンフレットを持って、GLのハンフリーよ? もしIを非難したり、Iに責任を負わせようと思っているなら・・
Do it without invention, suddenly;
As I with sudden and extemporal(アドリブで) speech
Purpose to answer what thou canst object.
 それをその場で突然やることだ、Iもその場の即興をもってそのオブジェクトについて答えてやる。
 
GLOUCESTER.
Presumptuous(傲慢な) priest! this place commands my patience,
Or thou shouldst find thou hast dishonor'd me.
 傲慢な司教め!この場では我慢できるが、それ以外ならTHOUがIの不名誉をもたらしたことを知れ。

Think not, although in writing I preferr'd
The manner of thy vile outrageous crimes,
That therefore I have forged, or am not able
Verbatim to rehearse the method of my pen:
 Iが書きものを望んだとはいえそのキチガイじみた悪徳の所業をIのペンが推敲して書き留めた通り読み上げることしか出来ないとは思うなよ
No, prelate; such is thy audacious(向こう見ずな) wickedness,
Thy lewd, pestiferous(ペストのような) and dissentious(異教の) pranks,
As very infants prattle(べらべらしゃべり) of thy pride.
 いや!高位聖職者よ。THYの無知厚顔さ。そのいやらしいペストじみた異教的いたずら、乳飲み子のぺらぺらしゃべりでもTHYの高慢ちきをネタにしている

Thou art a most pernicious(破滅的な) usurer,
Froward(ひねくれた) by nature, enemy to peace;
Lascivious, wanton(理不尽な), more than well beseems(ふさわしい)
A man of thy profession and degree;
 THOUは最も破滅的な横領者で、生まれつきひねくれていて平和の敵であり、淫猥で理不尽、その職業と階級にはゆきすぎているものだ。
And for thy treachery, what's more manifest
In that thou laid'st a trap to take my life,
As well at London-bridge as at the Tower.
 そしてその明らかな奸計でロンドン・ブリッジでもタワーでもIの命を奪おうとした。

 (1616年頃のロンドンブリッジ、すごい建物ですね)


Beside, I fear me, if thy thoughts are sifted
The king, thy sovereign, is not quite exempt
From envious malice of thy swelling heart.
 それに、Iは恐れている、THYの考えはその王、主君である王さえもその胸に膨れ上がる妬み深い悪意の標的から除外していないのだ 




  *C7

WINCHESTER.
Gloucester, I do defy thee. Lords, vouchsafe(賜る)
To give me hearing what I shall reply.
 GL反論するぞ、ロードたちどうぞIの返答を聞いてくれる機会を与え給え
If I were covetous(欲張り), ambitious, or perverse,
As he will have me, how am I so poor?
Or how haps it I seek not to advance
Or raise myself, but keep my wonted calling?
 もしIがEの言うような欲張りの野望に満ちた、変態であるならばIなぜそんなに貧しいのか、Iはどうしてその求めにおうじてより高い地位へと進もうとしないのか
 (*実際には富裕な邸宅を持っていたようです)
And for dissension(意見の不一致), who preferreth peace
More than I do?--except I be provoked.
No, my good lords, it is not that offends;
 そしてまったく見解の相違だが、平和を求めるといってIより平和を求めるものがあるか? もちろん先にしかけられたときは別として。 ロード達よそうではないのだ、そこが問題なのではない
It is not that that hath incensed(いきり立たせる) the duke:
It is, because no one should sway but he;
No one but he should be about the king;
 DUKEを怒らせているのはそのことではなく他の誰ではなくEこそが、王になるべきだと考えているからなのだ
And that engenders (生じる) thunder in his breast,
And makes him roar these accusations forth.
But he shall know I am as good--
 それがEの胸中でサンダーを引き起こし、このような非難を喚き散らしている理由だ、EはIがとても善良で・・・

GLOUCESTER.
As good!
Thou bastard of my grandfather!
 善良だぁ!? THOUはIの祖父の私生子にすぎないだろう!
(祖父ジョン・オブ・ゴーントとその妾キャサリンとの私生子。エクセター公であるトマスボーフォート、サマセットもそう。ヘンリー五世、グロスター、ベッドフォードは正妻であるブランチとの子、ヘンリー四世の血筋)

WINCHESTER.
Aye, lordly sir; for what are you, I pray,
But one imperious in another's throne?
 アイそうであります、ロード様。だがUは一体何なのだ?他人の王冠を狙う簒奪者ではないのか?

GLOUCESTER.
Am I not protector, saucy priest?
 Iはプロテクターだ、糞坊主

WINCHESTER.
And am not I a prelate of the church?
ならばIは教会を代表するものではないのか?

GLOUCESTER.
Yes, as an outlaw in a castle keeps
And useth it to patronage his theft.
 そうだその治外法権を利用して、窃盗のために利用している

WINCHESTER.
Unreverent Gloster!
 なんて下劣なグロスター!

GLOUCESTER.
Thou art reverent
Touching thy spiritual function, not thy life.
 THOUの尊敬を集めるものはその精神的職種だけでTHYの命ではない

WINCHESTER.
Rome shall remedy this.
 ローマ(法王)がこの決着をつけてくれる

WARWICK.
Roam thither, then.
 まるで放浪者のように(ローマに行き)な。
 (ダジャレです ROME と ROAM(泡のようにうろうろする)、をかけているのです。ちなみにワーウィックは二幕四場でみたように白バラ派) 

SOMERSET.(赤バラ)
My lord, it were your duty to forbear.
 マイロードその口を謹んでもらおうか

WARWICK.
Ay, see the bishop be not overborne.
 アイ、司教がへこまされていたものでね

SOMERSET.
Methinks my lord should be religious,
And know the office that belongs to such.
 Iが思うにロードたちは宗教を信じるべきで、議会もそれに従うべきです

WARWICK.
Methinks his lordship should be humbler;
It fitteth not a prelate so to plead.(申し立てをする)
 Iが思うにロード(司教)はもっと謙虚になるべきで、高位聖職者が申開きをするなんてふさわしいものではない
 
SOMERSET.
Yes, when his holy state is touch'd so near.
 イエス、しかしその神聖な立場が侵されてる場合には(そうすべきだ) 

WARWICK.
State holy or unhallow'd(冒涜する), what of that?
Is not his grace protector to the king?
 神聖な立場や冒涜がなんだっていうんだ? Eは王のプロテクターなんだぞ

PLANTAGENET.
[Aside] Plantagenet, I see, must hold his tongue,
Lest it be said, 'Speak, sirrah, when you should:
Must your bold verdict enter talk with lords?'
Else would I have a fling at Winchester.
 傍白、プランタジネットわかっているか、コトバを慎めよ、このようなロード達の話しに割り込んでくるなと言われてはたまらないからな、でなけれウィンチェスターを罵倒してやりたいとこだが・・。

KING.
Uncles of Gloucester and of Winchester,
The special watchmen of our English weal,(
安寧)
I would prevail, if prayers might prevail,
To join your hearts in love and amity.
アンクルであるGLとWI、あなたがたはイングランドの安寧を見守る特別な方たちですIがもし、その祈りが支配することができるのであれば、あなたがたのハートが愛と友愛に満ちることを祈ります。
O, what a scandal is it to our crown,
That two such noble peers as ye should jar!
Believe me, lords, my tender years can tell
Civil dissension is a viperous worm
That gnaws the bowels(はらわた) of the commonwealth.
 なんてスキャンダルでしょうIたちの王位にむかってこのような高位の貴族がいがみあうとは、信じて下さいロードたい、あどけないIでも市民内戦はコモンウェルスを食いつぶす毒虫なのです。
*(ちなみにヘンリー6世は史実ではこの時6才。しっかりしすぎてる・・当時は子役がやったのでしょうか?)

[A noise within, 'Down with the tawny-coats!'
 (舞台の奥でタウニーコートたちをぶちのめせというノイズ)
What tumult's this?
 これはなんの騒ぎですか?

WARWICK.
An uproar, I dare warrant,
Begun through malice of the bishop's men.
 暴動ですね、言ってしまえば。ビショップの部下たちの悪意から起こったのです

[A noise again, 'Stones! stones!'
Enter Mayor.]
 ノイズがまた入る、投石、投石!メイヤーが入ってくる

MAYOR.
O, my good lords, and virtuous Henry,
Pity the city of London, pity us!
 O、Iたちのロード、ヘンリー様、Iたちロンドン市民を哀れんでください。
The bishop and the Duke of Gloucester's men,
Forbidden late to carry any weapon,
Have fill'd their pockets full of pebble stones,
And banding themselves in contrary parts
Do pelt so fast at one another's pate(ドタマ)
 ビショップの家来たちとDUGLの家来たちは武器の所有を禁じられているので、ポケットに石を詰め込んで、差し向かいに対峙しながらドタマに向かって豪速球で石を投げているのです。

That many have their giddy brains knock'd out:
Our windows are broke down in every street,
And we for fear compell'd to shut our shops.
 そのせいで脳髄がぶちまけられて、すべての通りで窓は破壊されて、恐ろしくって店も閉めなければいけないありさまです。

[Enter Serving-men, in skirmish, with bloody pates.]
 サービングマンが、小競り合いをしながら頭から血を流して登場

KING.
We charge you, on allegiance(忠誠) to ourself,
To hold your slaughtering hands and keep the peace.
Pray, uncle Gloucester, mitigate this strife.
 命令だ、ワレラに忠誠を誓うのならばその血塗られた手を収めて平和を守れ、グロスターおじさん、お願いですから騒ぎを収めて下さい。

FIRST SERVING-MAN.
Nay, if we be forbidden stones,
we 'll fall to it with our teeth.
 イヤだね!もし石まで取り上げられたら噛み付き合うことになるだけだ

SECOND SERVING-MAN.
Do what ye dare, we are as resolute.
 やれるものならやってみろ、WEは決心ができている

[Skirmish again.]
また小競り合い

GLOUCESTER.
You of my household, leave this peevish broil(大げんか)
And set this unaccustom'd fight aside.
 U、Iの家来たち,
その馬鹿げた喧嘩を離れろ、この前例にない戦いを止めろ

THIRD SERVING-MAN.
My lord, we know your grace to be a man
Just and upright; and, for your royal birth,
Inferior to none but to his Majesty:
 ロード、WEはあなたの男としてのグレースが正しく公正であり、マジェスティ以外には劣らない高貴さであることも存じております

And ere that we will suffer such a prince,
So kind a father of the commonweal,
To be disgraced by an inkhorn mate,
We and our wives and children all will fight,
And have our bodies slaughter'd by thy foes.
 このようにに王子様が、優しい国家の父がこのようにインク持ちのような奴に侮辱されるくらいなら、IはIの妻も子供も連れて戦い、敵に殺されてもかまいません

FIRST SERVING-MAN.
Aye, and the very parings of our nails
Shall pitch a field when we are dead.
 はい、そしてIの爪たちがIが死んでもこの土地にくらいつきます

[Begin again.]
 また争い

GLOUCESTER.
Stay, stay, I say!
And if you love me, as you say you do,
Let me persuade you to forbear awhile.
 待て待て待て!UがいうようにUがIを愛するのではれば、ここは少しIの説得を聞いてくれ

KING.
O, how this discord doth afflict my soul!
Can you, my Lord of Winchester, behold
My sighs and tears and will not once relent(同情する)?
OこのいさかいがIの魂を苦しめる、ねぇロードウィンチェスター、Iのため息と涙に同情することは出来ないのですか?
Who should be pitiful, if you be not?
Or who should study to prefer a peace,
If holy churchmen take delight in broils?
 あなたこそ慈悲深くあらねばならないのでしょう、そうでなければ誰が平和について学ぼうとするでしょうか、神聖なる教会の使徒がこのような騒動を喜んでいては。
 
WARWICK.
Yield, my lord protector; yield, Winchester;
Except you mean with obstinate repulse
To slay your sovereign and destroy the realm.
 静まりなさい、プロテクター、鎮まりなさいウィンチェスター。その頑固な衝動でこの王国と主権を破壊しようと望むのでないならば
You see what mischief and what murder too
Hath been enacted through your enmity(憎悪)
Then be at peace, except ye thirst for blood.
 Uがたはどんな間違いと殺人がその怨恨を通じて起こったのかを見たであろう。血に飢えているのでなければ平和を求めましょう。
  

WINCHESTER.
He shall submit, or I will never yield.
 Eが降伏すべきだ、Iからは絶対にしない

GLOUCESTER.
Compassion on the king commands me stoop;(みをかがめる)
Or I would see his heart out, ere the priest
Should ever get that privilege of me.
 王への同情から身をかがめるが、そうでなければヤツの心臓をえぐりだしてやる。プリーストなんかに、Iが尊敬を与えることはない。

 
WARWICK.
Behold, my Lord of Winchester, the duke
Hath banish'd moody discontented fury,
As by his smoothed brows it doth appear:
Why look you still so stem and tragical?
 WI、とどまりなさいDuはその満たされぬ憤激を抑えこみましたよ、あの開いた眉からも見えるように、なんでUはまだそんなに節くれだって悲壮なままなのですか?

GLOUCESTER.
Here, Winchester, I offer thee my hand.
 ほらWi、Iが手を差し出そうじゃないか

KING.
Fie, uncle Beaufort! I have heard you preach
That malice was a great and grievous sin;
And will not you maintain the thing you teach,
But prove a chief offender in the same?
 ふぅ、ボーフォートおじさん、Iはあなたが、悪意こそは大きな嘆くべき罪であると説教するのを聞きましたよ、あなたはその自分の教えに反してその一番の違反者になるのですか?

WARWICK.
Sweet king! the bishop hath a kindly gird.
For shame, my lord of Winchester, relent!(優しく)
What, shall a child instruct you what to do?
 優しい王だ、ビショップは優しい保護者を持って。恥を知りなさいウィンチェスター、優しさです、小さな子供になすべきことを教わるのですか? 

WINCHESTER.
Well, Duke of Gloucester, I will yield to thee;
Love for thy love and hand for hand I give.
 よしDUGL THEEに降伏しよう、その愛に対するへんとうとして手を握ろう 

GLOUCESTER.
[Aside] Aye, but, I fear me, with a hollow heart.--
See here, my friends and loving countrymen;
This token(しるし) serveth for a flag of truce(和解)
Betwixt ourselves and all our followers:
So help me God, as I dissemble not!
 余白、あぁ、しかし恐れるには、全部空言だろう
ここにはIの友人と愛すべき同国人がいる。このしるし(握手)は和解への旗印である、ワレラとわれらの仲間に存在する、神よ助け給え、Iには偽りはない

WINCHESTER.
[Aside] So help me God, as I intend it not!
 余白 あぁカミサマよ助けてくれだな、Iはそうは思わないが

KING.
O loving uncle, kind Duke of Gloucester,
How joyful am I made by this contract!
Away, my masters! trouble us no more;
But join in friendship, as your lords have done.
 あぁあいすべきアンクル、優しいDUGL、この契約を結べてIはなんと嬉しい事か。マスターたち(部下のこと)、もかえりなさい。もう手間をかけさせるな、その代わりに友愛を結びなさいあなたたちの主人がしたように。

FIRST SERVING-MAN.
Content:  I'll to the surgeon's.
 承諾しました、医者に行きます

SECOND SERVING-MAN.
And so will I.
Iもそうします

THIRD SERVING-MAN.
And I will see what physic(薬草) the tavern(飲み屋、はたごや) affords.
  Iは飲み屋にクスリがあるかみてこようかな(いっぱいひっかけに行くかってことですね)

[Exeunt Serving-men, Mayor, &C.]

WARWICK.
Accept this scroll, most gracious sovereign;
Which in the right of Richard Plantagenet.
We do exhibit to your majesty.
 この書物を受け取って下さい、主権者がた、RPの権利に関するものでマジェスティにお見せしたいのです


GLOUCESTER.
Well urged, my Lord of Warwick: for, sweet prince,
An if your Grace mark every circumstance,
You have great reason to do Richard right:
Especially for those occasions
At Eltham place I told your majesty.
 よくいった、愛すべきWA、さぁ優しい王子様、そのグレースがいつも示すようにするには、リチャードによくしてやる理由がありますよ。このような状況では特にね、エルタムで話したこともありますし。
(一幕でエルタムに行って、王子の面倒を見なければと行ったあのエルタム)

KING.
And those occasions, uncle, were of force;
Therefore, my loving lords, our pleasure is
That Richard be restored to his blood.
 あのような状況ではアンクル、その理由が有力ですね、そこで愛すべきロードたち。Iの喜びとしてはリチャードの名誉を回復してやりたい

WARWICK.
Let Richard be restored to his blood;
So shall his father's wrongs be recompensed.
 リチャードの名誉を回復させて下さいそうすればEの父の誤ちも代償されるでしょう

WINCHESTER.
As will the rest, so willeth Winchester.
 他の者の考えと同じようにWIも思います

KING.
If Richard will be true, not that alone
But all the whole inheritance I give
That doth belong unto the house of York,
From whence you spring by lineal descent.
 リチャードが誠実であるなら、それだけでなく、ヨーク家の遺産も含めてIはあげるつもりだ、Uはヨーク家の正統な後継者なのだから

PLANTAGENET.
Thy humble servant vows obedience
And humble service till the point of death.
 従順なしもべとして、微力な助けを死ぬまですると誓います

KING.
Stoop(かがみこむ) then and set your knee against my foot;
And, in reguerdon(?) of that duty done,
I girt thee with the valiant sword of York:
Rise, Richard, like a true Plantagenet,
And rise created princely Duke of York.
 では屈んでIの前にひざまづきなさい、その役目が果たされるのであれば、ヨーク家の勇気のソードを与えよう。立ちなさいリチャード真正なプランタジネット家として、ヨーク公の王族になりなさい。

PLANTAGENET.
And so thrive(繁栄する) Richard as thy foes may fall!
And as my duty springs, so perish they
That grudge one thought against your majesty!
 リチャードの繁栄がTHYの敵の没落でありますように、Iの役目が起こったらUの主権を奪おうとするものが滅びますように 

ALL.
Welcome, high prince, the mighty Duke of York!
 全員、ようこそ、貴きプリンス、偉大なDUYO

SOMERSET.
[Aside] Perish, base prince, ignoble Duke of York!
 滅びろ、あくどいプリンス、無知のDY

GLOUCESTER.
Now will it best avail your majesty
To cross the seas and to be crown'd in France:
The presence of a king engenders love
Amongst his subjects and his loyal friends,
As it disanimates his enemies.
 さぁその主権を広げる為に海をわたってフランスで王冠をもらいましょう、王がいるということが、その王家の仲間に友愛をもたらして相手の意気をくじくことができます

KING.
When Gloucester says the word, King Henry goes;
For friendly counsel cuts off many foes.
 グロスターのコトバであるのなら、キングヘンリーは行こう、その助言は多くの敵を倒してきたから

GLOUCESTER.
Your ships already are in readiness.
 船の準備はすでにできております

[Sennet.(演劇用語、合図のラッパ) Flourish. Exeunt all but Exeter.]
 セネットが響きファンファーレ、EXを残して退場

EXETER.
Aye, we may march in England or in France,
Not seeing what is likely to ensue.
 うん、このようにイングランドでもフランスでも行進は続くがそれが何を行き着くのかは皆目わからない
This late dissension(不和) grown betwixt the peers
Burns under feigned ashes of forged love,
And will at last break out into a flame;
 この貴族の間に生まれた不和は、捏造された友愛のなかで灰になってはいるが、すぐにまた業火なり燃え上がるだろう
As fest'red(化膿する) members rot but by degree,
Till bones and flesh and sinews(腱) fall away,
So will this base and envious discord breed.
 化膿したメンバーがだんだんと腐っていくように、骨や肉や腱は腐り落ちて、このあくどい妬みの不和は育っていくだろう
And now I fear that fatal prophecy
Which in the time of Henry named the fifth
Was in the mouth of every sucking babe;
That Henry born at Monmouth should win all
And Henry born at Windsor lose all:
 あの運命の予言が思い当たる、ヘンリー五世の時代にはどんな乳飲み子でも口にしていた、モンマウスで生まれたヘンリーはすべて勝利するが、ウィンザーで生まれたヘンリーはすべてを失うだろうと・・
Which is so plain, that Exeter doth wish
His days may finish ere that hapless time.
 それはもはや明白のようだ、エクセターはその人生がそれが起こるように前に死にたいものだ

[Exit.]

第10回


  
SCENE II. France. Before Rouen.
 (ACT3) SCENE 2
 フランスルーエンの手前

 ルーエン、(ルーアン)はノルマンディー地方の年、パリ北西。ノルマンディー(ノルマン王の土地、とあるように当時イギリス領)

[Enter La Pucelle disguised, with four Soldiers
with sacks upon their backs.]
 プセルが変装をして登場、四人の兵隊をつれてサックを背負っている

PUCELLE.
These are the city gates, the gates of Rouen,
Through which our policy must make a breach(違反、破綻):
 あそこにシティの門が見える、ルーエンの門だ。あそこを突破しなければIたちのポリシー、は破綻してしまう
Take heed, be wary how you place your words;
Talk like the vulgar sort of market men
That come to gather money for their corn.
 覆いをかぶれ、コトバに気をつけるのだぞ、野卑な市場の市民のように話すのだ、そのコーンを売ってカネを稼ぎにきたように
If we have entrance, as I hope we shall,
And that we find the slothful watch but weak,
I 'll by a sign give notice to our friends,
That Charles the Dauphin may encounter them.
 もし侵入できたら、出来ると願っているが、そして弱く怠慢な見張りを発見したら、友に向かってサインを送るのだ、そうすればDaが攻めてこられるように

FIRST SOLDIER.
Our sacks shall be a mean to sack the city,
And we be lords and rulers over Rouen;
Therefore we 'll knock. [Knocks.]
 Orのサックはこの街をサックすることになるぞ。そしてルーエンのロード、支配者になるのだ、さぁノックするぞ。(サックには袋という意味と、ぶん殴る、略奪する、の意味がある、ダジャレです)

WATCH.
[Within] Qui est la?
 =WHO IS THIS?

PUCELLE.
Paysans, pauvres gens de France;
Poor market folks that come to sell their corn.
= peasants, poor folks of France 

貧しい物売りがコーンを売りにきたのです
(ここは奇妙な部分で、プセルはフランスでしゃべってから同じことを英語で言います。プセルがなんで無教育なのに英語とフランス語が話せるのかわからないし、たぶんこの劇ではみんなずっと英語をしゃべっているはずです。いきなりフランス語をしゃべるとややこしぃ。ちなみにシェイクスは英語、ラテン語、ギリシャ語、フランス語を使えるのです、クアトリンガル・・・)

WATCH.
Enter, go in; the market bell is rung.
 入れ、市場の鐘は鳴っている

PUCELLE.
Now, Rouen, I 'll shake thy bulwarks to the ground.
 さぁルーエンその城壁を地へ叩き潰すぞ
[Exeunt.]

[Enter Charles, the Bastard of Orleans, Alencon,
Reignier, and forces.]
 Ch、私生子、AL、Re そして軍隊が登場

CHARLES.
Saint Denis bless this happy stratagem!(戦略)
And once again we 'll sleep secure in Rouen.
 サンドニよこの戦略を祝福せよ、そしてもう一度ルーエンで安らかに眠ろう

BASTARD.
Here enter'd Pucelle and her practisants;
Now she is there, how will she specify
Here is the best and safest passage in?
 プセルとその工作員はここから入った、今はあそこにいるぞ、どうやってどこが一番安全で良い進入路と確かめるのだろうか

REIGNIER.
By thrusting out a torch from yonder tower;
Which, once discern'd, shows that her meaning is,
No way to that(?), for weakness, which she enter'd.
 向こうの塔から松明をちらつかせることによってだ、どこが、見分けるに、Cの意図をしめして、Cの入った道がその脆弱さにおいて他にないということだ
(ちょっと変ですね?誤植?)

[Enter La Pucelle, on the top, thrusting out
a torch burning.]
 プセルが登場、塔の上に立って、松明をふる

PUCELLE.
Behold, this is the happy wedding torch
That joineth Rouen unto her countrymen,
But burning fatal to the Talbotites!
 見ろ、これがシアワセな婚約のかがり火だ、ルーエンがその本国のもとへ帰る、そしてタルボチットたちには破滅のしるしだ。
(TALBOTITES ちょっと卑小形を含んだ、面白い言い方です、titesでなんとなく乳飲み子っていう感じがあります)

[Exit.]

BASTARD.
See, noble Charles, the beacon(かがり火) of our friend;
The burning torch in yonder turret stands.
 見て下さい、ノーブルCh、友軍のかがり火です。向こうのタレットに松明が見えます 

CHARLES.
Now shine it like a comet of revenge,
A prophet to the fall of all our foes!
 今こそ復讐の彗星のように光り輝け、Orの敵の壊滅を予言するように

REIGNIER.
Defer no time, delays have dangerous ends;
Enter, and cry, 'The Dauphin!' presently,
And then do execution on the watch.
 遅れてはなりません、遅れは致命的結末になるでしょう、行きましょう、そしてドーフィンと叫びながらです、見張りを処刑するのです

[Alarum. Exeunt.]

[An alarum. Enter Talbot in an excursion.]
 アララム タルボットが小隊で登場

TALBOT.
France, thou shalt rue(後悔する) this treason with thy tears,
If Talbot but survive thy treachery.
 フランスよこの裏切りの償いはその涙ですることになるぞ、タルボットがその戦略から生き残れば
Pucelle, that witch, that damned sorceress,
Hath wrought this hellish mischief unawares,
That hardly we escaped the pride of France.
 プセル、あの魔女め、呪われた魔術使いめ、こんな地獄のような不意打ちを引き起こし、WEはフランスの誇り(軍隊)から逃げるのもままならない 

[Exit.]

[An alarum:  excursions.]
[Bedford, brought in sick in a chair. Enter Talbot and Burgundy
without: within La Pucelle, Charles, Bastard, Alencon, and
Reignier, on the walls.]
 ベッドフォードが病に臥せりながら登場、タルボットバーガンディ、も登場。
 外枠?仕切りの向こうがわには、プセル、Ch、Ba、Al、Reが城壁の上に立つ

PUCELLE.
Good morrow,(=tomorrow) gallants!(勇敢な) want ye corn(粒子にする) for bread?
I think the Duke of Burgundy will fast
Before he 'll buy again at such a rate:
'Twas full of darnel(毒麦):  do you like the taste?
  やぁやぁ、おっさんたち、パンにコーン(小麦)はいかがかな?DuBuはこんな高いレートで買うくらいなら餓死するでしょうね、こんなに毒麦ばかりだとは!ってなもんでさ、お味などうかしら?
(込み入ったシャレです、コーン、とコーンする、小麦にする、っていう意味でコーンを持ち込んだことで騙されたね、っていう意味です。ドクムギというのはムギとわかりずらい役に立たない雑草です、聖書の引用より。あなたがたはコーン売りを引き入れたことにより、ムギを大量に失ったよということ。そしてこれこそ、野卑な口調で話されています)

BURGUNDY.
Scoff on, vile fiend and shameless courtezan!(売春婦)
I trust ere long to choke thee with thine own,
And make thee curse the harvest of that corn.
 クソッタレ、薄汚い売春婦の淫売め!その小麦でまもなくその喉を絞め殺す、そのコーンの収穫を呪うようにな
(この人はすごい口が悪いw)

CHARLES.
Your Grace may starve perhaps before that time.
 Uの優雅さもその頃までには餓死してしまうでしょうがね

BEDFORD.
O, let no words, but deeds, revenge this treason!
 うー!コトバでなく行動だ、このだまし討の復讐を!

PUCELLE.
What will you do, good graybeard? break a lance,
And run a tilt at death within a chair?
 何が出来るっていうんですか灰色髭の老いぼれ?ランスをへし折られて、死へと向かって突っ走ってるのに

TALBOT.
Foul fiend of France, and hag(ブス) of all despite,
Encompass'd with thy lustful paramours!(情婦)
Becomes it thee to taunt his valiant age,
And twit with cowardice a man half dead?
 クソヤロウのフランスのブスオンナ、すべての軽蔑を集める情婦やろうども、壮年になって死にかけている病人をチキン野郎呼ばわりするのか!!
Damsel(淑女), I 'll have a bout with you again,
Or else let Talbot perish with this shame.
 なぁ乙女よもう一度一騎打ちをさせろ、あるいはタルボットに恥辱を与えたまま滅ぼせ 

PUCELLE.
Are ye so hot? yet, Pucelle, hold thy peace;
If Talbot do but thunder, rain will follow.
 ハハハ、興奮しちゃってる。けれどプセルはTHYの平和を保ってあげますよ、タルボットがただ雷のようにわめくだけなら、雨がいつか降るでしょうね?
(are ye so hot? =おっ勃ってるのぉ?っていうやらしい言い草です)

[The English party whisper together in council. ]
 英国側は集まってささやき談義している

God speed the parliament! who shall be the speaker?
 議会に祝福アレってわけですね!誰がしゃべるのかしらね?
(英国の議会の伝統を皮肉ってるわけです)

TALBOT.
Dare ye come forth and meet us in the field?
 出てきてUsと立ち向かう勇気は無いのか?

PUCELLE.
Belike your lordship takes us then for fools,
To try if that our own be ours or no.
 その時はIたちのことをあなたがたはバカだと思っていいようですね、この街はもうワタシタチのものではないのですかね、さぁでどうですか?試してみたら?
(複雑な文、というよりはコトバアソビです、リズムが良い)

TALBOT.
I speak not to that railing(毒舌の) Hecate,
But unto thee, Alencon, and the rest;
Will ye, like soldiers, come and fight it out?
 Iは口うるさいヘカテにしゃべってるのじゃない、キサマだ、アランソンそしてほかの騎士ども、出てきて戦う勇気もないのか?
(ヘカテ、ヘカットは、地獄の女神で、魔女たちの親玉だということです、シェイクスお気に入りの女神。冥王ハデス、王女ペルセポネ、に継ぐ地位らしいです)

ALENCON.
Signior, no.
 セニョール、いやなこってすね

TALBOT.
Signior, hang! base muleters(ラバ飼い) of France!
Like peasant foot-boys do they keep the walls,
And dare not take up arms like gentlemen.
 セニョールだと!このフランスのラバ飼いふぜいが!農奴の使いのガキみたいにカベに突っ立ちやがって、紳士のように武器をもつこともできないのか

PUCELLE.
Away, captains! let 's get us from the walls;
For Talbot means no goodness by his looks.
God be wi' you, my lord! we came but to tell you
That we are here.
 キャピタンたち城壁から離れましょう、タルボットはよからぬ企みをしてる顔つきだから。カミサマがいますようにね。ここにきたのはWEがここにいると知らせたかっただけです

[Exeunt from the walls.]





CUT2



TALBOT.
And there will we be too, ere it be long,
Or else reproach be Talbot's greatest fame!
Vow, Burgundy, by honor of thy house,
Prick'd on by public wrongs sustain'd in France,
Either to get the town again or die:
 WEもまもなくそこにいるだろう、そうしなければタルボットの名声に傷がつくというものだ。バーガンディ、誓って下さい、その家柄の名誉に誓って、このフランスの地で悪行がなされているのに悩まされてるのなら、都市を奪回するか、さもなくば死だと
And I, as sure as English Henry lives,
And as his father here was conqueror,
As sure as in this late-betrayed town
Great Coeur-de-lion's heart was buried,
So sure I swear to get the town or die.
 Iもヘンリーが生きていたときから、その父親が征服者としていたときから、偉大なクードリオン(獅子心)の眠るこの地を奪回するか死あるのみと。
 (獅子心王=リチャードⅠ世 1199年にルーアンの地に埋葬された由。クードリオン=ライオンハートの称号の由来は、彼がライオンと決闘した時に喉に手をつっこみ心臓をえぐりだしたという伝説に由来。騎士道伝説の模範でアーサー王に擬せられる、その剣をエクスカリバーという・・・特に十字軍遠征でイスラムと戦ったことから、イングランドだけでなく、ヨーロッパキリスト圏の英雄となっています・・・) 

BURGUNDY.
My vows are equal partners with thy vows.
 Iの誓いもTHYのものと同等のものだ

TALBOT.
But, ere we go, regard this dying prince,
The valiant Duke of Bedford. Come, my lord,
We will bestow you in some better place,
Fitter for sickness and for crazy age.
しかし行きましょう、この死にゆく王子、勇敢なDuベッドフォードのためにも。行きましょうロード、もっと良い場所にお連れします、病と辛いお年にお似合いの

BEDFORD.
Lord Talbot, do not so dishonor me:
Here will I sit before the walls of Rouen,
And will be partner of your weal or woe.
タルボットよ、Iに不名誉をしないでくれ、ここルーエンの城壁に座り、そなたたちと勝利と恐怖を共有したい

BURGUNDY.
Courageous Bedford, let us now persuade you.
 勇気あるベッドフォードだが、ここでは説得を聞いてくれ
(話しぶりから本当はベッドフォードより自分が偉いと思っていることがわかります)

BEDFORD.
Not to be gone from hence; for once I read
That stout Pendragon in his litter sick
Came to the field and vanquished his foes.
Methinks I should revive the soldiers' hearts,
Because I ever found them as myself.
 ここから去りはしない、Iは頑強なペンドラゴンの話を読んだことがあるそのしつこい病をもってしても、戦場で敵を打ち破ったという。Iも思うにここで騎士の精神を蘇らせたい、Iは騎士すべてを自分自身とも思っているのだ
(ペンドラゴンはアーサー王の父親で、病身ながらサクソン人を破ったということです)

TALBOT.
Undaunted spirit in a dying breast!
Then be it so:  heavens keep old Bedford safe!
And now no more ado, brave Burgundy,
But gather we our forces out of hand
And set upon our boasting enemy.
 くじかれない精神を死にゆく胸にお持ちだ。ではそうなさるべし、天よ老いたベッドフォードを守り給え。さぁもう迷っている暇はない、勇敢なBu、軍隊を結集して思い上がった敵に突っ込みましょう

[Exeunt all but Bedford and Attendants.]
 ベッドフォードとその付添を除いて退場

[An alarum:  excursions. Enter Sir John Fastolfe
and a Captain.]
 アララム、突撃。ファストルフとキャプテンが登場

CAPTAIN.
Whither away, Sir John Fastolfe, in such haste?
 何処に行くのですファストルフ、そんなに急いで

FASTOLFE.
Whither away! to save myself by flight:
We are like to have the overthrow again.
 どこへと?我が身を救うためににげるのさ、また負け戦に巻き込まれそうだからね

CAPTAIN.
What! Will you fly, and leave Lord Talbot?
 なんですと?逃げる?LTを残してですか?

FASTOLFE.
Aye,
All the Talbots in the world, to save my life.
 おう、世界のすべてのタルボットはIの命を救うため(の捨て石だ)
[Exit.]

CAPTAIN.
Cowardly knight! ill fortune follow thee!
 チキンナイトめ、悲劇よそのあとを追え

[Exit.]

[Retreat:  excursions. La Pucelle, Alencon, and Charles fly.]
 退却トランペット プセル、アランソン、チャールズが壊走

BEDFORD.
Now, quiet soul, depart when heaven please,
For I have seen our enemies' overthrow.
What is the trust or strength of foolish man?
They that of late were daring with their scoffs
Are glad and fain by flight to save themselves.
 さぁ静かな魂よ、天が望むならこの世にお別れをしよう、敵が逃げていくのを見れたからな。馬鹿者たちの信頼や強さがなんだというのか、さきほどまでいけしゃあしゃあとしていた連中が、逃げ去って命が救われたことを喜んでいる有り様だ

[Bedford dies, and is carried in by two in his chair.]
ベッドフォードは死に、二人に輿ごと運び出される

[An alarum. Re-enter Talbot, Burgundy, and the rest.]
 アララム、Ta、Buその他が登場

TALBOT.
Lost, and recover'd in a day again!
This is a double honor, Burgundy:
Yet heavens have glory for this victory!
 敗北し、そしてまた奪回した。二重の名誉ですBu、天は勝利を祝福してくれます

BURGUNDY.
Warlike and martial Talbot, Burgundy
Enshrines thee in his heart, and there erects
Thy noble deeds as valor's monuments.
 戦争と戦いのタルボット、BuはTHEEをまつってここにその勇猛さをたたえた記念碑を作ろうと思うぞ 

TALBOT.
Thanks, gentle duke. But where is Pucelle now?
I think her old familiar is asleep:
Now where 's the Bastard's braves, and Charles his gleeks?
 ありがとうございます、寛大なDu、ですがプセルはどこへいったのでしょう、その仲間も眠ってるようだ。私生子の勇気はどこにいったのでしょう、チャールズの冗談も
What, all amort? Rouen hangs her head for grief
That such a valiant company are fled.
 なんだすべて死んでしまったのか?ルーエンはその頭を悲しみに垂れている、頼もしい仲間が逃げ去ってしまったのでね
Now will we take some order in the town,
Placing therein some expert officers;
And then depart to Paris to the king,
For there young Henry with his nobles lie.
 さぁ都市に指令を出しましょう。経験のあるオフィサーをつけて、パリへ、王ののもとへ行きましょう、そこに幼いヘンリーと高官たちがいるでしょうから。

BURGUNDY.
What Lord Talbot pleaseth Burgundy.
 タルボットの望むことはBuはなんでも賛成だ

TALBOT.
But yet, before we go, let 's not forget
The noble Duke of Bedford late deceased,
But see his exequies fulfill'd in Rouen:
 しかしながら出立の前に忘れずに死んでしまったDUBEの遺体をルーエンにきちんと埋葬しましょう。
A braver soldier never couched lance,
A gentler heart did never sway in court;
But kings and mightiest potentates must die,
For that's the end of human misery.
 あの方より、勇気のある騎士としてランスを寝かせることはなく、宮廷でもあの方より寛大な心の持ち主はいなかった。しかし王族もどんな強力な権力者であっても
死は避けられない、それはニンゲンの悲劇の終わりだから
[Exeunt.]




CUT3



  
SCENE III. The plains near Rouen.
 ルーエン近くの平原
[Enter Charles, the Bastard of Orleans, Alencon, La Pucelle,
and forces.]

PUCELLE.
Dismay not, princes, at this accident,
Nor grieve that Rouen is so recovered:
Care is no cure, but rather corrosive,(腐食する)
For things that are not to be remedied.
 嘆くことはありませんプリンス、このアクシデントも、ルーエンが取り戻されたことも。心配は何の役にも経ちません、ココロを腐食させるだけです、悲しむべきことなどないのですから
Let frantic Talbot triumph for a while
And like a peacock sweep along his tail;
We 'll pull his plumes(羽毛) and take away his train,
If Dauphin and the rest will be but ruled.
 怒り狂ったTaは勝利に酔わせておけばいいです、羽をひろげた孔雀のようにその尻尾を伸ばさせておけばいい、その羽毛をむしりとって道を塞ぐ。ドーフィンもみんなもきちんと統率されれば。

CHARLES.
We have been guided by thee hitherto,
And of thy cunning had no diffidence:
One sudden foil shall never breed distrust
 WEはここまでTHEEに従ってきたんだ、その策略には間違いはなかった、ただ一度の失敗で信頼を失ったりはしない

BASTARD.
Search out thy wit for secret policies,
And we will make thee famous through the world.
 さらなる作戦を考えてくれ、その勇姿を世界中に知らせてやるから

ALENCON.
We'll set thy statue in some holy place,
And have thee reverenced like a blessed saint.
Employ thee then, sweet virgin, for our good.
 その銅像を聖なる場所にしつらえれて、セイントのような崇敬を集めるものとするぞ、さぁなんでもやるんだ、聖なる処女、ワレワレの為に

PUCELLE.
Then thus it must be; this doth Joan devise:
By fair persuasions mix'd with sugar'd words
We will entice the Duke of Burgundy
To leave the Talbot and to follow us.
 ではこのようにしましょう、ジョアンはこう考えます、公平な説得と甘言をつくして、DUBUを炊きつけて、タルボットたちから離反させましょう 

CHARLES.
Aye, marry, sweeting, if we could do that,
France were no place for Henry's warriors;
Nor should that nation boast it so with us,
But be extirped(絶滅させる、ほぼフランス語) from our provinces.
 そうか、かわいい子だ。もしそうできたらフランスはもはやヘンリーの兵士たちの場所ではない、やつらにここでのさばらせはしない、ワレワレの領土から絶滅させてやる 

ALENCON.
For ever should they be expulsed from France,
And not have tide of an earldom here.
 永久にやつらはフランスから追い出されて、アールダム(伯爵領)1つ残しはしない

PUCELLE.
Your honours shall perceive how I will work
To bring this matter to the wished end.
 あなたがたの名誉によってIはこれを望むべき結末へと導いてみせます

[Drum sounds afar off.]
 遠くでドラムの音

Hark! by the sound of drum you may perceive
Their powers are marching unto Paris-ward.
 あっと、あのドラムの音を聞いたでしょうが、やつらの軍勢はパリに向かって進軍しています
Here sound an English march. Enter, and pass over
at a distance, Talbot and his forces.
There goes the Talbot, with his colors spread,
And all the troops of English after him.
 イングランドの行進の音が聞こえますやってきてここを通りすぎるでしょう、タルボットとその軍勢です。あれがタルボットで、彼らのカラーをたなびかせています、そしてすべての軍勢が続いていきます

[French march. Enter the Duke of Burgundy and forces.]
 フランスのマーチ、DUBUとその軍勢

Now in the rearward comes the duke and his:
Fortune in favor makes him lag behind.
Summon a parley(会談); we will talk with him.
 後軍としてDUKEとその軍隊が来ました、幸運が味方してEは遅れて来ましたよ。会談を求める合図の音を、話をつけてきます

[Trumpets sound a parley.]
 トランペットが会談の合図を出す

CHARLES.
A parley with the Duke of Burgundy!
 DUBUと会談を願う

BURGUNDY.
Who craves a parley with the Burgundy?
 誰がBUと会談を望んでいるのか?

PUCELLE.
The princely Charles of France, thy countryman.
 フランス皇太子のチャールズす、同郷者よ

BURGUNDY.
What say'st thou, Charles? for I am marching
hence.
何をいうのだチャールズ、Iはそちらに向かって進軍しているというのに

CHARLES.
Speak, Pucelle, and enchant him with thy words.
 話せプセル、やつをそのコトバで惑わせ

PUCELLE.
Brave Burgundy, undoubted hope of France!
Stay, let thy humble handmaid speak to thee.
 勇気あるBU、疑いなきフランスの希望よ。待って下さい、THYのいやしき家政婦にお話をさせて下さい

BURGUNDY.
Speak on; but be not over-tedious.
 話せ、しかしぶりっ子ぶるな

PUCELLE.
Look on thy country, look on fertile France,
And see the cities and the towns defaced
By wasting ruin of the cruel foe.
 このTHYの国をみてください、肥沃なフランスの大地が、そのシティや都市が残虐な敵によって踏みにじられているのです

As looks the mother on her lowly babe
When death doth close his tender dying eyes,
See, see the pining(熱望する、やつれる) malady(病) of France;
Behold the wounds, the most unnatural wounds,
Which thou thyself hast given her woful breast.
 母がそのいたいけな幼児をみるように、死がまさにその優しい目に近づいているのです。見て下さい、病にやつれ果てたフランスの目を、その傷はその最も不自然な傷はTHY自身によってつけられているのですよ

O, turn thy edged sword another way;
Strike those that hurt, and hurt not those that help.
One drop of blood drawn from thy country's bosom
Should grieve thee more than streams of foreign gore:
 そのソードの向きを変えて下さい、傷つける者と戦ってください、傷を助ける者を傷つけるのではなくて、あなの国を傷つける血の一滴ですら、外国の血の海よりも嘆かわしいものではないですか

Return thee therefore with a flood of tears,
And wash away thy country's stained spots.
 涙を流して振り返り、あなたの国家のしみを洗い流して下さい

BURGUNDY.
Either she hath bewitch'd me with her words,
Or nature makes me suddenly relent.
 Cの魔術のコトバによってかそれか自然がIに改悛を求めるのか・・

PUCELLE.
Besides, all French and France exclaims on thee,
Doubting thy birth and lawful progeny(子孫).
Who join'st thou with but with a lordly nation
That will not trust thee but for profit's sake?
 それにすべてのフランス人とフランスはあなたを攻めますよ、その生まれと子孫を疑って。あなたの国以外がどうしてあなたに味方するというのですか、あなたをただ利害の為に利用しようとするもの以外は

When Talbot hath set footing once in France,
And fashion'd thee that instrument of ill,
Who then but English Henry will be lord,
And thou be thrust out like a fugitive?
 タルボットがフランスに足を踏み入れTHEEを病の道具として用いれば、他のだれでもなくヘンリーが王位につき、その時THOUは難民のように叩きだされるのですよ

Call we to mind, and mark but this for proof,
Was not the Duke of Orleans thy foe?
And was he not in England prisoner?
But when they heard he was thine enemy,
They set him free without his ransom paid,
In spite of Burgundy and all his friends.
 思い出しましょう、証拠を見せてあげます。Duオルレアンはあなたの敵であったでしょう?そしてイングランドの捕虜として捕らえられたでしょう。しかしEがTHINEの敵だとわかると、彼らは身代金もとらずにEを釈放した、バーガンディとその仲間の意向も無視して

See, then, thou fight'st against thy countrymen
And join'st with them will be thy slaughtermen.
Come, come, return; return, thou wandering lord;
Charles and the rest will take thee in their arms.
 わかりましたか、THOUはあなたの同胞と戦っているのです、そしてその殺し屋たちと手を組んでいるのです。さぁさぁ戻ってきてください、迷っているロードさん、チャールズもほかのものたちも、一緒に武器を取ります

BURGUNDY.
I am vanquished; these haughty words of hers
Have batt'red me like roaring cannon-shot,
And made me almost yield upon my knees.
 Iはグラグラだ、Cの恐ろしいコトバはIをキャノンショットのように粉砕して、いまや身を投げ出して膝をつこうするくらいだ

Forgive me, country, and sweet countrymen,
And, lords, accept this hearty kind embrace:
My forces and my power of men are yours:
So, farewell, Talbot; I 'll no longer trust thee.
 許してくれ祖国よ、そして同胞よ。そしてロード、この心からの抱擁をお受け取り下さい、Iの軍勢とその軍隊の力はUのものです、さようならだタルボット、もうTHEEを信用はできない

PUCELLE.
[Aside] Done like a Frenchman: turn and turn
again!
 余白、 やったぜフランス人。戻れ戻れ! 

CHARLES.
Welcome, brave duke; thy friendship makes us
fresh.
 おかえりなさい、勇気あるDu、あなたの友愛はワレワレを蘇らせた

BASTARD.
And doth beget new courage in our breasts.
 そしてワレワレの胸に新たな勇気をもたらした
 
ALENCON.
Pucelle hath bravely play'd her part in this,
And doth deserve a coronet(宝冠) of gold.
 プセルはこの行いを見事にこなした、それは純金に宝冠に値するでしょう 


CHARLES.
Now let us on, my lords, and join our powers,
And seek how we may prejudice the foe.
 さぁ作戦にかかりましょう、マイロード、ワレワレの軍勢に加わって下さい、そして敵をどうやって痛めつけるか考えましょう

[Exeunt.]


 

C4


SCENE IV. Paris. The palace.

[Enter the King, Gloucester, Bishop of Winchester, York,
Suffolk, Somerset, Warwick, Exeter:  Vernon, Basset, and
others. To them with his soldiers, Talbot.]

TALBOT.
My gracious Prince, and honourable peers,
Hearing of your arrival in this realm,
I have awhile given truce unto my wars,
To do my duty to my sovereign:
 Iのプリンスそして高潔なる血筋の方々この支配地への到着をお聞きしました。IはIの武器をもってその真実を示し、その支配への役目を果たしてきました。
In sign whereof, this arm, that hath reclaim'd
To your obedience fifty fortresses,
Twelve cities and seven walled towns of strength,
Beside five hundred prisoners of esteem,
Lets fall his sword before your highness' feet,
And with submissive loyalty of heart
Ascribes the glory of his conquest got
First to my God and next unto your grace. [Kneels.]
 その証拠にこの武器は50の砦をあなたに従わせ、20の都市を、7の城壁で囲まれた都市を、500の高位な者を捕虜にとり、陛下の足元にひざまづかせました。
 そしてその従順で誠意なこころをもってこの侵略の栄光を最初に神にそして次はUに捧げます(ひざまずく)
 (別訳 500の高位な捕虜を取り戻しましたが、今は(タルボットの)ソードをUのもとへ置きます・・)

KING.
Is this the Lord Talbot, uncle Gloucester,
That hath so long been resident in France?
 これがロードタルボットなんですね、アンクルGl、ずっと長いことフランスを拠点としていた

GLOUCESTER.
Yes, if it please your majesty, my liege.(君主)
 その通りです陛下、そして君主
 
KING.
Welcome, brave captain and victorious lord!
When I was young, as yet I am not old.
I do remember how my father said
A stouter champion never handled sword.
 ご苦労であった勇気あるキャプテンそして勝利者であるロード、若き時から、今でもまだ老いてはいませんが、Uより強力にソードを使うものはいないと聞いたことをよくおぼえています

Long since we were resolved of your truth,
Your faithful service and your toil in war;
Yet never have you tasted our reward,
Or been reguerdon'd(? 誤植?) with so much as thanks.
 Uは若きころから久しくその誠実な役目を果たし、戦争でおおくの労役をした、それでもまだIはずっと褒章を与えてこなかった、多大な感謝をもってそれに答える。
(この文からは典礼文になり WEとなります、たぶん辞令のようなものを読む形です)

Because till now we never saw your face:
Therefore, stand up:  and for these good deserts,
We here create you Earl of Shrewsbury;
And in our coronation take your place.
 というのは今までWEはその尊顔を見る機会を持たなかったのだ、そこでだ立ちなさい、そのよき褒章としてここにそなたをEARLシュリューズベリーとして貴族として任命し、その支配地を与えるものとする

 ロンドン北西ですね。



[Sennet.(退場のラッパ) Flourish. Exeunt all but Vernon and Basset.]

VERNON.
Now, sir, to you, that were so hot at sea,
Disgracing of these colors that I wear
In honor of my noble Lord of York:--
Dar'st thou maintain the former words thou spakest?
 なぁSIR、Uは先ほど海で興奮して、Iのつけているこのヨーク家の白バラの紋章を侮辱したのだが、そのコトバをまだ保ち続ける気か?

BASSET.
Yes, sir; as well as you dare patronage
The envious barking of your saucy tongue
Against my lord the Duke of Somerset.
 そうだ、UがIの主君であるDUSOに吠え立てた暴言をまだ支持しているのであればな

VERNON.
Sirrah, thy lord I honor as he is.
 ふん、分相応にIは扱っている

BASSET.
Why, what is he? as good a man as York.
 なんだと、ヨークに劣らない方だ

VERNON.
Hark ye; not so:  in witness, take ye that.
 へっ何をいってるんだ、証拠もある、こいつでどうだ

[Strikes him.]
 Eを殴る

BASSET.
Villain, thou know'st the law of arms is such
That whoso draws a sword, 'tis present death,
Or else this blow should broach thy dearest blood.
But I 'll unto his majesty, and crave
I may have liberty to venge this wrong;
When thou shalt see I 'll meet thee to thy cost.
 悪党め、軍規を知ってるのか?誰であれ(宮中で)剣を抜いたものは死刑だ、そのTHYの大事な血を流させてやるぞ。しかしこれは主君にうかがいを立ててこの復讐する権利を保留する、今度に会った時にはその代償を払わせてやるぞ

VERNON.
Well, miscreant,(極悪人) I 'll be there as soon as you;
And, after, meet you sooner than you would.
 ふん、ごろつきめ、Iもその決闘の場にすぐに向かうぞUが考えるよりももっと早く出会うだろう。
[Exeunt.]





C5


ACT FOURTH
 第四場
SCENE I. Paris. A hall of state.(王宮)
 パリ王宮
[Enter the King, Gloucester, Bishop of Winchester, York,
Suffolk, Somerset, Warwick, Talbot, Exeter, the Governor
of Paris, and others.]

GLOUCESTER.
Lord bishop, set the crown upon his head.
 さぁビショップ王冠を彼の頭に

WINCHESTER.
God save King Henry, of that name the sixth!
 神がヘンリー王をすくうように、ヘンリー六世と名乗りなさい

GLOUCESTER.
Now, Governor of Paris, take your oath,
That you elect no other king but him;
Esteem none friends but such as are his friends,
And none your foes but such as shall pretend
Malicious practices against his state:
This shall ye do, so help you righteous God!
 さぁgvパリ誓いのコトバを言え。彼だけを王として認め、彼の友だけを敬い、彼の国家に対して悪意を持つものだけを敵とすること、それを誓いなさい、正しい神に誓って

[Enter Sir John Fastolfe.]

FASTOLFE.
My gracious sovereign, as I rode from Calais,
To haste unto your coronation,
A letter was deliver'd to my hands,
Writ to your Grace from the Duke of Burgundy.
 支配者がた、カレーから馬に乗って来ましたところ、ある手紙がてにはいりました、DUBUからあなた様へ書かれたものです

TALBOT.
Shame to the Duke of Burgundy and thee!
I vow'd, base knight, when I did meet thee next,
To tear the garter from thy craven's leg, [Plucking it off.]
Which I have done, because unworthily
Thou wast installed in that high degree.
 恥を知れTHEEとBUは!Iは誓ったのだ、このナイト崩れめ、もう一度出会った時には、その足からガーターを引き裂くと。(それをはがしとる)、こうしたのはTHOUはこのような地位にはふさわしくないからだ。

Pardon me, princely Henry, and the rest:
This dastard, at the battle of Patay,
When but in all I was six thousand strong
And that the French were almost ten to one,
Before we met or that a stroke was given,
Like to a trusty squire(騎士の従者) did run away:
In which assault we lost twelve hundred men;
Myself and divers gentlemen beside
Were there surprised and taken prisoners.
 許してくださいヘンリー王、そして皆様。このクズはパテーでの戦争で、Iたちは六千の軍勢、フランスはその10倍はいたときに、まだ敵と一撃もまじえないうちに、騎士の従者ずらして逃げ出したのです。その戦いで1200の兵を失いました、Iといくつかの紳士も驚愕して捕虜にとられてしまいました
(パテーはオルレアンの少し北の地域。1429年に戦いがあった)


Then judge, great lords, if I have done amiss;
Or whether that such cowards ought to wear
This ornament of knighthood, yea or no.
 ではさばいてくださいロード様がた、Iが間違っているかどうか、このチキンがこの騎士のしるしをつけていていいかどうか

GLOUCESTER.
To say the truth, this fact was infamous
And ill beseeming any common man,
Much more a knight, a captain, and a leader.
 正直にいえば、このような事実は悪名高いものでどんな平民にもひどい行いであり、ナイト、キャプテン、リーダーにいたっては考えられない

TALBOT.
When first this order was ordain'd, my lords,
Knights of the garter were of noble birth,
Valiant and virtuous, full of haughty courage,
Such as were grown to credit by the wars;
 最初にこの勲章(ガーター勲章)が与えられた時には騎士はもっとより高貴な生まれて、強力で美徳と勇気に満ちて、戦場で頼りになるもののことだったといいます
(ガーター勲章は1348年に創設されたとされる)
 
Not fearing death, nor shrinking for distress,
But always resolute in most extremes.
He then that is not furnish'd in this sort
Doth but usurp the sacred name of knight,
Profaning(冒涜する) this most honorable order,
And should, if I were worthy to be judge,
Be quite degraded, like a hedge-born swain
That doth presume to boast of gentle blood.
 死をも恐れず、ストレスに縮こまることもない、どんんな状況にも決然としているものです。コイツはその種類のヒトではなくて、ナイトの神聖な名を穢し、この勲章の名誉を冒涜しました。Iが判決するには格下げされるべきであり、藁屋で生まれた豚としてその血を誇るべきです

KING.
Stain to thy countrymen, thou hear'st thy doom!
Be packing, therefore, thou that wast a knight;
Henceforth we banish thee, on pain of death.
 国家の面汚し、聴いたかその運命を、荷造りをしろ。そうでなければ騎士であったおまえを破門として死刑にする

[Exit Fastolfe.]

And now, my lord protector, view the letter
Sent from our uncle Duke of Burgundy.
 そしてプロテクター、アンクルDUBUからの手紙を見て下さい(ベッドフォードはバーガンディの妹と親戚関係にあるのでヘンリーとも親族である)

GLOUCESTER.
What means his grace,
that he hath changed his style?
No more but, plain and bluntly, 'To the King!'
Hath he forgot he is his sovereign?
Or doth this churlish(卑しい) superscription(上書き)
Pretend some alteration in good will?
 これはどういう意味だ、スタイルが変わったものだただ国王へとぶしつけに書いている。Eは誰の支配を受けているかわかっているのか?このような下賎な調子はその良い意思へ変節が加わったのだろうか?
What's here? [Reads] 'I have, upon especial cause,
Moved with compassion of my country's wreck,
Together with the pitiful complaints
Of such as your oppression feeds upon,
Forsaken your pernicious faction,
And join'd with Charles, the rightful King of France.'
 なんだって、(手紙を読む) Iはある特別な事情により、Iの国家の破滅に同情を抱くにいたりました、あなたがたの抑圧に対する苦情を考えるに、そちらの派閥争い
にも嫌気がさしましたので、フランスの正統なる王であるチャールズに加わることにしました

O monstrous treachery! can this be so,
That in alliance, amity and oaths,
There should be found such false dissembling guile?
 なんてモンスターな裏切りだ、あのような協力と友愛と誓いがこのような間違った偽りによって砕けるものだろうか

KING.
What! doth my uncle Burgundy revolt?
 何ですか?アングルBUは反乱したのですか?

GLOUCESTER.
He doth, my lord, and is become your foe.
 その通りです、Uの敵となりました

KING.
Is that the worst this letter doth contain?
 それがその手紙に込められたサイアクの事実ですか?

GLOUCESTER.
It is the worst, and all, my lord, he writes.
 それがサイアクです、それ以外にはありません

KING.
Why, then, Lord Talbot there shall talk with him,
And give him chastisement for this abuse.
How say you, my lord? are you not content?
 なぜだ!タルボットEと話し合ってみてくれ、その寵愛に対する冒涜は一体なんなのだ?どう思う?そうしてくれるか?

TALBOT.
Content, my liege! yes; but that I am prevented,
I should have begg'd I might have been employ'd.
 わかりました君主よ。止められてもIは進んでそれを引き受けるつもりでした

KING.
Then gather strength, and march unto him straight:
Let him perceive how ill we brook his treason.
And what offence it is to flout his friends.
 ならば軍勢を集めてまっすぐEのもとへ進攻してください、Eに裏切りはどんなひどいものか、そして味方に対するフラウト(日本語にならないコトバ・・・ちょずく)がどんなものか

TALBOT.
I go, my lord, in heart desiring still
You may behold confusion of your foes.
 行きますロード、Uに敵の混乱を見せることを今でも望んでいますので

[Exit.]



 c6



[Enter Vernon and Basset.]

VERNON.
Grant me the combat, gracious sovereign.
 決闘の許可を下さい主権者様

BASSET.
And me, my lord, grant me the combat too.
 同じようにIにも決闘の許可を

YORK.
This is my servant:  hear him, noble prince.
これはIの部下です、彼の話を聴いてください、プリンス

SOMERSET.
And this is mine:  sweet Henry, favor him.
 これはIのです、優しきヘンリー、彼の味方をしてください

KING.
Be patient, lords, and give them leave to speak.
Say, gentlemen, what makes you thus exclaim?
And wherefore crave you combat? or with whom?
 忍耐ですロードたち、彼らに話をさせましょう、紳士たちよなにがこのような嘆願をさせているのですか?どういうことでそのように決闘を望むのです、そして誰と? 

VERNON.
With him, my lord; for he hath done me wrong.
 彼とです、ロード、ヤツがIに悪を成したので

BASSET.
And I with him; for he hath done me wrong.
 IもEとです、奴がIに悪を成したのです

KING.
What is that wrong whereof you both complain?
First let me know, and then I'll answer you.
 どんな悪を成したというのだね、それを先に言え、それから答えよう

BASSET.
Crossing the sea from England into France,
This fellow here, with envious carping(あらさがしをする、ごちゃごちゃ言う) tongue,
Upbraided(とがめる) me about the rose I wear;
 イングランドからフランスへ渡る途中にこいつはごちゃごちゃいうその舌でIの身につけている赤バラをとがめたのです
Saying, the sanguine(朗らかな) colour of the leaves
Did represent my master's blushing cheeks,
When stubbornly he did repugn(矛盾する) the truth
About a certain question in the law
Argued betwixt the Duke of York and him;
 言うにはこの明るい色彩がIのマスターの頬の赤を表しているというのです、DUYOとEとの間でかわされた明らかな法律の問題にたいして執拗に矛盾した事実にこだわっているからと
With other vile and ignominious terms:
In confutation(論破) of which rude reproach,
And in defence of my lord's worthiness,
I crave the benefit of law of arms.
 悪意のある無知なコトバをつかって無礼な論雑をしてきたのです、Iのロードの価値を守るためにIに軍規を破ることを許してください。 

VERNON.
And that is my petition(請願), noble lord:
For though he seem with forged quaint conceit
To set a gloss (虚飾)upon his bold intent,
Yet know, my lord, I was provoked by him;
 そのことがIの請願でもあるのですロード、奴はその厚顔さで奇妙な戯言をこしらえているようですが、知っておいて下さい、Iがヤツに最初に喧嘩を売られたのです

And he first took exceptions(異議) at this badge,
Pronouncing that the paleness of this flower
Bewray'd the faintness of my master's heart.
 EがIのバッジに異議を唱えて、この花の青白さはIの主人のココロの弱さを表していると宣言したのです 

YORK.
Will not this malice, Somerset, be left?
 このような悪意を捨てないのだなSo

SOMERSET.
Your private grudge, my Lord of York, will out,
Though ne'er so cunningly you smother it.
 その内密の憎悪を、LOYO出す気だな、今までは周到に押し殺してきたものを

KING.
Good Lord, what madness rules in brainsick men,
When for so slight and frivolous a cause
Such factious emulations(競争) shall arise!
Good cousins both, of York and Somerset,
Quiet yourselves, I pray, and be at peace.
  なんてことです、狂気が脳の病んだひとを支配している、そんな小さなつまらないことで派閥争いが起こるなんて。カズンどうしではないですかヨーク、サマセット
静かにしなさい、そして平和を守ることを願います

YORK.
Let this dissension first be tried by fight,
And then your highness shall command a peace.
 最初にこのいさかいを決闘で試してみましょうそれから平和の指令を出して下さい

SOMERSET.
The quarrel toucheth none but us alone;
Betwixt ourselves let us decide it then.
 この喧嘩はUsだけの問題です、Usだけで決着をつけさせて下さい

YORK.
There is my pledge; accept it, Somerset.
 これがIの意思だ、(手袋を投げるってことです)決闘は受けるぞSo

VERNON.
Nay, let it rest where it began at first.
 イヤIたちが始めたのです、Iたちにやらせてください

BASSET.
Confirm it so, mine honorable lord.
 その通りです、Iのロード

GLOUCESTER.
Confirm it so! Confounded be your strife!
And perish ye, with your audacious prate!(ペラペラしゃべり)
 じゃあそうしろ、くだらないことで騒ぎやがって。そして失せろ、口先だけベラベラと。
Presumptuous(ぶしつけな) vassals(家臣), are you not ashamed
With this immodest clamorous outrage
To trouble and disturb the king and us?
 生意気な家臣どもだ、このような馬鹿騒ぎが王と我々を邪魔していると恥じることもできないのか
And you, my lords, methinks you do not well
To bear with their perverse objections;
Much less to take occasion from their mouths
To raise a mutiny betwixt yourselves:
Let me persuade you take a better course.
 そしてあなたたちもですロードたち、彼らの異議を止めることもしないのはよくないし、さらに悪いことに自分たち自身でも争いを始めるなんて。もっと別のやり方をするようにしていただきたいものだ

EXETER.
It grieves his highness:  good my lords, be friends.
 陛下も悲しんでいるぞロード、そして友よ

KING.
Come hither, you that would be combatants:(戦闘員)
Henceforth I charge you, as you love our favor,
Quite to forget this quarrel and the cause.
 ここへこい、決闘者たち、UがIの寵愛を望むのであれば、この喧嘩もその原因も忘れることを命ずる

And you, my lords, remember where we are:
In France, amongst a fickle wavering nation;
If they perceive dissension in our looks
And that within ourselves we disagree,
How will their grudging stomachs be provoked
To willful disobedience, and rebel!
  そしてあなたがたロードもどこにいるか考えて下さい、フランスにいるのです。この不安定でざわついている中でこのような内輪もめが露見して、意見が乱れてしまえば、ヤツラの飢えた胃袋が刺激されて、反抗へ、レベルへと向かうでしょう。

Beside, what infamy will there arise
When foreign princes shall be certified
That for a toy, a thing of no regard,
King Henry's peers and chief nobility
Destroy'd themselves and lost the realm of France
 それにどんな悪評が起こるでしょう、外国の皇子たちはキングヘンリーとその一族が瑣末なことで自分たちを破滅させてフランスを失ったと確認したら。
O, think upon the conquest of my father,
My tender years; and let us not forgo
That for a trifle that was bought with blood!
Let me be umpire in this doubtful strife.
I see no reason, if I wear this rose,
 Iの父の征服について考えて下さい、Iの安らかな日々、血なまぐさい戦いで得たものをこんなくだらないことで失うわけにはいかない。Iがこのいさかいの審判となろう、このローズをつけてもなんの意味もない
[Putting on a red rose.]
(赤バラをつける)

That any one should therefore be suspicious
I more incline to Somerset than York:
Both are my kinsmen, and I love them both:
 これによってサマセットかヨークのどちらかに肩入れしたと疑わないでほしい、両方共に血族ではないか、両方をIは愛する
As well they may upbraid me with my crown,
Because, forsooth, the king of Scots is crown'd.
But your discretions better can persuade
Than I am able to instruct or teach;
それはこの王冠を非難しているようなものだぞ、スコットランド王も王冠を頂いているのだから。しかしあなたがたの分別がIの説得や説明よりも優っていると思います

And, therefore, as we hither came in peace,
So let us still continue peace and love.
Cousin of York, we institute your grace
To be our Regent in these parts of France:
 Iたちはここまで平和を保ってきたのです、これからも平和と愛を維持していきましょう、ヨーク家の末裔、あなたにはフランスのREGENTへなってもらいます

And, good my Lord of Somerset, unite
Your troops of horsemen with his bands of foot;
And, like true subjects, sons of your progenitors,
Go cheerfully together and digest
Your angry choler(かんしゃく) on your enemies.
そしてSoは軍隊と騎兵を集めて整列させ、本来の目的であり、その血族としてふさわしいように一緒に、その癇癪を敵に向かってぶつけるべきです

Ourself, my lord protector and the rest
After some respite will return to Calais;
From thence to England; where I hope ere long
To be presented, by your victories,
With Charles, Alencon, and that traitorous rout.(敗走)

  我々はPrと残りと共に少しの間を置いてカレー、そしてイングランドへ帰りますそこであなたがたのチャールズ、アランソンそして裏切り者への勝利と敗走について聞こうと思います
 
[Flourish. Exeunt all but York, Warwick, Exeter and  Vernon.]

WARWICK.
My Lord of York, I promise you, the king
Prettily, methought, did play the orator.
 LOYOキングはとてもよく、雄弁家を演じましたね

YORK.
And so he did; but yet I like it not,
In that he wears the badge of Somerset.
 そうだけど気に食わないのはサマセットのほうの赤バラをつけたことだな

WARWICK.
Tush, that was but his fancy, blame him not;
I dare presume, sweet prince, he thought no harm.
 あー、でもしかしそれはきまぐれでしょう、それで攻めることはないでしょう、王子様は何の意図も無かったと思いますよ

YORK.
An if I wist he did,--but let it rest;
Other affairs must now be managed.
 まぁそう思うことにするか、そしてそれはいいとして、他のことがまずなされなければならんな

[Exeunt all but Exeter.]

EXETER.
Well didst thou, Richard, to suppress thy voice;
For, had the passions of thy heart burst out,
I fear we should have seen decipher'd there
More rancorous(恨みのある) spite, more furious raging broils,
Than yet can be imagined or supposed.
 よくやるなリチャードは、そのコトバを押し殺して。その熱情と真意がほとばしったら、そこに恨みのある侮蔑ともっと凶悪に熱せられた怒りを読み取ることになるだろう、これまで想像すらもできなかったような・・

But howsoe'er, no simple man that sees
This jarring discord of nobility,
This shouldering of each other in the court,
This factious bandying(打ち合う) of their favorites,
But that it doth presage(前兆となる) some ill event.
 しかしながらどんなバカでも貴族のこうした小競り合いと宮廷での互いの派閥争いとコネ政治が、悪い出来事の前兆となることを見て取っているだろう。

Tis much when scepters(王笏) are in children's hands;
But more when envy breeds unkind division;
There comes the ruin, there begins confusion.
 王権が子供に握られているときにこのようになるのだ。嫉妬深い血統が不寛容な派閥を作っているのもなお悪い、このようなときに破滅、そして波乱が始まるのだ

[Exit.]



 第4回


 


SCENE II. Before Bordeaux.
 
  ボルド―。フランスの左下です。フランスの海岸線はなんでこんなにさっくりとしたラインなんですかね。
[Enter Talbot, with trump and drum.]

TALBOT.
Go to the gates of Bordeaux, trumpeter:
Summon their general unto the wall.
 ボルドーのゲートへ迎え、トランペターよやつらの大将を城壁へと呼べ

[Trumpet sounds. Enter General and others, aloft.]
 トランペットが鳴り、ジェネラルとその他が昇る

English John Talbot, Captains, calls you forth,
Servant in arms to Harry King of England;
And thus he would: Open your city-gates,
Be humble to us; call my sovereign yours,
And do him homage as obedient subjects;
 イングランドのジョン・タルボットである、キャプテン呼びかけるのは、イングランド王キングヘンリーの使いである。そのように対処せよ、門を開門せよ、抵抗をするな、主君をはき違えるな、従順なしもべとして王への忠誠を示せ。

And I 'll withdraw me and my bloody power:
But, if you frown upon this proffer'd peace,
You tempt the fury of my three attendants,
Lean famine, quartering steel, and climbing fire;
Who in a moment even with the earth
Shall lay your stately and air-braving towers,
If you forsake the offer of their love.
 そうすればIも血塗られたこの力を使うことはしないしかし、この与えられた平和に顰め面をするならば、3つのIの怒りをもらうことになるぞ。ひどい飢餓、4つに切断する鋼の剣、そして立ち上る業火だ。その天にそびえる塔も一瞬で地面に崩れ落ちる、この愛に満ちた申し出を断るのならな 

GENERAL.
Thou ominous and fearful owl of death,
Our nation's terror and their bloody scourge!
The period of thy tyranny approacheth.
On us thou canst not enter but by death;
 THOU不吉と恐怖の死のフクロウ、Weの国家に恐怖と血まみれの災厄をもたらすもの、その独裁の終わりが近づいてきたのだ、入りたくば死をもってしかないぞ

For, I protest, we are well fortified
And strong enough to issue out and fight:
If thou retire, the Dauphin, well appointed,
Stands with the snares(罠) of war to tangle thee:
 Iは反論させてもらう、我々の武装は万全である、撃って出ても賞賛はある、もしTHOUが退却してもDaが追跡軍を出し、罠をもってTHEEを絡めとる準備をしている

On either hand thee there are squadrons(大隊) pitch'd
To wall thee from the liberty of flight;
And no way canst thou turn thee for redress,
But death doth front thee with apparent spoil,
And pale destruction meets thee in the face.
 両翼に大隊を配置してTHEEが自由に動くのを壁として塞ぐだろう、どこへも武装を整える為に退却できないようにしている、死だけがTHEEの眼前に立ちふさがり、青白い破壊が繰り広げられるのを鼻先で見ろ

Ten thousand French have ta'en the sacrament
To rive(ひっかく) their dangerous artillery
Upon no Christian soul but English Talbot.
 一万のフランス兵が秘技を用いて武器をかついできたのだ、それもただ1つのキリスト者の魂、イングランドのタルボットめがけて

Lo, there thou stand'st, a breathing valiant man,
Of an invincible unconquer'd spirit!
This is the latest glory of thy praise
That I, thy enemy, due thee withal;
For ere the glass,(砂時計のグラス) that now begins to run,
Finish the process of his sandy hour,
These eyes, that see thee now well colored,
Shall see thee wither'd, bloody, pale, and dead.
 ハハ、そこに立っているな勇敢なオトコよ、負けたことのない魂の持ち主よ、これがその栄光の最後の褒め言葉になるだろう、Iがキサマの敵となったからには。今砂時計の砂は落ち始めたこの砂の時が尽きるときには、その色のついた目玉が、血にまみれ、青白くなり、そして死ぬのだ
[Drum afar off.]

Hark! hark! the Dauphin's drum, a warning bell,
Sings heavy music to thy timorous(気の弱い) soul;
And mine shall ring thy dire departure out.
 ハハハハア!! Daのドラムの音だ、警告の鐘が鳴ったぞ、THYの弱い心には陰鬱な響だろう、そしてIも鐘を鳴らしその死後の旅のはなむけとしてやる!

[Exeunt General, etc.]
 (ジェネラルは脇役にすぎないですがこの長台詞は名文ですし、かなりのプレッシャーがかかる役ですね)


TALBOT.
He fables not; I hear the enemy:
Out, some light horsemen, and peruse(精読する) their wings.
O, negligent and heedless discipline!
 おとぎ話をしてるのではないようだ、敵の近づく音がする、軽騎兵隊やつらの両翼を探れ、アッ!なんてことだ、軍規ができていない無知なやつらだ。

How are we park'd and bounded in a pale,
A little herd of England's timorous deer,
Mazed with a yelping kennel(犬小屋) of French curs!(野良犬)
 どうしてわれわれはこんなみじめなところへ囲い込まれたのか、イングランドのおとなしい鹿がフランスの野良犬どもの犬小屋へ迷い込んだように

If we be English deer, be then in blood;
Not rascal-like, to fall down with a pinch,
But rather, moody-mad and desperate stags,
Turn on the bloody hounds with heads of steel
And make the cowards stand aloof at bay:
 しかしもしイングランドのシカなら、そうであれ。ラスカルのように倒れおちないで土に汚れながらも必死の角を突き立てて。頭の剣をきらめかせて血を求めろ、そして臆病者どもを追い立てるのだ

Sell every man his life as dear as mine,
And they shall find dear deer of us, my friends.
God and Saint George, Talbot and England's right,
Prosper our colors in this dangerous fight!
 すべての者共よ、その生命をなるべく高価なものとしろ、やつらはわれらの中に価値のあるシカを見つけるのだ友よ、神よ、セントジョージよ、タルボットとイングランドよ、その旗をこの危険な戦いにこそひらめかせるのだ
[Exeunt.]





c2



SCENE III. Plains in Gascony.
(ガスコーニュはボルドーのすぐ近く)
 
[Enter a Messenger that meets York. Enter York with trumpet and
many soldiers.]
 伝令が入って来てヨークに出会う

YORK.
Are not the speedy scouts return'd again,
That dogg'd the mighty army of the Dauphin?
 偵察隊は戻らないのか、あのDaの大軍を追っていたのだが

MESSENGER.
They are return'd, my lord, and give it out
That he is march'd to Bordeaux with his power,
To fight with Talbot:  as he march'd along,
By your espials(調査) were discovered
Two mightier troops than that the Dauphin led,
Which join'd with him and made their march for
Bordeaux.
 戻りましたロード、彼らの報告によると彼らはボルドーへ進撃しています、タルボットと戦うつもりです。またそれにくわえて更に強力な大隊がDaに加わってこれもボルドーへ向かっています

YORK.
A plague upon that villain Somerset,
That thus delays my promised supply
Of horsemen, that were levied for this siege!
 あのクソヤロウのSoめ疫病で死んでしまえ、騎兵隊を遅らせているんだこのために招集した部隊なのに!

Renowned Talbot doth expect my aid,
And I am lowted by a traitor villain,
And cannot help the noble chevalier:
God comfort him in this necessity!
If he miscarry, farewell wars in France.
 名だたるタルボットはIの助けを待っているというのに、裏切りもののカスにやられてあの本当の騎士を助けることが出来ない、どうか神よ彼に何かを届けてくれ、もしEにもしものことがあると、フランスでの戦争はこれでおしまいだ

[Enter Sir William Lucy.]

LUCY.
Thou princely leader of our English strength,
Never so needful on the earth of France,
Spur to the rescue of the noble Talbot,
Who now is girdled with a waist of iron,
And hemm'd(取り巻かれる) about with grim destruction.
To Bordeaux, warlike Duke! to Bordeaux, York!
Else, farewell, Talbot, France, and England's honor.
 EN軍のリーダーであるプリンスよ、このフランスの地でこれほど必要とされたことはありません、タルボットを助けるために、馬を走らせて下さい。彼はいまや剣ぶすまにとりかこまれて、呪わしき破滅にいます。ボルドーへ、ボルドーへ向かって下さい!ヨーク、そうしなければ、イングランドの誇り、タルボットは失われます 

YORK.
O God, that Somerset, who in proud heart
Doth stop my cornets,(コルネット=ラッパの一種) were in Talbot's place!
So should we save a valiant gentleman
By forfeiting a traitor and a coward.
Mad ire and wrathful fury makes me weep,
That thus we die, while remiss traitors sleep.
 なんてことだ、あのSo高慢ちきの野郎がIの進撃ラッパを留めるのだ。あのクズと勇猛な紳士を取り替えることができたらいいのに! どうしようもない怒りと憎しみで涙が出てくる、こうやって裏切りものが高いびきをしてる間にWEは戦死するのか
 
LUCY.
O, send some succor to the distress'd lord!
 あぁ、援軍を窮地にいるロードに送って下さい

YORK.
He dies; we lose; I break my warlike word;
We mourn, France smiles; we lose, they daily get;
All 'long of this vile traitor Somerset.
 Eは死ぬ、WEは負ける、Iはその決意のコトバを破る。WEは悲しむ、フランス人は笑う、WEは負ける、やつらは日増しに強くなる、すべてあのクソヤロウのSoのおかげだ

LUCY.
Then God take mercy on brave Talbot's soul;
And on his son young John, who two hours since
I met in travel toward his warlike father!
This seven years did not Talbot see his son;
And now they meet where both their lives are done.
 そうであるならばカミにタルボットの魂をお預けするしかありません、Eの息子のジョン、二時間前に出会ったのですが、父にあうために向かっていったのです、7年もの間二人は出会ったこともないのです、二人はその死地で出会うことになるのだ。


YORK.
Alas, what joy shall noble Talbot have,
To bid his young son welcome to his grave?
Away! vexation almost stops my breath,
That sunder'd(切り離す) friends greet in the hour of death.
クソ、どんな喜びをタルボットは得るというのか、その息子と会えるのは墓でだなんて。やめてくれ、呪いのコトバは息が詰まりそうだ、生き別れのように友が死の瞬間に出会うなんて
 
Lucy, farewell:  no more my fortune can,
But curse the cause I cannot aid the man.
Maine, Blois, Poictiers, and Tours, are won away,
'Long all of Somerset and his delay.
 ルーシーさよならだ、Iの財産に出来ることは無い。なにもできない原因をうらんでくれ、メイン、ブロア、ポアティエ、トゥールはもう墜ちる、すべてSoの遅延のせいでな
  
[Exit, with his soldiers.]

LUCY.
Thus, while the vulture of sedition(内紛)
Feeds in the bosom of such great commanders,
Sleeping neglection doth betray to loss
The conquest of our scarce cold conqueror,
That ever living man of memory,
Henry the Fifth: whiles they each other cross,
Lives, honors, lands and all hurry to loss.
  こうして内乱の猛禽類があのような偉大な指揮官のはらわたを食いつぶす、無知の裏切りが惰眠をむさぼっている間に。あのまだ冷たくもならない人々の記憶に新しいヘンリー五世、仲間割れが起こっている間に、あなたの人生も名誉もそして侵略した土地もすべて一気に失われてしまう

[Exit.]








SCENE IV. Other plains in Gascony.

[Enter Somerset, with his army; a Captain of
Talbot's with him.]

SOMERSET.
It is too late; I cannot send them now:
This expedition was by York and Talbot
Too rashly plotted:
 もはや手遅れだ、もう援軍は送れない。この冒険はヨークとタルボットによって気短に計画されすぎた

all our general force
Might with a sally(出撃する) of the very town
Be buckled with:
 我々の軍のほとんどはその出撃した街さえも転覆されかねないほどだ

the over-daring Talbot
Hath sullied all his gloss of former honor
By this unheedful(無思慮な), desperate, wild adventure:
York set him on to fight and die in shame,
That, Talbot dead, great York might bear the name.
 大胆すぎるタルボットはほとんどの軍隊を出撃させてしまったから、この無思慮で必死、手荒い冒険によりその名誉を失うだろう。ヨークはEに戦わせて恥辱の中に戦死させて、タルボットは死に、ヨークが名声を得るだろう 

CAPTAIN.
Here is Sir William Lucy, who with me
Set from our o'er-match'd forces forth for aid.
 こちらにSWLが多勢な相手に対しての援助を求めてIと共に来ています
 
[Enter Sir William Lucy.]

SOMERSET.
How now, Sir William! whither were you sent?
 おぉ! SW どこに派遣されていたのだ

LUCY.
Whither, my lord? from bought and sold Lord Talbot;
Who, ring'd about with bold adversity,(逆境)
Cries out for noble York and Somerset,
To beat assailing death from his weak legions;
 どこへですって?ロード? 敵に売られてしまったタルボットのもとからです、彼はひどい逆境の中で、Eの軍団とともに死と戦ってくれるようにヨークとサマセットに叫んでいます

And whiles the honorable captain there
Drops bloody sweat from his war-wearied limbs,
And, in advantage lingering, looks for rescue,
You, his false hopes, the trust of England's honor,
Keep off aloof with worthless emulation.(対立)
 あそこで誉れ高いキャプテン(タルボットのこと)が血の汗を流し戦いにつかれた腕をあげて前線にとどまり助けを求めているのにあなたがたイングランドの希望、誇りの信頼である方々は、このような無意味な対立で孤立を守っている

Let not your private discord keep away
The levied succors that should lend him aid,
While he, renowned noble gentleman,
Yield up his life unto a world of odds.
 個人的な利害で、招集された物資を彼の為に集められたものの補給を邪魔しないでほしい、今やあの有名な紳士は、そのすべての命を、流転の世界に捧げているのだから

Orleans the Bastard, Charles, Burgundy,
Alencon, Reignier, compass (囲む)him about,
And Talbot perisheth by your default.
 ・・・は彼を取り囲み、あなたの間違いのせいでタルボットは破滅します。


SOMERSET.
York set him on; York should have sent him aid.
 ヨークが彼を出したのだろう、ヨークが援軍を送るべきだ

LUCY.
And York as fast upon your grace exclaims;
Swearing that you withhold his levied host,
Collected for this expedition.
 ヨークもまたあなたを非難していますあなたが、招集した部隊をこの作戦で保留しているのだと

SOMERSET.
York lies; he might have sent and had the horse:
I owe him little duty, and less love;
And take foul scorn to fawn on him by sending.
 ヨークは嘘をついている、ヨークが使いをよこせば馬を与えていた、ヤツには何の義理も無いし、愛着もない。こっちから送ってしかめっつらされて軽蔑されるのはごめんだ
(foul scorn to fawn は英語のダジャレ、和訳不可)

LUCY.
The fraud of England, not the force of France,
Hath now entrapp'd the noble-minded Talbot:
Never to England shall he bear his life;
But dies, betray'd to fortune by your strife.
 Enの欺瞞です、フランスの軍団ではなくて、あのタルボットをハメたのは。イングランドはもはや彼の命を持つことはない、死にます、あなたがたの仲違いという運命に裏切られて

SOMERSET.
Come, go; I will dispatch the horsemen straight:
Within six hours they will be at his aid.
 こい、では行け。Iはすぐに騎馬隊を送る、6時間のうちに援軍は着く

LUCY.
Too late comes rescue; he is ta'en(=taken) or slain;
For fly he could not, if he would have fled;
And fly would Talbot never, though he might.
 助けはおそすぎました、彼は捕虜にされるか殺されるでしょう。 逃げようにも逃げられないし、逃げられたとしても彼は絶対に逃げるものではない。
(受験英語。しかし英作文では激ムズですね。
For fly he could not, if he would have fled;
And fly would Talbot never, though he might.)
 たぶん正確に書けるニンゲンは英語圏にもほとんどいない)

SOMERSET.
If he be dead, brave Talbot, then adieu!
 もし死んでるのならば、タルボット アディオスだ

LUCY.
His fame lives in the world, his shame in you.
 彼の名声は世界にとどろきますが、あなたへの汚名は残ります
[Exeunt.]



SCENE V. The English camp near Bordeaux.

[Enter Talbot and John his son.]

TALBOT.
O young John Talbot! I did send for thee
To tutor thee in stratagems of war,
That Talbot's name might be in thee revived
When sapless(しなびた、液体の無い) age and weak unable limbs
Should bring thy father to his drooping(うなだれる) chair.
 あぁ若きジョン、THEEを呼んだのは戦術を教えるためだったのだ。タルボットの名がまたよみがえるように、老いと自由にならない肢体がTHYの父を椅子に倒れこませている時に・・・

But, O malignant and ill-boding stars!
Now thou art come unto a feast of death,
A terrible and unavoided danger:
Therefore, dear boy, mount on my swiftest horse;
And I'll direct thee how thou shalt escape
By sudden flight:  come, dally(ぐずぐずする) not, be gone.
 だが、クソ、悪意のある不吉の星たち。THOUらは死の宴をもってやってきた、危険で避けることのないものだ、そこでだ、息子よ、この素晴らしい馬にのれ、THEEがどのように逃げていけるかを教える、今すぐいけ、ぐずぐずしないですぐに去れ

JOHN.
Is my name Talbot? and am I your son?
And shall I fly? O, if you love my mother,
Dishonor not her honorable name,
To make a bastard and a slave of me!
The world will say, he is not Talbot's blood,
That basely fled when noble Talbot stood.
 Iの名はタルボットでしょう?Iはあなたの息子でしょう、逃げるですって?もし母を愛してくれるなら、彼女の名を汚さないで下さい、Iを私生子にして奴隷にしないでください。世界はIはタルボットの血をひいていなかった、タルボットの陣地から悪どく逃げ出したからというでしょう
(世間は・・・というでしょう、と日本語ではいいますね。英語ではWORLD 世界は・・という、っていう風に言うのですね)


 


c3


TALBOT.
Fly, to revenge my death, if I be slain.
 逃げろ、Iの死の復讐をするんだ、Iが殺されても

JOHN.
He that flies so will ne'er return again.
 一度逃げ出したものは二度と戻ってはこない
(名言、覚えて使おうw HEは彼、でなく、一般にオトコ)

TALBOT.
If we both stay, we both are sure to die.
 もし二人が残れば、ふたりとも死ぬだけだ

JOHN.
Then let me stay; and, father, do you fly;
Your loss is great, so your regard should be;
My worth unknown, no loss is known in me.
 ではIに言わせて下さい、父よ、あなたが逃げなさい、Uが失われる損失は大きい、Uをかばうべきです、Iの価値は未知で失われても、害はない
(息子はU形で話していることに注意)

Upon my death the French can little boast;
In yours they will, in you all hopes are lost.
Flight cannot stain the honor you have won;
But mine it will, that no exploit have done;
You fled for vantage(有利な地勢), every one will swear;
But, if I bow, they 'll say it was for fear.
 Iが死んでもフレンチは少ししかえばれません、Uが死ねば彼らはえばりちらします、すべての希望は絶たれます。逃亡はUの獲得した名声を汚しません、Iはそうです、Iは何もまだ獲得していないから、Uの退却は地勢を変えただけといわれるでしょうが、Iは恐怖により逃げたといわれるでしょう

There is no hope that ever I will stay,
If the first hour I shrink and run away.
Here on my knee I beg mortality,
Rather than life preserved with infamy.
 初戦においておびえて逃げ出すようなIであるならば、これから二度と踏みとどまって戦う望みはありません。膝をついて懇願いたします、Iは死をねがう、汚名にまみれて命にすがりつくよりは

TALBOT.
Shall all thy mother's hopes lie in one tomb?
 THYの母の希望はすべて1つの墓に眠るとしてもか?

JOHN.
Aye, rather than I 'll shame my mother's womb.
 はい、Iの母の子宮を穢すよりはね

TALBOT.
Upon my blessing, I command thee go.
 祝福を与える(膝をついて祈る息子を祝福するってことです)命令でいうのだ、行くんだ

JOHN.
To fight I will, but not to fly the foe.
 戦いになら行きます、敵から逃げるのなら出来ません

TALBOT.
Part of thy father may be saved in thee.
 THYの父のいち部分はTHEEの中で生きるのだ

JOHN.
No part of him but will be shame in me.
 一欠片も残りません、Iの恥だけが残るだけです

TALBOT.
Thou never hadst renown, nor canst not lose it.
 THOUは何も知られてはいない、何も失うものなどない

JOHN.
Yes, your renowned name:  shall flight abuse it?
 はい、しかしUの名は知られています、逃亡はそれを穢すのではないですか?

TALBOT.
Thy father's charge shall clear thee from that stain.
 THYの父の責任に置いてその汚点をはらしてやる

JOHN.
You cannot witness for me, being slain.
If death be so apparent, then both fly.
 Iを見ることは出来ないじゃないですか殺されてしまっては、もし死がそれほど明白であるなら、二人で逃げましょう

TALBOT.
And leave my followers here to fight and die;
My age was never tainted with such shame.
 そしてIの部下たちをここで戦死させるというのか、Iの人生はそんな汚辱をしたことはない 

JOHN.
And shall my youth be guilty of such blame?
No more can I be sever'd from your side,
Than can yourself yourself in twain divide:
Stay, go, do what you will, the like do I;
For live I will not, if my father die.
 Iの若年もそのような罪を着るわけにはいかないのです、もはやIはUのそばから離れません、UがU自身を2つにわけられないように、とどまるも行くもU次第です、Iはそれに従います、生きるのならIも、死なばもろともです 

TALBOT.
Then here I take my leave of thee, fair son,
Born to eclipse thy life this afternoon.
Come, side by side together live and die;
And soul with soul from France to heaven fly.
 それならばここでIの別れのコトバを聞け息子よ、その生命はこの日に月に食われるだろう、来い、生と死の境界へ行こうじゃないか、魂も手を取り合ってフランスから天へと向かうだろう
 
[Exeunt.]

(第一部の見せ場、この演劇の見せ場ですね。息子JOHNは大変な役柄です・・。
 専門的な話ですがcoupletという詩形です、二行ずつ脚韻になっています。son -noon  die-fly  side-divide  i-dieという風に、以下でもそれが多様されています)



SCENE VI. A field of battle.

[Alarum:  excursions, wherein Talbot's Son is hemmed
about, and Talbot rescues him.]
 アララム、激闘 タルボットの息子が囲まれているのをタルボットが助ける

TALBOT.
Saint George and victory; fight, soldiers, fight:
The regent hath with Talbot broke his word,
And left us to the rage of France his sword.
Where is John Talbot? Pause, and take thy breath;
I gave thee life and rescued thee from death.
  セイントジョージと勝利よ!戦え、ものども戦え、摂政(ヨーク)はタルボットとの約束を違えた、フランスの猛刃のもとへ置き去りにした、ジョンはどこだ、とまれ、息をつけ、IがTHEEに命を吹き込み、死からも救ったぞ 

JOHN.
O, twice my father, twice am I thy son!
The life thou gavest me first was lost and done,
Till with thy warlike sword, despite of fate,
To my determined time thou gavest new date.
 あぁ二度目です、二度も!息子ですから。THOUがくれた命はここで失われました、THYの戦争のソードが、運命に抗い、Iに新しい時間を与えたのです
(U系からTHOU系へと変化したことに注意、戦場に立てば同僚ってことです)

TALBOT.
When from the Dauphin's crest thy sword struck fire,
It warm'd thy father's heart with proud desire
Of bold-faced victory. Then leaden age,
Quicken'd with youthful spleen(脾臓、不機嫌) and warlike rage,
Beat down Alencon, Orleans, Burgundy,
And from the pride of Gallia rescued thee.
 THYのソードがドーフィンのカブトから火花を散らした時に、その父のハートは誇りに満ちて燃えたった、勝利を目指して鉛のような年も若き血潮と戦争への激情が早鐘のようになり、Al Or Buを叩き潰して、ガリア軍よりTHEEを救い出した。
 (ガリアとはもちろん、カエサルのガリア戦記からとっているはず、でもこの時代のフランク人とガリア人はほんとはちょと違う)

The ireful bastard Orleans, that drew blood
From thee, my boy, and had the maidenhood
Of thy first fight, I soon encountered,
And interchanging blows I quickly shed
Some of his bastard blood; and in disgrace
Bespoke him thus;
 憎悪に満ちた私生子、THEEから血を流させおって、息子よ、その処女戦争でだ。Iはすぐにやつと向き合って、やりあいをかわしてすぐにあの私生子の血を流させてやった、そしてヤツにこうあざけっていってやったんだ

'Contaminated base
And misbegotten blood I spill of thine,
Mean and right poor, for that pure blood of mine,
Which thou didst force from Talbot, my brave boy:'
 汚染された不徳の血を流させてやったぞ、薄汚い貧しい血だが、タルボットの純粋な血を、Iの息子から流させた報いだ。

(DHローレンスいわくイギリスには血、の思想ってものがあって、それは宗教よりも根強い、血への信仰があるということです。人種差別というけれど、それはただの表面的経済格差ではなくて、もっともっと昔からの根強い信仰なんですね。信仰だと意識もされない、無意識の信仰なのです。ただの白人のカラードへのいぢめ、程度に考えているヒトはちゃんと理解出来てない、東洋では、血、ではなく 家、のほうが強い。犬は主人になつき、猫は家、土地なつく。東洋人は土地、に執着する。場所に。西洋人はだからコロンブスのように船で海外に移住したりも出来るのでしょう、どこに行ったって血は消えないから。東洋人にはそれは耐え難い)

Here, purposing the Bastard to destroy,
Came in strong rescue. Speak, thy father's care,
Art thou not weary, John? how dost thou fare?
Wilt thou yet leave the battle, boy, and fly,
Now thou art seal'd the son of chivalry?
 ここで私生子をぶっ壊そうとしたときに援軍がやってきた。話せ、父がしゃべっている、具合はどうなのだジョン?大丈夫か?まだ戦場を逃げる気は無いのか?今では騎士としての証もたてたじゃないか

Fly, to revenge my death when I am dead:
The help of one stands me in little stead.
O, too much folly is it, well I wot,
To hazard all our lives in one small boat!
 逃げろ、Iの死の復讐をするために、1人の助けなどはなんの役にも立たない、なんて馬鹿げたことなんだ、わかったんだ、すべての命を1つの小舟に載せることの危険さが

If I to-day die not with Frenchmen's rage,
To-morrow I shall die with mickle age:
By me they nothing gain an if I stay;
'Tis but the short'ning of my life one day:
 今日フレンチの怒りに倒れなかったとしても、明日は老衰でくたばるかもしれない。それによってやつらは何も得ることはないただ寿命が一日短くなるだけだ

In thee thy mother dies, our household's name,
My death's revenge, thy youth, and England's fame:
All these and more we hazard by thy stay;
All these are saved if thou wilt fly away.
 しかしTHEEの死にはその母の死、家柄の死、Iの死への復讐の死、その若さの死、イングランドの名声の死、すべてがTHYがここに残ることにより危険にさらされる、それらすべてがTHOUが逃げれば救われるのだ  

JOHN.
The sword of Orleans hath not made me smart;
These words of yours draw life-blood from my heart:
On that advantage, bought with such a shame,
To save a paltry(つまらない) life and slay bright fame,
Before young Talbot from old Talbot fly,
The coward horse that bears me fall and die!
 オルレアンの剣はIを賢くはしなかったようです、けれど今のコトバは心臓から血が流れるほどです、そんなやりかたで、恥にまみれてつまらない命を得て、輝かしい名声を殺すよりも、タルボットより若きタルボットが逃げるくらいならこの臆病者の馬は倒れてくたばってしまえ!

And like me to the peasant boys of France,
To be shame's scorn and subject of mischance!
Surely, by all the glory you have won,
An if I fly, I am not Talbot's son;
Then talk no more of flight, it is no boot;
If son to Talbot, die at Talbot's foot.
 Iはフランスの農奴の息子として扱われて、嘲笑といぢめの対象になったほうがいい、あなたの栄光によりましてもIが逃げたらIはタルボットの息子ではない。逃げることについてはもう語ってくださるな、意味のないことです、タルボットの息子なら、その足で死ぬ。
(NO BOOT=NO USE それはブーツにならない、意味がない、にかけて、その足で死にますにかかってきます)

TALBOT.
Then follow thou thy desperate sire(雄親) of Crete,
Thou Icarus; thy life to me is sweet:
If thou wilt fight, fight by thy father's side;
And, commendable(立派な) proved, let 's die in pride.
 ではTHOUはその決死のクレタのサイヤーについてこい、イカロスよ、Zの命は甘美なものだ、戦うのなら父のそばで戦え、そして立派さを証明し、誇りに満ちた死を・・・
 
 (クレタのサイヤ(オス親)とはダイダロスの事。伝説の職人で、ラビュリントスという迷宮を作るがそこに息子イカロスとともに幽閉される。ダイダロスは息子を逃がすために蝋で翼を作るが、イカロスはその翼で太陽に近づきすぎた為に、蝋が溶けて墜落して死んだ。
 ヒトは土から離れては生きられない、タイプの神話の原型。ダイダロスはグライダー的なものも作ったのでは?)

[Exeunt.]



 



c4

SCENE VII. Another part of the field.

[Alarum:  excursions. Enter old Talbot led by a Servant.]

TALBOT.
Where is my other life? mine own is gone;
O, where's young Talbot? where is valiant John?
Triumphant death, smear'd with captivity,
Young Talbot's valor makes me smile at thee:
 Iのもう一つの命はどこへいった、I自身のものはもういなくなっている、若きタルボットは。勇気あるジョンは、死は勝利を勝ち誇り獲物の血にまみれている、若きタルボットの勇気でIはおまえに微笑んでやる
When he perceived me shrink and on my knee,
His bloody sword he brandish'd over me,
And, like a hungry lion, did commence
Rough deeds of rage and stern impatience;
 Iが膝をついてうずくまっているのを見つけるとEはその血みどろの剣をIの上に振り回した、飢えたライオンのように猛威の剣を古い、不屈さをしめした

But when my angry guardant stood alone,
Tendering my ruin and assail'd(猛攻する) of none,
Dizzy-ey'd fury and great rage of heart
Suddenly made him from my side to start
Into the clustering battle of the French;
 しかしIの怒れる守護者は立ち尽くし、その猛攻を加えるものがいなくなると、巨大な怒りに目がくらんで、突然、フレンチの激戦の戦場へとかけだしていったのだ

And in that sea of blood my boy did drench
His over-mounting spirit, and there died,
My Icarus, my blossom, in his pride.
 そこの血の海へ埋まるとその魂は飛び出して死んでしまった。Iのイカルス、Iの花、Iの誇り・・・

SERVANT.
O my dear lord, lo where your son is borne!
 あぁロードあそこに息子様が運ばれて
[Enter soldiers, with the body of young Talbot.]
 兵士たちが若きタルボットの遺体を伴って

TALBOT.
Thou antic(おどけた) Death, which laugh'st us here to scorn,
Anon, from thy insulting tyranny,
Coupled in bonds of perpetuity,(永続の)
Two Talbots, winged through the lither sky,
In thy despite shall 'scape mortality.
 死神のおどけたふるまいか、Usを侮蔑してあざ笑うのか、独裁者め、永久に離れない絆で結ばれたふたつのタルボットは、その翼を広げてこの死すべき世界から太空へとかけだしていくのだ
(mortalっていうコトバ、死すべき者、ってコトバ、概念も東洋には無い。輪廻世界と天国世界の考え方の違いなんですよね、死すべき世界って変な響きですし)

O thou, whose wounds become hard-favor'd death,
Speak to thy father ere thou yield thy breath!
Brave death by speaking, whether he will or no;
Imagine him a Frenchman and thy foe.
 その傷が死の装いになったのか、その息をひきとるまえに父に何か言うのだ、話すことによって死を追い払うことができるかもしれない、やつをフレンチ、敵だとT思うんだ

Poor boy! he smiles, methinks, as who should say,
Had death been French, then death had died to-day.
Come, come and lay him in his father's arms:
My spirit can no longer bear these harms.
Soldiers, adieu! I have what I would have,
Now my old arms are young John Talbot's grave.
 哀れなコドモ、今笑ったぞ、死神がフレンチなら死神は今日死んだ、こいここへ、父の腕の中へ、Iの魂ももうこのイタミを耐えることはできない、兵士たちよアディオス、Iはなすべきことをした、この老いた腕がジョンタルボットの墓になるのだ・・・ 

[Dies.]

[Enter Charles, Alencon, Burgundy, Bastard,
La Pucelle, and forces.]

CHARLES.
Had York and Somerset brought rescue in,
We should have found a bloody day of this.
 YとSSが援軍を送っていれば、今日は血塗られた日になっていたな

BASTARD.
How the young whelp of Talbot's, raging-wood,
Did flesh his puny sword in Frenchmen's blood!
 若きタルボットはその鋭いソードでFrの血を怒れる大木のように流したことか

PUCELLE.
Once I encounter'd him, and thus I said:
'Thou maiden youth, be vanquish'd by a maid.'
But, with a proud majestical high scorn,
He answer'd thus:  'Young Talbot was not born
To be the pillage(略奪) of a giglot(淫売) wench(娘っ子):'
 Iが彼と出会って、おい童貞君、処女の手にかかって死になさいといった。けれど誇りに満ちたようすで侮蔑して、若きタルボットは淫売の餌になるようには生まれてないと言い返しました
So, rushing in the bowels of the French,
He left me proudly, as unworthy fight.
 そしてフランス軍のはらわたへ駆け抜けたのです、誇りに満ちて、意味のない戦いを避けて

BURGUNDY.
Doubtless he would have made a noble knight:
See, where he lies inhearsed in the arms
Of the most bloody nurser of his harms!
 疑いなくEは良い騎士になっただろうあそこで葬儀されている、ほとんどの流血の原因である彼(父タルボット)の手の中で
 
BASTARD.
Hew them to pieces, hack their bones asunder,
Whose life was England's glory, Gallia's wonder.
 粉々につぶしてしまえ、骨をも砕いて、やつらの命はイングランドの栄光で、ガリアの迷いだった 

CHARLES.
O, no, forbear! for that which we have fled
During the life, let us not wrong it dead.
 まてまて!人生の中でしたことだ、死んだ者を穢すべきではない

[Enter Sir William Lucy, attended; Herald of the French
preceding.]
 SWLがフランスの伝令に伴われて登場

LUCY.
Herald, conduct me to the Dauphin's tent,
To know who hath obtain'd the glory of the day.
 伝令よDにおめ通り願う、誰が今日の栄光の獲得者かを知るために 

CHARLES.
On what submissive message art thou sent?
 どんな条件で降伏するという伝令だ?

LUCY.
Submission, Dauphin! 'tis a mere French word;
We English warriors wot not what it means.
I come to know what prisoners thou hast ta'en,
And to survey the bodies of the dead.
 降伏?Dそれはフランス語でして英語にはその意味はわかりません、ここに来たのは捕虜の見聞と死者の確認のタメです

CHARLES.
For prisoners ask'st thou? hell our prison is.
But tell me whom thou seek'st.
 捕虜だっていうのか?地獄だけが収容所だ。まぁ誰を探してるのかいいたまえ 

LUCY.
But where's the great Alcides of the field,
Valiant Lord Talbot, Earl of Shrewsbury,
Created for his rare success in arms,
Great Earl of Washford, Waterford, and Valence;
Lord Talbot of Goodrig and Urchinfield,
Lord Strange of Blackmere, Lord Verdun of Alton,
Lord Cromwell of Wingfield, Lord Furnival of Sheffield,
The thrice-victorious Lord of Falconbridge;
Knight of the noble order of Saint George,
Worthy Saint Michael, and the Golden Fleece;
Great marshal to Henry the Sixth
Of all his wars within the realm of France?
(・・・名前と称号の列挙です・・)

PUCELLE.
Here's a silly stately style indeed!
The Turk, that two and fifty kingdoms hath,
Writes not so tedious a style as this.
Him that thou magnifiest with all these titles
Stinking and fly-blown lies here at our feet.
 なんだその阿呆みたいな言い回しわ。52の王国を束ねたトルコ人でさえそんな仰々しくならべないものです、どんな素晴らしい称号をもっていたとてここで足元にハエにたかられて横たわっている

LUCY.
Is Talbot slain, the Frenchman's only scourge,
Your kingdom's terror and black Nemesis?
O, were mine eye-balls into bullets turn'd,
That I in rage might shoot them at your faces!
 タルボット、フランスの唯一の脅威、黒く復讐神ネメシスが殺された、なんてことだ、目玉をえぐりだして弾丸にして怒りのあまりUにぶつけたいくらいだ

O, that I could but can these dead to life!
It were enough to fright the realm of France:
Were but his picture left amongst you here,
It would amaze the proudest of you all.
Give me their bodies, that I may bear them hence
And give them burial as beseems their worth.
 この死者をよみがえらせることができたらそれだけでフランスの領土を震え上がらせるのに、ここにこうして倒れている状況だけでもどんな尊大なやつらも驚かせるのに。死体を渡してくれ、Iがここから運び出すから、そして彼らに見合った埋葬をさせてほしい

PUCELLE.
I think this upstart is old Talbot's ghost,
He speaks with such a proud commanding spirit,
For God's sake, let him have 'em; to keep them here,
They would but stink, and putrify the air.
 このチンピラはタルボットの幽霊みたいだな、あんなふうに偉そうに命令口調で、いいさ、渡してやりなさい、ここにおいてたって臭くてたまらないし、空気を汚すからね

CHARLES.
Go, take their bodies hence.
 行け、死体はここだ

LUCY.
I 'll bear them hence; but from their ashes shall be
rear'd
A phoenix that shall make all France afeard.
 Iは運びだしていくが、いつか彼らの灰から不死鳥が生まれてフランスを脅かす 

CHARLES.
So we be rid of them, do with 'em what thou wilt.
And now to Paris, in this conquering vein:
All will be ours, now bloody Talbot's slain.
 それもWEは取除くまでだな、なにをしてもだ。さぁパリへ行こう、この勝利が無駄になる、すべてはWEのものだ、タルボットが殺されたのだから 

[Exeunt.]



ACT FIFTH

SCENE I. London. The palace.

[Sennet. Enter King, Gloucester, and Exeter.]

KING.
Have you perused the letters from the pope,
The emperor, and the Earl of Armagnac?
 法王、皇帝、アールアルマニャックからの手紙をよく読みましたか?
 (皇帝とは神聖ローマ皇帝の事、アルマニャックはガスコーニュの近く、フランス南西部)

GLOUCESTER.
I have, my lord:  and their intent is this:
They humbly sue unto your excellence
To have a godly peace concluded of
Between the realms of England and of France.
 読みましたその意図はこうです、彼らは丁重にUにイングランドとフランスの間の神による和平を結論しています 

KING.
How doth your grace affect their motion?
 U様はいったいどういうことを考えますか?

GLOUCESTER.
Well, my good lord; and as the only means
To stop effusion(流出) of our Christian blood
And stablish quietness on every side.
 良いのではないですか、偉大なロード。キリスト者同士の流血を収める双方に平穏をもたらす唯一の方法です。

KING.
Aye, marry, uncle; for I always thought
It was both impious and unnatural
That such immanity and bloody strife
Should reign among professors of one faith.
 そうですよいですね、アンクル、Iは常に思っていました、同じ信仰を持つ者同士が悪名高く不自然な非人間的流血をするのはよくないと

GLOUCESTER.
Beside, my lord, the sooner to effect
And surer bind this knot of amity,
The Earl of Armagnac, near knit to Charles,
A man of great authority in France,
Proffers his only daughter to your grace
In marriage, with a large and sumptuous(高価な) dowry.(具体的な、持参金)
 それにですロード、この和約はすぐに強い友愛の絆となります、アールArはChと近い血族ですが、フランスで大きな勢力をもちますがその一人娘をUと婚約させようとしていますそれによって高価な持参金ももたらされます
  

KING.
Marriage, uncle! alas, my years are young!
And fitter is my study and my books
Than wanton dalliance(いちゃつき) with a paramour.
Yet call the ambassadors; and, as you please,
So let them have their answers every one:
I shall be well content with any choice
Tends to God's glory and my country's weal.
 結婚、アンクル!Iはまだ若いのですよ!勉学と本がオンナといちゃついたりすることよりもお似合いです、ですが、使いをよんでください。そして好きなように彼らに答申を与えてください、すべて我が国家と神に背くことのない選択ならIは歓迎です

[Enter Winchester in Cardinal's habit, a Legate(法王の使い)
and two Ambassadors.]
 Wがカーディナルの服装で、法王の使節、二人の使節(皇帝の)

EXETER.
What! is my Lord of Winchester install'd
And call'd unto a cardinal's degree?
Then I perceive that will be verified
Henry the Fifth did sometime prophesy,
'If once he come to be a cardinal,
He'll make his cap co-equal with the crown.'
 何!ロードWはCaの地位に上り詰めたのか、ということはヘンリー五世の予言が当たるということだ、もしEがカーディナルになれば、その帽子を王冠と対等にするだろうと 

KING.
My lords ambassadors, your several suits
Have been consider'd and debated on.
Your purpose is both good and reasonable;
And therefore are we certainly resolved
To draw conditions of a friendly peace;
Which by my Lord of Winchester we mean
Shall be transported presently to France.
 ロード、使節がた、あなたがたの申し出は検討され議論されました。その目的は良いもので合理的です、我々はその和議に同意することを結論しました、そこでWをフランスに直ちに派遣することにします

GLOUCESTER.
And for the proffer of my lord your master,
I have inform'd his highness so at large,
As liking of the lady's virtuous gifts,
Her beauty and the value of her dower,
He doth intend she shall be England's Queen.
そしてあなたの主人の申し出だが(EaAl)、王へそのことを知らせたところ、レディの才能、美しさ、持参金、をお好みになり、イングランド王女として迎えることを望んでいる

KING.
In argument and proof of which contract,
Bear her this jewel, pledge of my affection.
And so, my lord protector, see them guarded
And safely brought to Dover; where inshipp'd,
Commit them to the fortune of the sea.
 その議論と契約の為にこの宝石をIの愛情の印として送ります。そしてPr、ドーヴァーへこれが安全に運ばれるようにガードしてください、船に出れば、海での幸運が常にありますように

[Exeunt all but Winchester and Legate.]

WINCHESTER.
Stay my lord legate:  you shall first receive
The sum of money which I promised
Should be deliver'd to his holiness
For clothing me in these grave ornaments.
 待ちなさいレガート、Uがたにはまずこの死の衣装を着るために聖なる捧げものと約束した額のマネーを受け取ってもらわなくては
 

LEGATE.
I will attend upon your lordship's leisure.
 ではロードのままに出席いたします

WINCHESTER.
[Aside] Now Winchester will not submit, I trow,
Or be inferior to the proudest peer.
Humphrey of Gloucester, thou shalt well perceive
That neither in birth or for authority,
The bishop will be overborne by thee:
I 'll either make thee stoop and bend thy knee,
Or sack this country with a mutiny.
 余白、これでWはもはや従属はしない、どんな貴賎にも劣るものではない、ハンフリー、生まれでも権威でもIに敵わない、ビショップはTHEEにはな、膝をおってヒザマづかせてやるぞ、そうしなければこの国を暴動でぶち壊してやる

[Exeunt.]



SCENE II. France. Plains in Anjou.

[Enter Charles, Burgundy, Alencon, Bastard,
Reignier, La Pucelle, and forces.]

CHARLES.
These news, my lords, may cheer our drooping spirits:
'Tis said the stout Parisians do revolt
And turn again unto the warlike French.
 この知らせは、ロードたち、沈んだ気持ちを盛り上げるだろう、頑強なパリジャンは反乱を起こして、戦争するフレンチになったということだ

ALENCON.
Then march to Paris, royal Charles of France,
And keep not back your powers in dalliance.
 ではパリへ進軍しましょう、フランス王家のC、軍隊を後衛でぶらぶらさせておかないで

PUCELLE.
Peace be amongst them, if they turn to us;
Else, ruin combat with their palaces!
 反乱が起こったのなら彼らに平和があるように、そうでなければ、すべての宮殿を戦闘で廃墟にしろ

[Enter Scout.]

SCOUT.
Success unto our valiant general,
And happiness to his accomplices!
 大将には成功を、仲間には幸福を

CHARLES.
What tidings send our scouts?  I prithee, speak.
 どのような知らせを見張りは持ってきた、言い給え

SCOUT.
The English army, that divided was
Into two parties, is now conjoin'd in one,
And means to give you battle presently.
 2つに分断されていたイングランド軍は今は1つに結集し決戦をしようとしています

CHARLES.
Somewhat too sudden, sirs, the warning is;
But we will presently provide for them.
 突然のことだな、この警告は、しかし決戦の機会を与えるとしよう

BURGUNDY.
I trust the ghost of Talbot is not there:
Now he is gone, my lord, you need not fear.
 タルボットの幽霊はもはやいません、ロード、恐れる必要はありません

PUCELLE.
Of all base passions, fear is most accursed.
Command the conquest, Charles, it shall be thine,
Let Henry fret and all the world repine.(不平を言う)
 すべての悪い感情のなかで、恐怖こそが最悪のものだ。侵略を指令してください、C、勝利はTHINEのもので、ヘンリーにはぶつぶつ不満を言わせておけばいい
  

CHARLES.
Then on, my lords; and France be fortunate!
 では行くぞ、フランスに幸福あれ!

[Exeunt.]


 

  第五回


SCENE III. Before Angiers.

  アンジェの場所
[Alarum. Excursions. Enter La Pucelle.]

PUCELLE.
The regent conquers, and the Frenchmen fly.
Now help, ye charming spells and periapts;(護符)
And ye choice spirits that admonish(忠告する) me,
And give me signs of future accidents. [Thunder]
You speedy helpers, that are substitutes
Under the lordly monarch of the north,
Appear and aid me in this enterprise.
 リージェントが支配し、フレンチは逃げている、いまこそ助けよ、呪文と護符よ、精霊よ加護を与えて未来の事件を知らせておくれ、素早き助け手たち、北の帝王(ルシフェルのこと)よ、Iの事業を助けて下さい
[Enter Fiends.]

This speedy and quick appearance argues proof
Of your accustom'd diligence to me.
Now, ye familiar spirits, that are cull'd
Out of the powerful regions under earth,
Help me this once, that France may get the field.
 このような素早く機敏な登場こそ、Iへの承服のしるし、さぁ精霊たち、地下の世界に閉じ込められた強大な力でIを助けてフランスに戦場を支配させておくれ

[They walk and speak not.]
 彼らは歩き出ししゃべる

O, hold me not with silence over-long!
Where I was wont to feed you with my blood,
I 'll lop a member off and give it you
In earnest of a further benefit,
So you do condescend to help me now.
  あぁそんなふうに黙ってぶらぶらしないで、Iの血を与えてきたけれど、今度はその一部までもくれてやろう、その恩恵の印として、威張らないで助けてください

[They hang their heads.]
 彼らは頭をさげる

No hope to have redress? My body shall
Pay recompense, if you will grant my suit.
 もはや挽回のみ込みはないの?Iのカラダが代償とする、Iの言うことを聴いてくれれば

[They shake their heads.]
 彼らは頭をふる

Cannot my body nor blood-sacrifice
Entreat you to your wonted furtherance?
Then take my soul, my body, soul and all,
Before that England give the French the foil.(ホイルする、引き立てる)
 カラダや血の犠牲ではこの願いは聞けないというのですか、それでは魂もカラダもすべてとりなさい、イングランドがフランスに負けるように
 
[They depart.]
 彼らはいなくなる

See, they forsake(見捨てる) me!  Now the time is come
That France must vail her lofty-plumed crest,
And let her head fall into England's lap.
My ancient incantations are too weak,
And hell too strong for me to buckle with:
Now, France, thy glory droopeth to the dust.
  見た、彼らはIを見捨てた!時はきた、フランスはその飾りのついたカブトを剥がして、頭をイングランドの膝に載せる時がきた、Iの古代のまじないでは弱すぎる、地獄は強力すぎてIの手に追えない、今フランスの栄光は地に落ちた!

[Exit.]
(まるでうそみたいな、あるいは違う演劇みたいなシーンです、今までほとんどドキュメンタリーの歴史物だったのに急にファンタジーになる、シェイクスお好きのキッチュな展開です)

[Excursions. Re-enter La Pucelle fighting hand to
hand with York: La Pucelle is taken. The French fly.]
 戦闘、プセルが再登場、ヨークと一騎打ち、プセルは捕らえられ、フランスは壊走する

YORK.
Damsel of France, I think I have you fast:
Unchain your spirits now with spelling charms,
And try if they can gain your liberty.
A goodly prize, fit for the devil's grace!
See, how the ugly witch doth bend her brows,
As if with Circe she would change my shape!
 フランスの淫売、思うにUを早くもとらえたようだな、その魔法とまじないをやってみろ、自由を取り戻すために。悪魔への捧げ物にはお似合いのものだな、醜い魔女が眉をつりあげているのを見ろ、キルケーがIの姿を変えようとでもいうのか?
(CIRCEはオデュッセイアに出てくる魔女で、オデュッセイアの下半身をブタに変えた) 

PUCELLE.
Chang'd to a worser shape thou canst not be.
 もっとひどい形にかえてやることは出来ないね(今が最低だから)

YORK.
O, Charles the Dauphin is a proper man;
No shape but his can please your dainty eye.
 なるほどDaはお似合いだね、あんな形がUの曇った目にはよく映るってわけだ 

PUCELLE.
A plaguing mischief light on Charles and thee!
And may ye both be suddenly surprised
By bloody hands, in sleeping on your beds!
 CもTHEEも疫病の光を受けろ、そして枕元に血塗られた手が忍びよるのをさぞ驚くといい 
 
YORK.
Fell banning hag; enchantress, hold thy tongue!
 堕ちたなブスめ、魔女め!黙りやがれ! 

PUCELLE.
I prithee, give me leave to curse awhile.
 ふふお願いだから悪態をもっとつかせてくれよ

YORK.
Curse, miscreant, when thou comest to the stake.
 言っておけ、クズオンナ、処刑台でな 

[Exeunt.]

[Alarum. Enter Suffolk, with Margaret in his hand.]

SUFFOLK.
Be what thou wilt, thou art my prisoner.
 何をしようとTHOUはIの捕虜だ
[Gazes on her.]
 Cをみつめる

O fairest beauty, do not fear nor fly!
For I will touch thee but with reverent hands;
I kiss these fingers for eternal peace,
And lay them gently on thy tender side.
Who art thou? say, that I may honor thee.
 なんて美しさ、怖がって逃げないで、尊敬を込めてTHEEに触れます、永遠の平和をこめて指にキスします。そしてやさしくおろしてあげます、誰なのですかUは、ちゃんと扱います
 (相手の指にキスをするのは、相手を尊敬することの表明となるので、捕虜にはしないという意味を持つ・・)

MARGARET.
Margaret my name, and daughter to a king,
The King of Naples, whosoe'er thou art.
 マーガレットといいます、王の娘です、ナポリ王の、THOUが誰なのか存じませんが

SUFFOLK.
An earl I am, and Suffolk am I call'd.
Be not offended, nature's miracle,
Thou art allotted to be ta'en by me.
So doth the swan her downy(ふわふわした) cygnets (白鳥)save,
Keeping them prisoner underneath her wings.
Yet, if this servile usage once offend,
Go and be free again as Suffolk's friend.
  Iはアールでサフォークと呼ばれています。恐れないでほしい自然は奇跡を起こす、Iの捕虜とあてがわれたのだから。スワンが白鳥に柔らかくまもられるように捕虜を優しく保護します。しかしそのようなことも嫌ならば、サフォークの友人としてUはまた自由の身となりなさい

[She is going.]
 Cは行きかける

O, stay!  I have no power to let her pass;
My hand would free her, but my heart says no.
As plays the sun upon the glassy streams,
Twinkling another counterfeited beam,
So seems this gorgeous beauty to mine eyes.
 ま、待って!Cを行かせていいような力はIにはない、Iの手はCを解き放ったがココロはダメだという、太陽が小川の鏡面に反射して、虚像を生むようにあの素晴らしい美しさがIの目に映る・・

Fain would I woo her, yet I dare not speak:
I'll call for pen and ink, and write my mind.
Fie, de la Pole! disable not thyself;
Hast not a tongue? is she not here?
Wilt thou be daunted at a woman's sight?
Aye, beauty's princely majesty is such,
Confounds the tongue and makes the senses rough.
 畏敬をはらうのはいいが、しゃべる勇気もない、ペンとインクをとってココロをかきつづりたい、あぁドゥラポール、どうしたんだ、舌はあるのか、Cはここにいないのか、オンナの見かけでびっくりしてしまうのか、そうだ、美というもののちからは大きい、舌をからませ、感覚をおかしくする 

MARGARET.
Say, Earl of Suffolk,--if thy name be so--
What ransom must I pay before I pass?
For I perceive I am thy prisoner.
 Es、THYの名がそうならば、いってくださいどれだけの保釈金を払えばいいですか、捕虜を解放するとして

SUFFOLK.
How canst thou tell she will deny thy suit,
Before thou make a trial of her love?
 どうしてTHYの願いは拒否されると思うのだ、Cの愛を試してみもしないで 

MARGARET.
Why speak'st thou not? what ransom must I pay?
 どうして何も言わないのです、どのような保釈金を払えば・・

SUFFOLK.
She's beautiful and therefore to be woo'd;(求愛する)
She is a woman, therefore to be won.
 Cは美しいから言い寄らずにはいられない、Cはオンナだから、勝ち取るものだ

MARGARET.
Wilt thou accept of ransom? yea, or no.
 身代金を取るのですか、どうなのですか?

SUFFOLK.
Fond man, remember that thou hast a wife;
Then how can Margaret be thy paramour?(情婦)
 バカな、妻帯であることを思い出せ、どうやってMaをイロにできる
 

MARGARET.
I were best leave him, for he will not hear.
 行ったほうがよさそうだな、Eは聴いてないし

SUFFOLK.
There all is marr'd; there lies a cooling card.
 すべておじゃんだ、切り札が無い

MARGARET.
He talks at random; sure, the man is mad.
 むちゃくちゃ言ってる、おかしくなってるんだ

SUFFOLK.
And yet a dispensation(特免) may be had.
 しかし特免を持ってるかもしれない(法王が離婚を許可してくれるかもしれないということでしょう)

MARGARET.
And yet I would that you would answer me.
 それでも何か答えるのを待とうと思う

SUFFOLK.
I'll win this Lady Margaret. For whom?
Why, for my king; tush, that 's a wooden thing!
 誰からMaを勝ち取るのだ?王からか?チッとるにたらないことだ(wooden thing 木っ端みたいなことだ、というような意味)

MARGARET.
He talks of wood:  it is some carpenter.
 ウッドの話をしてるな、大工なのかしら
(木っ端から大工だと結論してる・・・あまりにもバカすぎないか?)

SUFFOLK.
Yet so my fancy may be satisfied,
And peace established between these realms.
But there remains a scruple in that too;
For though her father be the King of Naples,
Duke of Anjou and Maine, yet is he poor,
And our nobility will scorn the match.
 そうすればIの欲望は満たされる、両方の国家に平和がもたらされる、しかし問題もある、Cの父はナポリ王、Du AとMだが貧しい、貴族たちがこの縁談を軽蔑するだろう

MARGARET.
Hear ye, captain, are you not at leisure?
 聞こえてますよキャプテン、お暇はないのですか?

SUFFOLK.
It shall be so, disdain they ne'er so much:
Henry is youthful and will quickly yield.
Madam, I have a secret to reveal.
 なるようになれ、悪評などなんでもない。ヘンリーは若く与し易い、マダム、打ち明けなければならない秘密があります

MARGARET.
What though I be enthrall'd? he seems a knight,
And will not any way dishonor me.
 囚われの身だが・・Eはナイトのように見えるし、Iを辱めたりしないだろう

SUFFOLK.
Lady, vouchsafe to listen what I say.
 レディIの話をお聴きいただきたい

 


c2


MARGARET.
Perhaps I shall be rescued by the French;
And then I need not crave his courtesy.
 たぶんフランス人に救われればよかった、そうなればEの礼儀を求めることもないのだけど

SUFFOLK.
Sweet madam, give me hearing in a cause--
 カワイイマダム、訳をお聞きいただきたい

MARGARET.
Tush! women have been captivate ere now.
 チッ、オンナが捕虜なのは今に始まったことではない

SUFFOLK.
Lady, wherefore talk you so?
 レディなんでそんなことを言うのです?

MARGARET.
I cry you mercy, 'tis but Quid for Quo.(quid pro quo ラテン語 this for that )
 あぁすいません、ただの反射で

SUFFOLK.
Say, gentle princess, would you not suppose
Your bondage happy, to be made a queen?
さぁ優しきお姫様、囚われの身となっても王女になるためには仕方ないと思いませんか

MARGARET.
To be a queen in bondage is more vile
Than is a slave in base servility;
For princes should be free.
 囚われの王女なんて、最低の奴隷よりも悪いものです、王族は自由でこそあるべきだから

SUFFOLK.
And so shall you,
If happy England's royal king be free.
 Uもそうなる、イングランド王が幸福な自由であるならば

MARGARET.
Why, what concerns his freedom unto me?
 なぜ?Eの自由がIに関わるのです?

SUFFOLK.
I'll undertake to make thee Henry's queen,
To put a golden scepter in thy hand
And set a precious crown upon thy head,
If thou wilt condescend to be my--
IがTHEEをヘンリーの王女にさせて頂く、黄金の笏をその手にもたせ、貴重な宝冠をかぶせてあげます、Iの願いを聴いて・・ 

MARGARET.
What?
 えっ?

SUFFOLK.
His love.
 彼の愛を聴いてくれるならです

MARGARET.
I am unworthy to be Henry's wife.
 Iはヘンリーの妻になるほどの身分じゃない

SUFFOLK.
No, gentle madam; I unworthy am
To woo so fair a dame to be his wife,
And have no portion in the choice myself.
How say you, madam, are ye so content?
 いえいえマダムIも価値ないニンゲンですが、彼のワイフにこんなにふさわしい方はいません、Iはひいきをしてるつもるはありません、どうですか満足ですか? 

MARGARET.
An if my father please, I am content.
 父がそう望むならIも同意です

SUFFOLK.
Then call our captain and our colors forth.
And, madam, at your father's castle walls
We'll crave a parley, to confer with him.
 ではキャプテンを呼んで軍旗を立てろ、マダムあなたの父の城壁で交渉を望み説得しましょう

[A parley sounded. Enter Reignier on the walls.]
 交渉の音、レニエが城壁に出る

See, Reignier, see, thy daughter prisoner!
 見ろレニエ、THYの娘は捕虜になった

REIGNIER. To whom?
 誰の?

SUFFOLK.
To me.
 Iのだ

REIGNIER.
Suffolk, what remedy?
I am a soldier, and unapt to weep,
Or to exclaim on fortune's fickleness.
 サフォーク、なんて悲劇だ。Iも軍人だ、泣き言は言わないし運命を呪ったりはしないさ

SUFFOLK.
Yes, there is remedy enough, my lord:
Consent, and for thy honor give consent,
Thy daughter shall be wedded to my king;
Whom I with pain have woo'd and won thereto;
And this her easy-held imprisonment
Hath gain'd thy daughter princely liberty.
 あぁ悲劇はたくさんだ、承諾です、その名誉によって承諾するのです、THYの娘はキングと結婚する、ひどいイタミにたえてそれを勝ち取った、Cのゆるい監禁も、王族としての自由を獲得することになったのだ

REIGNIER.
Speaks Suffolk as he thinks?
 サフォーク、何を考えているのだ

SUFFOLK.
Fair Margaret knows
That Suffolk doth not flatter, face, or feign.
 Maは知っている、サフォークは騙したり、偽装したりはしないと

REIGNIER.
Upon thy princely warrant, I descend
To give thee answer of thy just demand.
 THYの気高さを保障としてその求めに対する答えをするために下にいこう

[Exit from the walls.]
 城壁から降りる

SUFFOLK.
And here I will expect thy coming.
 ではここで待っているぞ

[Trumpets sound. Enter Reignier, below.]
 トランペットがなり、レニエが下に来る

REIGNIER.
Welcome, brave earl, into our territories:
Command in Anjou what your honor pleases.
 ようこそアールIの領土へAnではなんでも好きな注文をしてくれたまえ 

SUFFOLK.
Thanks, Reignier, happy for so sweet a child,
Fit to be made companion with a king:
What answer makes your grace unto my suit?
 ありがとうレニエ、良きコドモがいて幸せだな、王の連れとしてふさわしい、Iの申し出にいかにお答えいただけるのか 

REIGNIER.
Since thou dost deign(かたじけなくも~~する) to woo her little worth
To be the princely bride of such a lord;
Upon condition I may quietly
Enjoy mine own, the country Maine and Anjou,
Free from oppression or the stroke of war,
My daughter shall be Henry's, if he please.
 THOUがわざわざCなんてものをあのようなお方のいいなづけにしてくださったのだから、MAとANが戦争の被害から免れるという条件だけで、娘はヘンリーのものだ、彼が望むのであらば

SUFFOLK.
That is her ransom; I deliver her;
And those two counties I will undertake
Your Grace shall well and quietly enjoy.
 それを身代金としよう、Cに与えます、その2つの地域をIが保障しあなたの主権が平穏に恵まれることでしょう
 
REIGNIER.
And I again, in Henry's royal name,
As deputy(使節) unto that gracious king,
Give thee her hand, for sign of plighted(誓約する) faith.
 では再びヘンリーの王の名により、その使節を通じて王へCの手を与える、婚約の誓いとして

SUFFOLK.
Reignier of France, I give thee kingly thanks,
Because this is in traffic of a king.
[Aside] And yet, methinks, I could be well content
To be mine own attorney in this case.
I 'll over then to England with this news,
And make this marriage to be solemnized.
So, farewell, Reignier; set this diamond safe
In golden palaces, as it becomes.
 フランスのレニエ、ナイトとして感謝する、これは王への盟約ですから。余白、しかし思うにIが自分自身の使者であったらもっと満足なのに。
 イングランドへこのニュースを持ち帰り、この婚約を聖なるものとします、ではさようならレニエ、このダイヤモンドを黄金の宮殿で安全にしておいてください。(Maのこと)

REIGNIER.
I do embrace thee as I would embrace
The Christian prince, King Henry, were he here.
 IはTHEEに抱擁しよう、キリスト王ヘンリー王がここにいて抱擁するように

MARGARET.
Farewell, my lord:  good wishes, praise and prayers.
Shall Suffolk ever have of Margaret. [Going.
 さようならロード、よき祈りと祈りのコトバたちを、サフォークがMaより与えられるだけ(去る)

SUFFOLK.
Farewell, sweet madam:  but hark you, Margaret;
No princely commendations to my king?
 さようならかわいいマダム、しかしMa、なにか王族としてキングへいうことはありませんか

MARGARET.
Such commendations as becomes a maid,
A virgin and his servant, say to him.
 処女として、伴侶としてふさわしい挨拶をお願いします

SUFFOLK.
Words sweetly placed and modestly directed.
But, madam, I must trouble you again;
No loving token to his majesty?
 よいコトバと節度にかなっていると思います、しかしマダムわずらわせていけませんが、なにか愛の形見のようなものはないでしょうか

MARGARET.
Yes, my good lord, a pure unspotted heart,
Never yet taint with love, I send the king.
 はいロード、穢れ無きハート、まだ愛によって汚されていないハートを王に送ります

SUFFOLK.
And this withal. [Kisses her.]
 そしてこれも、キスをする

MARGARET.
That for thyself:  I will not so presume
To send such peevish tokens to a king.
 それはTHYだけのものです、Iはそのようなつまらないものを王に送ることはしません

[Exeunt Reignier and Margaret.]

SUFFOLK.
O, wert thou for myself!  But, Suffolk, stay;
Thou mayst not wander in that labyrinth;
There Minotaurs and ugly treasons lurk.
 サフォーク!あれがIだけのものなら、しかし待てS、ラビリンスに迷いこんではいけない、醜きミノタウルスが、裏切りが徘徊する・・
(前のダイダロスのたとえと対をなす、ダイダロスがラビュリントスを作ったのはそもそもミノタウルスを幽閉するためだった。ミノタウロスは、ミノス王女パシパエがポセイドンの呪いにより雄牛と獣姦して生まれた鬼子。ミノタウロスは少年少女の生贄をとって、おそらく男の子を食べて、女の子を陵辱した。しかし生贄の中にテセウスが入り込み、ミノタウロスを葬る。
 獣姦、食人、ロリコン、レイプと可能な限りのタブーを詰め込んだミノタウロス神話は、ギリシャ神話でも特に強烈な血と肉の匂いがする話。まさにシェイクスが好きそうな話です。けどミノタウロスは裏切りの象徴ではない・・?むしろストレートな獣欲の権化のような怪物です)

Solicit(懇願する) Henry with her wondrous praise:
Bethink thee on her virtues that surmount,(打ち勝つ)
And natural graces that extinguish art;
Repeat their semblance(外見) often on the seas,
That, when thou comest to kneel at Henry's feet,
Thou mayst bereave(失わせる) him of his wits with wonder.
  ヘンリーに彼女を驚くほど褒めて懇願しろ、Cの美徳は自然の優雅さが消し飛ぶほどのものだと思うのだ、海上にあってもその見た目を繰り返し思い出し、ヘンリーの足元にひざまずくときはヘンリーの知性を甘言で失わせるようにしなければいけない
 (ここは妙にまどろっこしい変な英語です・・偽作か他者のペンか)
 
[Exit.]


c3

SCENE IV. Camp of the Duke of York in Anjou.
 DUYOのアンジューのキャンプ

[Enter York, Warwick, and others.]

YORK.
Bring forth that sorceress condemn'd to burn.
 その火刑に処される魔法使いをつれてこい

[Enter La Pucelle, guarded, and a Shepherd.]

SHEPHERD.
Ah, Joan, this kills thy father's heart outright!
Have I sought every country far and near,
And now it is my chance to find thee out,
Must I behold thy timeless cruel death?
Ah, Joan, sweet daughter Joan, I 'll die with thee!
 あージョアン、Z(THOU)は父のハートをぶち殺した。この国をくまなくさがして、やっと探しだす機会に出会ったら、すぐにその残酷な死を迎えるのか、ジョアン、カワイイジョアン、一緒に死ぬぞ 

PUCELLE.
Decrepit(よぼよぼの) miser! base ignoble wretch!
I am descended of a gentler blood:
Thou art no father nor no friend of mine.
 みじめったらしい老いぼれ!無知蒙昧のクズ!Iは高貴な血のものだ、Zは父でも友でもない 

SHEPHERD.
Out, out! My lords, as please you, 'tis not so;
I did beget her, all the parish(教区) knows.
Her mother liveth yet, can testify
She was the first fruit of my bachelorship.(学士)
 黙れ!ロード、違うのです、IがCをもうけたのです、すべての教区民が知っています、母もまだ存命で証言も出来ます、CはIの学士としての褒美だったのです
  

WARWICK.
Graceless! wilt thou deny thy parentage?
 なんてことだ、Zは親の縁も切るのか

YORK.
This argues what her kind of life hath been,
Wicked and vile; and so her death concludes.
 それがCの人生を語ってくれるわけだ、イカれてて悪意に満ちている、それが死刑になったのだ 

SHEPHERD.
Fie, Joan, that thou wilt be so obstacle!
God knows thou art a collop of my flesh;
And for thy sake have I shed many a tear:
Deny me not, I prithee, gentle Joan.
 ジョアン!Zはなんてやろうだってば。カミさんがZはIの肉のきれっぱしだってこたぁご存知だ、Zの為におらはそら涙流しただ、おねげぇだから、Iを全否定しないでくれ
(こういう感じの田舎臭いしゃべり方です)

PUCELLE.
Peasant, avaunt! You have suborn'd(偽証させる) this man,
Of purpose to obscure my noble birth.
 クソ農民、失せろ!UはIの高貴な生まれをくらませるためにこんな偽証を立てたのだろう!

SHEPHERD.
'Tis true, I gave a noble to the priest
The morn that I was wedded to her mother.
Kneel down and take my blessing, good my girl.
Wilt thou not stoop? Now cursed be the time
Of thy nativity!  I would the milk
Thy mother gave thee when thou suck'dst her breast,
Had been a little ratsbane(ヒ素、ネズミ殺しに使う) for thy sake!
 そだ、プリーストにはずいぶんしこたまやられた(NOBLEを賄賂ととっているわけです)、かかぁと結婚した時のこたぁな。おいおらの祝福をうけねぇか、いやだっつのか、けっ!生まれたときから呪われてやがっぺ、その母親の胸からちゅーちゅーやってたミルクにネズミホイホイでも入っとったほうがてめぇのタメだったやが!
 
Or else, when thou didst keep my lambs a-field,
I wish some ravenous wolf had eaten thee!
Dost thou deny thy father, cursed drab?(茶色のもの)
O, burn her, burn her! hanging is too good.
 それが羊っ子の世話ぁしてるときにこわぁオオカミでも食い殺されればよかったなぁ、父親を否定するてか!このくそったれ!燃やしてしまえ、燃やしてしまえ!絞首刑でももったいねぇってなものだ。
 (キリスト教国では火刑に処すという意味合いがかなり違います、エジプトと同じで死者は肉体を持ってよみがえるので、火刑にしてしまうと、復活することもないくらい、永遠に失われることになる。実質にも絞首刑、ギロチンは即死だけれど磔、火刑は地獄の苦しみであるといいます) 

[Exit.]

YORK.
Take her away; for she hath lived too long,
To fill the world with vicious qualities.
 連れて行け、Cはもう長く生き過ぎた、この世界に悪徳をはびこらせて

PUCELLE.
First, let me tell you whom you have condemn'd:
Not me begotten of a shepherd swain,
But issued from the progeny of kings;
Virtuous and holy; chosen from above,
By inspiration of celestial grace,
To work exceeding miracles on earth.
 まず誰をUは死刑にしようとしているかを知りなさい、Iはこんな羊飼いのブタのコドモではなく、王族の生まれである、美徳ある聖なるものとして天から選ばれ、天球の直感をもってこの地上で奇跡を行うために使わされたものだ
I never had to do with wicked spirits:
But you, that are polluted with your lusts,
Stain'd with the guiltless blood of innocents,
Corrupt and tainted with a thousand vices,
Because you want the grace that others have,
You judge it straight a thing impossible
To compass wonders but by help of devils.
 Iはこれまで悪霊となにかをしたことはない、だがUはその欲望におせんされて、無垢のイノセントの血で汚れている、千もの汚職と汚濁に満ち満ちている、それはUが他の誰かからその地位を奪おうとしてるからだ、Uの判決はまったく筋が通っていないことをすべて悪魔のしわざとしている
No, misconceived!  Joan of Arc hath been
A virgin from her tender infancy,
Chaste and immaculate(シミひとつない) in very thought;
Whose maiden blood, thus rigorously effused,
Will cry for vengeance at the gates of heaven.
 すべてまったく誤解だ、ジャンオブアークは幼子のように処女のままで純粋でココロにおいてもしみひとつない、その処女の血が厳かに流されればそれは天国の門で復讐を叫ぶだろう
 
YORK.
Aye, aye:  away with her to execution!
 はいはい、処刑につれていけ!

WARWICK.
And hark ye, sirs; because she is a maid,
Spare for no faggots, let there be enow:(=enough)
Place barrels of pitch upon the fatal stake,
That so her torture may be shortened.
 そうですサーたち、でも彼女が処女なのですから、残虐なことはやめにしましょう十分な量のピッチバレルを用意してその拷問が短くなるようにしましょう。
(燃料を節約して情けをかけるな、と残酷に言っているともとれるようですが、ヨークの性格描写を考えるにヨークはキザなオトコですから、オンナに残虐な事はしないでしょう。冷血ではあるけど、卑劣漢ではない)
 
PUCELLE.
Will nothing turn your unrelenting hearts?
Then, Joan, discover thine infirmity,
That warranteth by law to be thy privilege.
I am with child, ye bloody homicides:
Murder not then the fruit within my womb,
Although ye hale me to a violent death.
 何もそのココロを動かすことはないというのですか、ではジョアンは貴様らの悪徳を暴くぞ、Zの主権では法律によって保障されている、Iにはコドモがいる、人殺しども!Iの子宮にいるコドモを殺してはいけない、どんなに残虐な死をIに望んでるとしても
(法律で妊婦を処刑するのは出産まで延期されるようになっていたとのこと)

YORK.
Now heaven forfend! the holy maid with child!
 なんてことだ、聖なる処女が身重だとは

WARWICK.
The greatest miracle that e'er ye wrought:
Is all your strict preciseness come to this?
 とんでもない奇跡をしたものだな、Uの厳格な正しさでそう言うのか?

YORK.
She and the Dauphin have been juggling:
I did imagine what would be her refuge.
 CとDaはパコパコしてたからな、それが言い逃れになる想像はついていた

WARWICK.
Well, go to; we'll have no bastards live;
Especially since Charles must father it.
 わかったじゃあ行け、私生子を生むことはない、特にChが認知しそうであればなおさらだ 

PUCELLE.
You are deceived; my child is none of his:
It was Alencon that enjoy'd my love.
 Uは騙されている、Iのコドモは彼のではない。これはアランソンがIの愛を楽しんだのだ

YORK.
Alencon! that notorious Machiavel!
It dies, an if it had a thousand lives.
 アランソンだって?あのマキャベリスト!その子は死ね、たとえ千の命があっても
(マキャベリの君主論が出版されたのは1532年・・・ジャンヌの処刑は1431年)

PUCELLE.
O, give me leave, I have deluded(惑わす) you:
'Twas neither Charles nor yet the duke I named,
But Reignier, king of Naples, that prevail'd.
 あぁ離して下さい、今のは嘘でした、ChでもDUKEでもなくレニエが、ナポリ王がIを支配したのです 

WARWICK.
A married man! that's most intolerable.
 妻帯者じゃないか、これは許しがたいぞ

YORK.
Why, here's a girl!  I think she knows not well
There were so many, whom she may accuse.
 はぁ、なんてギャルだ、罪をなすりつけるやつがおおすぎてわからないというわけか 

WARWICK.
It's sign she hath been liberal and free.
 それはCはリベラルで自由であったということでもあるな

YORK.
And yet, forsooth, she is a virgin pure.
Strumpet, thy words condemn thy brat and thee:
Use no entreaty, for it is in vain.
 それでもCは処女で無垢だというのだぞ、売女め、Uのコトバでその息子も死刑だ、言い訳はよせ、無駄だ 
 
PUCELLE.
Then lead me hence; with whom I leave my curse:
May never glorious sun reflex his beams
Upon the country where you make abode:
But darkness and the gloomy shade of death
Environ(囲む) you, till mischief and despair
Drive you to break your necks or hang yourselves!
 ではそこへ連れて行け、誰に呪いをかけておくか、その面には二度と太陽は当たることはない、その属する国家にもだ。だが暗黒とシメっぽい死の残照が取り囲むのみ、裏切りと絶望で首をへし折られ、自分が絞首刑にされるんだ

[Exit, guarded.]

(何度も言いますが、イングランド側から書かれているし、シェイクスはエリザベス女王お墨付きの作家ですので、プセルには厳しい扱いです)


YORK.
Break thou in pieces and consume to ashes,
Thou foul accursed minister of hell!
 粉々になって灰となれ、呪われし地獄からの使者め

[Enter Cardinal Beaufort, Bishop of Winchester,
attended.]

CARDINAL.
Lord regent, I do greet your excellence
With letters of commission from the king.
For know, my lords, the states of Christendom,
Moved with remorse of these outrageous broils,
Have earnestly implored(嘆願する) a general peace
Betwixt our nation and the aspiring French;
And here at hand the Dauphin and his train
Approacheth, to confer about some matter.
 ロードリージェント、王からの委任状をもって拝顔に参りました。これからはこのようなキチガイじみた戦いを反省してキリストの国家としてフランスに和平を嘆願するというはこびになりました。そしてここにDaからの使いがきていて話しをつけることになっています

YORK.
Is all our travail turn'd to this effect?
After the slaughter of so many peers,
So many captains, gentlemen and soldiers,
That in this quarrel have been overthrown,
And sold their bodies for their country's benefit,
Shall we at last conclude effeminate peace?
 すべての労苦がこんな結果になるのですか?多すぎる名門を殺害し、キャプテンを紳士を、兵隊を殺す、このような喧嘩に発展して、兵士はそのカラダを国家の為に身売りし、それがこんな和議なんて結果になるのですか?

Have we not lost most part of all the towns,
By treason, falsehood, and by treachery,
Our great progenitors(先祖) had conquered?
O, Warwick, Warwick!  I foresee with grief
The utter loss of all the realm of France.
 まだすべての都市を失ったわけではない、裏切りや間違いだまし討によっても、OUR先祖が侵略した土地をなのに
 ワーウィック、ワーウィック、嘆きをもってすべてのフランス領土が失われることを予見したぞ

WARWICK.
Be patient, York:  if we conclude
a peace,
It shall be with such strict and severe covenants
As little shall the Frenchmen gain thereby.
 まぁまぁヨーク和議となるとしたら厳しい条件の条約になってフランスが得るところは少なくなるだろう

[Enter Charles, Alencon, Bastard, Reignier, and others.]

 

 

c4


CHARLES.
Since, lords of England, it is thus agreed
That peaceful truce shall be proclaim'd in France,
We come to be informed by yourselves
What the conditions of that league must be.
 さてイングランドのロードがた、和議をフランスから同意を得ようと望むということで一体どんな条件でそれが結ばれるのか内容を直接知らせてほしいと思います 

YORK.
Speak, Winchester; for boiling choler chokes
The hollow passage of my poison'd voice,
By sight of these our baleful enemies.
 しゃべってくれWi、まるで焼けつくようにIの喉は毒に侵されて詰まってしまう、この宿願の敵を目の当たりにするだけで

CARDINAL.
Charles, and the rest, it is enacted thus:
That, in regard King Henry gives consent,
Of mere compassion and of lenity,(寛大さ)
To ease your country of distressful war,
And suffer you to breathe in fruitful peace,
You shall become true liegemen(領土保有者) to his crown:
 Ca、そして残りの皆さん、それはこういうことです、キングヘンリーは同意しました、それは同情と寛大さからくるもので、あなたの国家のひどい戦争をとどめ、平和というみのりぶかい休息を与えるものです、Uがただ彼の王冠のもとで領土保有者という立場になればいいのです。

And, Charles, upon condition thou wilt swear
To pay him tribute and submit thyself,
Thou shalt be placed as viceroy(太守) under him,
And still enjoy the regal dignity.
 Ca、このような条件で誓いをたてて年貢を収めて服従を誓えば、太守として任命されてその体面は立派に保たれる

ALENCON.
Must he be then as shadow of himself?
Adorn(過剰に、装飾する) his temples with a coronet,(小さい宝冠)
And yet, in substance and authority,
Retain but privilege of a private man?
This proffer is absurd and reasonless.
 EはE自身の影になれということか?寺を過剰に装飾しているだけで、実質と権力においては一私人となるということか?このような申し出は馬鹿げていて不合理なものだ

CHARLES.
'Tis known already that I am possess'd
With more than half the Gallian territories,
And therein reverenced for their lawful king:
Shall I, for lucre(利益) of the rest unvanquish'd,
Detract so much from that prerogative,(特権)
As to be call'd but viceroy of the whole?
 Iがすでにガリアの大半は手中に収めたのは周知のことではないのですか、法的にしっかりとした王として認められるべきです。まだ征服していない領地の利益の為に、王としての特権を放棄して全体の太守と呼ばれる必要がどこにある

No, lord ambassador, I 'll rather keep
That which I have than, coveting(欲しがる) for more,
Be cast from possibility of all.
 ダメですね、ロードの使節たち、それではまだいまのものを保持するほうがいい、より多くを欲してすべての可能性を放棄するよりは

YORK.
Insulting Charles! hast thou by secret means
Used intercession to obtain a league,
And, now the matter grows to compromise,
Stand'st thou aloof upon comparison?
 中傷だCa、Zが秘密裏に根回しして条約を画策したのに、妥協点になったいまになって、高飛車にはねつけようとするのか

Either accept the title thou usurp'st,
Of benefit proceeding from our king
And not of any challenge of desert,
Or we will plague thee with incessant wars.
 与えられた称号をもらい、王への忠誠をするのだ、当てのの無い挑戦などするべきではない、もしくはひどい戦争で悪疫によりZを壊滅させる 

REIGNIER.
My lord, you do not well in obstinacy
To cavil(あら探しする) in the course of this contract:
If once it be neglected, ten to one
We shall not find like opportunity.
 ロード頑固になってあら探しするのはこの契約ではよろしくないでしょう、もしこれが破棄となると10に1つもこのような機会はめぐってきません

ALENCON.
To say the truth, it is your policy
To save your subjects from such massacre
And ruthless slaughters as are daily seen,
By our proceeding in hostility;
And therefore take this compact of a truce,
Although you break it when your pleasure serves.
 真実をいうとUの政策はこのような日々の虐殺と屠殺を止めることです。このような敵意をとどめて。この和議を受け入れるべきです、その時がくれば破棄すればよいのです 

WARWICK.
How say'st thou, Charles? shall our condition stand?
 どういうのだCa、この条件で成立するのか

CHARLES.
It shall;
Only reserv'd, you claim no interest
In any of our towns of garrison.
 良しだ。ただし要塞となっている都市には権利を持たないということだ。
 
YORK.
Then swear allegiance to his majesty,
As thou art knight, never to disobey
Nor be rebellious to the crown of England
Thou, nor thy nobles, to the crown of England.
So, now dismiss your army when ye please;
Hang up your ensigns(国旗), let your drums be still,
For here we entertain a solemn peace.
 では主権にたいして誓約を立てるのだ、ナイトとしてイングランド王には背かないし反抗もしない、Zもその配下の貴族たちも、可能な限り早く軍隊を解散し、国旗を下し、戦争の太鼓を静かにさせ、ここに厳粛な平和をもたらそう

[Exeunt.]



SCENE V. London. The royal palace.

[Enter Suffolk in conference with the King,
Gloucester and Exeter.]

KING.
Your wondrous rare description, noble earl,
Of beauteous Margaret hath astonish'd me.
Her virtues graced with external gifts
Do breed love's settled passions in my heart:
 Uのたぐまれな描写では、Ea、そのマーガレットの美しさは驚嘆するほどだ、その美徳も恩恵としてすぐれていて、Iのココロの中に恋心をはぐくまずにいられない

And like as rigor of tempestuous gusts
Provokes the mightiest hulk against the tide,
So am I driven by breath of her renown,
Either to suffer shipwreck or arrive
Where I may have fruition of her love.
 大嵐の風が吹き抜けて巨大な船が潮に逆らって進むように、Cの評判にIは促されている、このまま難破するのか、不時着してCとの愛は実るのだろうか

SUFFOLK.
Tush, my good lord, this superficial tale
Is but a preface of her worthy praise;
The chief perfections of that lovely dame,
Had I sufficient skill to utter them,
Would make a volume of enticing lines,
Able to ravish any dull conceit:
 いえいえロードこのようなお伽話じみたことはまだCの褒め言葉の一面でしかないのです、Cの完全性ときたら、もしIがその技量があったのならば一冊の書物に詩を書き連ねて、どんなに鈍いやつでも煽動させることができます

And, which is more, she is not so divine,
So full-replete with choice of all delights,
But with as humble lowliness of mind
She is content to be at your command;
Command, I mean, of virtuous intents,
To love and honor Henry as her lord.
 それにCはそれほど神々しくもなく、明るい気質に満ちていまして、謙虚で従順な精神の持ち主、Uの支配に満足するといっています、支配というのは、もっと高い意味で言うのです、Cの支配者として名誉ある愛し方をしてくださいね 

KING.
And otherwise will Henry ne'er presume.
Therefore, my lord protector, give consent
That Margaret may be England's royal queen.
 そんな事以外はヘンリーはしないものだ、そこでPr、Maがイングランド王女になるように取り計らってくれ

GLOUCESTER.
So should I give consent to flatter sin.
You know, my lord, your highness is betroth'd
Unto another lady of esteem:
How shall we then dispense with that contract,
And not deface your honor with reproach?
 そうすれば不倫の罪に賛成することになります、あなたの好意はほかのレディーに(アルマニャック伯の娘)与えたではありませんか、どうしてその契約をおしゃかにして、その名誉が叱責をまぬがれるとお思いですか?

SUFFOLK.
As doth a ruler with unlawful oaths;
Or one that, at a triumph having vow'd
To try his strength, forsaketh yet the lists
By reason of his adversary's(相手) odds:(優劣)
A poor earl's daughter is unequal odds,
And therefore may be broke without offense.
  それは支配者が法律にかなわない宣誓(を破棄するのと)同じです、強者が決闘を望んでいながら相手が格下なので許してやるようなものです、あの貧乏Ea(アルマニャック)の娘は格下なのです、それとの約束を破棄しても責められることはありません

GLOUCESTER.
Why, what, I pray, is Margaret more than that?
Her father is no better than an earl,
Although in glorious titles he excel.
 なんだってじゃあMaはどれほどのものなのか、Cの父も目くそ鼻くそだろう、確かに名前だけは良い物を持っているが(ナポリ王として。excelはラテン語 excersior より高きものを求めるという意味で、なんとなく響きが好まれるコトバ。日本語でいう・・孤高、的な響き?) 

SUFFOLK.
Yes, my lord, her father is a king,
The King of Naples and Jerusalem;
And of such great authority in France,
As his alliance will confirm our peace,
And keep the Frenchmen in allegiance.
 そうですCの父は王です、ナポリ王であり、エルサレム王です、フランスではかなりの権威を誇り、その味方も平和を認めています、フランスの忠誠を求めるにはもってこいです 

GLOUCESTER.
And so the Earl of Armagnac may do,
Because he is near kinsman unto Charles.
 それならEALでもそうだろう、EのほうがCaと近い親族であるし

EXETER.
Beside, his wealth doth warrant a liberal dower,
Where Reignier sooner will receive than give.
 さらにEの富は持参金も見込める、レニエはすぐに出す側から受け取る側になる

SUFFOLK.
A dower, my lords! disgrace not so your king,
That he should be so abject,(みじめな) base and poor,
To choose for wealth and not for perfect love.
 持参金ですって。ロードたち王に泥をつけるのをやめなさい、そんなみじめで下賎で貧しくはない、完全な愛よりも富を求めるような。

Henry is able to enrich his queen,
And not to seek a queen to make him rich:
So worthless peasants bargain for their wives,
As market-men for oxen, sheep, or horse.
 ヘンリーはその女王を豊かにできます、女王に豊かにしてもらわないでも、それは農民が市場で雄牛、羊、馬を選ぶようにカミさんをえらぶようなものです。

Marriage is a matter of more worth
Than to be dealt in by attorneyship;(弁護士の身分)
Not whom we will; but whom his grace affects,
Must be companion of his nuptial(婚姻の) bed:
And therefore, lords, since he affects her most,
It most of all these reasons bindeth us,
In our opinions she should be preferr'd.
 結婚は利益づくのものよりも価値のあって雄弁家によって決められるものでもない。WEが望むヒトではなくて王が愛するものが、その初夜のベッドに眠るべきなのです。そういうわけで王はCを最も愛しているのですから、どのような理由もあとにおいて、Cこそが選ばれるべきなのです


c5


For what is wedlock(結婚生活) forced but a hell,
An age of discord and continual strife?
Whereas the contrary bringeth bliss,
And is a pattern of celestial peace.
 結婚生活が強制された絶え間のない争いと不和ではそれは地獄です、反対にそれがいいものであれば、祝福がもたらされ天上の平和がもたらされるでしょう

Whom should we match with Henry, being a king,
But Margaret, that is daughter to a king?
Her peerless feature, joined with her birth,
Approves her fit for none but for a king;
Her valiant courage and undaunted spirit,
More than in women commonly is seen,
Will answer our hope in issue of a king;
 ヘンリーに見合うものは誰でしょうか王としてマーガレットは王の娘ではないですか、それは王の后になるにふさわしいものです。Cの勇気とめげない魂は普通の女性にみられるものではありません、王の跡取りにもよい答えを出してくれるでしょう
For Henry, son unto a conqueror,
Is likely to beget more conquerors,
If with a lady of so high resolve
As is fair Margaret he be link'd in love.
Then yield, my lords; and here conclude with me
That Margaret shall be queen, and none but she.
 ヘンリーは征服者の息子としてうまれて、また征服者の息子をもうけることでしょう、レディーのような高い決心をもったマーガレットが王と愛で結ばれれば。承諾してくださいロードたち、Iが結論づけるにMaこそは王女になるべきで他の誰かではありえません 

KING.
Whether it be through force of your report,
My noble Lord of Suffolk, or for that
My tender youth was never yet attaint
With any passion of inflaming love,
I cannot tell; but this I am assured,
I feel such sharp dissension in my breast,
Such fierce alarums both of hope and fear,
As I am sick with working of my thoughts.
 これはUのレポートの力のせいだろうかロードSaもしくはIの若さがまだ燃えるような恋を経験してないからだろうか、どちらともいえないがIが思うに、胸が張り裂けそうな思いがしている、恐ろしい戦場の響きで希望と恐怖が争っている、考えることにもうんざりしてしまっている

Take, therefore, shipping; post, my lord, to France;
Agree to any covenants, and procure
That Lady Margaret do vouchsafe to come
To cross the seas to England, and be crown'd
King Henry's faithful and anointed queen:
 だから、船を出してくれ、すぐに、ロード、フランスへ、あらゆる契約に賛成してレディMaにどうか海を越えてイングランドへ足労願って、ヘンリーの后として祝福されるようにするのだ

For your expenses and sufficient charge,
Among the people gather up a tenth.
Be gone, I say; for till you do return,
I rest perplexed with a thousand cares.
And you, good uncle, banish all offense:
If you do censure me by what you were,
Not what you are, I know it will excuse
This sudden execution of my will.
 その費用と経費は人民からテンス税で徴収するといい、ではいきなさいUが戻るまで千の心配を抱くことになります。そしてよきアンクルたち、責めるのはやめてください、Iのことを今の自分で検閲しないで昔の自分となって理解してください、そうすればこのような、早急なやり方もわかってくれるでしょう。

And so, conduct me where, from company,
I may revolve and ruminate my grief.
 さぁすこし1人にしてくれるところへ、そこで煩悶を沈めるようにしなくては
[Exit.]

GLOUCESTER.
Aye, grief, I fear me, both at first and last.
 はい、嘆きね、恐れるに、最初で最後のものとなる

[Exeunt Gloucester and Exeter.]

SUFFOLK.
Thus Suffolk hath prevail'd; and thus he goes,
As did the youthful Paris once to Greece,
With hope to find the like event in love,
But prosper better than the Troyan did.
Margaret shall now be queen, and rule the king;
But I will rule both her, the king and realm.

 さぁサフォークはうまくやったこのように若きパリスがギリシャにしたように恋愛の事件のなかに望みを見出す、そしてトロイ人よりも良い成果をあげてやるぞ、Maは王女となり、王を支配する、そしてIは王もオンナも支配して国家も支配するぞ・・
[Exit.]