2015年1月12日月曜日

マンガ、アニメの画角  画作り

絵づくり、と画づくりの違いってものがあります。絵作りってのは絵の塗り方とか構図とかそういうものです、色の配置とかも。
 画作りってのは、映像というか連続した絵の中の、画の作り方です。



 Iは今更ながら気づいたんですけど、実写とくらべてアニメの画ってのは、寄りじゃないとアニメっぽくならないんですね、ロング、フルアップ、とかを多様してると、全然アニメっぽくならない、アニメは、バストアップよりももっと寄り、鎖骨アップくらいの画じゃないと、なんというか間が抜けたような画になってしまう、一番わかりやすいのはスラムダンクだと思います。スラムダンクは典型的な顔マンガで、ほぼ顔のアップだけで物語が進んでいく。井上雄彦タッチではロングはヌキの絵、ディテールを強くした簡略的な描き方なんです。それはアニメーションのスラダンでもそう。でもそのフェイスアップばっかりの感じが、漫画映画っぽさ、なんだと思うのですよね。ロングを使いすぎると、実写っぽくなってしまう。実写風のアニメはたぶん・・・スカイ・クロラとかは実写風です、だからアニメっぽくない。
 アニメや手書きってのは、やっぱキャラクターの外面を描いてるようで、実は内面を描く、内省的なものなんで、顔のアップにするのは、表情を描きたいというより、心情を描きたいのですよね。だからなんとなくアニメの画作りに慣れすぎると、実写ってのはものすごく表情が薄くて、テンションの起伏が少ない、ドライなタッチに思えてくる。