2014年2月6日木曜日

random review  -720 神統記 ヘシオドス

 神話です。がっちり。ギリシャ神話の原典の原典、作者がはっきりしている、物語の初めてのものかもしれ

ませぬ。Iはギリシャ神話はやっぱよくできてるなぁと思いますね。
 物語として・・・でもやっぱ北欧神話、ゲルマン神話のほうが好きかなぁ・・?ゼウスがすべて支配
しましためでたしめでたし。はちょっと終わりとしてアンチクライマックスです・・。
 よりもオーディンがマナとともに神々の黄昏へ向かうっていう全滅エンドのほうが味がありますね。そりゃ

ワーグナーも作品にするわけです。ギリシャ神話はやっぱ人間中心的で、興味の対象が足首とか顔とか
目とか、エロス中心なわけで、ゲルマン神話はそれよりも武器とか魅力的なアイテム、そして聖なる木マナ
と興味の対象がエロだけじゃなくていろんなとこに分配されとるわけですね、そこがバランスがいい。
 ヘブライ神話はよっぽど現実セカイがひどかったんだなぁって感じで絶望に満ち満ちているのでイヤすなぁ

、欝になるわw というよりもヘブライ神話はほとんど普通の人間たちが主人公なんですよね。カミサマは
ちょいちょい出てきて一気に滅ぼすだけ。あとはずっと人間は阿呆だ、ってのが繰り返されるだけです。
 今の世界はギリシャ神話的ですね、エロ、とマモン、に興味の対象が集中しすぎてる、技術、自然
聖なるもの、と分散したほうが、色があっていいのに・・・





 まとめ



まずカオスが生まれ

 ガイアとエロスが生まれた。

*(この神話ではエロスはカオスの次の第二世代で最も古い神となる・・・)
確かに理にかなっていて、以降の神々は出生して生まれるので、エロスが初めに存在しなければ
出生が起こらないわけ・・・ギリシャ神話は最も古いものが一番偉いという年長説を取らないし
またエロス=悪というキリスト教的発想もない。

 カオス→エレボス(冥界)とニュクス(夜)その二神から、アイテル(朝焼け)とヘメレ(昼日)
が生まれた

*(カオスから闇、闇から光が生まれる・・・これも精確な発想)

 ガイアはウラヌス(天空)を産み、それと交わり、巨人族と化け物を産む、それに怒ったガイアが
クロノスにウラヌスの陰部を刈り取らせてそれを海へ捨てる。
 海に捨てられた泡よりアフロディーテが生まれる。


 クロノスはその子のゼウスにティターン神属、巨人族ギガンテスと共にタルタロスへ送られる

 またガイアの最後のコドモ(ガイアは奇妙な化け物ばかり産む・・)
 テュポーンもゼウスにタルタロスへ送られ、ゼウス支配が確立する・・