2014年10月8日水曜日

AERA 2014 8/11  鈴木敏夫特別編集号

 鈴木Pが特別にAERAの編集に加わるという雜誌です。

 鈴木Pじゃなくてジブリ特集ということになっているけれど。まぁそういいながらこれはジブリ美術館の新しい展示、ホフマンのくるみ割り人形のPRなんですけど。

 普段AERAなんて絶対に読まない雜誌ですが、これはなかなか面白いです。面白いというか鈴木Pの本棚を紹介、という本の紹介コーナーがあるんですけど、これは読書案内としては優れてるな―と思いますね、読書案内というか、団塊の世代のインテリの頭のなか、を知るものとしてものすごい資料です。
 団塊、団塊というけれど若い人には、奴らがどういうイキモノで何が楽しくて生きてるのやらさっぱしほんとのとこはわからない、それをしる手がかりになりますね。

 ほんとはここにそのリストを転載したいところなんですが、なにせ200冊以上の大特集なのでやや無理・・。


 ともかく軸となるのは
手塚治虫 (Iは大嫌い)
講談社少年講談全集 (絶版、たぶんどこにも手に入らないでしょうな~つまり時代劇みたいな話ですよ)
姿三四郎 と黒澤明
江戸川乱歩 少年探偵団シリーズ
杉浦茂
白土三平
ちばてつや
 みたいなマンガ創世記の作家。

児童文学名作集みたいなところ ケストナー、エンデ、モンゴメリ、ダール・・・

あとは日本人とはこうなり~、みたいな人文書。

 ウソみたいな古典 ウェーバー、シュペングラー、レヴィ=ストロース、フーコー、サルトル・・・

 以外っていうか、あれ?って思うのはドストエフスキー全集が無いところですね、読書家っていうヒトの家には絶対これはある。あとニーチェ全集。たぶん鈴木Pは、っていうあジブリ気質ってのはドストエフスキーじゃないってとこだと思うんですよね。その路線じゃないってこと。
 でもIはガキに読むべきだと思うのは確かに、吉川英治、そいでドストですねー。あとは読まないヒトは読まないし、好きだったら勝手に読むと思うから。


 でもIもだんだん本って読めなくなってきましたねー、面白くねぇんだもの。ゲームのほうが面白い、まったく素直な感想ですよね、ゲームのほうが楽しいなら、ゲームをやるべきだ。本を読んで賢くなったところで、予算がなきゃ何も出来ない。学習というのは目的があって、そっから始めるべきで、目標、目的を建てるには、まず予算を立てることです。カネも無いのに知識を増やしても、もうすぐ死ぬ老人が勉強してるみたいなもので、時間の無駄って感じ、それならば楽しいことをやればいいのじゃないかと思う。だからテレビゲームばっかしてる最近のガキってのは正しいと思う、どうせオトナになっても、クソみたいな不景気なのだし、ゲームに没頭して楽しもうという判断は、恐ろしく適確だと思う。ガキってのは肌で判断出来るのですよね、頭じゃなくて時代の感じ、を肌で判断する、いつだってコトバで考えるよりもそっちのほうがまっすぐで適確だと思います。


 さてほとんどが日本の作家で占められているのですけど。やっぱし思うのは団塊の世代というのは新しいメディアが生まれた世代なのですよね、週刊マンガ、特撮ヒーロー、テレビドラマ、テレビアニメ、くだらない雜誌、全部団塊の世代の購買力、DEMANDによって市場が支えられて生まれたものです。今ではただのお荷物、とっとと死ねやって思われてる粗大ごみ(ムチャクチャ言ってますねw)、にも青春時代はありき。昔は良かったというのはダメだ、という言い方がありますけど、実際でも昔のほうがいいですよ、だって景気がいいもの。それは幻想でなくて、60年代ぐらいが一番良かったというのはどうしようもない事実なんですよね、事実だからタチが悪い。本当に昔のほうが良いんだもの、その時代なんて全く知らないIでもそう思う。





 内容はたぶん鈴木氏がかんでないところはまぁ愚にもつかない朝日新聞社らしい論調ってやつです。安倍政権は最低のクズ、経済開発は一握りの富裕層だけのもの。わかったよ、もぉ。とかいいながら、広告のページでは高級寝具だの、スポーツカーだのの広告を載せてるのですよね、はぁ?って感じですよね、それこそ一握りの富裕層向けの広告じゃんか、ばっかじゃないのって感じ。別に安倍氏が悪いとはIはちっとも思いませんね、自民党になんか投票する阿呆が腐るほどいるってことが本当は問題なんですよね。ひとつやってみるべきですよね、どんなバカが自民党に投票しているのか?どうやってそんなバカが生まれるのか?そういう特集ならちょっとおもしろそうだから読みたい。

 けど久々に普通の雜誌の文章を読んだんですけど、朝日のヒトってこんな文章下手っぴだったっけ?って思いました、ひどいです、なんか、えっ?って思う。なんかもっと昔の新聞は、内容はともかくまともな文章を書いてた気がするんですけど・・・。
 



 編集後記で鈴木Pが総括として、日本人は日本嫌いがくるところまで来ていて、日本製、という牙城が最後まで残っていた、家電、自動車までそれが来た(つまりAPPLEに完全にやられたってことですよね)、映画もそうで、ハリウッドのアナと雪、やらハリーポッターみたいな巨大な予算の、なんの内容もないけど、何も考えないでいられる娯楽先品に向かうようになった。


 まぁもっと簡潔に言えば、日本は四流国に落ちたってことですよね、それだけだと思う、セカイの四流国は、アイフォンを使い、ハリウッド映画を見てますもの、自分タチで作れないから。そいでセカイで何かやろうとしたら、結局ハリウッドみたいな大味、でわかりやすいものの他やりようなんてないもの。ビデオゲームは始めっからそうで、誰にもわかるものこそ良し、基本的にアメリカ人のどんなバカでもわかろうものですよね、モンスターハンターとかだって、野蛮そのもの、なんだからそりゃ脳筋でも脳タリンでもわかるさ。
 そう考えたらなんて原始的で、根源的なゲームなんでしょうねモンスターハンターとは。動物を殺して肉を食べるっていう。スゲーです。